快楽と充足感の違い
こんにちは、えりむすです。この番組では、自分らしく幸せに生きるための学びについて発信しています。
幸せとか好きということについて、もう少し詳しく深掘りしていきたいなというふうに思っています。
幸せって何なのかなんですけど、私の大好きなポジティブ心理学の視点で話していきたいなというふうに思っています。
幸せはですね、快楽と充足感をバランスよく得ていくことというふうに言われているんですね。
これはすごくしっくりきています。
じゃあまず快楽って何なのか。快楽は、チョコレートを食べるとか、肩を揉んでもらうとか、好きな音楽を聴くとかですね。
すぐパッと得られるもの。得られて、それが嬉しいとか気持ちいいとか、そういうポジティブな感情になれるもの。
それが快楽です。
充足感って何なのか。
本を読むとか、運動するとか、トレーニングも一緒か、何かを勉強するとか、人助けをするとかですね。
そういうのを充足感と言います。
今、充足感の例として挙げたものに対して、何かピンと来なかった人もいらっしゃるんじゃないかなと思うんですね。
その充足感ということについて、ちょっと今日は詳しくお話ししたいなと思っています。
充足感を語る上でですね、充足感のことについてすごく研究されているフロー理論というのを提唱されているチクセントミハイという心理学者がいます。
フローってですね、時間を忘れるくらい完全に集中して対象に入り込んでいる精神的な状態というのを指すんですが、充足感にとても関連づいているというか。
フローの話はまた知っていきたいなと思ってるんですけど、チクセントミハイの私は名前が好き。
チクセントミハイって言いたいから。
まあいいや、それはどうでもいいんですけど、チクセントミハイがですね、いろんな人の充足感について研究しているときにこういうインタビューがしてるんですね。
ちょっとこれそのまま読みたいなというふうに思っています。
まず京都の暴走族の少年にインタビューしたときのものですね。
最初は全員が一致しているわけじゃないんだ。
でもうまく走り出すと全員が相手のことを感じるんだよ。
なんて言ったらいいのかな。
全員が一つになると何かがわかるんだ。
突然気づくんだ。
俺たちは一つだって。
自分たちが一つの肉体となったと気づいたとき、それはすごいもんなんだ。
スピードでハイになったときは本当にすごいんだと言ったらしいんですね。
じゃあ一方あるバレリーナの女の子にバレーについてインタビューしたときのことですね。
そこに入り込むと体が浮き上がって楽しくて楽しくて、自分がふわふわ動き回っているの。
ある種の肉体的な興奮状態。
すごく汗が出てすべてがうまくいくと熱病のようなエクスタシーのような状態になる。
あちこち動き回ってその動きの中で自分を表現しようとする。
それがこれなのよ。
ある種のボディランゲージみたいな伝達メディアね。
うまくいってるときは音楽に乗ってそこにいる人々と通じ合いながら自分を本当にうまく表現できるわ。
と答えてるんですね。
この京都の暴走族もバレリーナも全然違うことをしていますが、
2人とも充足感を得ているというところで共通しているんですね。
充足感を探求する
最初に挙げた快楽っていうのは必ずポジティブな感情と結びついているんですね。
肩を揉んでもらって嬉しい、気持ちいいとかですね。
チョコレート食べて美味しい、嬉しいとかですね。
でも充足感って必ずしもポジティブな感情と結びついてないんですよね。
バレーをするっていう体を動かすとか、集中してバイクを運転するとか、
そういうことに対して別に快感をみんな得るわけじゃない、快楽をみんな得るわけじゃないんですよね。
なので充足感っていうのは人によって全然得られる方法が違うんですよ。
快楽ってまっすぐに得られて、それは例えばストレスの解消だったりとか、
自分にちょっとした心地よさを得るっていう意味では大事なものだと思うんです。
なので快楽に全く頼らないってことは違うんじゃないかなって私は思っていて。
ただ快楽っていうものの幸せと充足感っていうものの幸せって全く別物であって、
快楽はそれで終わるもの。
充足感っていうのは心理的成長のある状態というか、
チクセントミハイが言ってるんですけど、
未来のために心理的資本を構築していくものなんじゃないかっていうふうに言ってるんですね。
人はその快楽と充足感っていうのを区別しないと近道に頼って快楽を追い求める人生を送ってしまう。
ただその心理的な成長だったり、その豊かさにはつながらないんですよね。
なのでその快楽と充足感っていうのをバランスよく取っていくっていうのが本当の幸せっていうことなのかなっていうのを、
ポジティブ心理学では言っています。
充実感、失礼しました。
充足感っていうのは自身が持つ強みとか美徳を生かすことで生まれるものであって、
人によって何が充足感になるかって違うからですね。
だからこそ自分自身が何をすることで充足感を得られるのかっていうのを探していくっていうのは、
自分が幸せになる上でとても必要なことなのかなっていうふうに思うので、
そういう自分の好きなこと、没頭できることっていうものを探すための自己理解の時間っていうのは、
とても大切なものなんじゃないかなというふうに思うというお話でした。
というわけで今回はポジティブ心理学の視点から幸せというのは快楽と充足感に二分されるものであって、
それらをバランスよくとっていくことで幸せな人生を送ることができるというようなお話をしました。
ポジティブ心理学であったりとか畜生と未配の不老理論などなど、
このあたりすごく好きなジャンルでどんどん発信していきたいなと思っていますので、
興味のある方はぜひチャンネルフォローしていただけたらなと思います。
それではまた次回の放送でお会いしましょう。
キミノミヤティムスでした。