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朝鮮戦争から70年 中国への遺骨返還を考える
2023-11-30 10:48

朝鮮戦争から70年 中国への遺骨返還を考える

元RKB解説委員長 飯田和郎
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00:28
毎週木曜日のこの時間は、飯田和郎のブラッシュアップです。
さて、明日から早いもので、もう12月なんですけども、1年を振り返る時期になりました。
ウクライナでの戦闘は、今も収拾の見込みが立たず、そしてパレスチナ情勢というのも混迷を極めて、戦火も止まないという状況ですね。
やっぱり、いたたまれないですよね。
イスラエルのネタニアフ首相はですね、ハマストの戦争という表現を使ってますよね。
今日は、まだ終わらない戦争に関連した話をしたいと思います。
どの戦争でしょう?
朝鮮戦争です。
朝鮮戦争は、1950年6月に、北朝鮮軍が38度線を越えてから始まったものですよね。
そして、1953年の7月に、九戦協定が結ばれました。
今年は、九戦から70年という締めなんですよね。
その言葉の通り、九戦であって、まだ終戦じゃないんですよ。
この九戦協定は、南側の国連軍、そして北側の北朝鮮軍、それに中国軍の間で結ばれました。
今日の話は、軍隊を朝鮮半島に送り込んで戦った当時国の一つ、中国。
中国にとっての朝鮮半島、最近の出来事から考えたいと思います。
朝鮮戦争、中国は北朝鮮と国境を接しています。
中国は北朝鮮を支援するため、どれくらいの兵士を送り込んだんですか?
毛沢東の決定で、中国が参戦したのは、1950年の10月です。
中華人民共和国ができたのが、1年前なので、国の誕生からわずか1年ということなんですよね。
この送り込んだ軍隊の名前は、中国人民志願軍。
中国を合わせて290万人の兵隊を送り込んだんです。
まさに人海戦術で、このうちおよそ19万8千人が戦死しています。
19万8千人となると、中国にとっても大きな板手を負ったわけですよね。
最高指導者の毛沢東。毛沢東の長男も朝鮮戦争で死んでいるんですよね。
そんな戦いを経て、今日の中国と北朝鮮の関係がある。
だから中朝関係は互いに、こういう表現で、血で塗り固めた友誼という表現なんですよね。
当然ながら、朝鮮半島で戦死した全ての中国兵の遺体、遺骨が中国に戻ってきたわけじゃないんですよ。
03:06
特に南の韓国側で死んだ兵士について、
実は先週の11月23日、中国兵25人の遺骨が韓国側から中国側へ帰りました。
韓国の陰庁から中国の東北部の新陽という町へ、
中国側が用意した飛行機で、輸送機で運ばれました。
70年前の戦争の傷跡というのは今も残っているんですよね。
過去10年間、遺骨の返還が行われてきているんですが、
これまで合わせて938人の遺骨が祖国に帰りました。
さっき言った陰庁と新陽というのは、飛行機だったら2時間ぐらいなんですよ。
だけどそれが叶わなかった70年というのは長いですよね。
長いですね。
その祖国に帰った遺骨はどうなるんですか。
新陽の近くに戦没兵士の墓地があります。
翌日の24日なんですが、25人の遺骨はその墓地へ向かいました。
これは中国の国営メディアの報道なんですけど、
沿道には1万人を超える市民が詰めかけて、
手に中国の国旗や花を持って集まったということですね。
その模様もテレビで生中継されたということです。
ただここまで整うと準備された感じがしますよね。
沿道の1万人というのは動員されたという感じなんですかね。
中国の報道によると自発的に集まったということなんですけど、
いずれにせよ中国当局が考えていることが想像できてしまいます。
このセレモニーは愛国主義教育の一環なんですよね。
10年という節目ということもあるんですけど、
今年は遺骨になって帰ってきた戦没兵士を迎える儀式が、
セレモニーがこれまでに比べても規模も大きいし、
よりおごそかなものになったと。
例えば、いわゆる人民解放軍の儀礼兵、
こういう儀典を行うですね。
儀礼兵が起用されたりとか、わざわざ北京から呼んで。
そういうふうにして戦争で犠牲になった兵士の尊厳とともに、
愛国主義教育を一層強化すると。
そんな狙いがあったと思いますね。
習近平指導部って愛国主義教育に特に力を入れてると言われてますよね。
共産党の正当性を強調するためなんですよ。
つまり戦前、日本と戦った後日戦争など、
今の中華人民共和国ができる前の歴史はもちろん大切なんですけど、
共産党が政権取った後の歩みも正しかったんだよってことは、
証明しなくちゃいけないわけですね。
さっきも言いましたように、朝鮮戦争への参戦っていうのは、
06:01
当時まだ国の力が弱かった中国にとっては大きな決断だったんですよ。
だけど、劣勢に陥ってた北朝鮮軍を支援しなければ、
そもそも現在の北朝鮮という国家があったかどうか。
もしそうないんであれば、
欧緑港という川一本を隔てて韓国、
その後ろ盾のアメリカとある意味国境を接したかもしれないんですよね。
そうすると、今と違った北東アジアの地図ができあがったかもしれないと。
そこで多くの中国人の血が流れたと。
だから今の中国は、このような犠牲になった人たちを
ウェアマイ、遠飛ぶことが大切だと。
そのためにも国営メディアを使って大々的に教育宣伝しているわけですね。
確かに価値観というのは多様になってきて、戦争を知らない世代も増えてきていますけれども、
そうなるとその歴史というのは遠い過去になってしまいますよね。
こういう言葉があります。レッドツーリズム。
赤いツーリズム。つまり赤は共産党の赤なんですよ。
中国の国旗の色でもありますね。
つまり共産党の歴史にゆかりのある場所、それが聖地になっているわけですよ。聖なる土地。
赤い聖地巡りですね。
特に朝鮮半島の付け根にあたる中国の遼寧省とか吉祥省は、
朝鮮戦争で出兵した兵士を送り出す中国側の基地だったんですよ。
ですからこのレッドツーリズム、朝鮮戦争参戦にまつわる赤い聖地がたくさんあります。
中国国としてもそれら聖地を整備していくということなんですかね。
建物の建造だけじゃなくて、ボランティアによる清掃活動とか、
また施設の見学会、また生きて帰った元兵士による講演会なども頻繁に開かれています。
それに何よりもですね、北朝鮮を厄介なお隣さんと感じている中国人は少なくないですよね、当然。
中国にもそうなっているんですか。
それだけに中国の志願軍が参戦した意義、そこで今北朝鮮が存在していると。
中国にとっては厄介な一方、知性学的には重要な役割を持つということも国民に改めて教育したいと。
犠牲になった兵士たちのおかげだという意味合いもありますね。
じゃあ今後もこの朝鮮戦争というのは中国にとっての愛国主義教育の教材になるんですかね。
なりますね。科学の進歩によってですね、この愛国主義教育と結びつける動きもありまして、
例えばさっき言いましたように、昨年までに中国に帰った志願兵の遺骨というのは913柱あるんですよ。
これをすべてDNAを抽出しまして、そうすると身元が判明しない犠牲者の遺族を探し出す手がかりもあるんですよ。
もし遺族がわかったらこれも代々的に宣伝につかるということになるでしょうね。
09:06
日本が終戦を迎えてから5年後に始まったのが朝鮮戦争ですけれども、その後日本にも大きな影響を与えております。
国際政治においてもそして戦後の復興においてもですよね。
今日はその戦火の下で命を落とした中国兵の遺骨が祖国に帰還したお話、
そしてそんな話から朝鮮戦争の休戦から今年で70年ということを考えました。
ウクライナ、そしてパレスティナ情勢というものも一時戦闘を休止という状態ですけれども、
一刻も早く停戦、終戦というところまでね、そして平和的な対話が生まれるようになるといいなと本当に切に願います。
ここまで飯田和夫のブラッシュアップでした。飯田さんありがとうございました。
ありがとうございました。
10:48

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