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#1544 傷ついたからこそ出来ること
2026-03-25 08:07

#1544 傷ついたからこそ出来ること

#1544 傷ついたからこそ出来ること

心理学者のユングについてお話しております。彼は「傷ついた心から本当の成長が生まれる」と説いてます。

傷ついた。というのは、いわゆるトラウマやインナーチャイルド、被害者意識などを抱えた状態ですが、では一体なぜその状態から「本当の成長」が生まれるのでしょう? 

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笑倍繁盛チャンネル、望月まもりです。本日もよろしくお願いいたします。
昨日もヨングさんの言葉をご紹介しましたけれども、今日も紹介しようかなと思います。
彼は、傷ついた心から本当の成長が生まれるというふうに説いているんですね。
傷ついたというのは、いわゆるトラウマとかインナーチャイルドとか被害者意識などを抱えた状態だ、こういうことだと思うんですけれども、
では一体、なぜその状態から本当の成長が生まれるのかなということなんですね。
トラウマとかインナーチャイルドを抱えた人は、当初、なぜ私だけがこんな目にという強い被害者意識にとらわれるんですね。
これは私もそうでしたよ。なんで私ばっかりかというね、そういうことを当時も思っていたし、しばらくこんなことをずっと抱えていましたね。
でもこれは、自分を守るための正当な防衛本能なんですけれども、
ユングはこの段階にとどまってはいけないよと、その苦しみを自分の運命の一部として前に進むんだよというふうに説いているんですね。
だから傷ついた子ども、つまりインナーチャイルドを抱きしめる行程は、単なる癒しだけで済まないんですね。
それまで他者とか環境のせいにしていた姿勢、自分の姿勢とか視点とか未熟な生き方から、
自分の人生に責任を持つ成熟した真の大人への変容をするための通過儀礼、儀式でもあるわけですね。
だから傷があるからこそ、人は自分とは何者かという問いを突きつけられるわけですね。
表面的な社会適応ではない、深い自己理解に進むことができるわけですよ。
だから苦しい時期は何かを壊して何かを作り直す時間なんです。
それまでの思い込みとか感情とか感覚とか関係性なんかを解いてって、
次の自分に移る時期でもあるから大変、大きく変わるとき、だから大変、大変だし苦しいんですよ。
そのときすでに、でも新しい関わりとか縁とか種とか、そういったものが誰かや何かと静かに結ばれてたりもするんですね。
進んでたりするわけですよ。
ゆえに必ずいつか自分の人生において大切な思い出になるんです。
もうそれ切っては切れない自分の経験、体験ということになりますね。
だから苦しみは無駄に来ないということですね。
また、痛みを乗り越えるために新しい価値観や意味を見出そうと必死に思考すると、
何が起こられるかというと意味づけの再構築ってことが行われるんですね。
これは脳の中で意味づけが再構築、変わっていくわけですからね。
これがマイナスからプラスですね。
森永原さんの脳みその脳力開発の本でもこの辺というのは言われましたね。
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原子脳からの脱却ですね。
汚染されている脳みそをいいものに書き換えていこうという、こういうところで進化していくわけですね。
やっぱり大変興味深いのは傷を負わなかった脳よりも、
傷を乗り越えた脳の方が他者の痛みに共感するミラーニューロンの働きとか、
物事多角的に捉える視点が発達するんですね。
傷ついた脳は前進すればするほどタフで建設的になると、こういうことなわけですよ。
ユングはまた精神的機器を神聖な体験と結びつけて考えていたんですね。
これヌミーノスって言うんですけどね。
これはシュタイナーの人知覚的な観点とも重なるなと思うんですね。
深い苦しみとかトラウマの経験というのは、人間の感情体を激しく揺さぶると、
これによってそれまで固着していたエゴですね、自我のパターンが崩れてですね、
より高次の霊的な力が流れ込む余地が生まれるとシュタイナーは説いているわけですね。
だから命は振動って言うんですね。
揺らすっていうところなんですけども、
揺れるっていうところは一つすごく命の根源に関わってくるものだと思ってますね。
傷つくと一時的に見える物質世界の価値観が地位とか名誉とかお金などへの執着ね、
これから切り離されますよね。
傷ついてたらそんなこと考えてる場合じゃないからね。
その余白にこそ魂本来の輝きが宿ると。
人知学において苦難というのは魂を磨き上げて他者への慈愛に転換するための尊い機会というふうに言われてますね。
しかしでは果たして傷を負った人が全員前向きに生きていけるのかというと、
この辺は実に微妙だなと思うわけですね。
ユングも警告しているように、内にある対立や傷を意識化できずに、
その重圧に押しつぶされちゃう場合、心は成長ではなくて解体とか固定化とか、
これに向かうことがあると。
だからまず負った傷を自分を定義するアイデンティティにしてしまうの、
例えばこれは毒親育ちって自分で言ってあるとかね、
アダルトチルドレンって定義付けしたりとかね、
こういうふうにしちゃうと、永遠に被害者を演じ続けて成長が止まっちゃうんですよ。
だから定義なんかしないほうがいい、そんなのは。
わかるよ、その時の痛みがあまりに強すぎると、
心はそれを意識から切り離して麻痺させますからね。
でもこの状態だと成長するためのエネルギーも固まったまま湧き出てこないんですよ。
だからこそ傷を成長に変えるためには、その痛みをやっぱり直視することなんですね。
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それに耐えるための心の器も必要なんですよ。
ここが40代、50代の大人、男性でもなかなかハードだったりするんですね。
もう逃げるからね、こういう話しててもなかなか厳しいとこなのかなっていうふうには思いますけどね。
ユングが言う本当の成長っていうのは、
単にポジティブになることでも強くなることでも何か足していくことでもないんですね。
それは光だろうが闇だろうが、聖なるものだろうが俗なるものだろうが、
すべてを報復、包み込んでもっている一人の人間になること、それを認めることなんですね。
だからトラウマを抱いた人は、人の矛盾や不完全さとか世界の残酷さを知っているわけですよ。
裏切られたりとか信頼をバサッと切り落とされてますからね。
だからインナーチャイルドの嘆きっていうのは、自分の弱さとか本当の願いを知ってますよね。
だからその負の側面ですね。
これなかったことにせずに、これも自分だよねと認めて抱きしめて、
統合する、解放していく、歩もうとした。
そうやって歩もうとしたときから、その人の言葉には重みが宿って奥行きが生まれるんですよ。
それが器ってやつなんですけどね。
人の器を作っていくんですけどね。
だから傷を持つ人っていうのは、深みとか奥行きとか重みが宿るんです。
器にね、黄金は泥の中から見つかるとか、
蓮の花は泥がなければ咲かないとか、こういう言葉がありますけども、
自分が抱える最も辛い記憶や拭い去りたい被害者意識の中にも、
自分を輝かせるための種が隠れていて、
それがユングが説く本当の成長につながると。
本日はそういうお話でございました。
ということで、本日も最後まで聞いていただき誠にありがとうございます。
いいんだ、泥でも。
花咲くんだから。
ということで、また明日お会いしましょう。
それでは。
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