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映画「シンプル・アクシデント/偶然」
2026-05-07 12:49

映画「シンプル・アクシデント/偶然」

クリエイティブプロデューサー・三好剛平が時事のニュースについて、解説・コメントします。

田畑竜介
Groooooow Up

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サマリー

クリエイティブプロデューサーの三好豪平が、イランの巨匠ジャファル・パナヒ監督の新作映画「シンプル・アクシデント/偶然」を紹介。パナヒ監督はイランの検閲と戦い続け、国際映画祭で数々の賞を受賞してきた。本作は、不当な投獄の経験を持つ主人公が、かつて自分を拷問した看守と思われる人物と偶然出会い、復讐を誓うが、次第に復讐の是非を問う物語へと展開する。監督は、報復の連鎖という苦しい問いを、イランだけでなく現代社会全体に投げかけている。

緊急告知:超変身ラジオ公開収録
【関トモガズ】【藤原玉樹】【変身ラジオ】
【緊急告知】
【変身ラジオ】ですね、イベント化しようと。
びっくりしてる、びっくりしてる、びっくりしてる。
公開収録という話ですね。
5月の23日土曜日、昼ですね。
東京なんですけれども。
阿佐ヶ谷ロフトでですね、【超変身ラジオ】という公録をやりたいと思っております。
詳細はですね、今後決まってきますんで。
SNS、ぜひ【空想ラジオシーズサラリーマン】と【藤原玉樹】と【関トモガズ】さんのXなどをチェックしていただきたいなと思います。
ということで、作戦司令部からの緊急告知でした。
映画「シンプル・アクシデント/偶然」紹介
この時間は日替わりコメンテーターが独自の切り口で多様な視点を提案するCatch Up。
木曜日はクリエイティブプロデューサーの三好豪平さんです。
今日はリモートでのご出演です。三好さん、おはようございます。
おはようございます。
さて、今日は何を紹介してくれるんでしょうか。
はい、今週はですね、明日5月8日金曜日より福岡ではKBCシネマ他にて公開となります映画【シンプルアクシデント 偶然】という映画をご紹介します。
はい。
はい、以前この番組でもですね、ご紹介したイランの巨匠であり、不屈の映画監督と紹介しましたけども。
ジャファル・パナヒというですね、監督。
この監督の新作である本作なんですけど。
昨年のカンヌ国際映画祭で最高賞となるパルムドールを受賞した作品でもありまして。
いよいよ待望の日本公開となりますので、ここからその魅力をご紹介していきたいと思います。
イラン映画とジャファル・パナヒ監督について
まずはこの本作【シンプルアクシデント 偶然】の内容に入る前に、イラン映画とジャファル・パナヒ監督についてですね、改めてちょっとおさらいをしたいと思います。
はい。
まずはイランとその映画状況についてのおさらいなんですけど。
イランは正式にはイラン・イスラム共和国と呼ばれまして、1979年のイスラム革命によって国自体がイスラムの支援に基づく政治体制、イスラム共和制の国家となって、
以降はですね、ずっと西洋文化とはちょっと一線を隠す独自の文化、政治路線を歩んできた国ですと。
映画の分野でもやはりその1979年のイスラム革命以降にはですね、イラン・イスラム共和国の文化省がリードする映画へのですね、国家検閲がかなり強く働いている映画状況でもあります。
一時はですね、国内の映画制作自体が困難になるほどにかなり厳しい検閲が走っていた状況もあったんですけど、
そんな中、イランの一部の映画作家たちは、そうした国家による検閲の目を飼いくぐってですね、映画制作を続けるべく、一見そうは見えない映画に見せかけておいて、
実際は現行の政府だったりとか、社会へのメッセージを日常の風景とか、映画の中の沈黙の中に裏書きしていくような、イラン独自の映画文法を育んできました。
その中でも特に有名な作家としては、皆さんもお名前は聞いたことあると思いますけれども、子どもたちを主人公に据えて社会を見つめたアッパス・キアロスタミ監督とかね、いますよね。
そんな方をご存知の方もいらっしゃるかなと思います。
彼らはですね、フィクションとドキュメンタリーをハイブリッドさせたような独創的な話法の映画表現も含めてですね、
特に90年代以降、各国の国際映画祭で続々最高賞だったりとか、高い評価を受賞するような、そういうような映画作家たちになっていきます。
今回紹介するジャファール・パナヒ監督は、そういった90年代以降のイランの国家による映画検閲と真っ向から戦い続ける、最先鋒の映画作家とも言えるような人で、
その姿勢からもですね、復活の映画作家と言えるような世界的な映画監督かなというふうに紹介できると思います。
そのジャファール・パナヒ監督なんですけど、95年の長編デビュー作の発表以来ですね、
まずはパナヒ監督が、映画の中でイランの姿勢の人々の日常を通して、
社会に現存するですね、様々な理不尽、およびその慣習とか規制をですね、浮かび上がらせて、世界的な評価を確立していくような映画をたくさん発表していくんですね。
なんですけども、そんな映画作ってますから、当然のごとくですね、イラン国家に目をつけられましてね。
彼の映画は、国内での上映禁止はもちろんのこと、2009年には反体制的なプロパガンダ活動を行ったとして、逮捕されちゃいます。
逮捕の刑としては懲役6年、20年間の映画制作禁止を言い渡されるんですね。
しかしね、2009年のその判決で折れないのがパナヒでございまして、
自宅軟禁を課せられてた監督だったんですけど、その軟禁中の自宅でですね、自身のスマホで撮影し、完成させた映画があるんですね。
その映画のタイトル、ズバリこれは映画ではないという映画なんですよ。
これをね、カンヌにケーキの中に仕込んだUSBチップで発送して発表するっていうことをやったりとかね。
あとは監督自ら、映画作家として食えていけないんだったら何がやれるかって言って、タクシーの運転手をやるんだって言って、
そのタクシーの運転手になりすまして、その車内で撮影した乗客とのやりとりをですね、映画に仕立てた。
人生タクシーという映画。こんな風にしてね、命がけの工夫で映画による抵抗を続けている作家なんですね。
さらにやっぱりこれが重要なんですけど、ただそういうことやってるってことだけじゃなくて、やっぱりパナヒ監督のすごいのは、
それ以降の作品がどれも映画とは何だっけとか、何で映画っていうものを撮るんだっけっていう、めちゃくちゃコアなところまでの揺さぶりをかけるほど、
やっぱり圧倒的な強度のある映画をずっと発表し続けているっていうことはね、強調しておきたいと思うんですね。
パナヒ監督の抵抗と功績
そういう活動を続けていく中で、これまでベルリン、ベネチアでもうすでに最高賞を獲得してきたことに加えまして、
今回ご紹介するこのシンプルアクシデント偶然という新作で、昨年の観音国際映画祭で最高賞を獲得したということで、
これによってですね、ついに半大映画祭の最高賞をグランドスラムするっていうですね。
これね、史上4人目なんですって。
すごい。
ということで、もう本当に歴史的な達成を果たした映画監督になったんですけれども、
しかし監督はやはりやっぱりこの今回の新作シンプルアクシデントの映画活動によって、
再び反体制プロパガンダの欠席裁判をですね、下されましたですね。
今度はまた懲役1年、国外渡航2年間禁止。
さらには政治的活動団体への参加禁止を命じられたというですね、非常に厳しいねじれた状況が続いているというようなことがあります。
映画「シンプル・アクシデント/偶然」あらすじとテーマ
そういうような監督が撮ったこの新作が、ここからご紹介するシンプルアクシデント、偶然という作品なんですけど、
この映画の内容をちょっと触れたいと思うんですけど、この映画、まずどういう映画かというと、監督自身が2度にわたって倒獄されたその実体験、
およびそこで出会ったその獄中の人々から聞いた現実の様々なエピソードを着想源とした映画になってるんですね。
まずそのあらすじからご紹介します。
かつて不当な理由で倒獄された主人公の男、ワヒド。
このワヒドは、当時自分を拷問した看守と思われるある男と偶然出会います。
で、とっさにもうね、ちょっと矢も盾もたまらず、とっさに強引な手段で男を拘束しまして、
荒野に穴を掘ってその男を埋めてしまおうとするその主人公のワヒドだったんですけど、
男のIDカードを見ると復習すべき、覚えていた名前とは違う名前がですね、
あのIDカードに記載されてたんです。
で、さらにはその男もですね、人違いだってずっと言い続けるわけですね。
っていうのも、実はですね、そのワヒド、倒獄中はですね、ずっと目隠しをされてたんですね。
なので、男の顔は見たことがないんです。
で、さらにそのワヒドがですね、その男かどうかっていうことを手がかりにしたのは、
男が身につけていた義足が軋む、そのキーっていう音だけだったんですよ。
で、いうことでワヒドは途端に、その男が本当に復習すべき相手なのかっていうことに確信が持てなくなるわけですね。
で、ワヒドはひとまず一旦ちょっと復習を中断して、その同じ男に拷問された友人を訪ねることにするんです。
で、そうしていくうちに、やがて俺もその男に拷問を受けたんだっていうですね、同行者がどんどん増えていくわけですけど、
果たして彼らは復習を果たすことができるのか、というか、復習を果たすのかっていう物語になっていくわけですね。
で、この映画、まずですね、その家中にいるその男っていうのが、まずその主人公を拷問した看守なのかっていう、
その一種のサスペンスから蹴り出される映画になるんですけど、
徐々にその問題の重心をやっぱり移行させていくんですね。
で、それは、たとえ誰かによって自分の人生が決定的に狂わされた、その苦しみを負ったとしても、
その誰かに復習を果たすっていうことに正義があるのかっていう非常に苦い問いが、重心を占めていくことになります。
で、映画を見ていけばわかるように、主人公のワヒドたちは、かつての経験が、その盗獄経験がですね、
はっきりとトラウマになっており、もう今も拭い去ることができない、もう計り知れないほどの苦しみをですね、
今もなお生きているような、そういう人たちであることは事実なんです。
なんですが、同時に彼らはごく普通の庶民として、何とか日常を取り戻しかけている、その最中の人でもあって、
どころか、もはやね、お人よしとも言えるような善良な人たちなんですよ、この人たち。
で、そんな彼らの下に突如、憎むべきその相手が目隠し拘束できた状態で、自分が味わった苦しみを報復できる、
その潜在一遇のチャンス、復讐チャンスが訪れてしまったとして、彼らはそれを果たすことができるのかってことなんですよ。
それはもっと言い換えれば、自身が最も忌み嫌った、一番苦しかったその痛みと苦しみを、
自らが今度は成す側に回ってしまったときに、それを果たすのかっていうことでもあるわけです。
で、田中監督はこの映画にまつわるインタビューの中で、この映画はイラン共和国が遅かれ早かれ崩壊する、
その先の未来へ向けて作ったっていうふうに語ってるんですね。
つまり、報復の連鎖、その無限地獄のようなそこなし沼に、自ら突っ込んでいくのか、いなかっていうことですね。
これはもう本当に苦しい問いかけです。
さらに言えば、この問いかけは、もう当然イランだけの話ではなく、
今私たちが目の前にも切実に投げかけられている問いでもあるかなというふうにも感じるわけですね。
いうところで、この映画シンプルアクシデント偶然、ぜひ見逃さずにいただきたいということでご紹介する次第でございます。
映画公開情報と作品への思い
映画シンプルアクシデント偶然は、あす5月8日金曜日より福岡ではKBCシネマ、
ユナイテッドシネマ仲間16、鳥屋すひさ山にて公開となります。
個人的には、このシンプルアクシデント、このちょっとした偶然、あるいはちょっとした事故とも読める、
この素っ気ないタイトルが何を示していたのかなっていうことを思うと、その苦さも含めて、さすがパナヒだなと思うね。
主案が光る終作だと思いますので、くれぐれも見逃しなくというご紹介でございました。
エンディングとポッドキャスト告知
見たい。
ということで、またまた三好さんに素晴らしい作品を紹介してもらいました。
三好さんありがとうございました。
ありがとうございました。
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