#48 現代アートがくれた宝物
2023-10-03 24:57

#48 現代アートがくれた宝物

・中之条ビエンナーレ(国際現代芸術祭)に来ています
・生きものの気配を表現した作品
・アートで目の見えない人の世界を垣間見る

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マキレイカ(チャコール・マキ/通称 チャコ)
SUMIYOI(炭よい)プロジェクト主宰

1976年青森県弘前市生まれ、広島県三次市在住。
夫と保護犬2頭、保護猫3匹とともに、
田園風景の広がる里山で暮らしている。

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10歳の時、カルガモの親子に出会ったことをきっかけに環境問題に関心を持つ。
大学で海洋生態学を学んだ後、環境NGOにて勤務。その後フリーランスで地方自治体の自然再生事業や環境教育事業に携わる。
2008年より炭を使った森林再生事業を開始。
2018年からは「炭よいプロジェクト」を立ち上げ、もみ殻の炭を作り始める。
2020年に広島に移住し、里山での暮らしに“いのちが安心する”感覚を得る。
現在は、開かれた場所づくりと心地よい生き方を探求中。

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自分が見ている世界と、
自分以外の人が見ている世界が違うと知った瞬間、
しんどい時もあるけど、面白いとも思う。
そこに人生の醍醐味があると感じる。

リスナーの皆さんが見ているのはどんな世界なのか、
私の話や視点を通して発見する機会があったとしたら、
これ以上うれしいことはありません✨

比べるのではなく、ジャッジするのでもなく、
それぞれの人がそれぞれのままで、
心地よく生きていけたらいいな、
と思う今日この頃です。

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▶︎こんなテーマを話しています♪

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00:01
おはようございます、こんにちは、こんばんは、マキレイカです。 私とあなたの世界を綴るラジオ【チャコめがね】です。
今日は10月の3日の朝なんですけれども、 今私がいる場所が群馬県の島温泉の、なんだっけ、関前館という旅館に来ております。
後ろの方にちょっと渓流が流れているので、 もしかしてザーという音がするかもしれないんですけど、
なんかこの関前館という場所が、 千と千尋の神隠しのモデルになった場所みたいで、
すごくね、ライトアップされて、夜とかも高い建物がガーッと、 古くて高い建物が後ろの方までバーッて並んでて、
本当に湯婆婆とか居そうな温泉があったりとか、 そういう施設があったりするんですけども、
一昨日の夕方に私は東京に来ていて、 今回の状況の目的っていうのが、
昨日と今日で群馬県の中野城ビエンナーレという芸術祭に、 あるミッションがあって来ているんですけど、
このビエンナーレっていうのが、 2年に1回開催される芸術祭のことで、
3年に1回の時はトリエンナーレって言うんですけど、 この中野城ビエンナーレという国際現代芸術祭っていうらしいんですけど、
国際現代芸術祭、現代美術のお祭りですね。
現代美術っていうのは、今も存命の、 基本的に現在生きている美術家さんたちの芸術作品を、
日本国内外のアーティストの方々の作品が、 何点あるんだろう?
100点くらい、大きく分けて4つのエリアに 点在している場所に展示されているんですけど、
例えば、空き家になった商店街のお店を 展示会場にしていたり、
廃校になった小学校、中学校、体育館、 そういったところが展示スペースになっていたり、
あと、山そのものを尺径というかね、そこに展示して、 自然の中に溶け込む作品が展示されていたりっていうような、
大小さまざまな国際色もあれば、 本当に自然を利用した作品からいっぱいあるんですけど。
私は2年前のビエナーレなので、 今年が第9回目、第8回目が2年前にもあったので、
03:00
その時にも来ていて、今回2回目なんですね。
やっぱり地域の空襲とか歴史とか、 宗教、民族、植生、そういうものを生かしながら、
群馬県の山の中であったり、里であったり、 そういったものの特性を生かしながら、
アート作品をアーティストの人たちが作っていく、 あるいは地域の人たちと一緒に作っていくみたいな手法をされているんですよね。
アーティストインレジデンスという取り組みもあって、
中野城に住んでいないアーティストの方々が、 2、3ヶ月滞在して、
この場所でこの空気とか風を感じながら作品を作っていく、 みたいな取り組みもあったりするんですけど、
そういった取り組みを18年ぐらいやっている中で、 中野城に移り住んできているアーティストの方もいっぱいいて、
本当にね、全国で今いろんな芸術祭が行われているんですけど、 有名なのが瀬戸内芸術祭とか、
新潟の越後つまりの大地の芸術祭とかがあるんですけど、
中野城ビエンナーレもすごく層が厚くて、 素晴らしい作品がいっぱいあったなっていうのを、
昨日回って感じました。
そうですね、私は現代アートがすごく好きで、
古い、例えばゴホとかモネとか、そういう有名な著名な、 芸術作品も好きは好き、嫌いではないんですけど、
もっと現代の空気感とか、
アーティストの方々がどういう風に今っていう、 この世の中を切り取っているのかっていうことを見るのが大好きで、
それこそこのラジオのタイトルの、 私とあなたの世界を映すラジオって言ってますけど、
私が見ている世界と他者が見ている世界の違いっていうものを、 私がすごく面白がっているというか、
それがこの地球に生きている醍醐味じゃんって思っているから、
現代アートってまさにそこを見せてくれるものだと思っていて、
すごく好きなんですよね。
今回、昨日、今日もこれから歩いて、 車でも含めて歩いて回るんですけど、
昨日見た中ですごく印象に残った作品が大きく3つあって、
一つは今回中野城に来る一番の目的だったのが、 西島雄二さんという方に会いに来て、
06:01
その作品もご本人に説明していただきながら 見るっていうこともあったんですけど、
西島さんというのが、口で説明するのは難しいな。
今日のタイトルのサムネイルに、 西島さんの作品を使おうかな。
鹿の作品を作っているんですけど、
銅線を短く切って、それをねじねじを丸く、 銅線をぐるぐる巻いて、
ねじねじのものを無数にたくさん作って、 それを組み合わせて立体的に鹿を作っていくっていう、
何のことやらうまく説明できないんですけど、 サムネイルを見ていただきたいんですけど、
その鹿の気配とか存在感とか、野生動物の高豪しさみたいなものを 表現するっていうことを今されています。
50代前半ぐらいの方で、お会いするのは3回目ぐらいなんですけど、
その方の佇まいとか、考えていることをお聞きするっていうこともそうですし、
その西島さんが作った作品っていうものに直に触れて、
そのエネルギーとか表現したかったものを 見せていただくっていうのも本当に素晴らしくて。
東京に着いた日に何人かのお友達と食事をしたんですけど、
そのお友達に今日見てきた作品こんなのだよってメッセンジャーで送ったら、
その鹿の作品が一番写真だけで鳥肌が立ったとか、
なんかすごい全然アートに興味がないんだけど、 行ってみたくなったよとかっていうメッセージをもらっていたので、
本当に西島さんのその鹿の作品は感動しましたね。
今までいくつか、例えば狼の作品とか、
鳳凰の作品とか鹿の他の作品とかも 西島さんの同じシリーズで見てきたんですけど、
私が今日サムネに使おうと思っている画像の鹿は、
一番野生動物の命を写しとっているなぁと思って、
私思わず西島さんに、西島さんって動物を飼ってたことありますよねって、
猫とか犬とかを好きですよねって聞いたら、
もう小さい頃から、今は飼ってないけどずっと飼ってきたって言っていて、
いや本当動物と一緒に暮らして、
動物のその人間とは違う体の動かし方、
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命に沿ってただただ命のあるがままで生きているっていう、
そういう動きを見たり感じてないと、
この鹿の角度とか気配って絶対出せないよなぁと思って、
すごく感動したんですよね。
あと今回もう一個すごく私が感動した作品があって、
これが映像作品なんですけど、
廃校になった小学校の異室に暗い暗幕があって、
中に入るの暗いので気をつけてくださいとか入り口のところに書いてあって、
性的な表現があるので18歳以下の方はご入場ご遠慮くださいみたいなことが書いてあって、
どんなのかなと思って映像作品を見てみたら、
遠目で見たら海の中でイソギンチャクがゆらゆらゆらゆら動いている。
まさに海の中の生物がゆらゆらしているような美しい映像だったんですよ。
でもそれをよくよく分解してみていくと、
性的な行為をしている人たち、実写のちっちゃい人たちをいっぱい重ねて、
うまく言えないなそれも。
ちっちゃく性的な行為の動きをしているいろんな形の人を並べて、
それが引きで見ると本当に海の中の生物が動いているようにしか見えないみたいな、
すごい美しいんですよ。
で別にその性的な行為の動きでも全然いやらしくもなければ卑猥でもないのに、
これを18歳以下が見ちゃだめなのなんでどうしてっていう、
すごいもったいない逆にって思ったんですけど、
それは置いといて、
それはね日本じゃなくてどっか外国のチェコだったかな、
どっか外国の方が作った映像作品なんですけど、
なんか海の中のイソギンチャクやら海藻とか生き物が自然に動く形と、
そういう人間の体の動きが相似性というかリンクしているんだっていうことにすごい感動して、
これもねなんかもっといろんな人に見てもらったらいいのにってすごく思いましたね。
12:02
他にもいっぱいあるんですけど感動した作品が、
あともちろん芸術作品を見るときに私が一番大事だなと思っているのは、
なんかこれが正解とかこういうふうに見なきゃいけないみたいなことは何もなくて、
全部自分で感じたまま受け取ればいいというか、
好き嫌いで判断してもいいし、分からないとか共感するとか、
ただその軸だけで見てもいいと思っていて、
それはなんか私がすごく感動したっていうものに対して、
いや全然意味わからんって言ってもらっても、
それも面白いしその人それぞれのなんていうかな、世界だし、
正解はなくて同じものを見てどう感じるのかっていうことをそこでコミュニケーションを取ったり、
自分の考えを深めたりっていうことが一番大事で、
その作品を評価したり、
それによって自分の知識を得ていくとかいうことは何もしなくてよくて、
自分の写し鏡としてその作品がある、その作者の方の表現したいものがあるっていう、
ただそれだけでいいのになーって、
だから現代アートとかもう全然芸術とかわかりませんとかいう人がいるんだけど、
いやもうわかるとかわかんないとかじゃないから、感じるか感じないかだけだからっていうのをすごく思っています。
だからなんかあんまりアートとか見たことない人と一緒に行くっていうのが本当は一番楽しいなーと思っているんですよね。
だからそういうアートツアーみたいなのをしたいなーといつも思っていて、
私も別に現代アートとかそういうものを勉強したりとか知識があるわけではなく、
ただ好きでいつも見てるっていうだけなので、
そういう自由な視点からアートについてすごくシェアできたり、
いろんな人と同じ場で共有できたらいいなーっていつも思っています。
私が一番強烈にアート作品、これが芸術っていうかアートなんだって思った体験が二十歳の頃にあって、
私大学の時にイタリア文学の先生とすごく息統合というか親しくなっていて、
その先生もちょっと変わった人で授業とかあんまりせず、
ただただ自分の好きなイタリアの文学とか詩とか音楽とか絵とかを学生たちにシェアするっていうだけの授業を受けてて、
15:00
めっちゃその先生が大好きだったんですけど、
よく先生の研究室に入りびったっていて、いろんな画集とかCD借りたりとかして、
いろんなものの見方に多大なる影響を与えてくれた子がひろと先生という人がいるんですけど、
その先生がある一冊の本を私に貸してくれて、
ソフィカルっていうフランスの女性の作家さんの展覧会のカタログだったんですけど、
The Blindっていうタイトルなんですね。
盲目の人々っていう意味なんですけど、
そのソフィカルっていう人は、
まず生まれながらに目の見えない方に、
あなたにとって美しい風景とはどんなものですか?
美しいものはどんなものですか?って聞くんですよ。
だから生まれてこの方、光を見たことがない、物を見たことがない盲目の方々にインタビューをして、
あなたにとって美しいものは何ですか?って聞くと、
人それぞれ、例えばどこまでも遠くまで広がる穏やかな海って答えたり、
あと水槽の中を泳ぐ金魚って答えたり、
あと自分の好きなアイドルの人の名前だったり、
もちろんお顔は見たことはないと思うんですけど、
声で美しいって思ってるっていうことかもしれないんですけど、
あなたにとって美しいものは何ですか?って言って答えてくれた言葉と、
その答えてくれたものをソフィー自身が撮りに行く、
例えばそのどこまでも広がる穏やかな海だったら、
こういう海かなっていうのをソフィー・カル自身が撮影しに行って、
その言葉とその撮影した風景とインタビューした盲目の方のポートレート、
3点セットで一つの作品にしてるっていう、
それを26人分だったかな、並べていって、
それぞれの目の見えない方々の美しいと思っているもの、
どういう世界を目の見えない人たちが感じているのかっていうのを見せてくれる
ザ・ブラインドっていうシリーズがあって、
ハートってこんなことするんだっていうことにすごく感動したんですよね。
さらにソフィー・カルはもう一個初めての時っていうシリーズがあって、
確かモロッコだったと思うんですけど、
モロッコの生まれてこの方一度も海を見たことがない老若男女の方々を目隠しして、
18:00
海に連れて行って、海の前で目隠しをとって、
その海を初めて見た瞬間のその人の顔を映像で捉えてるっていう。
でもびっくりして感動して泣く人もいれば、
怯えるっていうか、うわーって思うような表情をする人もいれば、
嬉しくって走り出しちゃう人もいれば、
初めて海を見た時の初めての時っていうシリーズも素晴らしかったですね。
ソフィー・カルはまだ生きていらっしゃると思うんですけど、
大好きな社会芸術家みたいな感じですね。
私はそのThe Blindという作品を小賀先生から教えてもらって、
その画集を、画集というかパンフレットじゃないけど、
見せていただいてから、すごく目の見えない方の切り取っている感受性というか、
目の見えない方々が持っている感受性、世界みたいなものにすごく興味を持って、
その後、目の見えない方と一緒に自然観察会なんかを、
自分が企画したわけじゃないんですけど、そういうのに参加してみたりとか、
あと最近では東京でダイアローグ・イン・ザ・ダークっていう施設があるんですけど、
真っ暗闇の中を目の見えない方にアテンド、案内してもらいながら、
いろんなアクティビティをするっていう施設があるんですね。
例えば私が一番最初に行った時はちょうどお正月明けぐらいだったので、
真っ暗闇の中で、本当に木銃で炭を使って、
柿染めをするっていうことをみんなでやったり、
あと手探りで、初詣みたいな小さい簡易的な神社の鈴みたいなやつとかお祭せん箱があって、
そこにみんなでお参りするみたいなことを、
自分が目が全く見えない状態の暗闇の中で五感を使って、
例えば足の裏の感触とか、木銃の炭の感触とか、
匂いとか肌触りの、半紙の肌触りとか、
そういうのを感じながら柿染めをしていくみたいなね、
そういういろんなことをやれる場所があるんですけど、
そういうものに興味を持って、実際に自分もやってみて、
完全に理解とか共感することはできなくても、
21:03
こういう世界が広がっている人がこの世の中にいるんだ、
みたいなことを体験したくて興味を持ったっていうのは、
ソフィカルの作品が私に大きく影響をしてるなって思うんですよね。
アートの力というか、自分の世界を広げてくれた存在。
その目の見えない方と一緒に自然観察会をしたときは、
例えば目の見えない方にバラの花の匂いを嗅がせるとき、どうするか。
バラってトゲがありますよね。
だからすごい気をつけなきゃいけないわけですよね。
そういうときって、トゲがここにあるよって言ったらチクって痛いから、
そのトゲの根元に手を、指を添えさせてあげる。
ここがトゲで、この先尖ってますよって言うと、
自分で手を動かして、これがトゲなのねって怪我せずに
トゲを認識してもらうことができる。
で、持って自分で花を近づけてバラの匂いを嗅いでいただけるっていう。
そういうの一つ一つのやり方をどうやったらいいかっていうのを
目の見えない方々から逆に私たちが教えてもらったりとか。
あと目が見えてるからこそこぼれ落ちてる情報を拾ってくださるんですよ。
例えば私たち別に新宿御苑でやってたんですけど、
新宿御苑の水たまりで、
あ、カラスが水浴びをしているとかって目の見えない方が言うんですよ。
で、カラスなんて別に私たちにとって珍しくもなんともないからスルーしてたんですけど、
実際に水たまりでバシャバシャカラスが遊んでたんですよね。
で、なんでカラスってわかるのか。
で、なんで音を拾えたのかっていうのがすごい不思議なんですけど、
音で鳥の大きさとか感じるらしいんですよね。
あとすごく思ったのは、
10人くらいの参加者を目の見えない方々は、
声で名前とその人のどこから来たとか全部記憶で覚えているんですよ。
声1回か2回聞いただけで何々さんとかって。
あと匂いとかね。
そういう視覚以外の情報で初めて会う方々を認識していくっていう。
私なんか絶対そんなのできないっていうか、
目が見えててもその人姿形見てても人と名前一致しない、
顔と名前一致しないみたいなことはあるのに、
そうやって目が見えないっていうことを、
記憶とか聴覚とか嗅覚とか違う部分で補っているっていうこと、
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すごいなって思って。
でもそういう気づきというか、
そういう世界を教えてくれた、切り開いてくれたきっかけが、
私にとってはソフィカル、やはり現代アートだったなと思っていて。
今回中野城ビエンナーレでいろんな作品を見ても、
たぶん私の中に新しい世界がどんどん広がっていくし、
本当地球に生まれて楽しいなって思える時間をいただいているなと思っています。
ということで今日もこれから出かけてきますけれども、
また何かあったらシェアさせていただきたいなと思っています。
今日もお聞きくださいましてありがとうございました。
ではではまた。
24:57

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