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2022-05-04 11:03

今日の10分de1テーマ「性犯罪被害にあうということ」③

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。 ※ご意見、ご感想、質問や話のお題などありましたら eidoriantarou@gmail.com へお便りください。
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はい、というわけで、昨日の続きです。
まあ、そんな感じでですね、やり場のない怒りをですね、周囲に向けていくと。
で、この著者の本人もですね、事件後の私はわがまま放題だった、と言っててですね、
えーと、なんだっけ、えー、まあ、とにかく、あの、私が事件になったことを知る人には私を守る義務がある、
という押し付けがましく依存的な信念にも近い強い感情が生まれた。
えー、守られて当たり前とさえ思っていた、みたいな感じですね。
あの、まあ、そういうようなモードに入るんですよね。
しょうがないじゃん、他人の手で生活や気持ち、体まで乱されたんだから、
私のせいじゃないんだから、あんたたちでどうにかしてよ、と、
いつも誰かに責任を押し付けて周囲に甘えていた、という風にまあ、ちょっと振り返ってるんですけど、
まあですね、こっからの話はですね、すごい、まあ、ある種ですね、ここまでの話って、
まあ、なかなかですね、まあ、男の僕が味わいようもないことだし、
えー、まあ、ある種のなんていうか、えー、際立った事件なので、
まあ、なんていうか、あの、自分と距離が近い話ではないっていう感覚があったんですけど、
ここからですね、ものすごくこの、描かれてることっていうのが、
まあ、自分ともすごく関係がある話だなと、になっていくんですけど、
ですね、まあ、とにかくこの時のですね、あの、その、彼女はですね、
分かって欲しいんじゃないと、分かろうとして欲しいんだ、って言ってるんですよね。
で、ただですね、その、その目にあっている人っていうのは周囲にはいないわけで、
えー、ある種分かりようがないんですよね。
でですね、その、分かりようがないことをですね、
分かろうと、まあ、勤め続けるっていうことがですね、
もう、いかに大変なことかっていうことですね。
まあ、この後、まあ、ある種、まあ、このミカさん、
この彼女の口から語られる周囲のリアクションなどからですね、
もう痛いほど伝わってくるんですけど、
まあ、このですね、えー、
人を理解するみたいなことですね。
その、えー、まあ、なんていうか、口で言うのは結構簡単でですね、
まあ、人を理解するっていうのは、まあ、できないよと。
その、えー、理解、逆に理解したきになったりとかしたら、
まあ、一番良くないよと。
で、ただまあ、分かろうとし続ける、分からないことをですね、
分かろうとし続けるっていうのが大事だよね、みたいな。
そのことが相手に伝わるっていうのは大事だよね、みたいなことはですね、
まあ、僕、なんだったらこのラジオでもそんなこと言ってた気もしますし、
うーん、まあ、世間一般でもですね、
まあ、そういうことが良い、そういうことがまあ、
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良きことなのだ、みたいな風にですね、
言われる場面もあると思うんですけど、
まあ、大変ですよね。
分かりようがないことをですね、
分かりようがないことをですね、分かろうと止め続けるっていうのは、
まあ苦しいですね。
この苦しさをですね、もう抜けるためならですね、
もう分かった、分かった、もう分かった、とかですね、
逆に、あ、もう分かんない、俺には分かんない、みたいな感じですね。
分かったことを分からないことにしたくなってしょうがねえだろ、これ、みたいな、
ぐらいのまあ、厳しいんですよ、この辺も。
でですね、まあ、僕もですね、ある種今、なんだろう、
まあ、これの100分の1スケールぐらいのですね、
あの、なんていうか、ある種のこう、あの、
えー、分かろう、分からないなりに分かろうと努めなきゃいけないっていう、
まあ、場面をですね、味わっていてですね、
まあ、この辺は本当にもうすごい勘重にして読んだんですけど、
例えばですね、この、いかに大変かっていうのが分かるのがまあすごいですね、
友人にまあ、事件のことを告白する周囲に話していくっていう、
まあ、場面があるんですよね。
ちょっとそこのところを読み上げるとですね、
いく人かの友人に事件のことを話した。みんな言葉に詰まってしまう。
多くの友人が困った顔をする。
明らかにそれを感じている。
おざなりな優しさを与えないようにという配慮が感じられた。
分かるということを言えない苦しさや、
分からずにどうしていいのか困っている優しい気持ちが伝わってきた。
ごめん、何も言えない。
気にしすぎないで、自分が何も言えないことに申し訳なさを感じているだけだよ。
昨日聞いたセリフもマニュアルがあるのかと思うくらい聞いた。
この文だけでも厳しさが伝わってきますよね。
周囲は当然この告白をされてですね、
めちゃくちゃ心配するし、何か自分にできることはないのかとか、
何か慰めようがないのかみたいな感じですね。
周囲の人もある種善良な人だと思うんですよね。
優しい人たちが何かを発動させたいんだけど、
仕方が分からないし、分からないなりにでも何か伝えたり、
分からないなりに何かやろうとしてるんですけど、
この著者の方の心は冷めてますよね、冷めてるというか、
どうせ分からないよねって思ってる感じですよね。
マニュアルかな、また同じようなリアクションだみたいな感じですね。
ここだけでですね、いかにこの分かろうとし続ける、
よく分からないなりに分かろうとし続けることは大変で、
被害者の方からすると逆にこう、
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どうせ絶対誰にも分かってもらえないという絶望も深いっていうですね、
この溝はなかなか厳しいものがあるなという風には思うんですけど、
でですね、この辺からかなり、
本当にこんなこと言われたんかみたいなひどい言葉がいっぱい飛び交ってくるんですよね。
例えばその事件の時にいろいろフォローしてくれた元彼ですね。
元彼はですね、
お前本当は喜んでたんだろう、スリルがあって気持ちいいとか思ってたんだろう、
お前みたいに汚れた女と付き合ってやってんだ、感謝しろという言葉が出るようになったと言うんですよね。
さてもうこの言葉だけ聞いたらですね、
もうお前の血は何色だみたいな気になるじゃないですか。
なんですけど、これをですね、言った彼の前にですね、
その彼女はですね、電話をずっとかけて、
電話すぐ出なかったらまた襲われてもいいの?心配じゃないの?と脅迫じみた電話をしたりとか、
別れ話を聞いたら、逃げる気?ずっとそばにいてくれるって言ったじゃない。
あの時私があの通りを通ったのはあんたのせいよ。そんな薄情なんだあんたは。
って感じですね。
まあ、攻め続けてるんですよね。
まさにですね、この私をですね、周りはもう守る義務があるみたいな感じ。
最初に言ってたように、周囲のやつあたり、わがまま放題っていうのが実際あるわけですよね。
もちろんそうでもしないとですね、守ってらんないぐらい厳しい状況だってことなんですけど、
それをですね、受けての言葉なんですよね。
その元彼のめちゃくちゃひどい言葉っていうのは。
これですね、僕この本のツイッターのリアクションを見てたらですね、
いかに周囲がひどいリアクションをしてたかってことに絶望するみたいなことが書いてあって、
確かに言葉だけ取り出したらひどいですよ。
お前の血は何色だみたいな言葉を言ってるんですけど、
その言葉を引き出すまで、
ある種ですね、被害者の立場で相手を追い込んでるのは確かなんですよね。
多分それはこの著者の方も自覚してるんですよね。
でですね、今度は親とのやりとりですね。
親にですね、ずっと言えなかったんだけど、いよいよちょっと言ってみようみたいな、
親にも言った方がいいよとか友達に言われて言うんですけど、
もともとですね、親との関係はあんまり良くないというか、
親がすごい厳しい人で、強権的でですね、
子供時代にも何度も殴られて育ってるぐらいな感じなんですよね。
お父さんが普通にバチバチに殴ってくると。
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でですね、だからだと思うんですけど、
自分の娘がレイプされたっていう告白をした時にですね、
やっぱり自分が被害者だって感じちゃうんですよね。
これって多分、娘のことを自分のものだと感じている部分が少なからずあって、
自分のものが傷つけられた被害者だって自分のことを思ってしまうと。
だから単純に娘のことを思うんじゃなくて、
自分自身が娘が被害を受けたってこういうことがあったんだよ、
もちろん慰めたりとか、まさに分かろうとしてほしいという中でですね、
親は被害者仕草をしてしまうんですよね。
この辺のセリフは本当にショッキングなんですけど、
例えば最初に言った時に、
なんで今更そんなこと言うのよ、あんたのこと信じられないとかですね、
親の気も知らないでとか、
お前は強い子だからそんなことを気にするような子じゃないでしょとか、
またそのことをね、後日ですね、
事件のことを娘が話したら、
またそんなことを引き合いに出して脅してるのか俺を、
お前はいつまでそのこと言ってるんだ、
それとも親を責めてるつもりかとかですね、
厳しいですよね。
もちろんですね、元彼と同じようにですね、
親にも甘えたいという気持ちもあって、
割と理不尽だというかわがままなことを言ってるんですけど、
にしても厳しい。
厳しいなというセリフなんですけど、
ちょっとこの辺もですね、
これを聞いて思ったこともあったんで、
また明日続き話します。よろしくお願いします。
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