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2025-05-29 11:49

映画「Four Daughters フォー・ドーターズ」

クリエイティブプロデューサー 三好剛平
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この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。
木曜日は、クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。
今日は、リモートでのご出演です。三好さん、おはようございます。
おはようございます。
おはようございます。
さて、今日はどんなものを紹介してくれるんでしょうか?
はい、本日はですね、KBCシネマで、今週末じゃなくて来週末ですね、6月6日の金曜日から、1週間限定の上映ということで、
ちょっとこれ、見逃してほしくないなと思ったので、ちょっと1週早めにご紹介することになるんですけど、
ある一つのドキュメンタリー映画をご紹介します。
はい。
これ、映画のタイトルは、フォー・ドーターズ、4人の娘みたいな意味ですね。
このフォー・ドーターズという映画になります。
これは、チュニジアで暮らすある母親と4人の娘の物語について、極めて斬新なやり方で迫りまして、
それが、2023年のカンヌ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞。
そして、アカデミー賞でもドキュメンタリー部門にノミネートされるなど、国際的に高い評価を集める作品になりましたということで、
ここからその作品をご紹介していきたいと思います。
はい。
まずですね、この映画、あらすじに入る前に、その予告編で触れられるこの作品の導入をちょっとですね、紹介したいと思います。
これは作品のですね、ドキュメンタリー映画ということで、監督自身がですね、モノローグでですね、いかのように語られるところからこの映画が始まるんですけれども、
この映画で私は、オルファの娘たちの物語を話したい。
オルファには娘が4人いる。下の2人、エアとティシールは今も一緒に母親と暮らしている。
そして、上の2人は狼の餌食となった。
え? 狼の餌食?
これ2020年代にもなって、これ何? 狼に襲われた人たちのお話なの? みたいにちょっと思うんだけど。
そんなことはないんです。これは一つの言ったら、比喩表現でのお話ですね。
で、これが何なのかっていうのはですね、映画を見ていくうちに、実は徐々に明らかになっていくものでございまして、
本当はね、ここから詳しい紹介に入る前にお伝えしたいことは、
本作はね、できれば何も知らずに見るのが実は一番スリリングな映画になるんです。
なので、本当だったら紹介するのも気が引けるんですけど、
とはいえ、ご紹介するというところで、ここからお付き合いいただきたいと思います。
で、その狼の正体というのが何なのかっていうのは、映画の公式のあらすじにも触れられているので問題はないかなと思いますし、
実はこの狼っていうその理由こそが、この実はですね、このお母さんオルファ・ハム・ルーニというですね、
お母さんなんですけど、そのオルファさんとその妹たちっていうのを、そのある狼にまつわった出来事自体が理由で、
当時現地のメディアでもですね、実はかなり注目された有名人一家でもあったんですね。
これ何かっていうと、当時16歳と15歳でいなくなってしまった長女と次女っていうのは、
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なんでいなくなったのかっていうと、この二人が過激派テロ組織IS、イスラム国のメンバーになってしまったっていうのが理由なんですよ。
そうなんです。
で、この映画をもう一回改めてあらすじを紹介するなら、
ある日突然二人の娘が過激派組織ISに身を投じ失踪してしまった事実を前に、
その母親と妹たちがその経験とどのように向き合うのかという、その様子を描いた作品ということになるわけです。
ここで注目したいのが、言ったら現実と向き合うための手法でございまして、
それこそがこの作品をボンビャクのドキュメンタリーとはもう次元の違う真実までたどり着かせる一つの手法になったということで、
ここからそれも紹介したいと思います。
その手法とは何かといえば、この母親と妹たち、実際にそれを経験したその家族が
プロの俳優の助けを借りながら、自分たちの人生の重要な出来事を追体験するということにあるんですね。
これ具体的に何かというと、その実際の出来事を経験したその母と妹たちの前に、
まず、いなくなった姉二人にそっくりな二人の女優がやってきます。
彼女たちとともに家族の本当に何気ない瞬間から事件のきっかけになった重要な場面などを
一つずつ再現していくんですね。本人たち自身が。
それをカメラに収めていくとどうなるのかということがまず一つ問題になっていきます。
さらにもう一つここで重要なのが、この特に物語の中心になっていく母親、
オルファさんというこの人に関してはもう一人別の女優さんが当てがわれるんですよ。
これによって何かというと、実はこれ理由がありまして、
まずはもちろんね、悲劇の中心となった母親が娘たちとともに暮らした楽しかった日々みたいなものを
もう一回そのよく似た俳優さんたちと実際に再演するということの精神的負担をまず軽減するということは当然目的としてあったわけです。
ということで、自分で演じるのがもしきついというふうに感じた時には、
代役の女優さんがスイッチしてそこからじゃあ私が引き継いで演じるねということで変われるようにして、
カメラにその場面場面を収めていくということで進行していったというのがまず一つなんですけど、
これ実にはね、この母親の代役っていうシステムにはもう一つめちゃくちゃ重要な狙いがあるんですよ。
というのが、このオルファハム・ルーニさんというこのお母さん自体が、
まさしくその娘2人をテロ組織に奪われた母ということで、
当時メディアにもう何度も何度も取材されては紹介されていったその経験を通じて、
いつの間にか彼女自身がカメラの前では悲劇の母親っていうステレオタイプな振る舞いを無意識にしてしまう。
そういうふうな状況になってたんですね。
だから本当だったら監督が実際に出会ったそのオルファさんのいいとこも悪いとこも含めて、
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いろんな実像をカメラに収めることがこのままだとできないということで、
それどういうふうに乗り越えられるか、かつ彼女の精神的負担を軽減できるかということで発明したのが、
このお母さんの代役も立てるということなんですね。
これを通じて、やがてこの母親自身も受け入れきれてない2人がいなくなった本当の理由っていうものと、
真摯に対峙することになっていくっていう、そういう映画になるんですね。
なんだったんだろう。
オルファはですね、現実に地震に起きた数々の場面について、代役の女優さんにですね、
当時の私はそんな言い方してないとか、こういう気持ちだったからこんなふうに振る舞ったんだよみたいなことで、
女優さんに対して演出指導を自らしていくことになるんですよ。
そのプロセスが当時の自分を客観視することになるだけでなく、
もう一回その出来事自体を俯瞰で見るための一種のセラピーみたいな感じになっていく。
そういうことで、彼女自身が当時やった自分の振る舞いの正しさも過ちも一歩引いた目線で見つめることになっていくということになるんですね。
なんで私はあの時ああいうふうに言ってしまったんだろうっていうような思いもね、
蘇るのかもしれませんね。
そうなんです。この映画見ててちょっと面白いなと思ったのが、
目の前で自分に起きた、実際に起きた場面の再演をその数歩後ろで、
まるで優待離脱した自分で見てるみたいな場面が出てくるんですよ。
客観的に見てるんですね。確かに斬新ですね。
でもこれこそが割と結構この映画でやってることの本質が詰まったショットであって、
これ強いなと思って見たりもしてました。
そうした手法を通じて徐々にこの家族がそれまで言葉にしてこなかった思いだったりとか真実が次々と明らかになっていくんですね。
そこには当然娘を思いやるだけの善良な悲劇の母親には収まりきれない複雑な母親の思いだったりとか、
彼女が置かれた社会的背景、いったらどのように育てられてきたかから全部掘り返していくことになるんですよ。
でもオルファさんそれに向き合うのって辛いんじゃないの?
でもやっぱりそれが制作人が非常にやっぱりケアも含めてきちんと丁寧にやったところもあって、
結果的にはこれが単なる悲劇だけをもう一回掘り返すみたいなことにはなってないというのがこの映画の重要なところですね。
さらにはこの映画もう一つちょっと重要なところがあって、映画の舞台がチュニジアなんですけど、
これちょっと詳しく話を読めるとあれなんですけど、簡単に言うとチュニジアって2011年の12月にジャスミン革命というですね、
若き青年が言ったら正真実辞で政府に抗議を申し立てた。
それがきっかけでアラブのハルというですね、そこから以降イスラム圏で続いていく一大民主化の波を起こした発端の地なんですよ。
これは言ったら民主化ということでよかったねということになりそうなんだけど、
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実際はその民主化によって起きた混乱状態から歪んだ形で秩序を求める格好で、
力をつけていったのが他ならぬ過激派組織ISだったという現実があるんですね。
いうことでだからやっぱりここにね、複数のいくつもの文脈が結集する場所としてチュニジアというのがあるというのがやっぱりもう一つ重要なポイントです。
いうことで映画を通して言ったら普遍的な母と娘の間で継承されるそのトラウマの連鎖みたいなこともあれば、
チュニジア、イスラム圏ひいては私たち社会全体の中で十分に尊厳を与えられてこなかった人たちが、
社会とか宗教の動乱に飲み込まれていった悲劇の天末がここにまず出てくるわけですけど、
ただこの映画にじゃあ希望はないのかっつったら、そこの部分はぜひやっぱりね劇場で映画のラストまで見ていただきたいと思います。
実際はこれどうなるのかってことですね。
すごい見ごたえがある。
見たい。
実験的な手法なんですけど、本当にこれ見てね、うわこれ強い映画見ちゃったなって感じでですね圧倒される一本でした。
ということで、これ6月6日から12日までKBCシネマで今のところ1週間限定の上映ということになってますんで、
見逃してほしくないなということで、
FOUR DAUGHTERSという映画をご紹介させていただきました。
三好さんありがとうございます。
ありがとうございました。見ます。
ぜひぜひご覧ください。
さあここまで三好後編のキャッチアップでした。
数学教師芸人の高田先生だ。
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