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2022-06-23 13:18

今日の10分de1テーマ「トップガン・マーヴェリックの尋常じゃない面白さを語りたい!」②

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。 ※ご意見、ご感想、質問や話のお題などありましたら eidoriantarou@gmail.com へお便りください。

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はい、というわけで、昨日の続きです。
トップガンマーケリックの話なんですけど、
それでですね、トム・クルーズが辿り着いた先にある最新鋭機というのがですね、
もうなんか、なんていうんですかね、
流線系の極地みたいなですね、飛行機なわけですよ。
で、ここも、いろんな、もうなんていうか、
分かってんなって感じなんですけど、
まずですね、トップガン30何年前だから、F-14とか乗ってたのかな?
分かんないです。
なんかそれぐらいのですね、ああいう感じの形の戦闘機ですよね、
という形のイメージがあると思うんですけど、
それとかけ離れたですね、超未来的な流線系の極地みたいなデザインをしていると。
この時点でですね、
新しいトップガンを見てるんだという感覚になるわけですよね。
それで何をやるかというとですね、
マッハ10を目指す計画を立てていると、
有人飛行でマッハ10を出す計画を立てていると。
なんだけど、それに対する予算が打ち切られそうだと。
なんでかというと、もう有人飛行というのは時代遅れだからだと。
これからはもうプレディターみたいな無人爆撃機とか戦闘機に置き換わるんだから、
そんな人間が乗ってですね、マッハ10出せるかどうかみたいな予算出さんよみたいな話なんですよね。
でもマッハ10出したら予算は出してもいいかな、
でも今すぐ出すんだったらあれだけど、
その日出す予定だったらマッハ9の実験だったわけですよね。
もちろんトム・クルーズはマッハ10出してやると勝手に挑むわけですけど、
ここを見てですね、まずいろんなものが喚起されるわけですよね。
何かというと、まずですね、トム・クルーズ自身のキャリアのことを思い浮かべるんですよ。
それは何かというと、一つは最後の映画スターみたいな彼の立ち位置ですよね。
いまだに主演の名前バーンって映画を作っているタイプのほぼ最後と言っていいような映画スターですよね。
なんだけど今は映画スターとかじゃなくて、お話だったりCGのすごさだったりみたいなことが売りになったりするわけですけど、
そういうですね、彼のスターでお客を呼ぶのさ、みたいなのがもうそういうんじゃないんだと。
そういうんじゃなくて、今はCGとか企画とかそういうやつなんだと。
もしくはマーベルヒーローみたいなですね、いいキャラクター、面白いキャラクターの映画なのかみたいな感じなんだと。
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もうその映画スターなんてお呼びでないんだよっていうトム・クルーズの立ち位置を重ね合わさっているように思いますよね。
さらにですね、僕ら自身にもちょっと重ね合わさっているように勝手に感じちゃうんですよね。
何かっていうと、本当にAIが発達して我々の仕事がなくなっちゃうんじゃないか、
我々の仕事がもしくはグローバル化の中で知らない外国の人に仕事を取られちゃうんじゃないかみたいな不安をですね、
日々みんなうっすら大人だったら感じていると思うんですけど、そんな不安でもあるわけですよね。
友人飛行で頑張ろうとしているのに対してもうそんな意味ねえんだとか、これからも無人飛行で全部いいから、
お前らのパイロットっていう仕事自身がもう時代遅れなんだよっていうのはですね、まさにそれは僕ら自身の話でもあるわけですよね。
ここでトム・クルーズの個人の物語と僕らの抱えている物語と映画の物語が一致するんですよね。
その時点でですね、もう完全にですね、その映画とのシンクロ率がかなり100%に近くなっていると。
で中でですね、じゃあトム・クルーズはどうするかっていうと、確かにそうかもねと。
でもそれは今日じゃないって言うんですよね、not todayって言うんですけど、
今日じゃないって言って飛行機に乗り込んでですね、マッハ10を目指してですね、
地球、もう星層圏みたいなところですね、飛んでいくわけですよね。
でですね、それはまたライトスタッフみたいなね、マーキュリー計画みたいな感じであそこも燃えるんですけど、
でここでですね、まだそれは今日じゃないぞって言ってですね、
マッハ10を目指すっていう、その人間の限界を目指すっていうところは完全にですね、
まずトム・クルーズのキャリア自身の、はっきり言ってアンサーでもありますよね。
トム・クルーズはですね、何かもう何を考えたのか、50前後、もうちょい前からかな。
年を取るほどにジャッキーチェンカしていくというかですね、
若い時はそうでもなかったのに、なぜかですね、40,50とかになるにつれですね、
どんどん出る映画で俺がスタントをやるって言ってスタントマン使わずに、
これ足滑らしたら死ぬぞっていうようなジャンプをして、実際に足骨折したりとかですね。
あとミッション・インポッシブルとかでもですね、CG使わずに自分でですね、
いろんなスタントやってるんですけど、スタントをやってですね、
命知らずの息に達してるんですよね。
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それはですね、本当そのCGは極力使わないで、人間が実際にやってるっていうところを見せてですね、
それで面白さを作ろうとするわけですよね。
それは本当にですね、ミッション・インポッシブルで、ローグネーションかな。
本当に丸々3分間くらい水中に潜って作業するっていうですね、
本当に溺れ死ぬぞみたいなスタントやってたりとかしてですね、
本当にそれはすごいわけですけど、
そのですね、自分の肉体で限界を突破しようとしている、
まさにトム・クルーズ自身の現在の姿なんですよね、その計画を。
マッハ10計画みたいなのは。
でですね、それは言ってしまうと、その前の段階でですね、
この映画の物語と僕らの物語とトム・クルーズの物語が一致してるわけじゃないですか。
で、一致してさあ、じゃあやるぞ、でもそれは今日じゃないと言って、
トム・クルーズが一歩前に踏み出したと一致したところから。
で、マッハ10を目指してですね、限界を超えようとしているところ、
それはトム・クルーズ自身の姿でもあると。
でも、それは俺らの姿なのか、みたいな感じもするわけですよね。
確かに今日じゃないなと。
じゃあもうちょっと自分の限界を超えて頑張ってみようか、
というふうにですね、トム・クルーズの姿を見てたら勝手に思ってしまうわけですよね。
みたいな感じで、そのトム・クルーズのその頑張りにですね、
自分を固くしてしまうんですよね。
この時点でですね、もう一致してるだけではなく、
一致して言ってしまえば一緒に答えを探していこう、みたいな映画もあると思うんですよ。
これはここに描かれているのはあなただ、
これはこの事態をあなたはどう思う、みたいな感じで問いかけていく映画あると思うんですけど、
もちろんですね、トップガンマーベリックはそんな小難しい映画ではなくですね、
この映画の物語とトム・クルーズとあなたはここで一致した、
そしてその後トム・クルーズがどんどん前に進んでいくんで、
それに乗っかっておいてください、という親切設計なんですよね。
そこからはですね、もう本当にトム・クルーズ特急にですね、
心地よく揺られながらもう最後まで見るわけですけど、
みたいな感じでですね、
すごくその出だしの、多分今僕が話しているのは最初の10分くらいだと思うんですけど、
最初の10分くらいでですね、これはすごいって感じなんですよ。
で、それって今話している部分のある種、よくできているみたいな部分の良さっていうのはもちろんあるんですけど、
結構それ以上にすごいところがあって、
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今回のその映画をまさに極力CG使わずにですね、もちろん使っているんですけど、
なるべく本物を撮って、なるべく俳優が自分で演じる、トム・クルーズが自分でやるっていう撮り方をしていることなんですよね。
で、これはですね、
なんていうか、そこに欠けているんですよね。
これは、これを本当にやるということが、人の心を揺さぶるんだ。
人の心を揺さぶるし、この映画のすごく重要なファクターなんだということに、
制作者トム・クルーズが欠けてるんですよね。
で、その賭けに成功してるんですよね。
これ結構すごいことだと思っていて、
これってどこまで本当にやるのか、それとも、つまりCGで何でもできるわけじゃないですか。
どこまでを本当にやって、どこからをCGとか、本当じゃないもので表現するのかっていう線引きって、
すごく問われると思うんですよね。
で、それは、例えばですけど、じゃあ予算っていう線引きって考えると、
だから逆に、これは本物作ってぶっ壊した方がこんな細かいCG作るより逆にいいねっていうケースもあると思うし、
そういうのは予算っていう線引きっていうのが一つ一般的だったりとか、
もしくは全部CGにしちゃおうっていうケースもあれば、全部自分たちやろうっていうケースもあると思うんですよね。
で、ここの線引きって、間違った映画とかってすごいたくさんあるんですよね。
例えばですけど、一番最初に今浮かんだのは天国の門って、マイケル・チミノ監督の映画ですけど、
あれは1800年代かな、とにかく西部開拓時代終わったかなみたいな時に起こったなんたら事件っていう事件を映画化してるんですけど、
その時の生活様式を完全再現してるんですよね。
服装とか家とか、そこであったダンスパーティーとか、つまりその本物を本物をやろう、本物を作ってそれを撮ろうっていう作り方をしてるんですね。
それによってとんでもない制作員になって映画会社が潰れちゃったわけですよね、全然お客さん入らずに。
つまりそこでの本物性というのが商業性とか面白さに繋がってないわけですよね。
本当そういうのはもうマイケルに留まらないというか、シュトルハイムっていうサイレント映画の監督、ジョジョのナチのカークルクは世界一のシュトルハイムの名前の元ネタになったシュトルハイム監督って言って、
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その人はサイレント映画なのに豪華な場面ではオーケストラ、本当のフルオーケストラに演奏させてるんですよね。音入んないのにね、みたいな感じでですね。
そういう本物を追求して、そうじゃないと映画じゃないんだと思ってやってるけど、予算とかと釣り合わないと、面白さと釣り合わないと、そういうことはもうマイケルに留まらないんですけど、
そこでトム・クルーズたちは、これは全部限りなく本当で自分たちでやるんだっていうのに賭けて、そしてそれが観客に伝わってるんですよね。これはすごいことだと思いました。
ということでまた10分過ぎたんで、こんなワービックな話ばっかりずっとしていいのかという感じもするんですが、また明日続き話します。よろしくお願いします。
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