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福岡アジア美術館「ガンボージ色のガッバル」と映画「炎(SHOLEY,1975年)
2024-06-13 14:14

福岡アジア美術館「ガンボージ色のガッバル」と映画「炎(SHOLEY,1975年)

クリエイティブプロデューサー 三好剛平
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毎週木曜日のこの時間は三好剛平のCatch Up。クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。おはようございまーす。
さあ、今日はどんなイベントになるんですかね? そうですね。今、福岡アジア美術館で開催中。この番組でも5月にご紹介したコレクション展のアジアンポップという展覧会があっているわけですけれども、
これの関連イベントとしてですね、なんと2日間限定で開催されるスペシャルな企画がありまして、ちょっとこれをご紹介したいなと思って持ってきました。
このイベントなんですけれども、そのアジアンポップという今開催中の展覧会に出品されているあるインドの絵画作品と、その創作源になった日本のスクリーンでは実は滅多に見ることのできないインド映画の歴史を変えた金字塔的一本というのがあるんですけど、
これが楽しめる貴重な機会になっているよということで、ちょっとそれを順を追ってご紹介していきたいと思います。
まずはじめに、この今福岡アジア美術館で開催中のこのアジアンポップという展覧会のちょっと概要からおさらいしていきたいんですけど、
小水木さん、実はこれは僕が番組でご紹介した後に実際に足を運んでいただいたということで。 行ってきました。
ありがとうございます。 本当に印象に残るユニークなアジアの作品というかね、もうたくさん揃っているんですよね。
本当に楽しんでいただけるものになっているなという感じなんですけど、これはどういう展覧会だったかというと、
アジア美術館開館25周年記念のコレクション展ということで開催されているものでございまして、
アジビが持っている貴重なコレクションに新たな光を当てていくよという展覧会になっているんですね。
アジビは世界で唯一、アジアの近現代美術を専門に扱う、世界に唯一の美術館と言われているわけですけど、
非常にコレクションにも実は特徴があって、いわゆるアートの業界で、アートとして既に認定されているファインアート、純粋芸術なんて言われるものに加えて、
アートにはまだ認定はされてないんだけど、市民の暮らしに深く浸透して、
もうみんなが普段から接している広告とか娯楽に関連する表現物である大衆美術であったりとか、
あるいは土地ごとの信仰とか宗教とかそういうものに関連して生まれた独自の表現物である民族芸術だったりとか、
そういうようなものもアート以外のものとしても実は収蔵していて、
これ実は5000点に及ぶコレクションのうちの半数ぐらいがこの大衆美術に関わるものであるというふうに言われているんですね。
そういう大衆美術も含めてアートをコレクションしているっていうこのコレクションが一つの特徴でもあるので、
そこをどういうふうに光を当てていけば魅力が伝えられるかということで、
学芸員さんが見つけたのがポップアートっていうその切り口から光を当ててみようっていうキュレーションだったわけですね。
このポップアートっていうのが皆さんご存知のアンディ・ウォーホルのトマト缶の絵だったりとかマリリン・モンローの絵とかありますけど、
あんな具合で1950年代から欧米から始まったアートのトレンドでございまして、
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大量消費社会が生み出した商業広告とかそのイメージみたいなものをアート表現に取り込んでいくことで、
現代社会を皮肉も込めながら作品にしていくっていうようなアート表現だったわけですね。
80年代からアジアでもポップアートの手法を取り入れた作品というのがいろいろ作られていて、
その作品群とそのルーツになった大衆美術と一緒に紹介していくっていうふうな仕組みになっているのがこのアジアンポップっていう展覧会なわけですね。
この展覧会の中ごろにインドとかパキスタンの映画ポスターがずらりと並ぶコーナーがあるんですけど、
その中で割と結構大きなサイズで異彩を放つ絵画作品と展示されているのが、
ちょっとこれ今日図版も持ってきましたが、アトゥル・ドディアさんという画家が描いたガンボージ色のガッパルっていう作品なんですね。
実際にご覧いただきながらご紹介すると、まず画面が黄色い画面、これはガンボージ色っていうらしいんですけど、
このガンボージ色の画面の真ん中に緑の軍服と血走ったマナコで銃を発砲している男の姿があります。
そしてそれを取り囲むようにして血を流して倒れている人間だったりとか、馬にまたがって銃を担いで何か出発しようとしている男性の姿が描かれているわけです。
でもよくよく見るとさらにその奥には骸骨のイメージとかも描かれていて、カラフルながらも結構物騒な絵でもあるんですね。
不穏な雰囲気が漂ってます。
どことなく不穏なんですよね。さらにその手前、画面の一番手前のところには、そうした意識に向かって手を合わせて拝んでいるような様子の子どもたちの姿っていうのが描かれています。
この画面中央に描かれているこの男が、実はこの後紹介する1975年に公開され、インド映画の史上最大のヒット作になった、
ホノ・ショーレイという映画があるんですけど、これに登場する悪役のガッパルシーンってやつなんですね。
このガッパルシーン実際こういうやつなんですけど、この映画のビジュアルを今ちょっとお見せしてるんですけども、それと全く同じシーンがあるわけですね。
そのガッパルの周囲に描かれた、この絵の中に描かれた暴力シーンとか死のイメージみたいなものも、実は同じ映画の中に登場する場面と関係しているものなんですね。
それに向かって合唱している子どもたちの様子っていうのは、そのような暴力的な映画でも無批判に楽しんでありがたがってしまう。
大衆の姿みたいなものを実は象徴しているとも言われていて、作家であるこのアトル・ドゥリアさんという人は、こんな感じで映画とか広告とか大衆の日常に溶け込んだ様々なイメージを組み合わせながら、
インド社会に根付いている問題だったりとかっていうのを、鋭く浮かび上がらせていくようなことをやっている。
ヒミクを込めた作品なんですよね。
まさしくそうなんです。っていうような作品なんですね。
そういうことで、この絵を見るときに、なるほどこの炎、焼霊という作品が、どうやらやっぱり深く関わっているらしいっていうのは、
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このコレクションにこの作品が加わって以降、ずっとみんなが、学芸員さんも含めて抱いていた、一つの憧れだったんですね。
焼霊って作品があんだなって。
現地からDVDとかを一応持ってきて、英語で見たりはしてたらしいんです、学芸員さんたちは。
とはいえ、日本ではこの絵がほとんど見られる機会がなかったもので、見られたらいいなってみんなで思ってたんです。
見たいですよね。
そうなんです。
それが実現されるのが今回のイベントなんですよということで、ここから映画の紹介に入っていきます。
この炎、焼霊という作品なんですけど、ちなみにどういう映画かということをまずあらすじから簡単にご紹介します。
インドのある村の首長を務めている、かつては警官だったタークルという男がいるんですけど、このタークルという男が警官時代に出会った、
2人の勇敢な泥棒コンビ、ジャイとビールという2人の男がいるんですね。この男たちですけど。
この2人の男にある提案をタークルという首長が持ちかけます。
それは村を襲撃し続けている恐ろしい盗賊、ガッパルシンを賞金と引き換えに生け捕りにしてほしいという、そういう提案だったんですね。
その依頼を受けたジャイとビールというその主人公2人は村の人々と交流しながら、中にはロマンスとか友情も深めながら、そういうような場面がいろいろ積み重なっていくんですけども、
いよいよ極悪非道なガッパルシンとの対決の日が迫ってくるというような、そういう映画なんですね。
でも本当にこの映画はダンスあり歌あり、アクションありみたいな感じで、
まあもういわゆるそのみんながイメージするインド映画も詰め込むまくりのいった作品ってもうそのものズバリで、上映時間204分あるんですけど。
3時間超え。
会場でこの作品を見ているときにボランティアの方がスーッと近寄ってこられて、今度ね上映されますから是非見に来てくださいよっていうアピールがあって、その時に3時間近いんですけどって説明を聞いて、
でも見てみたいとは思ってたんですよ。
その映画長い。
長いんですよね。
とにかくね、来たお客さんに絶対満足させて帰らせるっていうね、そういう哲学があるもんですからね。
この映画なんですけども、1975年の8月15日、インドの独立記念日に封切られたということらしいんですけど、
この作品、劇場で映画に合わせて観客たちが歓声を上げながら熱狂する満員恩礼状態が公開直後からずっと続いてですね、
口コミで評判が広がって、インド全国を巻き込んだ本当のロングラインになっていくんですね。
本当に度級の国民的大ヒットとして、その後の文化にベチャッと寝ずいちゃうぐらいのすごい作品になっていて、
その一例を挙げると、ある劇場ではこの1975年の公開から、なんと5年以上、5年以上のこの映画の上映を続けて、ようやっと客足が収束したっていうことが、逸話が残ってるぐらい。
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とんでもない大ヒットだったんですね。
今見ても全然古さとか。
全然見えますね。
そういうの感じないでしょうね。
そうなんです。
当然のごとく、こんだけヒットするわけですから、この作品に出演した俳優たち、そして監督とか、脚本家とか、そういう制作スタッフたちも、
その後のインド映画シーンで、現在も活躍しているような本当に大スターとか、大脚本家になっていったような人たちが関わっているっていうことも含めだし、
この映画の中のシーンとかセリフが、その後のインドの人々の大衆文化、ポップカルチャーに、本当に多大な影響を残したっていうような作品にもなっているんですね。
そうなんです。
ある時期以降、例えば劇場でも、その映画のセリフを暗証した観客たちが、映画に向かってセリフを先に言っちゃうみたいな。
そういう。
普通タブーだけどね。
映画館で声出したくないの?
掛け声みたいなね。
よっ!みたいなことだと思うんですけど。
なになにや!みたいな感じだったな。
セリフ先に言っちゃダメですよね。
とかね、その場面一つ一つが、後のあらゆる映画にも引用されているような状況があるということなんですね。
例えば日本にインドの大衆映画が本格的に90年代中盤から輸入されるようになってきましたけれども、
その当時に公開されたラジュー出世するっていう有名な作品、92年の作品ですけども、
この作品も実はこの炎のシーンが引用されていたりとか、
それこそね、2022年に日本で大ヒットしたRRRという映画があるじゃないですか。
最高でしたね。
もう最高だったでしょ。
で、あの映画も言ったら主人公2人、男の2人が、
そう、友情・絆。
これね、インド映画ファンの中でドスティ、ドスティっていうヒンドゥ語で言われてるんですけど、
友情・絆っていうのが、このドスティものの言ったら源流としてやっぱりこの映画が。
炎にたどり着くんだ。
バディモノってやつですね。
そういう風にして批評がされるようなものもあるぐらいの、
言ったら本当にもうあらゆる映画の中に、やっぱり映画とかカルチャーの中に、
この映画の影響関係が見られるというような本当に大ネタになってるわけですね。
で、この映画なんですけども、ちょっと先ほども触れたんですけど、
実は日本では調べる限りでいくと、劇場では1980年代ぐらいに、
ある映画祭で字幕付きで上映されて、その後も数回上映されたのみですって。
で、あと2022年にはジャイホーっていうですね、
アジア映画を中心に配信している配信サービスがあるんですけど、
そこで期間限定で配信されたのみに留まっていたと。
ほぼほぼ幻と言っていいですね。
リアってことですよね。
で、それを今回こういう企画で、ガンボージー色のガッパルっていうアジビのコレクションもあるし、
なんとか頑張りたいよねっていうことで、
私どもなんとインドの配給元と調整して実現しました。
アジア美術館のアジビホールで、スクリーンで2日間限定で、
日本語字幕付きの上映がお楽しみいただけると。
これがですね、6月15日の土曜日と今週末ですよ。
あと8月17日の土曜日という2回。
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8月にもあるんですね。
そうなんです。
6月15日の土曜日、今週末に関しては、
福岡を拠点に活動するアジアンDJユニット、
ソムタムワナカーンっていうチームがいるんですけど、
彼らのDJパーティーとともに、
それを楽しんだと。
この映画を楽しんでいただけるようになっていると。
もう一つは、8月17日は、
この映画の字幕翻訳も手掛けた、
松岡珠樹さんのオンライン解説トークもともともに、
お楽しみいただけるような特別2日間になっていきます。
ということでございますね。
鑑賞は無料でございますのでね。
ぜひともお楽しみいただきたいということで、
アジア美術館のホームページのイベント欄とか、
SNSでも詳しい情報を見つけられると思うので、
ぜひともごチェックくださいませというご紹介でございました。
はい。この時間、三好豪平のキャッチアップをお送りしました。
ガールズパンチ!×少女隊の×ラジオ隊!
×少女隊の春野きいなと、
青井梨奈です。
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