三好剛平の BrushUp
2023-07-20 11:46

三好剛平の BrushUp

クリエイティブプロデューサー 三好剛平

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毎週木曜日のこの時間は、7月から三好剛平のブラッシュアップをお送りしております。 さあ三好さん、今日はどんな話題でしょうか?
今回はですね、戦後日本の前衛美術の中で、実は極めて重要な集団であった 具体美術協会
通称具体と呼ばれた集団がいるんですけど、それとその中心メンバーの一人である 白賀和夫というアーティスト
この作品をですね、まとめて鑑賞できる北九州市立美術館の注目の展覧会をご紹介したいと思います。
具体というのは、いわゆる抽象の対となる言葉、具体的な具体。
まずこの具体っていう、その美術グループとその白賀和夫っていうのが、どれぐらい世界的に高い評価を集めているものなのかっていうのをちょっと知ってもらうために2つのエピソードをご紹介したいと思うんですけど
まず一つ目、白賀和夫ですけれども、2014年パリで開催されたサザビーズっていう有名なオークションがありますね。
これで彼の白賀和夫の激動する赤っていう作品が出品されたんですけど、これが約5億円で落札されています。
さらにその後3年後、2018年に同じオークションでは、今度タカオというですね、また白賀の作品が出てるんですけど、これに至ってはですね
11億3000万円で落札されています。これはね、その年までの日本人作家では最高落札額。
えー! 意外に知らないでしょ? 知らなかった。
世界の美術ファンが認める。 日本のアーティストとしても本当に最高級に評価されている作家として白賀和夫っていうのがいて、
これ実はスターバックスの前CEOであるハワードシュルツさんって、彼もですね白賀和夫の作品が大好きだったらしくて、
スターバックスのですね、自分のオフィスに白賀和夫の作品飾ってたらしいんです。
うわ、すごい! っていうぐらい世界的に評価の高い白賀和夫。
そしてその彼が所属していた美術グループGUTAIっていうことなんですけど、これに関しては海外で、例えば日本語がそのまま同じ意味で通じる言葉って、
あるじゃないですか、漫画とか寿司とか天ぷらとかね、こういう感じで、実はGUTAIで名前が美術シーンでは通るんです。
そうなんだ。ああ、あのGUTAIねって通じるわけなんですか。 そうなんです。
このGUTAIと白賀和夫っていうのを、なかなかまとめて捉える機会ってないんですけど、これがですね、今まさしくこの北九州市立美術館で見られるということで、
ぜひちょっと紹介したいと思います。 何点ぐらい見られるんです?
これね、作品点数で言えば、GUTAIの作品と白賀さんの作品まで含めたら3、40点ぐらいあるんじゃないかしら。
結構見応えがありそうですね。 これ本当によくてですね、まずね、GUTAI美術協会からちょっと紹介していくと、
GUTAI美術協会、通称GUTAIなんですけど、これ関西の中小美術の先駆者である吉原二郎さんというアーティストがいたんです。
で、この人がリーダーとなって1954年、なのでまだ戦後間もないですね、の日本で結成されまして、吉原さんが亡くなる1972年まで活動した美術集団だったんですね。
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で、GUTAIっていうグループには吉原二郎が掲げたある一つのモットーがあるんです。
これ何かっていうと、人の真似をするな。今までにないものを作れっていうわけですね。
でもこれ何か割とよくある話かなっていう気もするんですけど、これもうちょっと掘り下げていくと、
まずその人の真似をするな。今までにないものを作れっていう時に、もちろん手法とか表現とか、そういう意味で今までにないものを探求せよっていうことをまず一つあるんですけれども、
もう一つ重要なのが、作家自身の、言ったら誰にも似てないお前っていうその作家その人、
自ら沸き上がってくるその精神みたいなものを、いかに自由にかつ具体的に直接的に表現できるかっていうこと。
それを問う美術動向だったわけですね。ムーブメントだったわけです。
なので作品見てみると、本当にめちゃくちゃ圧があるんですよ。もうその作品から来る。
で、あんまりその意味付けとか、これはこうっていう解釈っていうよりかは、もう直接的にその時の作家の身体だったりとか、
その動きだったりとか、そういうものがもうそのまま画面に定着しているっていう感じのですね、力強い圧のあるやつなんですね。
で、作品は本当にその絵画だけじゃなくて、パフォーマンスを伴ったものとかもあって、なんですけど、当時国内では実はそんなに評価されてなかったんです。
だったんですけど、これ時を同じくして、世界的な美術ムーブメントと一つであったフランスの前衛芸術運動で、アンフォルメルっていうですね、不定形のみたいな意味なんですけど、
これを提唱したミシェル・タピエっていうですね、批評家さんがいます。この人がちょうどその具体の活動が始まったぐらいの時に日本にいらして、
で、具体美術協会と出会うんですね。で、これがまさしくその彼が提唱していたアンフォルメルと足並みを一緒にするわけですよ。
あっ、日本にもいたじゃん。同じ精神を持って、具体的にまさしく表現しようとしていて、そういう奴らがいたねということで喜んで。
で、海外で先にタピエさんが、具体ってヤバい奴らがいるぞっていうふうに紹介したことで、先に世界で評価が広まるんですよ。
日本ではその時代では物差しを持ち合わせていなかったでしょうね。
まさしく、まさしく。
なかなかね、全営芸術ってね、わかんないっていう人も多いと思うんで。
そうなんですよ。で、ほんとそのパフォーマンスみたいなのも伴ってたので、割と結構巨頓とされるようなものではあったと思うんです。
でもそういうふうに世界的な評価がついてきたおかげで、徐々にその活動が日本でも注目されていくわけですけど。
そうですそうです。逆輸入ですね。日本の文化でよくあるやつですね。
で、今回紹介する展覧会のまず前半では、この具体っていうその美術ムーブメント自体。
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これ自体をですね、割とこのシーンを全部外観できるような重要作品群がガガッと展示されていて、見られます。
この作品群なんですけど、実はこれ北九州私立美術館の所蔵しているコレクション作品なんですよ。
持ってたんですか。
持ってるんです。
その多くの、しかもそのミシェルタピエご本人から実は購入された、めちゃくちゃ歴史的意義の高い作品たちが実は北九州市民にあるんですね。
北九州市民センスある。
センスいいですね。先見の目がある。
先見の目があるわけですよね。ここはね、是非ね、やっぱりね、福岡市民としてはですね、これ外せないわけですね。絶対見てほしいものであるわけです。
まずこれ前半でそれを見て、展覧会の後半では冒頭にも少し触れたこの白賀和夫のキャリアをもう快感できる、その白賀和夫ゾーンが展開されているわけですけど、
これ1940年代から画家として自身の表現を模索していく白賀和夫が、50年代に自分のスタイルを見つけていくわけです。
このスタイルが何かっていうと、絵筆を使わずに天井からですね、
釣り下げたロープに自らをですね、預けて、で、床に張ったキャンパスに向かって足を使って絵を描くっていうですね。
フットペインティングなんて言うんですけどね。
蒸気を意思している、なんかすごいところに行ってますね。
すごいんです。
思うほど独自の手法ですね。
そうなんです。これ本当はね、時間があればね、これ具体とどういう絡みがあったからこそ、このフットペインティングが見つかったかみたいなのを紹介したいんですけど、
ちょっとねこれも時間がないのでギュッと行くと、でも本当にその絵は意識を超越したストロークだったりとか、スピード感とか躍動感とか、
その身体そのものが画面にトレースされているような意思の記録みたいなですね、それもまた一つの具体性があるわけですね。
自分の思い通りにならないところがまたいいってことですよね。
思い描いた作品をこう描いていくっていうのが普通の人なのかもしれませんけど、何が出来上がるかわからない芸術。
もう無意識とか意識を超越したものを捉えに行くっていうね、これは作家としてはぜひやっぱりタッチしていきたいところですよね。
そうですそうです。そういうようなですね、具体的な実像感が画面にガツッと定着したものすごい迫力の白川和夫の作品が見られるわけですけど、
これ何がいいかというと、今回この白川和夫ゾーンについては、北九州シビアはこれ白川和夫一作品まず持ってたんですけど、
その前後のキャリアの初期からキャリアの後期までの作品を白川の出身地である兵庫県の尼崎市が所蔵してらっしゃる尼崎市コレクションっていうところから借りてきて、
まとめて白川和夫のキャリアが外観できるように構成してくれてるわけです。
なので今回の展覧会本当に優しくて、具体の導入から白川和夫のキャリア全部までを全部外観できるように作ってくれてるので、
入門編としては超最適なんですね。
オールタイムベストアルバムみたいな。
もうマジでそれです。
マジでそれです。
しかもその要は楽曲もちゃんと要はタピエセレクションでもあるわけですから、これもう間違いない。本当にベストバンドです。
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行ってみたいっていうか、見てみたいですね。
うまいでしょ。
うまいよね。みなさん本当に。
本当今すぐ行きたくなる。
行きたくなる。
世界的に評価の高い具体そして白川和夫の作品が、なんとこれ基本的にはコレクション展の枠組みでやられてるので、何かっていうと鑑賞料が300円で済んじゃうんですよ。
ほら見た。
これはもう行くしかあるわよ。
ラジオショッピングみたいなノリになっちゃったけど。
そんなに安いんですか?
今なら300円でご覧いただけます。
これは見なきゃね。
もう世界的な巨匠の。
これ本当に全部理解できるし、自慢できますね。自分たちの街にこういうものがあるっていうことも自慢できるし、俺見たぜっていうのが自慢できる意味でも。
これは本当に入門編として最適な展覧会なので、ぜひこの期間に北九州私立美術館に行っていただきたいと思います。
8月13日日曜日までということですね。圧倒されるんじゃないかなと思います。ぜひラジオを運んでみてください。
ということでこの時間は三好豪平のブラッシュアップをお送りしました。三好さんありがとうございました。
ありがとうございました。
11:46

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