154 テセウスのダイソン
2026-08-09 14:39

154 テセウスのダイソン

[今週のお話]

テセウスのダイソン

町工場のブックヌック

Jigを治具と訳した人

知らなかった加工のノウハウが知れるX


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つねぞう

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サマリー

今回のエピソードでは、テセウスの船のパラドックスをダイソンの掃除機に例えて、部品交換による同一性の問題を考察します。また、町工場をテーマにしたブックヌック制作の構想や、専門用語「ジグ」の意外な語源、そして内径止まり加工に関する現場のノウハウなど、ものづくりに関する様々な話題が語られます。

テセウスの船とダイソンの掃除機
こんにちは、つねぞうです。 今週のデザインレビューも始めていきましょう。
皆さん、テセウスの船っていうパラドックス知ってますでしょうか? 古代ギリシャのお話で、船の傷んだ部品を少しずつ新しい部品に交換していって、最終的に元の部品がですね、一つも残っていない状態になった時に、それは果たして同じ船と言えるのかという、まあ有名なね、哲学の試行実験なんですけれども、
これ、ふと自分の家のダイソンの掃除機を見て思い出したんですよね。 うちのダイソンの掃除機も、かれこれ、どれくらいかな、多分5年以上使っていると思うんですけども、まずバッテリーが下手ってきちゃって、社外のね、代替品というか、互換品のバッテリーに変えて、その後、ヘッドの部分が回らなくなっちゃって、ちょっと壊れちゃったんで、ヘッドの部分も社外品に変えて、
最近、掃除機の本体とそのヘッドをつなぐシャフト、筒の部分のところのその接続のところがフニャフニャになっちゃって、それも新しいのに変えたんですよね。
とうとうその最初に買った時に残っているのは、ダイソンの、ダイソンたる部分というか、あのモーターが入っている部分だけとなっているということで、
そこはね、さすがにそのモーターのところが壊れちゃうと、もう新しいのを買うしかないかなと思うんですけども、まあ部品のパーツの割合としては、もう半分以上当初のダイソンが残ってなくて、
テセウスの船みたいだなと思ったというだけの話なんですけども、まあこれはね、あの私機械設計していますけども、産業機械でも、
まあ同じような話ができるかなと思っていて、そのね、使い続けていくといろんなところがね、あの故障していきますので、
例えば主軸をぶつけたらね、新しい主軸に変えるとか、ボールネジとかリニアガイドも、やっぱり寿命は永久じゃないので、長年使っていくと、
まあ摩耗とか、いろんなトラブルで、新しいものに変えますよ、サーボモーターも何か故障したら新しいものに変えますよ、と。
当然そのもう少しね、本当に消耗品というね、ゴム系の部品とか、エアフィルターのね、フィルターの部分とか、そういう消耗品もありますし、
どんどんどんどんね、やっぱり部品を新しいものに変えながら使っていくんですね。まあ車もそうですよね、タイヤも変えないといけないし、
いろんなね、車検とか、1年に1回の検査で、まあちょっとこれ変えた方がいいですねっていう部品をね、いろいろ変えると思います。
場合によってはね、エンジンをね、乗せ替えたりもすると思うんですよね。まあさすがにその、ボディ、車のボディをね、変えるっていうのは本当に交通事故があって、
っていうぐらい大きなトラブルがないとね、ないと思いますけども。
工作機械、私が設計している工作機械でも、その居物の部分、本体の居物の部分を変えるなんてことはほとんどね、
ほぼないですよね。なんで、まあその本当にテスレスの船みたいに、すべての部品がまるっと置き換わっちゃうことはほとんどないと思うんですけど、
まあ結構ね、そのどんどん使っていくと新しい部品に変えていくということで、それでもね、その管理台帳上は同一の同じ設備として扱われ続けるし、
現場の人もね、あの一つの同じ機械だと認識し続けると。なんでしょうね、その物理的な部品の連続性というか、同じ部品をずっと使っているよっていうことではなくて、
機能とかね、役割、あとはその置かれている場所っていうところが同じであれば、それは同じものだよという認識なのかなーっていうね、ちょっとテスレスの船っぽい話に見えましたという。
町工場をテーマにしたブックヌック制作
というだけのお話です。というのが一つ目。はい、二つ目はですね、ブックヌックを作りたいなという最近思っていて、
ブックヌックっていうのは、本棚の本と本と間に挟んで飾るジオラマみたいなね、ミニチュアの作品なんですよね。
見たことある方もいると思うんですけども、奥行きのある箱の中に街並みだったり、部屋の一部屋の一角とかね、そういう小さい世界を作り込んでそれを本棚にね、差し込んでおくと、
まるで本と本の隙間に別世界があるようなね、そういう工芸というか、そういう趣味の、
製品として売っているものがありますけども、そういうジオラマ、ミニチュアのジャンルがあって、海外で作られた作品とか、日本で作られたものもあると思うんですけど、そういうのが
よくSNSでね、写真があったり、探してみるとそういう、あのキットとかね、DIYのキットがね、売ってたりするんですよね。これ、本屋さんに行った時にもありましたね。
あの木の板を、こう、レーザーでカットしたようなものがあって、それを自分で組み立てて、ブックヌックを作るよっていう、そういう製品も売ってました。結構にいい値段しましたけどね。
で、自分がやるんだったら、そういう普通の街並みとか、そういうファンタジー世界みたいなものではなくて、
町工場をテーマにしたブックヌックを作りたいなと、ちょっと思いましてね。イメージとしては小さな旋盤とか、フライス板があったり、
切りくずのバケットが置いてあったり、あと、作業台があったり、
CADのパソコンがあったりするのかな。 そういう、壁には道具がね、工具がずらーっと並んでいて、
油の染みたウエストか、古びたポスターとか、 照明もね、LEDじゃなくて蛍光灯がいいなとかね、
エアコンがなくて、扇風機がついてて、 扇風機を、ちょっと古いね、古いタイプの扇風機がついてるとかね、
そういうちょっと昭和っぽい町工場の雰囲気を再現したような、 ブックヌックを作りたいなーっていうのをちょっと最近妄想してます。
で、私あんまりそういう手先が器用じゃないので、 手先が器用じゃないし、
プラモデル、もう本当にね、あんまり 真剣に作ったことがないというか、組み立てておしまいみたいなね、
パテで隙間を埋めたりとか、そういうのをやったことがあまりないので苦手なんですよね。
なので私がやるとすると、やっぱりキャドウで設計して、それを3Dプリンターで出力して作ると。
そういう手段を取るかなと。 ちょっと木工とかね、紙工作とかっていうその
一般的に今まで一般的に取られていたような手法はちょっと苦手で上手に作れないなと思うので、
3Dキャドウで設計してみようかなと、今各作してるとこですね。
今はまだこういう形がいいかなーとちょっとAIのね、 考えも力を借りて、ちょっとGPTにちょっとこういうイメージのブックヌックを作りたいんだけど
そういうのを伝えて、ちょっと画像を作ってもらってるという状況ですね。 これはSNSの方にアップしてありますので、ちょっと気になる方は見てみてください。
「ジグ」という言葉の語源
3つ目、これ最近、まぁ最近じゃないかな、ちょっと前に読んだ本からのネタをポストしたんですけど、
工作機械産業の職場誌という本があって、この中に面白いトリビアがあったので紹介しました。
どういうトリビアかというと、ジグという英単語をジグと訳したのは、長沢隅人というね、元陸軍技師だった人らしいと。
そういうトリビアで、この本に書いてあったんですよね。 ジグっていうのは加工とか組み立ての時に部品の位置を決めたり固定したりする、
補助する道具のことで、機械設計とかね、製造の現場で当たり前に使われているような言葉なんですけども、これがもともと英語のジグ、
JIGですね。ジグに漢字を当てはめて作られた訳語だったというのは、言われてみればそうだよなと思いつつね、
誰が訳したんだろうっていうのは全然知らなかったんですけども、この本に元陸軍技師の方が訳したという、
記述があって、なるほどなと、そうなんだと思ったので、ポストしてみたというところです。
漢字のジグの字、納めるという字にはね、そのまま納める、整えるという意味があって、
ジグのグはですね、たぶん道具のグでしょうね。なので納める道具という意味合いで、ジグという字を当てたんだとすると、
単なるその音の訳じゃなくて、機能をちゃんと汲み取った上での訳になっていると思うんですよね。
その軍の技術畑にいた人がこういう工業用語の翻訳にも関わっていたというのも、
なかなか面白いエピソードだなと思いますけども、こういうね、普段使っている専門用語も遡っていくと、
どなたかがね、昔の誰かが翻訳したというところに行き着くというのは、ものづくりの歴史としてもね、なかなか面白いんじゃないかなと思いますね。
こういう、ちょっとパッと出てこないですけど、こういう面白い英語を訳した日本語、いろいろ調べてみたいですね。
内径止まり加工の現場ノウハウ
はい、という話でした。 4つ目、最後ね、あのXで、これもXで見かけたポストの話なんですけども、
マチコーバ戦略室さんというアカウントの投稿で、内径止まり加工が嫌だというね、そういう、あのすごい率直なコメントというか、ポストがあって、
で、それの話がね、とても参考になりましたという話なんですけども、内径止まり加工っていうのは、穴の途中でその加工を止めるっていうその、
あ、で、これ旋盤ね、旋盤のその丸い加工の話なんですけども、その穴の加工の途中で止めて貫通させない内径加工のことで、
で、貫通穴であれば、その工具の逃げがあったりで、その、なんていうのかな、切りくずの排出性とか、工具にかかる負荷っていうところで問題ないんだけど、止まり穴の時にその、なんていうのかな、その逃げ場がなくなってしまって、
そのバイトのね、チップが欠けてしまうとか、あとはね、へそが残っちゃうってね、そういう表現があるんですけども、そういう風な問題がいろいろあって、止まり、内径止まり加工は嫌だよねと、
いう話がありました。っていうのがすごい参考になるなぁと思って、で、私はその設計する側の人間なんですけども、
設計する側としては、あの、必要ない加工はなるべくしない方がいいだろうなと、その削るね、丸棒から部品を削る時に、
まあ必要ない加工、させる必要がなければ貫通させない方がいいんじゃないと、その削る切り口のね、切り口を出す量が少なければ、その分工具も使わないし、時間も短くなるんじゃないかというね、
まあ浅はかなね、考えをしてしまうんですけども、実はそうじゃないよと、まあいろんな場合があると思うんですけども、あえてそこは貫通させてしまった方が、加工も楽だし、そういう工具の欠けもないし、
ということもあるんだなというのが、すごい新鮮なね、新鮮なと言ったらいいですけども、まあ驚きというかですね、あ、そうなんだとね、知らなかったなということがありました。
こういう投稿を見ていつも思うのが、そういうなかなかね、その、そういう、まあ細かいと言えばね、細かいところ、教科書とかね、技術書には出てこない、
その現場のノウハウというかね、肌感覚っていうのが、すごい参考になるってことなんですよね。
その一般論的に、まあ、あの、旋盤のね、加工させ、される方にとっては当たり前のことなのかもしれないですけども、まあなかなかね、あの、
知らなかったんですよね。とても、
勉強になったなと。まあ暗黙地と言ったら、暗黙地なのかもしれないですけども、そういうものがね、こう、
言語化されて、Xでポストされるっていうのが、とてもね、貴重な場になっているなと思いますね。はい。
まとめと番組からのお知らせ
というわけで、えーと今日はですね、テセウスのダイソンの話、あとはマチコーバーをテーマにしたブックヌックを作りたいなという話、
あとはジグというね、英語の
訳語、ジグをジグと訳した人の話、あとはまあ内形ともに穴加工にまつわるそういう加工のね、
暗黙地を伝えてくれるXの生の声というのかな、そういう生の声は嬉しいよねという、勉強になるよねというお話の4本でした。
はい、ということで今週もこれでおしまいとします。このポッドキャストへの感想質問は概要欄にあるグーグルフォームからお待ちしております。
こういうことを話してほしいよとかね、あればぜひぜひお願いいたします。そしてこのポッドキャストがいいなと思ったら各ポッドキャストアプリでのフォローとそして高評価つけていただけると今後の励みになりますのでぜひぜひお願いいたします。
はい、ではお疲れ様でした。ご安全に。
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