こんばんは、エンヤです。
今回は、なんと、あのゲームを、タイトルにも書いてあるのでわかりますよね。手にも持ってますしね。
そうです。今夜は陽介と語りませんか?の陽介さんが制作されたゲームを、実況プレイしていこうかなと思います。
ゲームはね、よくやるんですけれども、実況は初めてなので、うまくできるかどうかっていうのはね、わかんないんですけれども、ちょっとやってみようかなと思います。
このゲームはね、本当にね、案内があったところから楽しみで、どんなゲームになるのかっていうのをね、ずっとワクワクしながら待っていまして、
それがやっと手に届いたということでね、早速やっていきたいなと思うんですけれども、
今回はね、このゲームをクリアまでやるかどうかっていうのはちょっとわからないんですけれども、実況でね。
今回は少しやっていきたいなと思っております。
なので、最後までやるかはわかんないんですけど、その時はね、また見てもらえたらなと思います。
はい、というわけで早速いってみましょう。
はい、始まりました。学園ポッドキャストゲイポクラスの日常。
というわけで、今回はね、ゲーム実況の方をしていきたいなと思います。
ゲーム実況って初めてなんですよ。なので、うまくできるかわからないんですけれども、最後まで見ていただけたら嬉しいです。
でね、今画面上にはゲーム画面が出てるんですけど、ここにはね、声優さんを務めているポッドキャスターさんたちのキャラクターがね、描かれております。
このキャラクターたちと主人公がどんなね、学園生活を過ごしていくのかっていうのはね、楽しみです。
はい、というわけでね、早速この始めからやっていきたいと思います。
はい、始めにあなたのラジオネームを教えてください。10文字まで。
主人公はストーリーの展開上男の子であり、セクシュアリティはゲイとなります。
はい、えーと、じゃあ、えんやですね。
はい、ラジオネームはえんやでよろしいですか。
はい、えんやさん、ポッドキャスターと過ごす学園生活を楽しみましょう。
楽しみます。お願いします。
これは僕の部屋ですかね。
はぁ、今日も厄介な一日だった。
疲れがたまりガチガチになった体を何とか動かして今日も無事に自宅に着いた。
ついにやってきた金曜日の夜。
ひとまず自分にお疲れ様と言ってあげたいところだが。
お、帰宅してすぐ。何をするでもなく真っ先にベッドへとダイブする。
疲れちゃってね、とりあえずね。
僕だったらね、ソファーにね、もうずっとうなだれてますね。
長かった一週間もあり、週末への入り口を目前に控えている今がこの上なく幸せなひとときだ。
忙しい日々があるからこそ、この思考の瞬間をより幸福なものと感じられると思うと、
労働も案外最悪なものではないのではないかと錯覚してしまいそうになるが、
それはあくまでも一時だけの感情ですね。
週末はね、もうそうやって幸せだって思いますけどね、
もう月曜とかになったらね、
もう行きたくない、会社仕事行きたくないとかね、やりたくないとかってなっちゃいますからね。
5日間の労働で積み重なった疲労が、2日で言えるわけないんだっつーの。
ほんとだっつーの。
もう、ほんと、週休5日とかにしてくれよってね、思っちゃいますよ。
もう年老いた体にはね、2日でね、2日じゃねえのを言えないんですよ。
そうだ、1日8時間だけなら私も、連日残業続きのこの体が土日の2日間で回復するわけがない。
その通りだ。
今週は特に山場が多かったせいか、精神的にも身体的にも本当に参ってしまっているようだ。
いやー、もう反応期とか、もうめちゃくちゃ疲れますからね。
会社と家の往復だけでもね、もうほんとぐったりしてね、何もする気にもおきませんからね。
この部屋の様子を見ればわかりますよね、ちょっと散らかってますね。
僕もね、忙しくなってくると部屋が散らかってきます。
ああ、来世は猫に生まれてずーっとまったりしていたいなあ。
わかるなあ、猫になりたい。
てんてんてん、てんてんてん、てんてん
あ、いかんいかん。
昨日配信されたヒガプンを聞かないと。
あ、ヒガプンさんね。
危うく寝てしまうところだった。
毎週木曜日は僕の大好きな番組、日額0時50分の配信日。
疲れて寝落ちしちゃったせいで昨日は聞けなかったんだけど、
1週間頑張った自分へのご褒美として、
今日仕事が終わったら絶対に聞くって決めていたんだ。
慣れた手つきで指先を動かし、
僕はスマートフォンのホーム画面からポッドキャストアプリを起動した。
ポッドキャストは個人でラジオ配信ができるサービスのことだ。
皆さん知ってました?
近頃は企業や芸能人が運営する番組も増えてきたけど、
僕はいわゆる一般人が配信している番組を好んでよく聞いている。
うん、僕もそうですね。
お便りが届いています。
あっ、はすきさんの声が。
ありがとうございます。
あっ、えびしばさんも。
再生ボタンを押すと、きっききなじみのある心地よい話し声が流れてくる。
日額0時50分、通称日額文。
東京に住む30代ゲイのえびしばさんとはすきさんがパーソナリティを務める雑談系の個人ラジオ。
そんな日額文は今の僕にとって一番の推しだ。
出会いは今日みたいに疲れて帰ってきたある日のこと。
なんとなくいつも聞いていた音楽を聞く気分になれなかった僕は、
ふとした拍子にポッドキャストのページにたどり着いた。
そんな中でひと際目を惹かれるかわいいキャラクターが描かれた番組アートワークを見て、
思わず再生ボタンを押したのがきっかけ。
いやー、アートワークって大事ですよね。
僕も変えようかな。
彼らの小気味いい軽快なトークはもちろん、
聡明な雰囲気の中から滲み出るどこか隠しきれないナード感が妙に心地よくて、
今では立派な日額子ちゃん、ファンの名称ですね、
の一人としてこうやって彼らの配信を聞くことが何よりも癒しとなっている。
頂戴したお便り。タイトルは、「助けてください」です。
助けてくださいって送ったんですね、僕ね。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
こ、このお便りは?
えびしばさん、はすきさん。番組、いつも楽しく拝聴しております。
僕は日額子をきっかけにポッドキャストが大好きになり、いつしか配信する側にも興味が出てきてしまいました。
はい。
しかし、デジタルな分野に疎いこともあり、何から始めていいものか悩んでいるうちに諦めそうにもなっています。
うん。
こんな僕に、どんなことでもいいので、お二人からのアドバイスを頂けると嬉しいです。
と、いうことなんですけれども。
ということなんですよ。
やべえ。胸が高鳴りすぎて、心臓発作寸前ぐらいドキドキしてしまった。
てんやという投票者名は、僕の日額子ちゃんネームだ。
そう、大好きな番組で、僕のお便りが採用されたんだ。
うおおおおおおお。
喜びのあまり、自然と頬の筋肉が緩み、自分がとんでもないにやけ顔になってしまっていることは、鏡を見ないまでも容易に想像できた。
嬉しい。嬉しい。推しに名前を呼んでもらえる。それだけでこんなに嬉しいなんて。
番組の中では、ポッドキャスト配信を始めてみたいと思う僕のお悩みに対し、実用的かつユーモアを交えた回答やアドバイスが繰り広げられる。
そして、二人が日額運を始めた当初の話も面白おかしく語られていた。
やっぱりポッドキャスト始めようかな。
推しに優しく背中を押してもらった僕は、変わり映えのしない日々の中で、新たな目標を強固にすることができた。
よし、やってやろうじゃないか。
っていうか、芸能人でもなんでもない僕たちに憧れて番組を始めたいと思ってくださるなんて、改めて思うとすごいことじゃないですか?
本当にすごいことですよね。僕もね、そんなお便りが来たらもう泣いちゃいます。
いやー本当にありがたいです。いつかポッドキャスター同士としてどこかでお話しできる日がやってくるかもしれないと思うと胸熱ですね。
胸熱ですね、本当に。憧れてるポッドキャスターさんとコラボができたらどんなに嬉しいか。
ね。
な、なんてことだ。お二人が僕のお便りで喜んでくれている。たくさんの喜びをもらっているのはこっちの方なのに。
いつかお二人と胸を張ってお話ができるように、これから自分なりに頑張ってみよう。ね、嬉しいですね。
とりあえず形から入ろうか。
マイクはどんなものがいいかな?予算は?購入先は?
悩んじゃいますね。いろいろあってね。
なんでね、やっぱり何もわかんないんでそのポッドキャスターさんにご質問してしまうっていうのはね、わかります。はい。
番組を聞きながら画面に指先を走らせ、未来の自分のポッドキャスター番組に思いを馳せているうちに、目に見える景色が徐々に真っ暗になっていった。
あ、眠た、眠たくなっちゃったのかな?
うん。
てんてんてんてん。
あ、誰かの声が。
あれ?僕、いつの間に寝てたんだろう。
画面聞きながら寝落ちしちゃったのかな?
この関西弁。
ん?なんか声が聞こえる?
一人暮らしだし、誰かいるはずもないから、現状か?
あ、知らない番組が自動再生されちゃってるのかな?
あるあるですよね。
僕もね、よくあります。
寝落ちしちゃって、知らない番組がね、ずーっと流れてるっていうので。
はい。
はぁ、今日、今日じゃない。今何時だろう?
寝起きでなかなか目開けられないけど、とりあえず起き上がらなくっちゃ。
あ、ここ、学校?教室かな?
てんてんてん。
ん?なんだここは?
ゆっくりと目を開けると、そこには自分が思っていたものとは全く異なる景色が広がっていた。
これは?
ああ、やっと起きた。
てんてんてん。
もうすぐ入学式やのに爆睡決めるなんて、なかなかファンキーやなあ、君。
ファンキーですかね。
どこかで聞いたことがあるような。
え?誰?
まだ夢を見ているんだろうか。
僕の視界には、どこか懐かしさも感じる景色と、こちらを見ている制服姿の少年が確かにあるように見えた。
ね。なんか、なんていうの?学校の紋章?っていうの?
Pって書いてますね。ポッドキャスト学園のPですかね。
誰って?失礼なやっちゃな。
って、自己紹介まだやから知らへんで当たり前か。
うん。なんとなくわかる気がしますけど、誰かなあ。
まあ、そんな後でええから。ほら、ぐずぐずしとらんと、早く行くで。
え?どこ行くの?
え?あ、え?
目の前に差し出された手を無意識に握ると、少年は僕をどこかへ連れ出していった。
ああ、どっか行っちゃった。
お、ここは体育館かな?
校長先生の挨拶?
遅くない?
まあね、長いからね。
校長先生の話ね。
入学式なんだ。
長ーい。
てんてんてん。
僕が今見ている光景は夢なのだろうか。
昔は馴染みがあった場所。
けれど、今となっては、ドラマや映画でしか見ない学校に自分がいるなんて。
しかもどうやら、生徒としてこの場に並んでいるようなのだ。
そんな僕は今、流されるままにこの場所、体育館に来て、入学式が行われている様子を上の空で眺めている。
現時点では、校長の挨拶が始まってから10分が経過した頃だろうか。