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毎週木曜日のこの時間は、飯田和郎のブラッシュアップです。
今日は、吉祥の鳥・トキの繁殖 日本と中国で協力し合えるものとは、です。
話しということで、日本と中国の橋渡しをしている動物なんですね。
学術研究の世界、いわゆる学界ですね。学界における名前で、学名ってありますよね。
学名で、ニッポニャ・ニッポン。ニッポニャ・ニッポン。いかにも日本を象徴するような鳥。もちろんご存知ですね。
わかります。トキ。
トキなんですよね。
日本にトキ色って言葉がありますよね。少し黄色みがかった桃色なんですけど。
トキが広げる羽の色ですね。ニッポニャ・ニッポンっていう学名。それと日本人が好むこのトキ色。
トキは国の鳥、国鳥ではないんですけど、日本を代表する鳥の一つに思います。
そのトキに関して、先日中国でこんなニュースが報道されたんで、水木さんに紹介してもらいます。
中国西部先制省にあるトキ自然保護区で、
今年生まれ育っているトキのヒナは合わせて1000羽を超えたとみられます。
2005年にトキの自然保護区ができて以来、最多の繁殖数になりました。
トキさんいますね。
ニッポニャ・ニッポンという学名を持つトキですけど、中国のほうが圧倒的に数が多いんですね。
毎年3月からこの6月にかけてがトキの繁殖シーズンなんですよ。
この中国の保護区全体、つまり人海や山林も含めた場所では、
今年の繁殖シーズンにおいて野生のトキの数が600以上見つかったそうです。
そこで卵が生まれてたと。
雌の時は1羽で2個から3個の卵を産みます。
そこから計算するとヒナ、孵化したヒナ、その後順調に育っているヒナは1000倍以上。
1000羽という大台を超えたと推定されているわけですね。
先生賞だけでも、この他に野生のトキも含めると7700羽。
7700ですよ。いると言われてますね。
すごいですね。順調に見えますが。
じゃあ一方の日本のトキの保護活動はどうなんでしょうかね。
先ほどトキの羽の色はトキ色と表現しましたけど、
その美しい羽毛を狙って江戸時代からトキは乱獲されて激減していったんですよね。
現在は少し増えてまして、新潟県の佐渡のトキ保護センターを含めて全国に7カ所でトキを飼っています。
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今年は5月末までの統計によると合わせて31羽の孵化があったと。
このうち残念ながら3羽が死んじゃったんですけど、
雛は28羽。
大人の時、成長は161羽で、雛と成長を合わせて全部で189羽。
これが現在飼育されている数。
あと野生のトキはなんと昨年末現在で532羽まで増えたそうです。
そうなんですね。絶滅の危機に遭ったとされるそのトキですけど、
合わせてそれぐらいまで回復しているというのは嬉しいですね。
ここで少し話題を広げたいんですけど、日本と中国の関係について考えたいと思います。
昨日ちょうど19日、平壌で北朝鮮の金正恩総書記とロシアのプーチン大統領が首脳会談を行いましたよね。
こうやって2つの国が密月関係を演出しているのは、
日本を含めた主要国と中国との対立という要素があるわけですよ。
だからああいうこともできるわけですよね。
ですから先日岸田総理が出席して、イタリアでG7の首脳会議がありましたけど、
ここも中国避難の場になりました。
ただですね、やっぱり日本と中国に限っても今の関係のままで良いとは多くの人は思っていませんよね。
私は考えたんですけど、やっぱり日本と中国が協力し合えるテーマは何なのかと。
その一つはやっぱり環境問題。
とりわけ今日話してきたトキの保護・繁殖プロジェクトというのは、そのモデルケースになると思います。
過去の実績もあります。
その過去の実績というのはどういうことなんですか?
今から43年前の1981年のことなんですけど、
中国でもトキは絶滅したと考えられていました。
この1981年に先ほどあった先生賞で野生のトキ7羽が見つかったんですよ。
中国が国を挙げてこれを保護しなくちゃいけないということだったんですけど、
これを後押したのが日本からのトキ保護の技術支援とか、
日本からの資金面での支援だったんですよ。
これが実を結んだこともあって、中国ではさっき言ったようにトキの数が増え続けていったわけなんですよね。
人の力による繁殖という分野では日本よりも中国は先を行っていたようですけども、
日本から中国への協力が存在したということですね。
でもその反対に中国から日本への協力というのは?
これは同じく1981年です。
日本でも野生のトキ5羽を捕獲しました。
これは今後で野生のトキはいなくなったんですけど、
とにかく絶滅させちゃいけないという判断だったんですよね。
そして2003年に移ると捕獲したこのさっき言った5羽のうちで最後のトキが死んでしまったんですよ。
これで日本の国産のトキは絶滅してしまったわけですよ。
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この間は中国からトキを借りたり、国産のトキを中国に貸し出したりして、
ペアリング、つまり種の保存、継承を務めたんですけど、身を結ばなかったんですよね。
国産のトキは絶滅しました。
しかし国産のトキが絶滅する前に1999年、中国からオストメスのペアが日本に送られてきました。
これで中国からのペアの間に子供が誕生して、日本でもようやくトキの人口増殖が増えていったんですよ。
また交配の範囲を、つまり配合の範囲を広げるために、2000年以降にも中国産のトキが日本に供養されたりとかして、確実にその数が増えていったと。
その結果、冒頭で紹介したように、日本では現在189羽の国産のトキが飼育されていると。
あと含めて700羽ぐらいいるということですね。
野生に含めると今700羽を超えるということですよね。
現在日本にいるトキは全て中国から提供された中国産トキの子孫ということになるわけですね。
ただし、日本産のトキと中国産のトキの遺伝子というのは、0.1%以下しか違いはないんですよ。
その他は全部一緒です。
これは個体差のレベルでして、同じ日本人であっても個人個人の遺伝子が違いますよね。
そういう程度なんですよね。
ですから日本産のトキと中国産のトキには遺伝的な違いはないんですよ。
ですから人間でいうと、僕らが言いがちな民族とか国籍という違いはトキに関してはないと言ってもいいかもしれませんね。
私、先ほど言いました先生賞の時の飼育成功デーなんですけど、かつてこのトキの自然保護校に行ったことがあるんですよ。
どういう様子だったんですか?
やっぱり中国らしくて、国からの命令で保護が徹底していました。
トキが絶滅したと思われるのは、その理由は一つは卵殻もそうですし、
トキが好んで食べる小魚やカエル、また昆虫などの数が減ったためなんですよ。
それは原因は農薬なんですよね。
中国の場合は農民に補助金を出しながら農薬の使用量を減らして、トキの餌が増えていったということですね。
それで日本でも同じことができるということで、
新潟県の佐渡では多くの農家が農薬を大幅に削減した米作りを実践しています。
そうすると小魚や虫が増えて、つまりトキの餌が増えてトキも増えていく。
農家もトキが舞う里山で栽培した原農薬のお米をブランド前にしているんですよ。
手間がかかるけど誰もが歓迎できることだと思いますよね。
そうやって農薬を減らしてというお米を使っているわけですけど、
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中国での成功体験は日本でも活かされているということですね。
トキを増やそうという取り組みの中で、魚や両生類、虫たちが里山に帰ってきました。
人間が自然界の中で様々な生物とどのように共に生きていくかという当たり前のことを教えてくれたような気がしますよね。
日本と中国の関係で言えば、トキという鳥が2つの国の付き合い方の一つについても教えてくれているんじゃないかなと私は思います。
日本と中国は難しいこともありますけど、おかしな行為はお互いに指摘し合うべきです。
一方で、知恵を絞れるものは共通の難題に立ち向かっても私はいいと思いますよね。
もう一つ最後ですけど、トキは日本でも中国でも吉祥の鳥って呼ばれているんですよ。
吉祥って良い兆し、めでたいことの前触れ、吉祥ですね。
ですから、今後第2、第3のトキの繁殖のようなケースを日本と中国の間で見出せないかと私はそう思いますね。
まさにそういう良い吉祥、吉祥の鳥という風になって、日本と中国の間にめでたいことを運んでくれる。
そんな前触れになるといいですけどね。
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