桜花賞馬スターアニスは、オークスの2400mをこなせるのか。
血統の表面だけを見れば答えは「No」だ。父ドレフォンはアメリカのダートスプリントG1馬。母エピセアロームも芝1200mの重賞を2勝したスプリンター。陣営も当初はスプリンターと見てデビューから2戦は1200mを使っていた。
しかし距離が延びるたびに、この馬は良い意味で期待を裏切り続けている。
ストライド走法という「答え」
桜花賞のデータを改めて分析すると、タイムは1分31秒5の楽勝。
BSI(前半3Fと後半3Fの合計)は68秒7と優秀で、中盤も時速63.2km/hという緩みのないペースを走り切っている。
だが最大の発見はそこではない。AIの分析で判明したのは、スターアニスのストライドが約7.8mと非常に長いことだ。通常、短距離馬はピッチ(脚の回転数)で速さを稼ぐ。
しかしスターアニスは前半から歩幅を大きく使って走っている。これはスタミナを温存できる中距離型の走り方であり、「この馬は単なる短距離馬ではない」と判断を変えた最大の根拠だ。
母系に眠るスタミナと、松山騎手の確信
血統を深掘りすると、父ドレフォンの母の父にゴーストザッパーの血が入っている。この血統からは長距離で活躍する馬も出ており、スタミナのポテンシャルが牝馬ラインを通じてスターアニスに遺伝している可能性がある。
そして松山弘平騎手が「馬のリズムで行けば負けない」と言い切っている点も見逃せない。桜花賞のゴールで指を1本立てたのは、「オークスも行ける」という感触を掴んだサインだろう。デアリングタクトで牝馬三冠を経験した男の自信は信用に値する。
折り合いの準備は万端
今回の最大の焦点は「中盤をいかに折り合えるか」だ。
調教を見ると、5月初旬からウッドコースで1ハロン19秒台の一定ペースをじっくり繰り返しており、ゆっくり走る訓練は丹念に積まれている。
桜花賞の個別ラップでも後半まで11秒台が続き、最後はストライドを維持したままピッチを上げてスパートしていた。折り合いさえつけば2400mは十分こなせる下地はある。
ライバル評価と馬券戦略
対抗筆頭はラフターラインズ。直線の最後までストライドが伸び続ける完全な東京コース向きの差し馬で、大外枠もむしろプラスに働く可能性がある。軸にするなら最も安定感がある。
ドリームコアはストライドは長いがコーナーリングに課題があり、萩原調教師急逝による「弔い合戦」ムードで過剰人気しそうな点が馬券的には引っかかる。
穴ではスマートプリエールの調教タイムが良く、エンネもまだ底を見せていない怖さがある。
結論として、週前半の「スターアニスは買わない」を完全に撤回する。血統の先入観でオッズが甘くなるなら、単勝3倍以上で「七か八か」の勝負をしたい。
オッズがつかなければ、ラフターラインズ軸でスターアニス・ドリームコアへ流すワイドを狙う予定。
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