SOPとルールの功罪
こんにちは、GreenFielderです。 ただいま9月12日土曜日の16時14分になったところです。
今回も他の方の声日記の感想を述べる回です。 今回の声日記、どの声日記に関する感想かと言いますと、
AKIKOさんの声日記 最新回
マニュアル化することへの抵抗という回に関してです。 どういうお話かというのは、タイトルがまさにそのもので、ちょっとその
このマニュアル化することに抵抗があるんですっていうお話の背景は、 ぜひAKIKOさんの声日記を聞いていただきたいんですけれども、
このジレンマってありますよね、と思いながら 私も聞いておりました。
AKIKOさんの言葉でSOPという単語が出てきましたけど、 私もまさに今このSOPについて
良い面もあるけど悪い面もあるよねと思いながら、 実際今の仕事で悩むところがあってですね。
AKIKOさんが例に挙げているのは、出張なり 交通機関をどこまで
公費と認知するかみたいな話と、あとはその 交通機関を提供する方々へどこまで配慮すべきかというところの間での
何がしかのルールを決めなければいけないのではという 社内的な議論だというふうに理解しました。
結局ルールって何かというと、性善説なのか 性悪説なのかで全然組み立て違うと思うんですよね。
すみません、これは勝手な独自の認識ですけどね。 特に小さい組織であれば、それぞれが
グッドウィルを持った人たちであれば、 細かいルールを決めるよりはざっくりとしたルールはあってもいいけど、
個別その状況に応じてフレキシブルに対応していく方が いいんじゃないということかなと思って聞いていたんですけど、
なかなかそうじゃない人たちっていうのが世の中にはいて、 ルールがあってもそのルールをうまいことすり抜けてというか、
ルールはルールとしてあるんだけど、その抜け道を探して自分に対する ベネフィットに変えてしまうような人って昔からいるんですね。
確かに組織が大きくなるとそういう人が一定レベルに いてしまうのは事実かなと思います。
これっていうのは個人的な話になってくるので、 結局すべてのそういう問題を性悪説に基づいてルールで抑え込むというのっておそらく無理なんですよね。
下手にそれをやると変なことになるんですよ。
出張・一時帰国制度の厳格化
私の会社でもとあるどこぞのそのヨーロッパの事業会社の幹部が、 今のその出張ルールを悪用して、
公私混同して費用を会社の公費として請求するみたいな事象があったみたいで、 休暇での移動と出張の移動は切り離せっていうルールができちゃったんですね。
例えば私なんかは、もともと一時帰国制度っていうのがあって、 一時帰国は年に1回は公費、社費として会社が払ってくれるという制度があるんですよ。
でもせっかく一時帰国して本当に単にプライベートに過ごして帰りますっていうのもったいないじゃないですか。
だからその一時帰国中の休暇プラス日本側の関係者と打ち合わせをするなりなんなりということで、 それって要するに出張目的なんですよね部分的に。
なので一時帰国をするんだけど、そこで日本にいる間に出張も掛け合わせるというか、いう形にしたいのに今の人事制度でいくと一時帰国したら一旦帰ってきなさいと。
改めて事業場に戻ってそこから出張して日本に行って打ち合わせするならしなさいと。
かつ一時帰国の時っていうのは最大2週間だけその一時帰国休暇というのを日本で取れますと。
それ以上はできないので、もしさらに日本にいて仕事をしたいんであればさっき言ったように一旦帰ってきなさいと。
一旦帰ってきてまた日本に行ってきなさいと。
じゃあわかりましたと、もういいですと。
日本にいて2週間一時帰国休暇を取りますと。
さらにもう1週間日本にいて会社に出てきますと。
その1週間分別に出張として認識されなくてもいいですと。
そもそも出張つったって私は幸い日本にいる家が会社からは通勤圏内なので日当とかそんなものは当然いりませんということで。
特にその出張している1週間分の経費類っていうのは請求しませんと。
だったらいいんですかって言ったら、
いやあなたの日米間の往復のフライトっていうのは2週間以上間がいてはいけませんと今度言われるんですね。
じゃあどうしたらいいんですかというと、
その一時帰国で許される2週間の休暇プラス個人的に休暇を取ったことにしてくださいと。
2週間の一時帰国休暇を使い、さらに1週間仕事をしたいから日本に滞在し延ばしたいと。
3週間日本にいたいって言うんであれば最後の1週間分は休暇を取りなさいと。
だから単純に一時帰国休暇に1週間休暇をくっつけて3週間の休暇を取ったことにしなさいと。
そうすれば往復のフライトが3週間、往路と復路で3週間歩いても大丈夫ですみたいなよくわからないことを言われて、
そうですかと言って、私はなぜか1週間、その一時帰国休暇とは別のいわゆる有給休暇を申請し、
出張目的を果たすために会社に行くみたいなよくわからないことをする羽目になっているんですよね。
要は悪い人がルールを乗り越えて何かやらかしてしまったことで、
じゃあもっとルールを厳格化しましょうってどんどん意味わからん方向に厳格化されていくっていう
性悪説による悪い方向性が出てしまった一例かなと思うんですけど、
部門間の擦り合わせを失う弊害
それはあくまでも出張ルールに関する、休暇ルールに関する性悪説の悪い部分が出たって話ですけど、
別にそれだけじゃなくて、そのSOPをカチカチに固めていくっていうことによる弊害っていうのもあって、
全てがマニュアル化というか、ルールを全部決めてしまって必ずこの通りにやりなさいというのを決めすぎると、
もともとそういうルールがない時代に社会人として仕事をしてきた我々ぐらいの世代の人っていうのは、
ルールがなくてもやってたわけですね、一時期は。
結局そのルールを守らずに悪いことをする人が中にいると、このルールを徹底的に守れってなっていって、
確かに悪い人にとってはいい友好なんですけど、そのルールができてから会社に来た人たち、
つまり若い人たちからすると捉え方がちょっと我々世代とは違って、
なるほど、このルールに基づいて淡々と仕事すればいいんですね、になってきちゃうんですよ。
そうすると、そのルールの通りやっておけばいいんだになってしまって、
フレキシビリティを自ら失っていくことによって個人の能力的に成長できなくなっちゃってないかと思ったりします。
それの悪い部分が出ているなと感じるのは、
例えば一つの製品を作り上げるにあたって複数の設計部門がいるとします。
それぞれの設計部門は何をするかという所掌範囲というのを細かく決めてるんですね。
それはなぜかというと過去に決まってないが故に各設計部門間のインターフェースで抜け漏れが多発したことがあって、
どっちがどこまでを所掌するというのが明確ではないからだということで、
えらい細かくその辺の所掌範囲の区分を決めるSOPというのが出来上がったんですけど、
それが出来上がるとそれを金か玉状のように私はここまでやればいいんです、それ以外は知りませんということになって、
ますます結果として一つの製品を作るにあたってのお互いの部門間の擦り合わせという機会までも失ってしまっているように思うんです。
というのが最近悪い面として出ている事象があって、私としてはいかがなものかと思うんだけど、どうなんでしょうね。
越境して指摘する役割
逆に私はもうちょっと10年前ぐらいかなとあるプロジェクトに参加していて、
私は当時営業部門の人間として参画していたんですけど、設計部門なりプロジェクト部門がやっていることに対して結構口を出す方だったんですよね。
時にはやりすぎだと言われることもあるぐらいいろいろ口を出していたんです。
というのは結局そうやって別の部門でのミスというのを営業部門というのは何がしかの形で知りにくいをするという立場にあったんですよ。
だから収めた製品が後々それが原因で不具合を起こしたりすると、どうしてくれるんだと逆に責められるのは営業だったりするので、
我々としてはそういう事態をなるべく防ぎたかったので、自分で分かるそれはまずいんじゃないとかおかしいんじゃないというのは指摘すべきだと思っていたんですね、当時。
だから自分の職場を越えてギャーギャー言うと、そうするとお前は何様のつもりだみたいなことを言われたりもしました、一時期。
なんですけど、逆にそういうデシャバったことを言う人がいろんなセクション、部門にいる方がルールにはないんだけど、総合チェック機能みたいになって働いたんじゃないのかなと思うんですけど、
今ってみんな自分のここが私の仕事の範囲ですって言って、その外で起こっていることにあまり興味を示さない人が増えている気がして、たまにいるんです。
若い人の中にも私から見るとあの部門がやってるこれってどうかと思うんですよねって言う人もいるんです。
僕はそういう人をすごくいいなと思うんですよね。
どんどん言いなよそうやってって私は勧めちゃうんですけど、そういう意識がSOPをカチカチに作ることによって失われていってる気がして、
性善説・性悪説とは全然違う話題なんですけど、SOPの弊害っていうのはそういう風に感じることもありますね。
文化に合わせた制度設計
この回の前に喋った話の中で、私の事業会社だと従業員の転職率というか離職率が高いので、マニュアル化しないとサステナブルにビジネスができないんですって話をしたと思うんですね。
そういう文化の国、そういう事業傾向であればそうせざるを得ないんですけど、もともと日本人ってそうじゃなかったんじゃないのと思っててですね。
僕はAKIKOさんが言いたいのはそういうことだったのかなと思っていて、お互いの部門あるいはお互いの職場の人々が相手の職場のことまでも踏まえて協業していく、コラボレーティブって言うんでしたっけ。
そういうアプローチの方がいいんじゃないっていうのが僕はAKIKOさんの言ってる意味かなと思ったりもして、あってるかな。なんか違う気もするな。
少なくとも私はそういう発想で、日本的文化でビジネスを回していくにあたって、本当に私がアメリカのこの事業会社でやっているようなやり方って正しいのっていうね。
結局その国とか民族とかの文化に合わせて最適解を求めるべきじゃないのかなというのがあります。
だからグローバリゼーションに対してローカライゼーションっていうのがあって、その後にグローカライゼーションすべきだっていう話があって、私の言ってることはグローカライゼーションということなのかなという気がしますけど、
社として軸になる最低限のルールはあっていいと思うんですけど、個別の国ごとの組織では違う制度が枝端的に確立していってはいいんじゃないかなということですね。
というようなことを思います。
日本人とアメリカ人の仕事の進め方
ちなみに私は別にアメリカイコール個人主義で職場は別々で、他人の仕事に口挟まない、他人に入ってこられるのは嫌がるという固定観念を持っているわけでもなくて、
結局アメリカでプロジェクトをやっていると、そういうケースもありつつ、でもやっぱりプロジェクトは結果として成功したいよねっていう思いはみんな持っているので、そのモチベーションを高めていくと意外に協力的に動いてくれたり、利害を超えて協力してくれたりということが意外にあるんですよ。
アメリカ人って日本人に比べて勝場の馬鹿力がすごいので、その気になってくるとガツガツ仕事してくれるんだけど、基本そこまで仕事にキーンではないから、気持ちが動かなければそこまでは当然やってくれない。
定時に来て定時に帰る。
それが当たり前。その日に終わらなかったら翌日ですっていう感じですね。
でも追い込まれれば、もしくはやる気になれば深夜まで仕事をすることもできる人たちで、逆に日本人というのはカッチリ計画を立ててそれに基づいて一つ一つ潰し込んでいく。
で、業務量を平準化していくということでやっていきませんかっていう、そういう発想なんですね。
で、日本人メンバーとアメリカ人メンバーでそこの考え方が違うので、大体日本人は計画を立ててアメリカ人にこれでやろうねって言ってもアメリカ人はやらんと。
で、ギリギリになってくるとアメリカ人がパワーを発揮してぐいぐい全てをどんどん判断して行動して決めていくというのに、今度は日本人がついていけなくなるというね。
もう大体いつものパターンなんですけど、そういう文化の違いの中で、というかやり方の違いの中で一つのプロジェクトを一緒にやっていくというのは結構大変だけど面白いなというふうに私は思っています。
ということで、全然本来の話題からSOPから始まってえらい話がずれてきたかもしれませんが、感想でした。ありがとうございました。