映画「顔 -かお-」の紹介
日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するコーナーです。 木曜日の担当は、クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。 三好さん、おはようございます。 おはようございます。
おはようございます。 よろしくお願いします。 よろしくお願いします。 よろしくお願いします。
今日は何でしょうか? はい、今日はですね、来週8月28日金曜日から、福岡はKBCシネマにて上映予定の韓国映画です。 タイトルを、「顔-かお-」という作品をご紹介します。
顔-かお-。 顔です。 これなんですけど、2016年に公開されて、世界中で大ヒットになった韓国映画の「新幹線-ファイナルエクスプレス-」という作品がありました。
今となっては韓国映画界を代表するヒットメーカーとして知られる、四三保監督というのがいるんですけど、この四三保監督が、実はこれ、長年構想を抱いてきた自身の脚本をついに映画化した本作が、この顔という作品なんですね。
これを見たんですけど、さすがの演出力と、見終えた後には思わず誰かと語り合いたくなるようなラストの要因まで見事な出来栄えの一本となっていましたので、ここからその魅力をご紹介していきたいと思います。
まずはここからご紹介するこの映画、顔のあらすじからご紹介します。生まれつき目が見えないハンデを持ちながら、韓国随一の天国、これハンコですね。天国の名詞として、韓国の生ける奇跡とまで呼ばれる盲目のハンコ職人、イム・ヨンギュという人がいます。
このイム・ヨンギュの息子で、この本作の主人公であるドン・ファンという男性がいるんですけど、このドン・ファンがそんな偉大な父を敬って、彼の仕事を賭けながら支えるような日々を過ごしていたというのが、映画の冒頭に入ります。
そんな息子、ドン・ファンの元にある日、警察から思わぬ知らせが届きます。それは40年前に消息不明となって、ドン・ファンは顔も知らないまま行き別れとなっていた母4姫の遺体が発見されたというのが知らせだったんですね。
この母4姫なんですけど、地中深くに埋められていて、何者かに殺された可能性があるということなんですね。そういう事件が発生します。父ヨンギュのドキュメンタリー番組を作るべく工房を出入りしていたテレビ局の女性プロデューサーがその事件を聞きつけて、
ドン・ファンに一緒に母の死をめぐる調査を開始しないかというふうに呼びかけるわけですね。そこから2人の調査が始まっていくわけですけど、その行く先々で主人公のドン・ファンが出くわすのが非常に異様なんですけど、誰もが口を揃えてこの母4姫が化け物みたいに醜い顔をしていたという証言を言うわけですよ。
さらにはその証言に続いて、いろんな人が母を貶めるような当時のエピソードの数々を語っていくというものに直面していくわけですね。主人公のドン・ファン君はショックに打ちひしめられながら調査を進めていくわけですけど、その中でやがてドン・ファンがたどり着く母4姫の死をめぐる真実とは何かというような映画になっていきます。
監督ヨン・サンホとその作品
うわー、気になる。
気になりますよね。
彼にとって初の長編実写デビュー作となったのが、先ほど紹介した2016年からここ日本を含む世界的大ヒットになった新幹線ファイナルエキスプレスだったわけですね。
さらにそこから始まるソウルステーションパンデミックというアニメーション作品、そして新幹線ハントーファイナルステージと続いた一連のゾンビパンデミックパニックシリーズが続くわけですね。
ブレないですね。
その後、ネットフリックスを主戦場としていろんな作品を発表し続けているわけですけども、中でもね、僕も本当に思わず息を飲むほど熱中してみた大傑作ドラマシリーズ、地獄が呼んでいる。
地獄が呼んでみました。
ご覧になったでしょ。
見た見た。
凄まじかったでしょ。
恐怖。
本当に怖いんですよ。
こんな社会になったら本当に私は生きていけないと思うんです。
カルト宗教みたいなところから始まっていく一連の怖いスリラーなんですけど、それだったりとか、あるいは日本の同盟漫画をドラマ化したキセイジュ・ザ。
キセイジュ・ミギーが出てくる。
さらには最近話題となっているこのネットフリックスの新作ドラマでガス人間が出てくる。
あれも脚本を務めてるんですよ。
すごいですね。
そういう監督なんです。
そういった監督、これまでの作品の中でそれこそゾンビから、規制生物から、さらには宗教と信仰、呪いや超能力、SFやホラーまでジャンルを横断するような題材を取り扱ってきたわけですけども、
この多くの作品に共通するのが人間やその社会に根付く闇、あるいは恐れや弱さから引き起こされていく不自由を冷徹に見つめ抜く視線があるわけですね。
人間にはそういう面がありますからね。
そうなんです。そうなんです。
そういう監督が手掛けた新作が今回紹介しているこの顔という作品になるわけですけども、
映画「顔」の背景とテーマ
この作品は監督が長年構想を抱き続けて、まずご自身が作家として関わったグラフィックノベル、漫画みたいなものですね。
このグラフィックノベルの形式でまず発表したものだったんですけど、それが満を持して映画化するという作品になったわけです。
これが2025年のトロント国際映画祭でまず初上映されますと、大反響を巻き起こしましてですね。
その後、韓国最大の映画の祭典である西流賞で主要10部門にノミネートされるなど高い評価を集める作品となったということです。
それが今回日本公開になるわけですけども、その作品の中身についてここから少しだけ触れてみたいと思います。
先ほどあらすじでもご紹介したように40年の時を経て発掘したいとなって見つかった母の死の真相を追うというですね、
そのミステリーを軸に視覚障害を持つハンコ職人の父と母の人生が絡み合ってくるような、そういう作品になるわけですけども、
なんといってもやっぱりその鍵となるのが、母の顔を知らない息子が直面していく母についての証言の擬応さですね。
なんとあって誰もがあいつは醜い顔をしていたんだよというところから始まって、そこから本当に口を揃えてみんなが母を見下し、詐欺すむような証言が続いていくわけです。
なんでそんなにお母さんは貶められなきゃいけなかったのか。その真相は一体何なのかということが、
これ1時間40分くらいある作品なんですけど、本当に一息で結末まで引き込んでいくような強力な推進力となって映画を進めていくことになります。
さらにはこの映画の中で、かたや盲目でありながら韓国のイケる伝説と呼ばれるほどの天国の名師となった父ヨンギュが手掛けるハンコについて、
晴れやかに語られる美しさという言葉がまずあるわけです。かたや母ヨンギュの証言に現れる醜さという言葉が、この2つが対峙されていくわけです。
それが静かにしかし確実な手つきで映画全体に敷き込まれていくことで、観客である私たちに美しさそして醜さというものをめぐる大いなる問いを突きつけてくることになっていきます。
さらにこの映画を見る前にもう一つだけ押さえておきたいのが、この母ヨンギュが亡くなった40年前、つまり1970年代の韓国というのがどのような社会状況にあったかという点がポイントになります。
まず1950年代の朝鮮戦争で国家全体で壊滅的な打撃を受けた韓国なんですけど、その後1960年代後半から急速な復興と経済成長を遂げ、それが1980年代ぐらいまで続いていく。これが言ったら半顔の奇跡と呼ばれる一大復興劇となっていくわけですね。
映画の舞台となるこの1970年代というのはまさしくその価値であることが本作の内容に非常に重要な舞台設計として機能します。それはもうちょっと読みほぐしていくと、国が主導する開発独裁の中でどれだけの人々が顔を持たない労働力として使い捨てられるか。
あるいはその発展を主導したのは男性たちだったわけですけど、それに対して女性たちというのはどのように扱われてきたか。あるいはその発展の妨げとみなされたような者たちというのはどのような扱いを受けたか。
そうした出来事の数々を人々は美しさとか醜さという言葉を使いながらどのように記憶してきたかということですね。可烈な社会の中で人間に宿る集団的な偏見だったり悪意を鋭く見つめていく映画になっていきます。
しかしこうなるとやはり観客としては劇中で語られる母というのは一体どんな顔をしていたのかというのが気になっちゃうわけですね。そこも含めてぜひ皆さんにその真実を目の当たりにして、その意味するところを観客一人一人で持ち帰って考えてみてほしい。
そういう作品になってますね。見事な手つきにめちゃくちゃ感心させられました。本当にすごい作品だと思います。ということで韓国映画カオは来週8月28日金曜日より福岡はKBCシネマで上映予定です。思わずその見事な手つきに感心させられる一本となっていましたのでぜひ劇場でご覧くださいというご紹介でございます。
次回予告とリスナー企画
いやー気になるねー。最初は用紙の話かなと思ったけどそれだけじゃないいろんなところがあるんだなと思いました。そんな顔のご紹介もありましたし来週27日のこの時間は三好さんとこちらの企画題してリスナー名作劇場をお送りします。今月のテーマ三好さんからお願いします。
吹き替えで見たい映画といえば。なかなかちょっとこう難しい。そう私あの字幕でそのもともとで見るタイプだから吹き替えでっていうのはなかなか考えたことなかったな。これねでもねリスナーさんさすがのもので先週これね公募開始しましたね早速ねいろいろな作品をですね。さすがやねと思いますね。
なるほどそれをぜひ来週も楽しみにしていただきたいと思います。皆様エピソードも添えてメールやファックスでお送りください。タバタリウスケグロウアップのXでもお待ちしています。23日日曜日までに送ってください。ここまで三好合併さんのキャッチアップでした。三好さんありがとうございました。ありがとうございました。