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2024-05-23 12:38

福岡アジア美術館「アジアン・ポップ」

クリエイティブプロデューサー 三好剛平
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毎週木曜日のこの時間は三好剛平のCatch Up、クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。三好さん、おはようございます。
おはようございます。
今日は?
今日は福岡アジア美術館で現在開催中の展覧会のアジアン・ポップという展覧会をご紹介します。
これはアート初心者の方にも入門編として楽しんでいただける、かつアートの奥行きを触れられるものにもなっているだけでなく、
クロートの方にもしっかり満足いただける、とてもいい内容になっているので、ここからその魅力を順にご紹介していきます。
まず本店の正式名称はアジアン・ポップと言っているんですけど、その前に開館25周年記念コレクション展というふうに名を打たれているんですね。
25周年を迎えて、アジア美術館に収蔵されているそのコレクション、収蔵作品の数々に光を当てていく展覧会ということになるわけですね。
この担当学芸人さんに、先日インタビューしたんですけど、その時お話聞いたところに行くと、今回のアジアン・ポップというコレクション展については、
特に他の館とは違うアジア美術館ならではのコレクションの魅力がどこにあるのかということを、今一度見直すところからスタートしたということなんですね。
そうそう、まさしくそうなんです。
というのも、この福岡アジア美術館、アジアの近現代美術を専門に収集保存することを使命にした、世界で唯一の専門館と言われているんですよ。
これ開館99年だと思いますけれども、当時はまだアート業界においても、アジアの現代美術というものの価値自体がほとんど表定されていなかったような時期で、
彼らの収集活動は未開の地に、自分たちで道を作っていくみたいな、かなり先駆的な取り組みだったんですね。
そうやって彼らが繰り返し、アジア現地に訪れて、リサーチを続けていく中で、彼らはあることに気付くわけですね。
というのは、アジア各国では、どれもアートの業界で、今申し上げたような、すでに価値が認められているようなファインアートの領域にある作品群とは別に、
まだファインアートとしては認定されていないが、市民の暮らしに相当深く浸透している格好つきの芸術表現みたいなものとして、
民族芸術とか大衆美術とかっていうのが、とてもスルーできるものではないボリュームでめっちゃあるなっていうのが分かってきたということなんですね。
ここでいう民族芸術っていうのは、例えば土地ごとの風習とか習俗とか、あるいは信仰から生まれてくるような独自の表現だったりとか、
あるいは大衆芸術は地元で流通している広告とか映画とか娯楽とか、そういうものにおける表現だったりとか、
あるいは美術家ではない現地の人々が、全然アートのつもりもなくとにかく手を動かして表現していた結果、
それが卓越した技術とかメッセージを備えてしまっているような、そういう独自の表現の数々ということになるわけですね。
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当時のアジビの人々は、当初ファインアートの収集に行ったわけですけれども、こうした民族芸術と大衆美術が、とても強い影響関係があることだったりとか、
この価値化されていない民族芸術と大衆美術は、やっぱり看過できない、見過ごすことができないだけの芸術性があるなっていうことを引き受けて、
なんとですね、この民族芸術とか大衆美術、言ったら広告のポスターとかですよ、とかっていうのもコレクションしていくっていう方針を決めるんですよ。
今だから、アジア美術館のファインアートも含めたコレクションの中のかなりの部分は、実は大衆芸術とか民族美術の作品が占めているということもあるんですね。
ということで、今回の展覧会は、そういう大衆美術、大衆芸術にフォーカスしていくことを決めて、独自性を取り上げていくという方針を立てたということなんですけど、
それを今この街で生きている観客にも届く切り口で、どうやって紡いであげられるかなということで、導いたのがこのポップアートっていうですね、ここからまた説明する新たな切り口になります。
で、ポップアート、これも聞いたことあるかもしれませんけれども、1950年代とか60年代にかけてイギリスとかアメリカでですね、盛り上がって、その後世界中に広がった美術動向ですね。
ポップアートって言ったら何だって、やっぱりほら、アンディ・ウォーホル。やっぱりマリリン・モンローとかね、トマト缶とかね、ああいう作品誰もが見たことあると思うんですけど、これどういうものかっていうことを簡単に説明すると、
大量消費社会が生み出した商業広告やファインアート以外が生み出したそのイメージみたいなものをアート表現に取り込んで、現代とかその社会を皮肉も込めながら見せていくようなアート表現であるというふうに言えると思います。
で、今回そのポップアートっていうその美術のジャンル的な切り口をアジア美術館のコレクションの大衆美術のものたちに重ねたときに、どういうふうに見せることができるかということで導かれたのが今回のこのアジアンポップ展ということになるわけですね。
はい、ということで展示作品はですね、どれも一見明るく華やかで楽しそうに見えるんですけども、実は結構ですねピリリとその社会とか時代を鋭くつく皮肉とか風刺が効いたですね作品も多くて、まずもう本当に一目に楽しいなとかすげーなみたいなのもあるんですけど、結構後々ですね、あれ結構ってことは今の私たちが見ているものもみたいなこととかにですね繋がっていく。
かなりね、射程の広い展覧会になっていると思います。
あとですね、この学芸員さんがお話しされる中で、なるほどなと思ったのが、この展覧会の中の作品を見ていくことは同時にまあその今をたくましく生き抜くためのヒントが詰まっているともおっしゃるんですよ。
これ何でだろうなっていうことを聞いてみると、この当時やっぱりどの国においても時の政権批判だったりとか国の情勢に対する違和感を表明すること、それを作品を通じて表明することはともすれば逮捕とか収監されたりとか表現活動を停止させられたりとか、かなりやっぱりその作家人生にかなり大きなリスクを伴う行為になるわけですね。
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なんですけど、やっぱり作家としてはもうそういうことを表明しないわけにはいかない。そういう時に彼らが選んだのがまさしくそのポップアート的な手段を使った表現だったんですね。
というのも、ポップアートで言ったら参照される表現というのは、すでに市民とか国民に広告を通じてたりとか娯楽を通じて流通しているものなので、その後の解釈とか考察を市民側で勝手に引き受けられる記号的な表現の方向なんですね。
それと言わずともそう理解できるというものたちの方向なんですね。というようなことを用いることであたかもそのメッセージをその通り描いているわけじゃないんだよというふうに見せておきながら、実はその受け取る人には、ああやべえじゃんこれめちゃくちゃあのこと言ってんじゃんというようなことがわかっていくような表現になっていると。
こういうふうなこともして、やっぱりその作家一人一人がいかにその時代の中でそれをどうにかして伝えなきゃいけないというその葛藤とか意思みたいなのを見届けられるという意味で、その今をたくましく生き抜くためのヒントということも言えるかなということですね。
でね、今日せっかくですからこのアジアンポップが堪能できる作品としてですね、本店のポスターにも使われているこの絵、お二人にもちょっと手元に用意しているんですけど、この絵、メインにですね、ちょっとまず赤い背景にモノクロで描かれたある人の顔があって、その左右にですね写真が並んでいるという、そういう展示というかその作品なんですけど、これどんな作品だと思いますか。
どうかあの唐揚げを食べたくなるというか、チキンが食べたくなるという感じがありますね。
どう見たってあの某有名フライドチキンチェーンのね、あのおじさんがね。
あのおじさんに似た肖像画というか顔ですね。
でも若干ちょっと違ったりもするけどなぁとか、あとその左右の写真は何なんだろうなぁみたいなことなんです。
で、これ実はですね、台湾の作家であるメイ・ディンイーという人が制作したトロツキーに捧ぐという作品なんですね。
この中心の赤い背景に白黒で描かれたこの顔は、もちろんその有名なフライドチキンチェーンの創業者であるカーネル・サンダースに見えるんですが、ちょっと違うんですよ。
それはなぜかというとその顔にもう一人、ロシアの革命家であるトロツキーの顔が実は組み合わされた二重の肖像画になっているんですね。
さらにその左右の写真はそのフライドチキンチェーンが中国に第一店面を出展した時の写真なんですよ。
で、右側はその第一店舗が北京のよりによってもですけども天安門のすぐそばに出展したんですけども、その天安門から風水学的にめちゃくちゃいい場所に出展されたということがわかるような実は写真なんです。
で、片屋もう一方は店内の窓から見た風景の先に何が見えていたかっていうのをちょっと示す写真になっていてこれ見ると面白いんですけどみたいなことなんですね。
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なので実はこの作品から組み合わせて見えてくるのは当時の中国の共産主義の政治っていうのが欧米からやってくる資本主義と実は何重にも混濁して結びついてしまっているっていうことを明らかにする作品になってるんですね。
共産主義を連想させるその赤い背景はくしくもあの会社のテーマカラーと重なったりとかね。
僕らは実はこの一枚を見るだけで欧米の資本主義の記号として即座にあの会社を連想することができたりするわけですよ。
みたいなことでこの直接言わないでいることで逆説的にその無数の考察だったりとか都につながっていく装置になるっていうことですね。
面白いです。
そうなんですよね。
みたいなことでこの一作品に関わる限らず私たちが普段広告とか娯楽を通じてその無自覚に浴びているそのメッセージとかその表現の中に実は巧妙に見えるものとしてその届けられているものの傍らで見えないように隠されているものは何なのかっていうことにちょっとビビッとな視点を得られたりもするかなり面白い展覧会なんですよね。
なので今後ね普段の生活自体もですねちょっと面白い目線をまた持ちながら楽しめるようなそういう作品になってますので9月3日までのこのアジアンポップぜひ見ていただきたいなというところ。
あと最後に一個だけおまけの情報です。今週末5月25日の夕方17時からですね美術館の7階で参加無料のアジアンポップナイトっていうスペシャルイベントが企画されておりまして当日ですねアジアをテーマにした屋台が出展したりとかアジアンポップ展の中で出展されている別のアート作品でインドのですね1975年の国民的映画と言われているすごい作品をテーマにしたある作品があるんですけどそのその映画についての特別の解説トークが
企画されていてゲストを招きしてですねバッフィー吉川さんって言うんですけどその方と実は恐れながらも三好も実はですねこの解説トークと一緒に登壇させていただきますので三好に会いに来るつもりでもぜひ良ければ遊びに来ていただけると嬉しいなということでアジアンポップ展本当にいいのでぜひともご覧くださいというご紹介でございました
ここまで三好合併のキャッチアップお送りしました
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