もしこれもう本当ストーリー一つも聞きたくないという方はちょっとここで止めていただいて、ストーリーはたくさんあるのでその中の3つのストーリーちょっと今日ご紹介したい。
だからもしもう絶対にここから聞きたくないっていう人は本当に押していただいて、もうここから自己責任で聞いていただけたらと思います。
でもね、そのストーリー知った上でもすごく泣ける話にはなってると思うので、大人が読むべき漫画としてこの本の魅力をねちょっと3つのポイントで紹介していきたいんですけど。
一つ目のポイントとして、人生の最後に手で何をしたいのかっていうところでちょっとお二人考えてほしい。まず池原さん。
人生の最後、手しか使えないってなったら最後にその手で何をしたいですか?
何か概念が分からない。頭は動くんですか?
頭は動けます。でももうその手しか使えない。
普通に何かキーボード打って。
キーボード打ちたい。
キーボード打って何か伝えたい。
伝えたいんですね。タッチで。
タッチでね。
最後死ぬ瞬間でしょ?何か書きたいやん。今から死ぬぞ。
すごい。
最後一言でXボスが死にたい。
製作魂。何か作るんですね。
せっかくだから何かもう死にますみたいな超面白い。
さようならみたいな。
池原さんっぽい。
しゅうへいじんは?
考えたくないけどね。
まさに親父が亡くなるときずっと手握るじゃん。
だからやっぱり手を握っておきたいよね。
自分が?自分が死ぬときだよね。
そう、自分が死ぬときだよね。これに最後あれこさんの手を。
私の手だった?よかったよかった。
誰の手握ってるんだろうね。
しゅうへいが誰の手握るのかと思った。
あれこさんの手を握る。
ほっぺたとかね。
多分そういう人もいらっしゃるかなって思うんですけど、
実は今回紹介する漫画の中の一つのストーリー、
手がすごく印象的に描かれてるお話があって、
ギャルとばあちゃんとマフィンっていうお話なんですけど、
ギャルが自分のおばあちゃんのことを思い出して泣きながら、
夜の髪どころにやってくるんですよ。
そこでくまさんとさけさんが出してくれたのが、
マフィンなんですね、その一品が。
さけさんが教えてくれるんです。
マフィンっていう名前には、
手を温めるっていう意味があると言われてるんですよっていうことを
一言付け加えてそっと出してくれるっていうことなんですけど、
この本でその時に出すお菓子とか食材の意味とか由来も
さけさんが添えてくれて、
それが結構物語に効いてくるようなストーリーになってるんですけど、
ギャルはその話を聞いて、
入院してたおばあちゃんのことを思い出すわけですね。
そのおばあちゃんはもう長く寝たきりになってて、
もう手も少しずつ少しずつ固くなっていて、
だからギャルは久しぶりにそのおばあちゃんの手を見たときに、
あーもう固くて手を握ることができないって悲しくなってたわけです。
でもさけさんから、手を温めるっていう意味なんですよっていうマフィンの話を聞いたことで、
その後お店を出てね、関節硬縮予防っていう、
その関節が固まって動かしにくくなる状態を言うらしいんですけど、
それを予防するためのクッションっていうのを手作りで作って、
それをおばあちゃんに握らせて、手の中に入れて、
だから誰かが手を握ってるような感覚になる感じをおばあちゃんにプレゼントするっていうお話なんですけど、
個人的にはもうここがすごいもう漫画のいいところだと思ってて、
実は作者の中山ゆかりさん、看護師でもいらっしゃるんですよね。
だからこういう医療の専門的なクッションっていうのも、
ただの医療器具として描いてなくって、
患者さんがただ握るものじゃなくて、
誰かの手を温めるものとして描かれてるのがめちゃくちゃ素敵だなって思ったし、
なんか医療現場に愛がある方なんだなっていうのは伝わってくるんですよね、漫画で。
ただなんかお金のためにやってますっていうよりは、
本当に医療現場愛情を持って捧げてらっしゃるんだなっていうのがすごくビシビシ伝わってきて、
しかもこの漫画、みんなかんみどころで答えを持って帰るわけじゃないんですよ。
答えをもらってるわけじゃない。
酒さんが、おばあちゃん大変なのこうした方がいいですよとかアドバイスしてるわけでもなくって、
今回のストーリーでいうとマフィンの由来をただ伝えてるだけなんだけど、
主人公の中でちょっと現実の見え方が変わってるというか、
これがお菓子の物語でね、人の心をほぐしていく良いストーリーの流れだなって感じさせてくれる部分なんですけど、
これが一つ目のマフィンのお話。
で、二つ目のポイントが、自分の欠点、干したら長所になるのかっていうポイントでして、
これもういけないかもしれないけど、例えば仕事、何でもいいんですけど盛大に何か人生で大失敗して、
今日の自分はもう人間としてダメだ!ぐらいまで落ち込んでしまった夜とかあります?
まあないな。
ないんですよね。
ないかな。
じゃあちょっと落ち込んだ時、20代、若い時でもいいです。
落ち込むって感覚よくわかんないな。
ないんですよね。
なんかよくわかんないな、落ち込む。
炎上して落ち込むとか。
落ち込まなくないかな?なんか腹立つよね。
もう怒りの方に行くんすよ。
怒りの方に行くんすよ。落ち込んだ時自分に落ちるわけにしない。
それは自分への怒りなんですか?
いや、対外的になっちゃう。
対外的。
ふざけんな的な何かの方が強い感じするけどね。
じゃあ例えば自分反省する時とかってありますか?
反省はまああるかな。
反省はある?
反省はあるよ。ああ、じゃあ失敗したなみたいなのは。
でもそんなに落ち込まないんですね?
またメタ認知がしっかりしてらっしゃるのかもしれない。
いやあ、そっか。じゃあもうネガティブになる瞬間がない。
ないかもね。
と言ってもいいんですね。
ないかもね。
なんかそれで妻に怒られるような気がする。
あんまりないかもね。
落ち込めよみたいな。
なんか前にブログかなんかで言ったんだけど、
奥様が軽トラに乗って山を降りたみたいな話なかったですか?
ん?
あ、ん?どういうこと?
軽トラに乗って奥さんが勝手に山を降りたみたいな。
ああ、よくいなくなるよ。
そういう時は奥様はどんな気持ちになる?
まあしょうがない、しょうがない。
別にこっちが落ち込む話じゃなくないか。
反省はするよ。反省はするけど。
まあ、落ち込まないよ。
落ち込まないのか。
落ち込んだら変じゃん。落ち込むの?
いや、ずっと周囲視だと落ち込むと思う。
ああ、自分でダメだとか。
ああ、そうなの?
ああ、ないわ。
だから怒られてる。
そこはちょっとあれなのかもしれないですね。
落ち込まないわ。
めちゃくちゃ自分と距離取れてるのかもしれないですね。
まあ、いっか。どうにかなるしちゃおうぐらいの。
じゃあ、周囲視。
周囲視はそういうのはあるよね?
落ち込む。
全くないっすね。
本当にないっす。
逆なのよ。
まあ、もう自分はダメだってぐらいまで落ち込んでしまった時?
いや、まあそれはありますよ。
もう借金で首が回らない時でもあるし。
逆にでもね、割と本当に面白いなって思うのは、
お金があっても落ち込んでた。
自分いなくても別に何とでもなるんだなっていうか。
それは本当に難しいよね。
自分が役に立ってるって感覚がないまま売り上げが出続けるのもすごく心に悪かったし、
逆にどうやったら売り上げが立つのか分からない時も心に悪いし。
なんだろうね。
でも、そうだね。そういう夜はたくさんありましてね。
それも支えていただいておりますけど。
いえいえ。でも、見させていただいておりますが。
僕はどっちかというと出て行く側だからね。
一人で。
ああ、もうしゅーちゃんはダメだって出てくるんですよ。
そう、海まで行きます。
もう、追いかけてこないでご飯食べといてとか言って出てくるんですけど、
そういう時に誰かが一品だけ食べ物を差し出してくれるとしたら何がいいですか?
自分でファミマに買いに行きます。
勝手に食べて。
アイス買いに行きます。
じゃあ、アイスなんですね。そういう時食べたからの。
いや、アイスとかグミとか。
グミはやっぱ甘味なんですね。
甘味なん。
お酒は違うかな。
やっぱり人それぞれかなと思うんですけど。
ここでね、ほしがきですって答える人かなり少ないと思うんですよ。
まあね。
おそらく。
落ち込んでああーっつってほしがき。
でも、ほしがき好きなんじゃない?
そうそう、割と私は大好き。
大好き。
うちの妻も好きそう。
ほしがき美味しいんですよね。
ほしがきとか言いそうな気がする。
ほんとに。
ほしがき派の人たちがいるような気がする。
ほしがき大好き。
落ち込んだ時ほしがき。
美味しいんですよね。
結構ね、熟してるやつがめちゃくちゃ美味しいんですよ。
ドロドロのやつが好きだよね。
美味しいんですけど。
わかんない。
でも、この漫画に出てくる一つのストーリー。
仕事で落ち込んだ新人さんがほしがきに心が救われるっていう話もありまして。
これも看護師の現場っぽいものが描かれてるんですけど。
新人さん、なかなか仕事がうまくできないんですね。
周りの人みたいにテキパキ動けないし。
失敗して周りの人にガンガン注意されるために。
自分はもう仕事ができないなとか。
私は何をやっても遅いし呪いだなとか。
きっと周りにたくさん迷惑をかけてるんだな。
もうダメだなとかって。
自分にももうできてない、できてない、できてないって風船をどんどん張られていくような状況が描かれてて。
これ、社会人1年目、2年目とかよくある話だと思うんですけど。
ありました?そういう時。
あんまない。
ない、そうか。
1年目の時も最初からわかっているわけじゃないですか。仕事のやり方を。
僕がいた会社がすごい緩い大企業だったから。
全然詰められることがなかったし。
結局すぐ、僕がいた会社も2万人くらいのリストラになって会社がなくなるみたいな感じだった。
割とそれどころではないみたいなところに入ってたから。
なんかぬるまいだったね。
怒られる?指摘される?もなかった?
ない、ないです。もうそれどころではない会社だった。
本当に気になるよ、けやさん。
それは独特でした。
どういう心の状態が気になるんですよね、けやさんと。
そっか、それもないか。
なかったですね。
基本はたぶん、もしかしたら1年目ミスが多い人とかはね、結構自分ダメだなって思う瞬間多いんじゃないかなと思う。
朝起きれなくてちょっと落ち込んでたね。
ちょっとじゃない。
確かにダメなやつだしね。
日々落ち込んでた。
朝起きれなくて行って、普通に行ったら、ちゃんと反省した方がいいよって言われたら落ち込んでた。
全うなご意見。
みんなはいいって言うけど、反省した方がいいよって。
あと別の人に呼び出された。
まかみくんさ、みんなは優しいからあれだけど。
そうっすよね。
真っ当なご意見。
ありがとうございます。
言ってくれてたんだね。
そういう新人さんが、その人は起きれないっていうよりは現場でいろいろやらかして、どうしようってなってるところで、夜の神殿にカランカランコロンって入った後、星垣と出会うわけですけども。
ここでもさけさんが教えてくれるんですよ。
渋い柿っていうのは干されて時間をかけることで甘い星垣。
普通の柿よりももっと甘い星垣になっていくんですよって教えてくれるわけですよ。
でそこで新人さん泣きながらそれ食べて、それでも自分は渋柿のようには自分はなれないかもなって思って、お店を後にするわけですよ。
で実はその後その子と一緒に働いてる人から、あなたは一つ一つのことは丁寧でしっかり確認はしてる。そこがあなたのいいところだと思う。声をかけてもらえるっていう、そんな話が出てくるんですよ。
で実はこの話にはその、今声をかけてくれた一緒に働いてる人の視点を描いたアナザーストーリーがありまして。
この本の魅力としてね、その基本のストーリーとそのストーリーに出てくる人、別の人の視点から描かれるアナザーストーリーも入ってるから面白いんですけど、視点が変わるとね、結構見える景色も変わるというか。
今回の話で言うと、その新人さんは周りから厳しく言われてる中、その一緒に働いてる人は、その子をかばいたいんだけどかばえなくて、言い出せなくて、周りの人の前で声かけれなくて、その人自身も自分が嫌いになってるみたいな。
なんで私はかばえないんだろう?とか思ってる中で、めちゃくちゃ勇気を出して新人さんに震えながら、一つ一つのことは丁寧でしっかり確認してる。そこがあなたの良いとこだと思うって、もうめっちゃ勇気出して伝えたっていう角度の話もアナザーストーリーとあって。
これ同じ話なんですけど、感じ方がまた変わってくるというか、実は新人さんだけじゃなくて、勇気を出して伝えた、この人自身も救った一言だったんだなぁっていうのが見えてくるんですよ。だからこのアナザーストーリーが私すごく好きで。
本当同じ出来事なのに視点が変わるだけで全然違う物語になるっていう。そうそう、新人さんはみんな私のことダメだと思ってるって思ってたけど、実際はちゃんと見てくれてる人もいたわけで、ただその人も言えてなかっただけ。
だからこれは人間関係全部そうなんじゃないかなって思って、私たちって相手がこうなんじゃないか、こう思ってるとか意外と気見つけで考えちゃってるところあるというか、本当はこの人すごいなって思えてても言えてない、伝えられてない人もいるだろうと思うし、ありがとうって思ってても伝えられてない人もいるし、
助けたいって思ってても動けない人もいるし、そういう人もたくさんいるのかもしれないっていう。見えてる景色だけで世界を決めなくてもいいんじゃないかなっていうことを教えてくれる漫画なんじゃないかなっていうのを思いました。
アナザーストーリー意識するとちょっといいかも。なんかしゅーちゃんが感触を起こしてるとき、アナザーストーリーを思い浮かべると心が落ち着くんですよね。この子も、この人もなんか大変なんだろうなって。
アナザーストーリーを思い浮かべると心軽くなる説。
あんまり迷惑をかけないで。おつかれさまでございます。
これはでもリスナーの方もそうなんじゃないかなって思った。
新人の時もそうだし、結局3年も5年も10年も経ってもみんな一杯一杯だよね。みんなそれぞれ自分のポジションで精一杯だから。
あんま人ができてるできてないをいちいち思ってるような人ってあんま思った以上にいないのかもしれない。自分ができてないっていうのは一番わかるわけじゃん。自分が客観的に見れるからね。
自分のことで精一杯だったりするしね。
聞いてみれば全然できてますよっていうか、そういうの結構あるよね。フリーランスでも結構発注してると、全然できてなくてすいませんとかって言われること多いんだけど、いやそんなことないですよっていうことを返すことの方がむしろ多くて。
自分で反省しまくって、相手も思ってるかもしれない迷惑かけてるかもしれないと思っちゃうけど、アナザーストーリー考えると実はそういう視点で見てなかったりするっていう。
こまめな声かけがやっぱ大事なんだろうね。これから余計に。
伝えられてないことは伝えると、また相手にとっては違う気持ちでいるっていうのがわかるきっかけになるかもしれない。
っていうのが2つ目のポイントで、最後の3つ目のポイントですけど、名前を忘れても愛した記憶は残るのかというポイントでして、
もし将来池谷さんも大切な人が自分の名前とかも自分が誰なのかも忘れてしまったとして、その人に私ですよ、私が池谷ですよと思い出してもらうために何を持っていきますか?
なるほど、持っていくのか。
自分を思い出してもらうために何を持っていきますか?
何かその人との思い出の品があれば持っていくよね。
おばあちゃんとかだったら、今うちもおばあちゃんがボケてて、もう老人ホームに行ってるから誰が来てもわかんないみたいな、まさにそんな感じなんだよね。
でもおばあちゃんとの思い出の品とかないからな。
どうやって思い出してもらえます?
もういいんじゃねえの?って思って。
メタニッチ、メタニッチ。
おばあちゃんも混乱するしね。
頑張って楽しく生きてくださいって感じで、別にいいかなと思ってるけどね、おばあちゃんに関してはね。
そうかそうか。
でもそれも一見かもしれないと思います。
その答えがあるのかと。
難しいよな。思い出してもらおうと思わなかった。
面白い。それも一つですね。
周平氏は?
音楽とかいいかもしれない。その人とよく聴いてたものとか。
そういうのがあればね。
そうだね。音楽、耳ね。耳から聞こえるものとか。
あとはあれ子さんが僕のこと忘れたら、ヘをかまします。
最悪。
香りで。
これ言っていいかわかんない。言っていいっていうか自分から言ってるからあれなんですけど、この人本当に人の道を外れてるんですよ。
人道を外れてる。
小学校の頃に握りっぺとか聞いたことありますよね。
あれするんですから。私まさか本当にする人がいるとはと思って、びっくりして目ん玉飛び出ちゃったんですから。
今これですよ。
人道に戻ることをしてくれる。
そういうね、五感に訴えかける。
マジで思い出しそうだね。
すごいもんね、気づくと。
臭い!
そうだよ、もう信じられない匂いなんだから。
それは絶対思い出すよね。
地球のあらゆる臭さを集めたんじゃないかなみたいな。
あれ小林ちゃん、思い出したね。
これで思い出すと思うんですけど、お願いします。
最悪な思い出し方。
それはいいんだけど、本当にガラッと雰囲気を変えまして。
実はこの漫画にね、「夕暮れのチーズケーキ」っていうお話があるんですけれども。
ちょっともうへのノクリックがすごい。
チーズがなんかちょっと微妙。
ノクリックがすごいんですけど、ちょっと変えていただきまして。
ちょっと空気の入れ替えしていただいて。
この物語に出てくるのがね、その認知症のお父さんとその娘さんなんです。
そのお父さんは娘さんのことがもう分からなくなっていて、でも毎日夕方になると外に行こうとするんですね。
何でかっていうと、亡くなった奥様を迎えに行こうとしてるから、夕方外に出ようとするんですけど。
娘さんのことは忘れてしまったんだけど、奥さんを迎えに行くことは覚えてるっていう。
ちょっと娘さんとしてはちょっと複雑な感じなんですけどね。
だからもうお父さんは私のことを思い出すことはないのかなって寂しくなっていて。
それで夜の髪どころでカランカランカランって行くんですけど、そこで出会ったのがチーズケーキで。
また酒さんがチーズについて教えてくれるんですね。
チーズは時間をかけて熟成することで味や香りが変化していきますって。
もうただそれだけ教えてくれるんですけど、それを聞いた娘さんは、思い出もチーズに似てるのかもしれないって考え始めるんですよ。
ずっと同じ形で保存されるのじゃなくて、時間の中で少しずつ形とか味わいを変えていく。
ここが大事なのかなとかってちょっと思い直していて。
記憶って覚えてる忘れてるって二択で感じかえがちじゃないですか。
なんだけどこの漫画は忘れてしまったように見えても、その人の中に実は形を変えて残ってるのかもしれない。
残ってるものがあるのかもしれないっていう風に、そんな見方を差し出してくれてるストーリーなんですけど。
実はそのお店を出た後に、またその認知症のお父さんと夕暮れを見てたら、実はそのお父さんが
そろそろ戻ろうか、秋子って娘さんの顔を見ながら、娘さんの名前を呼ぶ、一回だけ呼んでくれるんですよ。
これだけでもジーンとくる話ではあるんですけど、これにもアナザーストーリーがありまして。
今度はその認知症になったお父さんがまだ若い頃、まだ元気だった頃の視点。娘さんがまだ幼い頃なんですよ。
お父さんは幼い娘さんと一緒に夕焼けを見ていて、その景色を一緒に眺めてる。
そろそろ戻ろうか、秋子ってお父さんは言うんだけど、娘さんはまだ遊びたいって言って帰らない。
娘さんはもう夕焼け見て、オレンジとピンクが混ざってて、綺麗ねってすごく綺麗とか言って話すんですよ。
それを見ながらお父さんは、大きくなったらこうやって僕と一緒に夕暮れを見て歩いたことなんて覚えてないんだろうなって思ってる。
綺麗な夕焼け。また秋子と一緒に見れたらいいな、この瞬間忘れたくないなって思ってるっていうアナザーストーリーなんですよ。
私もう鳥肌が、すごい胃袋だらけなんですよ。
胃袋と鳥肌が違うけどね。
もうボコボコなんですよ。クロコダイルです。すごいんですけれども、ここなんですよ。
認知症になった父の話じゃなくて、娘さんとの時間を大切にしていた一人のお父さんの視点の話なんですけど。
だから現在の話に戻ると、娘さんはお父さんは私のことをもう忘れてしまったって思ってるんですよ。
でも、このアナザーストーリーを読んだ後だと、そう簡単に全部忘れたと思えられない。
絶対に忘れたくないって思ってるものが微かに残ってるからこそ、そろそろ戻ろうか秋子っていうのも出たかもしれないし、また秋子と見られたって思ってるかもしれないし。
っていう希望があるというか、医学的に記憶がね、本当にどこまで残るか残らないかとか、そういう話じゃないんだけど、実は私自身も認知症の祖父がいたんですけど、以前。
施設に入ってて当時、もういろいろわかんなくなってる頃、祖父がやっぱりこう、もううる覚えですよね、いろんなこと。私たちのこともどこまでわかってんのかなっていうときに会いに行ってるときに、私との交換日記があったんですよ。
まだ認知症になる前に、できるだけおじいちゃんがいろんなことを覚えていられるように、私、交換日記で書いてたことがあるんですよ。
おじいちゃんにとって、昔の記憶とかもおみがえられるように、花札とかを絵で書いたりして、絵日記をいっぱい書いてたんですよ。
で、それを施設でもおじいちゃんがずっとさすってくれてたんですよ、交換日記。で、おじいちゃんって、それなんでずっとこうやってさすさすさす、なんでさすってんのって聞いたら、なんかわかんないって。
たぶん、なんなのかもわかってないんですよ、おじいちゃん。でも、一言、なんか安心するって言ったんですよ。
感情が残ってたんですよね。
そうなんです。感覚が、安心するっていう感覚が残ってるんだって言うだけでもすごく嬉しくて。
でも、たぶんそういうことだと。
まんまなんか今の話に似てるなんかありますね。すごいな。
この瞬間を忘れたくないと思った時間が、人生から全部なくなってるとは思いたくないなって思ったし、私の実体験もそうだし、この物語家もそうなんですけど、
もしかしたら娘さんの名前は思い出せなくても、夕焼けを見て綺麗だなって、またこういう存在と一緒に見たいなって思う気持ちの中には、実際に娘さんと見た夕焼けの感覚は少しだけ残ってるのかもしれないっていう、そういった希望を与えてくれる漫画だなって思ったわけですよ。
おじいちゃんさすってたのかもね。交換した後に読んだ時とか。
もしかしたらね。
それで癖で覚えてたかもね。
かもしれないし、でもそれも含めて手の感覚って大事なのかもなって、何かを触っていたいって大事なものなのかも。
思えばここぐらいだよね。何か感覚で感じるものって触って。足の裏ってあんま使わないから。
足の裏、でもね、やっぱり刺激壺とかあるからね。壺はあるんだろうけど。
だからそうかもね、自ら脳のセンサーデザイン、自らをつかみに行きたいのは手なのかもね、感覚的に。足で何かをつかみに行こうっていうのが。
だから手の話をしてるんですけど。
あってるあってる。答え合わせだったんですけど。
これで最初にお二人にお聞きした、最後まで消したくない思い出って何ですかって聞いたんですけど。
この漫画を読んだ後は、思い出って消えそうで、実は形を変えながらも残っていくものなのかもしれないなって思える本なんじゃないかっていう、そういう問いかけでございました。