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ただ、そこにいるだけで、安心感を与える人
2026-10-25 09:00

ただ、そこにいるだけで、安心感を与える人

今回朗読するのは、
「ただ、そこにいるだけで、安心感を与える人」というエッセイです。

人間関係の中で、周りの顔色をうかがったり、
自分の振る舞いに迷ったりすることはありませんか?

そんな私を救ってくれた人がいました。

特別なことをするわけでもなく、
ただ自然体で接してくれた人。

その人が教えてくれたのは、本当の強さとは何かということ。

目立たなくても、言葉にしなくても、そこにいるだけで誰かを安心させる人がいる。

そんな人との出会いを振り返りながら、私が感じたことをお話ししています。

誰かとの関わりに疲れたとき、少し心が軽くなるような時間になれば嬉しいです。

✍️ noteでは、ほかにもエッセイを書いています。
https://note.com/safe_hawk6284


 

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サマリー

職場で嫉妬から孤立し、周囲が顔色をうかがう緊張した環境にいた語り手を、誰にも属さず態度を変えない人が支えていました。その人は特別な励ましをせず、普通に話しかけ、話を黙って聞くことで、語り手が安心して自分を出せる場を作っていました。子どもたちに対しても、攻撃やコントロールをしない自然な関わりで、興奮した子どもを穏やかにしていました。退職時の「無理しないでくださいね」という言葉を通じ、語り手は、誰に対しても自分の軸を保ち、群れずに立てることが本当の強さだと感じています。

嫉妬で緊張した職場と、ただそこにいた人
こんにちは、ひまわりです。
ノートでは、自分の経験や、人との関わりの中で、感じたことをエッセイにしています。
今日お届けするのは、ただ、そこにいるだけで、安心感を与える人、というエッセイです。
最後まで聞いていただけたら嬉しいです。 それではお聞きください。
私は以前、職場で、くだらない嫉妬から生まれた、人間関係の中で、孤立していたことがある。
今日は、その時、私を救ってくれていた人について、書こうと思う。
周りの人たちは、目立つことはしたくない。
私と仲がいいと思われるのは避けたい。
あの人の機嫌を損ねるようなことはしたくない。
そんな風に空気を読んでいた。
職場全体がそんな空気になり、人の言動を常にうかがっているような、ピリピリとした場所になっていた。
もちろん影では、大丈夫? あの人ちょっと態度悪いよね。
そんな風に言ってくれる人もいた。
でも、表だっては、みんな見て見ぬふりをしていた。
誰もが、その場の空気を荒らさないように、慎重に振る舞っていた。
そんな中、その人は、ただそこにいた。
態度を変えず、安心して話せる存在
どちらの敵でも、味方でもない。
誰かと群れることなく、どこにも属さず、淡々と自分の仕事をしていた。
一見すると、少し鈍感で、あまり周りのことに興味がないようにも見えた。
でも、後になって知った。
その人は、状況をかなり把握していた。
それでも態度を変えなかった。
その人だけは、普通に私に仕事のことを話しかけてくれていた。
それが、当時の私にはとてもありがたかった。
私は別に、誰かに味方になってほしかったわけではない。
ただ、誰かの目を気にして、自分の保身のために態度を変えない。
空気に流されず、自分で判断して、誰にでも普通に接する。
私は、そんなことを望んでいたのかもしれない。
当時の私は、これを言ったらまた、影で何か言われるかな。
回り回って、誰に伝わるかな。
そんなことを常に考えながら、自分の振る舞いや言動を決めなければならなかった。
常に警戒して、戦闘モードだった。
でも、その人の周りだけは平和だった。
その人が、「大変ですね。私は味方ですよ。」と言ってくれたわけではない。
むしろ、当時の私は、そんなことを言われても、逆に信用できなかったかもしれない。
ただ、いろんな話を黙って聞いてくれた。
だから私は、安心して壁打ちができた。
本当に、薙のような人だった。
子どもにも伝わる穏やかな関わり
そして、不思議なことに、それは子供に対しても同じだった。
自分が攻撃されないか、コントロールされないか、そんな不安から、
どんなに攻撃的になって興奮している子でも、
その人がすっと関わると、ふっと力が抜けて穏やかになる。
そういう支援者だった。
子供たちも、その人が、自分の都合で攻撃したり、コントロールしたりしてこない人だということを、
本能的に感じ取っていたのかもしれない。
退職後に気づいた存在の大きさ
しかし、その人は職場を辞めてしまった。
そして、全てを知っていたその人が、私に最後に残した言葉は、
無理しないでくださいね、だった。
その人が辞めて初めて、その存在の大きさが身に染みた。
私にとって、そこだけは鎧を脱いで、素の自分でいられる場所だったのだと思う。
その人は決して目立つ存在ではない。
一人で立つこととしての本当の強さ
でも、空気清浄機のような人だった。
その人がいるだけで空気が変わる。
ただ、目立つ存在ではないから、その大きさには気づきにくい。
いなくなって初めて、その人がどれだけ大きな存在だったのかわかった。
その人はあまり発言も主張もしない。
優しそうで穏やかに見える。
でも、私は今思う。
それは弱さではなく強さだったのだ。
意見を求められれば、しっかりと自分の考えを言う。
誰が言ったかではなく、何を言っているかで判断する。
相手によって自分の態度を変えない。
一人でも嫌われても、自分の場所に立っていられる。
一人で立っていられるからこそ、誰かとつるんだり、味方を作ったり、
自分のために誰かを排除したりする必要がない。
誰かに合わせるのではなく、自分自身でいられる。
そんな人だった。
その人は私にとって本当の強さとは何かを教えてくれた一人だった。
私も強さにはいろんな形があると思う。
大きな声で主張する強さもある。
誰かを打ちまかす強さもある。
でも私は一人でも自分の軸を持ち、
誰に対しても自分自身でいられる強さ。
そんな強さを持った人になりたい。
その人には本当に感謝している。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
ノートでは他のエッセイも書いています。
よかったらそちらも読んでみてくださいね。
これからも言葉を声に乗せて届けていけたらと思います。
それではまた。
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