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みなさん、こんにちは。教育カフェテラスの時間です。進行役の水野太一です。
アシスタントの高橋さやかです。よろしくお願いします。
この番組では、国内外の教育に関する最新情報や、教育現場の課題、そして身近な話題まで幅広く取り上げていきます。
学生から現役の先生、教育に関心のあるすべての人に役立つ情報をお届けします。
さて、今日のテーマは、間隔学習です。
教育系の情報サイトエルトピアに、2025年2月18日に掲載された記事を参考に、この学習方法について深掘りしていきたいと思います。
間隔学習ですか。何となく聞いたことはあるような、ないような、すみません。詳しく教えていただけますか?
簡単に言うと、新しいことを学ぶときに一度に詰め込むのではなく、時間を置いて何度も復習することで、記憶の定着を促す学習方法のことです。
なるほど。それって一夜漬けの反対みたいなイメージですかね。
まさにその通りです。一夜漬けは短期的な記憶には有効かもしれませんが、長期的な記憶にはつながりにくいんです。
間隔を空けて学習することで、脳が情報を整理し、長期記憶として定着させやすくなるという研究結果も出ています。
え、それってすごく理にかなっていますね。でも具体的にどうすればよいんでしょうか?
記事の中では、いくつかの方法が紹介されています。例えば、授業で学んだ内容を数日後数週間も数ヶ月後と間隔を空けて復習する。
それは先生が授業でやるだけでなく、生徒自身が家で勉強するときにも応用できそうですね。
その通りです。記事では、生徒自身が間隔学習を取り入れた勉強方法を実践するためのヒントも紹介されています。
例えば、端末帳を使って、すぐに答えられたものは3日後、少し難しかったものは2日後、間違えたものは次の日に復習する、といった具合です。
端末帳、懐かしいです。私も受験勉強の時に使っていました。
間隔学習はテストの形式にも応用できます。小テストを定期的に実施し、過去に学んだ内容も混ぜることで、生徒は常に以前の知識を思い出す練習をすることになります。
テストって単に知識を測るだけでなく、学習を促す効果もあるんですね。
そうなんです。記事の中では、小テストを頻繁に行うことで宿題を出す必要がなくなったという先生の事例も紹介されています。
宿題がなくなるなんて、生徒にとっては嬉しいかもしれませんね。でも、先生は大変じゃないですか?
確かに、小テストを頻繁に作成するのは手間がかかります。しかし、記事の中では、自動で採点できるアプリやGoogleフォームなどを活用することで、先生の負担を軽減できると提案されています。
なるほど。テクノロジーをうまく活用すれば、間隔学習も無理なく実践できそうですね。
その通りです。ただ、間隔学習には注意点もあります。それは、生徒が以前学んだ内容を忘れている可能性があるということです。
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確かに、時間が経つと忘れちゃいますよね。
しかし、認知科学者のプージャ・アガルワルは、生徒が忘れることは、間隔学習の効果を高めるために重要だと指摘しています。忘れるからこそ、思い出す時に脳が活性化され、記憶がより強固になるんです。
忘れることを恐れずに、積極的に復習することは大切なんですね。
おっしゃる通りです。また、記事では、カリキュラム全体を俯瞰し、どの知識が基礎となるかを特定し、それを細かく分けて、間隔を空けて教え、再浮上させることを推奨しています。
カリキュラムを設計する段階から、間隔学習を意識することが重要なんですね。
そうですね。そして、生徒が様々な学習方法で教材に取り組むことも重要です。
例えば、実践的なプロジェクトを割り当てて、授業内でも作業と自主的な作業の両方を促したり、通常のユニットテスト・グループレビュー演習に置き換えるなど、生徒にとってより記憶に残るような工夫を凝らすと良いでしょう。
ただ単に繰り返すだけでなく、色々な方法でアプローチすることが大切なんですね。
そうです。間隔学習は、生徒の長期的な記憶力を高める効果的な学習方法ですが、先生の工夫と生徒の努力があってこそ、その効果を最大限に発揮することができます。
間隔学習、奥が深いですね。私も学生として日々の勉強に取り入れてみようと思います。
ぜひ、実践してみてください。
今回は、間隔学習についてお話ししました。ポイントは、時間を置いて繰り返し学習することで、記憶の定着を促すこと。そして、先生と生徒が協力して、工夫を凝らした学習計画を立てることが重要だということです。
今回のテーマを通して、今までなんとなく勉強していたことを、もっと意識的に、効果的に取り組んでいこうと思いました。
そうですね。さやかさん、大学の勉強も頑張ってくださいね。
長期的な記憶力を高めるために、間隔学習をして頑張ります。
それでは皆さん、今回の教育カフェテラスはここまでです。最後までお聞きいただき、ありがとうございました。
また次回の放送でお会いしましょう。