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この時間は、Zoom Up毎週火曜日は経済です。
明治大学教授でエコノミストの飯田泰之さんです。
飯田さんは、経済の中で、
JR西日本のローカル線30区間で237億円の赤字ということで、
いろんな路線で赤字を抱えているところが多いと思うのですが、
赤字路線はどうしたものかというところです。
非常に困難な、難しい問題でありまして、
実際のところ、地方経済、地方の交通を支えているのが自動車であります。
事実上、昔であれば、ご高齢の方は車に持っていないのでというところがあったのですが、
本当にご高齢の方一部を除くと、みんな車を運転しますよね。
多いですよね。
多くのローカル線で乗ることができないので、
だからこそ、朝の登校時と夕方の下校時以外はほとんどの人が乗らないという路線が少なくなかったのですが、
ここに来て子どもの数自体が減っていますから、
ますますその存在意義というのが疑われるようになってきたのですね。
ただ、もう一方で、鉄道というのは普段はあまり使わないわけですよ。
なんですけれども、大量の物資等を運搬しなければならないとき、
道路と輸送力、比喩的には一桁違う。
私はこの鉄道網というのは、交通インフラであるとき以上に、
ですから、実は各地で赤字の問題というのは紛失しています。
本来であれば、使っている路線の儲けで、そんなに儲かっていない路線というのを
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カバーしつつ営業が行われるべきだということになるのですが、
そうですね、それが健全だと思いますよね。
正直ですね、JR九州、四国ではかなり厳しい状態になっています。
それでは、賄えきれないということですか。
はい。何よりも、儲かっている路線があまりないんですよ。
なるほど。
だからこそ、本来であればずいぶん昔からの話なんですけれども、
鉄を分割するときに、私は東西2社、NTT方式ですね。
もしくはせいぜい東海に入れて3社ぐらいまでにしておけば、
このカバーというのもある程度できたんだと思うんですけれども、
ちょっとここまで細切れにしてしまうと、西と東、東海、
どうしても縮小は必死になりますが、
例えば縁を縦断するような路線、一方については赤字でもやっていく。
一方でそうではないところはバス輸送等に切り替えるという、
ちょっと営業利益を超えた意義であったり、存在価値を中心に残すか残さず、
これから整理していく必要があると思います。
儲からないから潰しますだと、特にこれ北海道で顕著ですけれども、
沿岸部に鉄道がほとんどなくなっちゃったんですね。
特に北海道の場合ですと、ロシアとの有事緊張の際に、
大量の物流もない状態になってしまう。
鉄道の存在自体によって、駅の周辺にちょっと人がいる。
人がいることの意義というのもあるんですね。
海道とか。
ですからちょっと経済価値を離れて、
さすがに赤字が大きすぎるのでバスに代替するかといった風に考えないと、
旅客だけで考えると、ほとんどの路線廃止した方がいいという状態になります。
なるほど。
確かに経済の一面だけではなくて、有事の際とか、
いろんな側面から考えて残すか残さないかというのを検討すべきだと思うんですが、
あと一つ、例えば九州だと災害によって路線が一部損害を受けて、
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なかなか復旧の目処が立っていない。
そこをどうするかというところもですね。
通したところで赤字路線なんだよなという思いと、
でも地元からするとぜひ通してくれという思いと、ここまた難しいですよね。
そうですね。
単純に交通手段としては、
CRT、バスレーンを使った輸送というのが、
ある程度の輸送力を確保できる。
これは東日本大震災以降の東北などでも採用されている方式なんですけれども、
同時にどうしても、もしかしたら大量輸送というのを維持しなければならないところについては、
しかしね、ここからありもの、できている線路があるならば活用したいけれども、
ここから作るとしたらどうだという観点でやはり整理されていくケースというのは、
今後どうしても出てこざるを得ないと思います。
あと、例えば線路を国有化して、上の運ぶ上物電車車両などは、
民間にとかという考え方は難しいところですか。
はい。これは海外移動ですと上下分離方式というふうに言うんですけれども、
これは特にですね、北海道、そして九州の中でも比較的人口が少ない地域等では
検討されても良い方式だと思います。
旧国鉄のね、私もほとんど記憶ない時代ですけど、
正直国鉄の時のサービス水準は子供ながらに決して良いものではなかったので、
そういったサービスとか運行を民営に非常に向いている。
一方で公共財としての価値が大きい、下の線路の部分、
また電力で言えば配電網の部分、
こういった部分というのは、地域によってはある程度公的な関与を
強めていく必要があると思いますね。
そうですよね。そういうことも含めて、あらゆる角度からやっぱり検討していく。
決して経済だけの側面で見ない方がいいですよね。
わかりました。飯田さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間はズームアップ。
明治大学教授でエコノミストの飯田康幸さんにお話を伺いました。