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映画「アイム・スティル・ヒア」
2025-08-07 13:46

映画「アイム・スティル・ヒア」

クリエイティブプロデューサー 三好剛平
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感想

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00:00
スピーカー 2
時刻は8時39分を回っています。この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。
木曜日は、クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。三好さん、おはようございます。
スピーカー 1
おはようございます。
さあ今日は、どんな話題でしょう。
今日はですね、ブラジルの映画をご紹介しますよ。
ブラジル?
はい。明日8月8日金曜日からKBCシネマで公開されますブラジルの映画で、
アイム・スティル・ヒアという作品をご紹介します。
この作品なんですけど、今年のアカデミー賞で、作品賞、主演女優賞、そして国際長編映画賞にノミネートされまして、
見事その年の国際長編映画賞を受賞しました。
さらにですね、現地ブラジルでも、本国映画市場に残るですね、歴史的大ヒット映画にもなったというところで、
そこにはですね、単なる映画だけではない、差し迫った現実との結びつきもあるというところで、
ここからそれを順にご紹介していきたいと思います。
まずこのアイム・スティル・ヒアという作品のあらすじからご紹介していきます。
舞台は1970年代のリオデジャネイロです。
軍事独裁政権が支配するブラジルですよと。
元国会議員を務めた後、現在は土木技術者として生活を営むルーベンスという男性がおります。
その奥さんのエウニセという女性がいるんですけども、この2人の夫婦がおりまして、
この夫婦の元には5人の子供たちがおってですね、みんなで穏やかな暮らしを日々リオで送っているわけですね。
なんですけれども、ある日ブラジルでスイス大使誘拐事件というものが起きまして、
これによって政治の機運が一変しまして、
軍の抑圧が市民の方にまでなだれのように押し寄せる事態になっていきます。
そんな中、元国会議員であるルーベンスさんはですね、
軍に連行されましてですね、そのまま消息を絶ってしまうんですね。
行方不明になっちゃいます。
で、突然夫を奪われた奥さんであるエウニセさんですね。
このエウニセは必死にその行方を追い続けるんですけれども、
やがて彼女自身も軍に拘束され、過酷な尋問を受けることになります。
数日後になんとかその奥さん、そのエウニセさんは釈放こそされるんですけれども、
夫の消息というのは一切知らされなかったわけですね。
そこから彼女の何十年にわたる夫の消息をたどり続ける日々が始まるが、
というお話になっていきます。
で、このお話なんですけど、実はブラジルではですね、
割と有名な実在の人物たちの実話を元にした映画になっておりまして、
この作品なんですけれども、映画化したこのアイムスティルヒアという作品が、
2024年の9月にベネチア国際映画祭でワールドプレミア初上映されます。
で、されるやいないや劇場では10分を超えるスタンディングオベーション。
で、見事その年のまず脚本賞をベネチア国際映画祭で獲得します。
03:01
スピーカー 1
さらに各国映画祭で高い評価を集めていくんですけど、
ゴールデングローブ賞という有名な賞がありますけど、
あれでは主演のこの女優さんですね、奥さんを演じたフェルナンダ・トーレスさんが主演女優賞を受賞します。
そしてその後ですね、ついに2025年の3月です。
ブラジル映画史を塗り替える会見を実現したのが冒頭にも触れたアカデミー賞なんですね。
このアイムスティルヒアというこの作品なんですけど、
作品賞、主演女優賞、国際長編映画賞という3部門にノミネートされたわけですけども、
実はこの作品賞にブラジル映画が選出されたこと自体が史上初なんですよ。
もっと言えば南米からというレベルでも初なんです。
結果的には作品賞ではなかったんですけど、国際長編映画賞というところを受賞します。
これもブラジル映画史上初の受賞になったということで大いに映画界を沸かせましたということです。
そんな作品の監督を務めたのがブラジルの名勝と言われるウォルター・サレスという監督なんですけど、
この人は1998年に実はここ日本でも大ヒットした映画のセントラルステーションという映画があったんですね。
これ映画のファンの方ももしかしたらその名前聞いたらピンとくるかもしれないんですけど、
父親探しをする少年と駅で大筆屋をずっとやっている中年女性というですね、
その二人の心の交流を描いたロードムービーで、
日本でもちろんヒットしたのももちろんなんですけど、
ブラジルの名女優フェルナンダ・モンテネグロの素晴らしい演技も高く評価されまして、
その年のアカデミー賞でやはり国際映画賞にノミネートもされていたというような、
なので国際的に活躍するブラジルの名勝のウォルター・サレスなんですね。
今回のこのI'm Still Hereという作品では、
なんとそのセントラルステーションという前作の方で、
主演していたフェルナンダ・モンテネグロの実の娘さん。
スピーカー 2
フェルナンダが同じだと思ったら。
スピーカー 1
そうなんです。親子なんですよね。俳優家族なんです。
同じくブラジルキッテンの大女優として活躍しているフェルナンダ・トーレスさんを、
今回の作品では主演に迎えたことに加えまして、
なんと実はトーレスさんとモンテネグロさんの母娘、
この映画の中で実は共演もしているんですよ。
スピーカー 2
そうなんですね。
スピーカー 1
なので国民的名女優2代にわたっての寄与も話題になっているという作品になっています。
そんな本作なんですけども、まず現地ブラジルで、
2024年11月から劇場公開されまして、
これが本当に社会減少級の大ヒットになりました。
これどれくらいかというと、
公開初日だけで約5万人を動員。
これなかなかすごい記録です。
週末公衆も当然国内第一。
年末には観客動員400万人を突破しまして、
コロナ以降の国産映画としては最大級のヒットになったということですね。
さらに先ほど申し上げたアカデミー賞の受賞発表が、
なんと現地最大の祝祭であるカーニバルと同じ日だったということもあって、
この日はすさまじいお祭り騒ぎだったらしくて。
国中が受賞式とその結果を中継して、
06:02
スピーカー 1
現地ではサンバとシネマの夜なんて報じられるほどの熱狂が国中を包んだということですね。
この映画がブラジル現地で熱狂的に評価されたというのは、
映画賞だったりとか祝祭的な理由ももちろんあるんでしょうけど、
実はここからお話しするブラジルの過去、そして現在に続く切実な政治状況を
実は背景にしたものでもあるというところで、
かつそれがやっぱりこの映画のテーマと直結するものにもなっているので、
ここからちょっとそれにも触れたいと思います。
この作品言ったら冒頭にも申し上げた通り、
1970年代のブラジルの軍事独裁政権下で消息を絶ってしまった旦那さんと、
その行方を追い続ける奥さん、
その二人の実話に基づいているということをご紹介したわけですけれども、
実際ブラジルでは1964年から1985年まで実に21年間も軍事政権が続いたわけですね。
この軍事体制下ではなかなかハードで、
政府に異議を訴える反体制派、
およびその一派だと政府当局がみなした人々に対して、
違法な取り締まり、拷問、ひいては殺人など組織的犯罪が数年に渡って続けられたという、
非常に悲惨な状況だったんですね。
その犠牲者たるや2万人以上、現在も数百人が行方不明となったまんま、
悲惨な歴史というのをブラジルの人々の言ったら原体験というか、
苦い記憶となって今もやっぱり息づいているというものがあるわけですね。
やっぱりそこに切り込んだ作品でもあるということで、
一つやっぱり関心を、注目を集めたというのが、
まずこの映画のヒットの一つの原因でもあるんですけど、
さらにものすごい重要なのが、この映画が作られた時期っていうのが、
ちょうどやっぱりブラジルの近年の政治的状況がすごく反映していて、
というのが先ほど申し上げた1985年に軍事独裁政権が終わって、
その後ブラジル順調に民主化を進めていくんです。
なんですけど、2010年代後半ぐらいから、もう一回ブラジルでは保守層が台頭しまして、
2019年からは元軍人のボルソナロ大統領という人が政権に就くわけですね。
またこのボルソナロっていう人がですね、
軍政を言ったら肯定的に語る言動であったりとか、
報道機関への圧力などで国際的にも物議を醸す存在になったりとか、
ということで1970年代当時を知る人たちからすると、
スピーカー 1
あの時の言論弾圧とか暴力っていうのが、
再び目前まで迫っているってことの危機感がかなり切迫した状況としてあったわけですね。
さらにはこのボルソナロさんは2022年に落選こそなるんですけれども、
自身が落選した時は選挙結果を覆すためのクーデターをくわだてたりもしてたんですよ。
どっかのアメリカの誰かさんとか。
みたいな状況で非常にとにかくこの映画が作られて、
09:03
スピーカー 1
またその発表するこの時期っていうのが、
本当に70年代の軍事独裁政権下のあのムードと極めて実感的に近かったわけですね。
ということでやっぱり自分たちがこう思った国家による過ちだったりとか、
すぐそこにまで迫りきた危機感みたいなものが、
この作品を劇場に観客を押し寄せるきっかけになったっていうことでもあるし、
社会現象のヒットにつなげていったっていうことだと思います。
ここまでお話を聞いていただいたリスナーの皆さんも、
この作品が訴える国家の暴走と弾圧の予感みたいなものっていうのが、
ちょっと残念ながらですけども、遠いブラジルだけのものでは全然なくて、
私たちにとってもすぐそこにある危機として感じられるものが、
やっぱり日本に住んでてもあるんじゃないかなと思うんですね。
映画の中ではやっぱりもう本当にそんな悲劇になるなんてっていうことが、
誰も予想してなかったぐらいのあっけなさでひょっこりもう来るんですよ。
それによってやっぱり穏やかな日常が奪われて、
引いては何十年も続く苦しみの始まりになってしまうっていう、
その瞬間はもうそのすぐ目の前にあるっていうことですね。
やっぱりそういうふうに一人一人の個人っていう存在をないがしろにした、
国家による暴走みたいなもの、そういった悲劇を、
遠いいつかの話っていうことにせずに、
いつでも起こり得てしまうやっぱりその出来事であるっていうふうに自覚するためにも、
やっぱり映画の中で語られる記憶は、あるいは歴史は、
そして映画っていうものが何ができるのかっていうことをですね、
この映画はやっぱり力強く訴えてると思います。
本当にご覧になった方とですね、見終わった後いろいろ語り合ってもみたいな、
本当に強度のある作品だと思います。
ということでこの映画、I'm Still Hereは、
明日8月8日金曜日よりKBCシネマにて公開となります。
名作と呼ぶにふさわしい風格と、
強度を携えた見応え十分な一本でございますし、
繰り返しになりますけれども、
私たち日本を含むどの国でも起こり得る、
すぐそこにある危機との戦いを描いた作品でもあるということで、
くれぐれもお見逃しなきをご覧くださいというご紹介でございました。
スピーカー 2
そして来週この時間は、
三好さんとこの企画をお送りします。
題してリスナー名作劇場ということで。
今月のテーマ、皆さんお願いします。
スピーカー 1
今月のテーマでございます。
戦後80年、平和の大切さを感じられる映画といえば。
スピーカー 2
ということでね、今年はこの時期テーマしかないでしょう。
スピーカー 1
本当にそうです。
皆さんのお勧めを寄せていただきたいと思います。
スピーカー 2
エピソードも添えて、
メール gu.rkbr.jp
もしくはファックス0928448844まで送ってください。
もしくは田畑隆介グロウアップのSNSの方でも送ってください。
12:00
スピーカー 2
できれば一本に絞っていただけると。
スピーカー 1
いいですよ。
ジャンジャンくださいよ。
スピーカー 2
言ったね。
スピーカー 1
大歓迎です。
皆さんのご推薦で成り立っておりますのでね。
スピーカー 2
10日日曜日までに送ってください。
はい、たくさんのメールお待ちしております。
ここまで三好五閉のキャッチアップでした。
スピーカー 1
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