仮面
作:あおいろねこ @aoironeco98 様
BGM:魔王魂
https://x.com/aoironeco98/status/1926605980772573244?s=20
お借りしました!
2・4・6・12・14
16・18・22・26・28日更新予定
【活動まとめ】 https://lit.link/azekura
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00:06
顔面に笑顔を貼り付けて、私は日々を過ごす。
このようなことを続け、どれほどの月日が経ったろうか、仮面を貼り付けることに大きな意味はない。
ただ、この不快感を周りに悟らせることの方が、私にとってよほど面倒なのだ。
人に頼ったところで、人に当たったところで、人に求めたところで、何かが変わるわけでもなく、心が晴れるわけでもない。
人との関わりから生まれるものに、私は価値を見出せない。
ただ、なんとなく一点を見つめ、私は佇む。
ここは、終わりに向かって時間が流れていくだけの空虚な空間である。
私に深い考えなどない。
一生懸命に生きるふり、資料深いふり、人を思いやり尽力するふり、
共に迷い、悲しみ、喜びを分かち合うふり。
安っぽい正義感に、人は簡単に騙されて、涙を流してありがたがる。
ああ、かわいそうに、と軽蔑し舌を出してあざけ笑う私の本心も知らぬままに。
知らぬまま生きられれば、その安っぽい心は平穏無事で幸せなのだろう。
なんとおめでたいことか。
所詮、人同士の関わりなど、安っぽいものの上に成り立っているのだ。
ただ、思うのを、自分もそれと大した変わりはない、ということだ。
分かったようなことをのたもうたところで、何一つつかんではいないのだ。
軽蔑し、あざけ笑う対象と同じように、私もまた安っぽい仮面をつけた安っぽい人間なのだ。
ただ、この空虚な空間から抜け出して何かをつかみたいという気持ちは、私にはない。
抜け出したところで、その先で待っているのもまた、嘘にまみれた虚構の世界に決まっているのだ。
私はこの空虚な空間でこれまで通り、顔面に嘘の笑顔を貼り付けて生きていく。
嘘の笑顔でも貼り付け続けていくことで、自分が納得できるほんの少しの何かを見つけることができるかもしれない。
03:05
と、見つけられたら何かが変わるかもしれない。
と、そんなことを思ってしまう。
私自身もまた、自分の嘲笑の対象にほかならない。
私こそがいかにも安っぽい人間なのだ。
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