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2023-03-28 1:02:03

第108回(2)『サイダーのように言葉が湧き上がる』見せてほしいキミのその”スマイル”

2021年公開のアニメーション映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』の話をしました。

若者を描くにあたってのショッピングモールとSNSという題材の使い方の的確さ、俳句のストーリーへの取り入れ方のエモーショナルさ、マスクを外すというモチーフのタイムリーさなどについて話しています。

※録音環境の問題で、山口の音声が聞き苦しくなっております。申し訳ありません。

※まえださんは当面の間、収録不参加となります。

■メンバー

・山口 https://twitter.com/awajicinema ・マリオン https://twitter.com/marion_eigazuke

■映画の話したすぎるBARのお知らせ

日時:2023年4月29日(土)

場所:大阪市北区 天神橋1丁目11-13 2階『週間マガリ』 https://magari.amebaownd.com

詳細:後日

■映画の話したすぎるBAR東京開催決定!

予てから検討していた、映画の話したすぎるBARの東京開催が決定しました。

日時:2023年5月27日(土)

会場は後日発表いたします。続報をお待ちください。

■当番組のグッズの販売を開始しました

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00:00
今日のテーマトークは、『サイダーのように言葉が湧き上がる』です。 はい、ではマリオさん、解説お願いします。
はい、映画ドットコムから解説読ませていただきます。 郊外のショッピングモールを舞台に、コミュニケーションが苦手な俳句少年と、コンプレックスを隠すマスク少女が織りなすひと夏の精神を描いた劇場オリジナルアニメ。
俳句以外では思ったことをなかなか口に出せない少年チェリーは、ヘッドホンで外部との接触を遮断して生きている。
ある日彼は、見た目のコンプレックスをマスクで隠す少女スマイルとショッピングモールで出会い、SNSを通じて少しずつ言葉を交わすように。
そんな中、バイト先で出会った老人藤山が思い出のレコードを探し回る理由を知った二人は、藤山の願いを叶えるため、レコード探しを手伝うことに。
一緒に行動するうちに急速に距離を縮めていくチェリーとスマイルだったが、ある出来事をきっかけに二人の思いはすれ違ってしまう。
主人公チェリーの声を声優八朝鮮の八代目市川曽根五郎が務め、スマイルの声を女優杉崎花が担当、監督はテレビアニメ4月は君の嘘の石黒狂平。
はい、ではここから内容に触れた話をしていきたいと思いますので、出ていない場で気にされる方がいらっしゃったら、ぜひ見てから聞いていただけたらなと思います。
はい、ではサインの感想、マリオさん本作いかがですか?
はい、公開したのが2021年なので、その年のベストとかにも僕入れてたと思うんですけど、
まあやっぱり本当ひと夏、見た季節が夏っていうのも大きかったんですけど、やっぱ季節感にあったすごく素晴らしい映画だなというのも見たとき大きかったですし、
あとハイクとかSNSとか、あとまあなくしてしまっていたレコードとか、そういったものに目に見えないような思いが隠れてて、そういったものを思いを打ち明けていくみたいな話になっていくのがすごく好きで、
なんか本当にハイクとかのそういった言葉の裏にある本当の思いとか、あとSNSでのやりとりとかのフォローするとか、いいねするとか、そういったところにいろいろな患者のキビとかがこもってたりするよねみたいなところがちゃんと丁寧に描かれてるのがすごく好きで、
こんなに丁寧にSNSのやりとりとかこういうところってあるよねっていうのがちゃんと描かれてるのとか素晴らしいなと思いますし、
ハイクも、見たときは全然ハイクっていいなぐらいでしたけど、いつしか僕はタンカとかを描くようになったりとかしてるので、本当にこの映画の影響だったりするのかもなっていう遠い影響だったりするのかなとかもちょっと思ったりしますし、
あとやっぱクライマックスの思いを打ち明ける大団円シーンが本当にドラマチックですごく大好きな映画ですね。
マリオさん2021年の年間ベストに入れてましたっけ?
はい、2021年のベストの多分3位ぐらいに入れてたかなと思うんですけど。
うんうん、なるほど。いやーもう、むっちゃよくって、本当によくって、これ。
03:02
あ、よかった。よかったです。
いや、ちょっと傑作やなって思いました本当に。
現代の若者を描いた、なんていうかジョブナイルって言っていいのかな一応として、結構レベル高いなっていうのがあって、ポイントとしてもうショッピングモールとSNSっていう2つの使い方がすごいなって思いました。
この2つで現代の若者を捉えるってむちゃくちゃ的確なんじゃないかなって思ったんですね。
あとSNS使いがすごい誠実というか解像度が高いなと思って。
SNSってフィクションでの扱いむっちゃむずいと思うんですけど、本作すごくミニマムな形で的確にそのSNSがどうあってほしいかっていうものの捉え方が的確だなと思って。
そこを外してないから若者の話として見て全然癒さがないんですよね本当に。
いやもう素晴らしいなと思いましたね。
あと本作2021年の映画で1年半とかちょっと遅れて撮り上げることにはなってて、タイミング外れてるのかなみたいな気持ちもちょっとあったんですけど、いやむしろこのタイミングだろうっていうぐらいに思って、今世の中がマスクを外し始めてるじゃないですか。
このタイミングでこの映画の話するって結構射抜いてるんじゃないかって思って。
マスクを外すということはどういうことかみたいなね、そこの話もなんかできたらいいかなとはちょっと思ってます。
では深掘りしていこうかなと思うんですけども、どこからいきましょうかね。
そうですね、まずショッピングモールが舞台っていうのが、今の若者たちのリアルというか感じっていうのは確かにわかるなというか。
それは僕ぐらいでも確かに高校時代とかって本当に学校終わったってなったらみんなイオンモールとか行くよねみたいなところとか含めて結構確かに身近だなというふうにはすごく思って。
しかもまた中身がちゃんと、ああイオンモールで見たこの構造みたいなデザインがやっぱり多いじゃないですか。ああいう感じのカフェあったとか、ああいう奥張ったところに歯医者さんとかあったよねみたいな。
ああいうののリアルさとかがすごくいいなというふうには思って。結構アニメーションのルックとしてはすごく独特じゃないですか。
06:02
ポップで。けどなんかすごくショッピングモールの存在感だけはめちゃくちゃリアルみたいな感じがすごく不思議な塩梅というか。
ああいう場所でこう人がいろいろ交わるっていう、そこに1個の人間のつながりの縮図みたいなのがああいうところに現れたりするよなっていうのは見ながら思いました。
そうですね。僕もショッピングモールってすごい的確だし誠実な舞台だなと思って。
日本の7割8割ぐらいの若者にとってなんか結構リアルな場所なんじゃないかなと思うんですよね。
個人商店のオシャレスポットみたいなところが連なってるストリートみたいな場所って日本にはほとんどないじゃないですか。そんなものは。
そんなものはなかなかもう都会だなって感じですよね。そういうのがあるだけでなんか。
逆にその人情あふれる商店街みたいな場所もないんですよね。日本にはもはやほとんど。
フィクションってそういうものを舞台にしたくなるけど、実際に日本の多くの人が生きてるそういう商業的な空間ってショッピングモールってすごい的確だなと思って。
そこにはリアルがあるし、またちょっとね、なんか下に見られがちな場所でもあるじゃないですか。そういう確立化されてて、チェーン店が入っててみたいな。
そうですね、確かにね。
そこに個性なんてあるんですかね、みたいなことをちょっと言われてしまいがちみたいな。
でも、そこが若者たちにとってもリアルだし、そこに楽しみとか喜びがあるって思いながら生きてるって、むちゃくちゃ地に足ついた感覚やなって思ったんですよね。
そうですね、確かに。
そこを染みっかれた場所としては描いてないじゃないですか。まず画面自体がシティトップ、ビビットな色使いでみたいな。
そうですね。
とても素敵な場所として描いてるし、でもなんか泥臭い感じもあるんですよね。
デイサービスが入ってるとかってあの感覚ってもうリアルなショッピングモールだなっていう感じあるなって思って。
マジで生活にむなしてるタイプのショッピングモールですよね。
そうですね、本当になんか。
確かにショッピングモールって本当に週末に家族が行く場所に特化してるやつもあれば、
平日みんながそこに必需品とかサービスを受けるために集まるようなイオンモールとか、
僕の近くの地元のイオンモールはそんな感じがしましたけど、
そういう感じって2種類ぐらいに分けられて、それが校舎の方ですよね、今回のが。
09:02
確かに確かに。
実際に多くの子どもたちが生きてる空間としてのショッピングモールを捉えてるっていうのが、
いやーなんかその発想なかったなぁと思って。
なんかショッピングモールってゾンビが集まってくる場所でしょみたいなイメージあるじゃないですか。
極端なイメージですけど。
立てこぼる場所みたいなイメージありますよね。
確かにちゃんとなんかここまでショッピングモールにクローズアップしてくれてるみたいなのって、
あんまりないかもな。
たまにそういうなんか青春映画とかで放課後ショッピングモールに行くみたいなのってありますけど、
フードコートで食べるみたいなのとかありますけど、
メインでドンと出るみたいな感じなの確かにあまり見たことないなぁって思いますね。
そこがすごく良かったですね。
まずこの時点でこの映画半分買ってるなぁとは思って本当に。
やっぱりさっき山口さんも言ってましたけど、
ちょっとやゆされがちというか、ちょっと画質的だよねみたいな批判されがちみたいなところがないっていうか、
ショッピングモールそのものが誰かの懐かしい光景にどんどんなっていくんだよね、これからっていうのが。
これから多分そういうふうになっていくっていうのが描かれていることなんだろうなぁって思うんですよね。
誰かにとってここがすごく懐かしい場所、すごく思い出のある場所っていうのにどんどんなっていくっていう。
そういう意味では映画そのものがいろいろ古いものと新しいもののハイブリッドというか、
俳句とかシティポップ的な絵作りみたいなのとか、それが今でもレコードとかか思うんですけど、
それが今でも受け入れられているみたいなのとかのハイブリッド感にも即しているというか。
それがこれからどんどん時代が経っていくことにまたそれが古きものと新しいものがミックスがしていくんだよなぁみたいな感じがこれからも続いていくっていう、
そういう幸福な循環みたいなのが映画そのものから出てたりするのかなっていうのはちょっと話を聞きながら思いました。
本当に今の時代のスタンダードなんだなっていう感じがあったなと。
あと登場人物の一人にビーバーって言ったじゃないですか。
はいはい、ビーバー。
彼ルーツが外国っぽいですよね、どうも。
そうですね、劇中お父さんがスペイン語しか喋れないみたいな。
電系ですよね、たぶんね。
なんか特にそこ深掘りしないんですけど、今の日本普通に外国の人というか、外国にルーツがある人いますよねっていうのを、
当然のようにしれっと入れてるのすごい興味深いなと思って。
全く掘り下げないから。
確かに。
なんか結構すごい良いバランス感覚だなって思って。
確かに、その辺は深くは説明されないですし。
世界観が結構独特じゃないですか。
12:00
説明したらキリがないっていうのもあると思うんですけど、
街中にタギングしまくるっていう。
外やべえなみたいな。
それが街の風景になってるっていうのは、それはどこのアメリカみたいな。
ニューヨークの落書き文化みたいなやつですよねってことですよねっていう。
成立してるっていうのが、現代日本とはちょっと違うみたいなところを含めて、
説明しだすとキリがないっていうのもあると思うんですけど。
ああいうのが自然と同居しているみたいなのが、
あの世界観の良いところだなっていうのはやっぱり思いますね。
なんかファンタジーではあるんですけど、
大前提にあるショッピングモールっていう設定が地に足つきすぎてて、
全体としてはすごいちょうど良い現実と非現実のバランス感覚の上に成り立ってるなと思って。
なんかね、むちゃくちゃ良いんですよね。
なんか変な例えかもしれないですけど、
ひょっこりひょうたんじまみたいだなと思って。
何も伝わらない声になってるんですが。
それちょっとあまりピンとこない例え。
めっちゃ変なことが起きてるけど、
そこにいる人並みのリアル感というか、
これカットしそうでいいかもしれない。
自分で言ってて伝わってない感じがする。
カットされてるのかな?わからないですけど。
すごく非現実と現実のバランスが良くて、
現実の部分がその捉え方なのかっていうところの視点がすごく良かったかなっていうのはありますかね。
そうですね。
あと、本作やっぱショッピングモールと並んで特筆したいのは、
SNSの使い方かなっていうのがあって、
ここまでSNSをバカにしてない使い方、
唯一無二なんじゃないかなってちょっと思ったんですけど。
確かに。すごく一個のちゃんとしたコミュニケーションツールの一つとして本当に根付いていて、
それが本当に大切だなっていう人との繋がりの築き上げていく上でみたいな。
キビとかも含めてね、人との繋がりと。
そういったのが本当にSNSの中からちゃんと出てくるっていうのがすごく良いですよね。
ともすれば、
邪悪な自意識の発露を呼び起こすツールみたいな描き方されるのって心当たりあると思うんですよ。
あるいは無責任なアノニマスたちによる暴力装置みたいなね。
いっぱい出てきますよね。
僕それはそれでSNSの本質を捉えている描写だとは思うんですけど、
やっぱりモブをモブ扱いしないというか、そこにちゃんと人がいるって、
一人の生きた人間がそのツールを使ってそこにアカウントとしているっていうものを
なんというか侮らずにやってるなと思って。
本作主人公が、
どれだけ広く見られているかわからない俳句をSNSに上げ続けてるんですけど、
15:05
多分その使い方が9割だと思うんですよね。
SNSの使い方って。
どこまで見られているか、どこまで受け止められているかわからないけど、
とりあえず世界に自分を投げかけ続けるって。
SNSのアカウントとして、
投げかけ続けるって、SNSの使われ方の9割だなとは思って、
ただそれに一個いいねが返ってくるとか、そこに何かすごく喜びがあるって、
なんかそれがすごく捉え方としてあんまり他にないと思うんですよね。
すぐバズガーとか言うじゃないですか。インフルエンスガーみたいな。
SNSをテーマにしたフィクションって。
そうですね。よくありますけど。
バグじゃないところにあるっていう。
そうなんですよね。
なんかその感じがすごく良くて。
確かに。今作の場合のSNSって不特定多数の人に誰かを表現する俳句とかですけど、
そういうのとかあとライブ配信とかもそうですけど、
そういうのとかとしてのSNSもありますけど、
リアルな対人関係をつなぐ上でのSNSみたいなのもちゃんとそこにはあるみたいなのが、
ちゃんと描かれてるのってあんまりない。
あるのかもしれないですけど、結構目を引きますよね。
確かに僕も今の僕のTwitterのアカウントとかって、
確かに最初は不特定多数の人にいろんな人の映画の感想が見たかったりとか、
自分が描いたりとかっていうのを不特定多数の人に見せてるというか、
自分が描いてるみたいな感じですけど、
だんだんやっぱりリアルで映画の好きな友達とかができて、
そこでTwitterでつながってるとかなると、
どうしてもリアルな対人関係としてのTwitterのつながりみたいなのができて、
そこでのやり取りに発展していったりとかっていうのがやっぱり多かったりするので、
不特定多数以上にリアルで対人ベースとしてのコミュニケーションツールとしてのSNSっていうのの側面っていうのが、
すごく今は多くの人が意外とそうだったりするのではないかなというか、
裏垢とかだったら全然系と違ったりしますけど、
だから劇中でのSNSのやり取りの感じっていうのは、
すごく自分の今のSNSの使い方的にもすごくこういう感じわかるなっていうふうに見たとき思ってましたね。
広いネットの海に出ていくみたいなのが第一目標にはないっていう感じは、
本当にローカルな人間関係の延長としてのSNSっていう感じは、
それも本当に学生の大部分ってそういう感じだと思うので、
そこが何か捉え方としてずれてないようなっていう、
若者を描くときにもうバズってやるぜみたいな、
目立ってやるぜみたいなことがSNSの目標、
18:02
それだけじゃないっていうのは本当に等身大の若者を描く上ですごい的確だなっていうのと、
もう一個SNSの使い方でめちゃくちゃピンとくるなと思ったのが、
不特定多数に向けてフリして実は具体的な誰かに向けて発信してるって、
すっげーあるあるやと思うんですよね。
めっちゃわかりますね、そこ。
わかります。
ズバリあなたその一人のいいねのためだけにこれをツイートしましたみたいなのって、
超あるあるやと思ってて、
ありますよね。
それが一番僕SNSのおいしい瞬間やと思うんですよね。
そう、確かに。
いわゆるエアリプというやつというか、
直接リプライとかで会話をするのではなく、
似合わせじゃないですけど、
エアリプでこの人に向けてこういうことを書いてるっていうのに、
そこにリプライをつけてくれたりとか、
いいねだりリツイートしてくれるとかっていうのに喜びを感じるみたいなのは、
めちゃくちゃよくわかるし、
逆にそれを例えばちょっとタイムラインを見逃して、
見てなかったとかで何も反応がないとかだと、
余計にちょっと寂しくもなるというか、
見てくれてないのかなとか、
気づいてもらえてなかったかなみたいなのが、
ちょっと気にかかっちゃったりみたいなのの、
この気持ちが目に見えるやり取りじゃないところに、
気持ちが見えるか見えないかみたいなののやり取りが、
奥ゆかしい感じのが出てくるっていうのが、
今回すごく素晴らしいなっていうふうに思ったポイントですよね、やっぱり。
山桜の句とかね、もうあれはもう、
あれはもう、
素晴らしい。
素晴らしいですよね、あれ。
あの句自体もめちゃくちゃいいし。
で、あの句をリツイートした後に、
反応が返ってこないと。
次の日の2人の関係がちょっとだけなんか不穏というか、
あれ?気づいてない?みたいな感じで、
ちょっとこう感じで相手を見るみたいなのが、
もう本当に奥ゆかしいというか。
なんか今作って、
モノローグがないですよね。
俳句がモノローグ代わりっちゃモノローグ代わりなんですけど、
直接的なモノローグって実はこれないよなーって今回見てて思って、
ある意味だから、
ちょっとリツと青い鳥的なというか、ある意味でね。
モノローグがないものに頼っているアニメーションという意味ではできればあるし。
そうですね。
そのSNSの使い方は本当に、
この湯加減でやってくれるって本当にないんですよね。
なんか。
そうですね。
確かにな。
そこがすごい良かったなーとは思って、
ショッピングモールとかSNSとか、
21:01
もうなんかフィクションで値段バカにされるもんみたいな局論で言ってますけど、
僕が見ている映画が偏っているのかな。
肯定的に描かれる記憶あんまないですもん、その2つが。
まあ肯定的にというか、
ありふれていて、
どっちの感情すらもないみたいな感じの人とかも多そうな感じがするんですよね。
良いも悪いもないっていう。
悪くも思ってないけど良さも見出してないなっていう感じ。
そこで本作ってやっぱその、
感情の預け先としてその2つが明確に主題として描かれてるから、
めちゃくちゃ新鮮に感じるんですよね。
2つってともすれば無機質で、
心の血の通わないものみたいに描かれがちなところに、
ちゃんとそこに心とか血が通ってるものだよって言ってるって、
思い返すほどいいなって思いますね、そこ。
そうですね。
そうだな、SNS関係だとやっぱりフォローするしないとかの話とかも結構なんか、
こんなんあるなーとかって思ったんですよね。
良いですね。
憧れてた人から、
一方的に片思い的にフォローしてる人からフォローが返ってくるみたいなのって、
嬉しくないですか?
推してる人とか、
僕だったらこの人の映画の感想めっちゃすごくいいなって思ってる人がいて、
フォローしてるんだけど別に向こうは全然フォローしてなくてみたいな人から、
ある日急にフォローが返ってきたりとかすると、
おおーってなるみたいな、
ああいう感覚にちょっと近いなというか、
フォローするしないとかの二人が、
そこはすごくなんか、
分かるこの感覚、この喜びみたいなのがめちゃくちゃ、
でも分かりましたね、あそこは。
いや、ういういしいですよね、あれ。
本当にういういしいですけどね、本当に。
慣れてくるとフォローとかね、
フォローとか非フォローとか、
いっぱい積み上がってる石の中の一つみたいな感覚ちょっと、
なったりはするけど、そうじゃないと、
いちいち感情化されてたらめんどくさすぎるからっていうのがあって、
だんだんその、やってて自分を鈍感にしていくみたいな作業あるじゃないですか、
そういうソーシャルなものって。
そうですね。
ここに一気一流してたらもたんわーみたいなのを、
だんだん感覚を鈍くしていくみたいなことしちゃうんだけど、
やっぱその感覚がビビットなんですよね。
フォローするとかされるってものすごく、
人間関係として密なものであるっていうのを、
改めて言い直すというか、
そういえばそうでしたねみたいな。
そうそう、そうでしたよねっていうそうそう。
フォローするしないから繋がりって始まるじゃないかっていうところに、
喜びがあるっていうのに改めて返らせてくれるっていうのはね、
本当に思いますね、本当に。
24:01
ちょっと話ずれるんですけど、
主役2人むちゃくちゃ演技上手くないですか?
上手いですよね、本当に。
主役2人以外は声優さんが結構やってらっしゃるので、
上手なのはわかるんですけど、
主役2人は市川染五郎さんと杉崎半さんは、
専門の声優さんではないと思うんですけど、
なんかむちゃくちゃ上手いなと思って。
ちゃんとウイウイしいですよね、声が。
その感じがすごくハマってて素晴らしいなって思うんですけど。
そうですね、本当に。
しかもなんかそれ、いわゆるアニメ的な演技から
もう外れしてない感じもあるというか、
実写の演技とは違うものをしてる感じはちょっとあるなと思って。
やっぱアニメ用の演技をしてるっていう感じ。
やっぱり実写よりはメリハリが効いた演技するもんだと思うんですけど、
アニメって。
そこにチューニングされてる感じがあったかなって気はして。
市川染五郎さんってアニメこれしかやってないですよね、多分。
むしろ声優も初使用戦だし、
映像系のお仕事も多分これは初めてとかぐらいだったはずなんですよね。
パンフレットとか読み直してたんですけど、
その段階だったはずなんですよね。
水彩花さんはね、結構生産やってらっしゃるじゃないですか。
いろいろやられてましたよね。
何やってましたっけ?見てるはずなんですけど。
いろいろあったはずですけど。
思い出のマーニーとか、メアリーと魔女の花とかやってるみたいですよ。
あ、そっか。
メアリーと魔女の花とかあったな。
なるほど、なるほど。
実写の方だと僕あんまり出演作イメージないんですけど、
僕が覚えてる範囲だと、
青くて痛くて脆いがね、最高やったんですけど。
あの映画最高やったな。
あれもいろいろ刺さる映画だったなーって思い出してしまった。
僕あの映画むちゃくちゃ好きで、
あえて話を逸らしますけど、
僕あの映画むちゃくちゃ好きで本当に。
痛すぎるわ。こんな痛い話ある?って。
痛すぎますよね。
本当にあれ、山岸さんも好きだったとは。
実はこのポッドキャストを、
この店長メンバーでやる前、
僕一人で喋ってたのの、
第1回が青春映画の話をしてた回で、
そこで青くて痛くて脆いの話をしてたんですけど。
その時にしてたのか。
あの時ってあれですよね、
のぼるこでらさんとか、
アルプススタンドの橋の方とか、
結構青春映画連発した時期とかの映画でしたよね。
そうですそうです。
あの時期だったな。
2020年の夏ってまじで青春映画大豊作だったんですよね。
27:04
そうだったな。確かに。めっちゃ良かったな。
あと、君が世界の始まりの話をしてて。
なるほど。君が世界の始まりの話。
よく考えたあれもショッピングモールみたいな場所、
舞台でしたね。よく考えたあれも。
本当だ。そうでしたね。これそうだったな。
これも良かったな。めっちゃ好きだったな、これも。
そうなんです。2020年の夏はね、
まじで青春映画超豊作だったんですよね。
その中で青くて痛くて脆いが一番好きですけど、僕は。
この時の、はいはいはい。なるほど。
いや確かにこの時めちゃくちゃ色々あったな。
あの時一番何が好きだったかな。
意外と僕、思い思われ振り振られとかの
完成度の高さに驚いた覚えがあるな、この時期。実写版の。
いやー良かったですよね、あれ。本当に。
あれもむちゃくちゃ良かった。
究極やと思った。究極的に完成度高いと思った映画でしたけど、
懐かしい。
ちょっと僕、あの映画で、
少女漫画原作の恋愛映画に対する偏見が薄れましたもん。
あ、こんなビビッドなことできるんやと思ってね。
感動しました、あれは本当に。
素晴らしかったですよね。
話だいぶそれたんですけど、
でもね、2021年もね、
サイダーのように言葉が沸き上がる。
負けてないと思うんですよ、青春者として本当に。
そうですね。
それは思います。
あと何かあります?本作でポイントみたいなところ。
ポイント、そうですね。
俳句がめっちゃ良いですよね、っていう。
むちゃくちゃ良い?
むちゃくちゃ良い?
いや、すごく、なんか、
こんな、誰が読んでんだって思うんですけど、
いやこれ、実際に高校生が読んでる句なんですよね、どれも。
え、マジで?マジですか?
これ、そうなんですよ。
パークレットを久しぶりに読んで、
そういえばこんなの書いてたなって思い出したんですけど、
実際にこういうテーマでというか、こういう話でというか、
の設定というか、伝えた上で、
高校生たちに句解?
俳句とかを読んで、それを聞かせて、
みんなで解釈を深め合うみたいな、
句解っていうやつで、
いろんな高校生たちが句を読んで、
そっから使ってるっていう話なんですけど、
なので、このタイトル、
サイダーのように言葉が湧き上がるっていう俳句、
まあ僕これ、この絵が見る前まで、
これが俳句だって気づいてはいなかったんですけど、
これも高校生が読んだ句の一つなので、
いやすごいなっていうふうに思います。
マジですか?すご!
やばい、やべえなって思います。
すごいですね。めっちゃいいもんな。
どれもいいじゃないですか。
うん。
一番最初に、スマイルに俳句を読むシーンで、
30:03
ちゃんと思い出せない、なんてやつだっけ。
パンフレット読もう。
なんて書いてたっけ。
これどっかにないんすかね、ネットに。
サイダーのように言葉が湧き上がるって、
出てきた俳句集みたいな。
ちなみにパンフレット載ってるんですよ、全部。
そうなんすか。
確か載ってて、
これか、夕暮れのフライングメク夏、
なんだっけこれ、なんて読むんだっけ。
えー、なんだったかな。
忘れちゃった。
夏に明かりが灯るの灯るで、
なんて読むんだっけ。
忘れちゃった。
なんだっけ。
忘れちゃった、ごめんなさい。
ちょっと話進めちゃいますけど、
この時のフライングメクっていうワードチョイスって
すごく良くないですか。
むちゃくちゃいい。
フライングメク、すごいなって思ったんですけど、
それを受けて可愛いってなるじゃないですか、スマイルが。
あのくだりも実際に区会であったくだりらしいんですよ。
えー、マジですか。
実際に男の子があの俳句を読んで、
あとある女の子が可愛いって言ったっていう。
えー。
でもその男の子はちょっとよく、
えーみたいな感じっていうニュアンスの表情をしてたっていうのがあって、
いやすげーなって。
えー、何それ良すぎる。
ドキュメンタリーなこの映画。
そう。
良すぎる。
この何というか、この映画のその題材を持って
区会をしている場面を見たいですもんね、実際。
どういう感じで解釈を深め合って
いろんな句を出してとかやってるのかみたいなのを
ちょっと見てみたいですもんね。
うん。
いやー、すごいちょっと僕感動しました。
この映画そんな作り方してたんやと思って。
いやー。
なんか俳句上手な人が、
わざとスタンナーさんを残しつつ良い俳句を作って
作中で取り上げてるんやと思ってました。
マジの高校生が作ってる。
ね、なんか実際にマジの高校生が作ってる。
何それ良すぎる。
良すぎる。
そうなんですよ。
これはすごいですよねっていうのは思いますよね。
そうなんですよ。
パンフレットね、すごい素敵で。
ちなみにパンフレット、レコードサイズなんですよパンフレットって。
え、良すぎる。
これなんですけど、ちゃんとはこれなんですよ。
玉桜のレコードや。
になってるんですよね。
本当に素晴らしいパンフレットなんですけど。
むっちゃ良いっすね。
そうなんです。
いや、どんどん本作の評価がうなぎのぼりになっていくんですけど。
そうなんですよね。
やっぱり今僕もちょっと俳句じゃないですけど、短歌とかね。
ちょっとやってますけど、趣味程度で。
俳句って短歌よりも実は少ないじゃないですか。
その中でやっぱりこんなに人のエモーショナルな部分を引き出したりとか、
情景が浮かんだりとか、
あとまあいろんな目に見えないけど、
33:00
その熱い思いがこもっていたりみたいな。
山桜の句とかですけど、
そういったのが表現できるってやっぱすごいな、俳句って思いましたね。
我々短歌一時期やってて、
マリオさん今もちょっとされてますけど、
短歌って5,7,5,7で結構文字のキャパシティあるっちゃあるんですよね。
割と説明できちゃうなって思ってて、短歌。
僕がやった限りね。
短歌なんてろくに掘り下げてないのに語って、
これ多分よくないことなんですけど。
でもちょっと説明しちゃえるっていうとこが、
短歌の悪い誘惑だなと思ってて、
うわー説明したい、この細かさを説明したいってなって、
そこに5,7,5,7,7みちみちに入れたくなるんですけど、
俳句ってその説明の余地って全くないじゃないですか。
5,7,5って全域が無さすぎるっていう、
本当に密度がむちゃくちゃ高いですよね。
本当に密度が高いなというか、
短歌やってて思うんですけど、
本当説明しちゃうんですよね。
確かに書いてて、いざこうさって作ってみて、
できた短歌読んでみても、
これただの説明、状況の説明でしかないなみたいな、
物しかなってなかったりするとき、本当に多くて、
そこからどう言葉を削ぎ落として、
ここはもうこの単語だけでも説明しなくてもわかるよね、
みたいなところだけにするとかっていうのを、
刈り込んで刈り込んで遂行していくものなんですけど、
それのハードルがやっぱり、
俳句はもっともっともっと研ぎ澄まして、
遂行を重ねていかないと無理っていうのは、
確かにあると思うんですよね。
本当に余白で語るっていうことを、
大前提にしないといけないなって思って、
余白で語るし、
でも余白に甘えすぎてもいけないじゃないですか、こういうのって。
そのバランスって難しいよなぁと思います。
むちゃくちゃストイックですよね、本当に。
言葉に対して。
そうだと思います、本当に。
言葉に対してだったし、
どれだけあと世界に色々な視野を持って見ているかとかいうところも、
すごく問われるじゃないですか、やっぱり。
この人はこれにこういうことを見出すんだ、みたいな。
別の人から見たら本当になんてことないことだけど、
その人が見たらすごく大切なことに思えるみたいなことを書いていくみたいなのって、
それこそ言葉にしていくことってすごく尊いことだなと。
っていうのがやっぱり俳句も出し、短歌も出し、
そういったのの良さっていうのがすごくあるなというか、
言葉にするっていう。
それが本当、俳句では喋れるけど、
なかなかコミュニケーション取れない主人公が、
俳句を超えてまた自分の思いを口に出して言うっていうクライマックスが、
また余計にその分泣けてくるというか、
36:01
本当にあそこで、
俳句をツラツラと叫び続けるところって、
一種のヒップホップのラップじゃないですけど、
そういうライミングみたいな感じにもちょっと見えてくるというか、
あそこの言葉がちょっとずつ変わっていくところの、
気持ちがどんどんどんどん、
俳句だけどどんどん自分の気持ちがストレートに入っていって、
最後好きだっていうところが本当に素晴らしいなと、
本当に思ってて。
あそこで本当に大号泣してましたね。
映画館で見たとき。
もうなんか自分でもこんなになんか、
あ、こんななんか甘酸っぱいものに、
僕涙してるんだみたいな。
気恥ずかしさもちょっとあるんですけど、
大々泣きましたね、あそこは。
僕はあのラストちょっとだけ苦手な気持ちがあって、
結構飛躍するじゃないですか。
まあそうですよね、あそこはね。
たくさんの人の前で、
たった一人に向けた俳句を読み始めるって、
結構なフィクション的な飛躍、
大きな嘘を一気につくシーンだと思うんですね、あそこ。
で割と、僕ちょっとああいうの引いちゃうとこがあって、
いやいや、それ結構、
巻き込まないでくれよっていう、
お前らだけの物語に、
巻き込むのやめてくれよって思っちゃうんですよね。
主人公じゃない人たちの立場になった時に、
おいおい、みたいに思っちゃうとこがあって、
僕あのシーン例えばですけど、
関係ないおじさんとかが、
お兄ちゃん頑張れみたいな冷やかしの一言入れるとかしてくれたら、
ちょっと乗りやすかったかなと思って。
なるほど、なるほど。
あの出来事を周りの人はどう処理しているかみたいなのが、
全く描かれないから、
一気に話が閉じたぞって見えちゃって、
なんというか、この話を飲み込めてない他の人たちも、
この番はいるけど、それでも僕はやるよみたいな、
そのために他者がいますっていう、
ワンクッションを挟むみたいなのをしてくれたら、
多分乗りやすかったなと思ったんですけど、
ただ、あのシーン好きだなっていうところ、
さっきマニオさんが言ってた何回も俳句を読み直すところ、
しかもちょっと変わってるんですよね中身。
そうそう、変わってますね。
あの、俳句的な格好良さじゃないと思うんですよ。
俳句ってもうこの、
推考に推考を重ねてこの一つで届けるっていうことをしてないシーンなんですよね。
何回も言い直す。
あ、さっきよりもこっちの方が伝わるかもしれないっていう言葉を言い直す。
何回も同じことを言い直すみたいな。
なんかその、もう一つの言葉で伝えきれないかもしれない、
それが怖いみたいなのを、
いくつも言葉を話して何としても君に届けたいみたいな必死さがね、
格好良くなさみたいなのが逆にすごくいいんですよね。
確かに確かにそう。
本当にちょっとまあ、見てて共感性集中感じそうなシーンではあると思うんですよ。
何こいつ人前で叫んどんねんみたいな恥ずかしさあるんですけど、
39:03
なんかあのストレートな気持ち読み上げられたら結構そこにこう、
うんってなっちゃうっていうのがやっぱあって、
確かにコロコロ句が変わるというか、
まあ、遂行がブレていくみたいな感じで言うのも確かにそうなんですけど、
最終的に出るワードはやっぱり君が好きっていうシンプルなワードですからね。
ある意味遂行を重ねた結果そのワード数なんだみたいな感じでもありますよね。
そうですね。
いやー結構ね、映画の飛躍ってムズいよなっていうのもありつつ、
なんかこの本作においては一つの答えのシーンかなって気もするんですよね。
そこはちょっと僕のフィーリングと微妙にチューニングがあってないところがあったんですけど、
それはそれとして本作の回想としては一つかなとは思いましたかね。
まあなんかあの世界観だったらまあ許されるぐらいのちょっと飛躍かなみたいな感じというか、
まあいう独特なタギングがあるような世界観なら成立するかみたいな感じ?
まあまあこじつけですけども若干ね。
そうですね、そこは。
みんなそれより花火見たいしみたいなのありますしね。
そうそうそうそう。
あそこは。
みんな花火見てて2人だけ向かい合ってるっていう、あの構造ねすごくいいですけど。
またね、音楽もね素晴らしかったですね。あそこで流れる山桜って曲が。
あと多分本作語るのにすごく重要なポイントだと思うんですけど、
主人公2人のコンプレックスっていう部分かなと思ってて、
まず主人公ってずっとヘッドホンしてて、
で初めどういうことかなっていうのをわからずに見てて、
まあイヤホンとかヘッドホンってよくその外部と遮断しているものの象徴として扱われると思うんですよね。
今でもシンジ君がずっとウォークマン聞いててみたいなのって、
外部の声を聞かないようにしているコミュニケーションを拒絶することの象徴みたいなのに描かれると思うんですけど、
単にそのコミュニケーションが苦手とかっていうよりは、
大きい音が苦手っていう言及があったと思うんですけど、
それって何かまあその神経過敏とか何らかの特性があって、
もう本当に音が苦手っていう部分もあってああなってるのかなってあって、
結構それって大きいポイントだと思うんですよね。
人格形成の部分でやっぱりすごく劣等感になることもあるだろうしで、
なんかそこ結構わかりやすくヘッドホンの存在が扱われてますけど、
あの年の若者を描くのに劣等感ってむちゃくちゃ重要なポイントだなとは思うので、
なんかそこの描き方をちゃんとありますっていう、
そういう劣等感ポイントがありますみたいなのを描いてるのは結構何というか、
42:03
僕は刺さる部分ではあったんですけど。
そうですね。主人公の場合だとやっぱりコミュニケーションが苦手っていうところは、
僕はすごく自分ごとの世に刺さっちゃうんですけど、
そういう意味ではコンプレックスで言うと。
やっぱりそういうところがあるので、なかなか自分の気持ちをうまく伝えられないとかっていうのとか、
人とのやりとりが毎回うまくいかないなみたいな気持ちになる中で、
彼が頑張って自分の気持ちをストレートに伝えるところまで行くっていうところだけでも、
やっぱり本当に感動的だなって思うし。
女の子スマイルの場合だと、出っ歯がコンプレックスだという話ですけど、
コンプレックスっていろいろ人それぞれあると思うんですけど、
そういったののコンプレックスってやっぱり和らげるのって、
それは誰かに、それが自分がコンプレックスだと思っていることを、
誰か他人にいいとこだよねって思ってもらえることっていうのがすごく大事なことだよなって思ったんですよね。
自分ではもう本当嫌いだけど、
でもそのポイントがすごく、いやすごく素敵だと思うって言ってもらえるだけで、
すごく気持ちが軽くなったりとか、そういうのがあるんだろうと思うと、
そういうのってすごく大切だなって思いますね。
僕ね、スマイルの過去の下りがむっちゃ辛くて、
鏡を見て自分の出っ歯が気になり出すシーンなんですけど、
あそこちょっと泣いちゃって、
それまではチャームポイントだと思ってたんですよね、彼女。
それがすごく気になり出すっていう下りがあって、
僕、子供いて娘なんですけど、
娘のこと、僕本当に可愛いと思ってるんですけど、
他の人がそう思うとは限らないのかもしれないみたいなことを考えた時に、
いつかそれにぶつかるんじゃないかなと思うんですね。
その周りは可愛いって言ってくれたし、
自分でも可愛いと思ってたことがそうじゃなくなる瞬間みたいなのに、
自分の子供が出会うってちょっと僕考えたら泣いちゃって、本当に。
あー、なるほど。
むっちゃ辛くて、本当にあそこ。
あー、なるほど。
それでマスクし始めるわけですけど、
それは主人公のチェリーが、
チェリーってどういう名前って思っちゃってたんですけど、
あれ由来あるんですかね?なんかありました?
一応苗字が桜なので。
そういうことか。
そうなんですけどね。
ちゃんと由来はありますよっていう。
あー、なるほど。すいません。
チェリーがスマイルのペッパー好きって言うから受け入れられて、
だから誰かがいいね押してくれるから、私はいていいっていう話なわけじゃないですか。
45:04
それはSNS的なことともつながってるし、
お互いのコンプレックスをお互いが好きだからいいじゃんってなるって、
すごく健全なことだなと思うんですね。
なんかそこはすごく良かったなとは思うんです。
それでスマイルが歯の矯正を続けるか続けないかもちょっとよくわかんないと思うんですけど、
矯正してもいいと思うんですよ。本人がしたいんだったら。
でももうしなくてもいいよねっていう選択肢が増えた。
この選択肢があるってことが何より大事なことだと思うので、
そこがむっちゃいいなと思ったんですね。
なんかもう歯の矯正しないみたいにはなってないじゃないですか。
そうですね。
その矯正してもいいんですよ。しなくてもいいんですよ。
チェリーがすいてくれてるからっていう。
でも本人がしたければしてもいいっていう。
なんかそのルッキズムに対する思うところみたいなものに対する回答としても、
結構いいバランスなんじゃないかなとは思って。
またスマイル最後マスク外すわけですけど、
世の中的にマスクが外れ始めるタイミングなわけじゃないですか、今って。
そうですね。一応マスク外してもいいですよみたいな感じの流れになってますけど。
外したくない人は外さないし、外した人は外すみたいなのが、
今入り混じり始める時世みたいな感じやと思うんですけど、
結構嫌なことが世の中で起きてるよなって思うことがあって。
マスク外すんだったらお化粧した方がいいですねみたいな言い方があったりするじゃないですか。
とか本当この言葉カスやなと思うんですけど、
マスク詐欺みたいな言葉あるじゃないですか。
ありますね。
マスク外したらブサイクやったなみたいな。
本当によーみたいな。
本当に結構そのマスクが外れることで、
世の中のルッキーズも嫌な部分また出てき始めるぞみたいなタイミングだったんで。
なんかその、この世の中の嫌さに対して、
このタイミングで僕がサイダーのように言葉が沸き上がるを見れたのはちょっとだけ救いやなって。
なるほどなるほど。
別にそれで、もしかしたらスマイルがこのマスクを外したことで、
たやかく言う人が実はこの劇中外にいるかもしれないんですよ。
それでスマイルは傷つくかもしれないですけど、
少なくとも本作はスマイルはチェリーに出会って、
マスクを外していいって自分で思えたっていうことは描いてるから、
せめてそこだけがあるっていうのはなんか良かったなと思って。
本当にこれからしばらくそういう言説をちょこちょこと見かけては嫌な思いをしていくんだろうなっていうのは、
48:02
ちょっと今予感はしてるので、それに対する救いはあってほしいよなっていう気持ちなんですよね。
なるほどそうですね。確かにな。
思わんタイミングでカッチしてたんだなっていうのが面白いなと思って。
マスク外し始めてそういったのも出てくるだろうしな。
コンプレックスの話ってやっぱり誰しもが多かれ少なかれやっぱりありますもんね。
見た目とかだし、性格的なところとかもやっぱあるかもしれないですし。
僕よく考えたらなんですけど、コミュニケーションがちょっと苦手意識あるっていうのもだし、
ちなみに僕デッパなんですけど、2人のコンプレックスを2人とも持ってるんですけど、
デッパなことは別にあんまりコンプレックスに思ったことは別になかったりするんですけどね。
コミュニケーションが苦手なことに対する意識に関しては確かにコンプレックスとかめっちゃあるし、
あと僕はちょっとポッチャリ気味なのでポッチャリ気味な体は好きじゃないとか、
そういうのでいじめられたというかいじられた経験とかもあってすごく嫌だったなーみたいなとかがあったりするんですけど、
まあ認めてもらうっていう、誰かについてもらえるっていうのも確かにコンプレックスを和らげるとか軽くすることでもあるし、
まあでも今あんまりそういうコンプレックスを感じなくて済んでるのはやっぱり大人になってそういうことがあんまり言うような人は減ったというか、
いなくなるっていうのが結構大きいかなとは思うんですけど、
そういうデリカシーのない奴はとことんみんなから嫌がられる人になっちゃうので、
そういうことはしないよねって思っていたとしても言わないよねっていうのが当然のごとくあるので、
まあやっぱり誰かに認めてもらうとか、話題にしなくなるっていうのがコンプレックスとちょっと軽くするみたいなのになっていったりするのかなーみたいなのは思いましたね、今。
そうですね、そういうとこ含めて、結構ジェブナイルとしてすごくよくって、
あのショッピングモールって日常でもあるけどやっぱり非日常でもあるとは思うんですよ。
で、あそこが特別な場所たり得てるのってやっぱり彼らが学生で、あの時だけの時間を生きてるからだとは思うんですけど、
なんかショッピングモールに毎日行ってなんか楽しいみたいなのってなかなか人生でもそう体験できない稀有な時間だと思うので、
なんかそこに行って人と出会って、その出会いの中でこれまで持ってた劣等感を解消するというか、
捉え直すことができるって結構僕、ジェブナイルの構造として好きなんですよね。
冒険の果てに世界を変えるわけじゃないけど、ピーマンが食べれるようになりましたみたいなそのバランス感って好きで。
なるほど。あんまりジェブナイルみたいな視点で見てはいなかったので、言われてみれば確かにそういうジェブナイル感あるなーっていうのは思いますね。
やっぱりその内面的な問題の解決とつながってるっていうのが僕の好きなジェブナイル構造としてあるんですよね。
51:07
単に外部の冒険じゃなくて内面的な問題の解決と直結しているって、まあそれジェブナイルに限らず大抵の物語ってそうかもしれないですけどね。
まあまあまあまあ、それがやっぱり若い少年少女たちがそれをやってるというか、そういうのに向き合ってくっていうのがやっぱりそのジェブナイルらしいっていうことですよね。
そうですね。本当にね、傑作ですよこれは。
いやー、こんなに山岸さんに刺さってくれてるとは思わなかったので、良かったです。なんかめちゃくちゃ嬉しいですよ。
子供としてちゃんとその真っ正面から見つめてるっていう感覚が本作にはあるなと僕は思って、僕はね。
なんかそれってむちゃくちゃ大事なことやなって思うんですよね。
いやー本当にめっちゃ良かったです。
いやー良かったです。
そんな感じですかね。
そうですね。まあそういえばこれ、音楽もそういえば水と青い鳥に引き続きまた牛尾さんなんですよね。
またここでもガラッと違うんですよね。
いや、あのむちゃくちゃ良かったんですよ。
すごく良いですよね。そういえば。
爽やかっていう感じもだし、ちょっとこう残響が残る感じのようなサウンドみたいなのがあって、劇場もねこれも素晴らしいんですよ。
しかもなんか2作連続で牛尾さんが関わってる映画の話題でラジオ撮ってるんだなーみたいなのが思いましたね。
いやー、むちゃくちゃ良かったです。本当に。
ちょっとねシティポップっぽさもあるっちゃある感じですよね。
まあやっぱ画面には合わせるんでしょうね、その辺り。
まあちょっと多分あるんでしょうね、そういえばね。
やっぱりあのシティポップのCDのジャケットにありそうな絵の感じってすごく良いですよね。背景とかって。
それやりつつ、物語の全ての中心にある歌は70年代フォークですからね。
そこもまあなんかおもろいなと思って、行動が。そこちょっと微妙にずらしてるとこが。
そうなんですよね、確かにフォークソングですよね。
でも歌ってる人って大抜き太鼓って、でもシティポップとかでも有名な人ですよね。シティポップリバイバルでもよく名前出る人ですよね、確か。
シティポップってなんだっけってなるんですけど、そうそうね。なんかよくリバイバル来てるって言うけど。
まああの、この番組音楽の番じゃないか。
まあそうですね、そういうのはもっと専門的な人がやる方で任せたほうがいいですね。
まあ今はちょっとポッサで喋りました、この辺りは。
54:02
まあそんな感じで、さいたんのように言葉が沸き上がるの話は終わっていこうかなと思います。
次回どうしましょう。まずフリクリ暫定で検討中でしたけど、どうですかね。別に書いてもありかなとは思いますけど。
今日から見始めまして、収録日。
今日の、毎朝通勤時に1話ずつ見ていこうっていう感じで。通勤時とかあと土日もありますし。
なのでまあ収録、次回の収録日までには見終わるんじゃないかなというふうには思ってます。
どうです?なんかピンときそうですか?
1話だけ見たんですけど、なんじゃこりゃこのアニメはみたいな感じですけど、今のところね。
まずもうアニメ表現が独特すぎるやろっていうのでちょっと面食らってますけど、
ただ、はることの出会いっていうか、なんか面白い女出てきたな感はすごいなというか。
主人公を取り巻く女性、2人出てきますけど、はることあともう1人出てきますけど、なんかすごい面白い女だな感がすごいなというか。
なんだこの、なんかロマンもあるしなんかこの引きつけられるなんだろうこの、
言葉にするの難しいなみたいな思ってますけど、まあ面白い女たち出てきたなって感じでちょっとワクワクしてますね。
そうですね、本作における女性の立ち位置、ちょっとまあ見ていったら思うところいろいろあるとは思うんですよね。
これどうなの?みたいに思わんこともないとは思うんですけど、
なんかそれ含めてというか、僕も今見返して言ってるんですけど、
なんかどうなの?って思うとこあるんですけど、そこ含めて男の子の自意識バリバリの話って、やっぱ誘っちゃうんだよなみたいなのが。
そう、なんかまあ1話だけですけど見て、でもなんかあの2人の女性のキャラクターがなんとなく刺さるのはなんかわかるっていう、
これがもっと深く見続ければもうちょっとなんか言葉にうまく捉えられることができるのかもしれないですけど、
まあ今んとこちょっとワクワクしてますけど、ただちょっとアニメ表現が本当ビビるぐらい独特だったので、
これがどんな感じになっちゃうのかなっていうのはちょっとめちゃくちゃそういう意味の期待はしてます、めちゃくちゃ。
本当びっくりしました、一応。
え?え?これで進むの?みたいになりますので。
ちょっとね、まあ、アワワンあるかもしれないですわ、そこは。
何やったら、アワワンって普通によくわからないものを作ってるだけなのでは?っていう。
ちょっとね、なんかそれで終わっちゃう可能性もまあもしかしたらあるかもしれないですけど、
とにかく表現がすごくてなんかもうインパクトがめちゃくちゃあったで終わってしまう可能性ももちろんあるんでしょうけど、
57:06
いやまあでも何かグザッと来るものがありそうな予感も全然あるので、楽しみに見進めていこうかなと思ってます。
いけそうやったらじゃあもうフリクリでいきますか。
そうですね、フリクリでいっちゃいたいなと思いますけど。
はい、了解です。じゃあ一応次回フリクリでいきたいなと思います。
はい。
あと配信上は次の回って多分新仮面ライダーになると思います。
あ、そうか、そうですね。
で、えっと久々の前田さんが登場になると思いますわ。
そうですね、お待たせしましたっていう感じですよね。
結構びっくりするほど人気者なんですよね。
いや人気者ですよ。人気なのはわかりますわ本当に。
いや新仮面ライダーか言われるんじゃないかなって気が微妙にしてるんですけど。
あのそうですね、なんていうんですかね。僕はもう新仮面ライダー一応見たんですけど、
そういえばシンウルトラマンの時どんな話してたっけなーみたいなのをちょっとね改めてポッドキャストで聞いて、
あ、こんなこと言ってたなーこの時みたいなのを思いながら改めて新仮面ライダーのことを思うと、
どんな話広がっていくのかなっていうのはちょっと楽しみにしてますね。
なのでちょっともしよかったらですけどね、一回シンウルトラマンのポッドキャスト回を聞いてから、
新仮面ライダーの回聞くとこいつはこんなこと言っとるわってなるような補助線が引けるのではないかなという予感がちょっとしてるんですけど。
この番組特撮映画界は割とハンカツが好きかって言ってる感が強くなる傾向があるので。
確かにはそうだなそうだな。本当にあのこいつら本当に何言ってんだって言われてもしょうがないんだよな。
無理だもん特撮とか範囲が広すぎて、なんていうか語るとか無理やし、
日本特撮ファン界のボスですよ。今回の監督は本当に。
本当ですよね。前はね、脚本とか総監督みたいなポジションでしたけど、いよいよ監督ですからね。
来ましたっていう。
絶対にこっちが隠したって決まってるんだから、逆にじゃあ好きかって言うしかないじゃんっていう気持ちが。
隠したっていう。
そうですよね。勝てねえよっていうのはありますからね。
そんなとこ拾ってもさ、監督の99%拾えないって分かってるじゃんみたいな。
いやそうなんですよね。ちょっといろいろ言いたくなっちゃう。喋りたくなっちゃうからね。
まだ見てないんですよね、山口さんは。
いや、今日チケット取ったけど行けなくて。
ああ、そう言ったんですね。取ったのに行けなかったんですね。
そうなんですよ。だからもしかしたら僕、収録直前に見るかもしれないですわ。
ああ、じゃあもうそのままのテンションで喋ることになる可能性もあるんですね。
1:00:04
なんかむちゃくちゃ言ってヒダルマになるかもしれない。
いやいや、ちょっと楽しみにしたいですね。
まあまあ、なんで、配信上はおそらく次回が新仮面ライダーで次々回がフリフリになるかなとは思います。
ある意味、文脈的に繋がりあるっちゃあるのでね、フリフリと庵野監督は。
ああ、確かにな。
という感じがしますね。
ちょっとワンクッションはハザンデの繋がりですけどね。
じゃあまあそんな感じでいきたいなと思います。
はい、ではお知らせになります。
5月に映画の話し出すぎるバーの東京開催が決定しました。
日時は5月27日土曜日。場所オープン時刻は後日お知らせいたします。
ぜひともご予定を明けておいていただけると嬉しいかなと思います。
またこの番組にはリスナーの皆様からお便りを募集しています。
番組の感想、次回テーマ作品の感想などご自由にお送りいただけると幸いです。
また次回は開催情報、ポッドキャスト、次回テーマ作品の告知も行っておりますので、
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あとこの番組のイメージキャラクター、映画の話し出すぎる猫、かっこ狩りをしあったグッズも販売していますので、
よろしければご購入くださいませ。
お便り受付先、Twitterアカウント、グッズ販売線といずれの番組説明文に記載しております。
はい、それでは映画の話し出すぎるラジオ第108回、
サイザーなように言葉が浮き上がるの回を終わりたいと思います。
それではまたお会いしましょう。さよなら。
さよなら。
01:02:03

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