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[音楽]
真夜中コンビニの駐車場で
このポッドキャストは一つの場所を72時間にわたって停電観測する
某公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が
番組についての感想や愛を語ります
[音楽]
では今回は東京小金井町角の水汲み場でを取り上げます
これは天然の地下水が出てきている地域の水汲み場というところが
舞台になっています
タイトルの通り東京の小金井市にある水汲み場なんですけれども
当然地域住民が飲んだりとか料理するためとか
いろいろな理由で集まってきて水を汲んでいる場所があるんですけれども
その場所でいろいろな人の声に傾けると
声に耳を傾けるという回になっています
山口さんいかがでしたでしょうか
これいきなりあれなんですけど
そんなにこの水おいしいのかって思いませんでした
どういうことですか
おいしそうには見えなかった
いやいやこの水を求めて引っ越してきたとか
めちゃめちゃ遠くから来るとか
ペットボトル10本以上汲み上げるとかあるじゃないですか
そんなにおいしいのって思いませんでした
いや水って大事なんですよ
これはもう
そうなんですか
おいしんぼの第1話で水が出てくるぐらいですから水大事ですよ
そうですけどなんかそれおいしいとか以上に
なんだろうなパワースポット的な意味があるというか
本当そうですよね
だっておいしさ言えばそれこそ何十万かけて買った浄水器を捨てて
この水汲んでますとかっていうのも最初のやつあったじゃないですか
そのお金とかおいしさの度合いとかじゃなくて多分
ここの水はおいしくてそれを汲みに来るっていうこと自体が
もうそれ自体がその生活の一部であり
その行為自体がすごくこう
自分の満足度を高めていく行為だっていうのはよく分かってきましたよね
ルルドの泉みたいなもんだなと思ってて
知ってます?ルルドの泉って
僕ルルド行ってますからね
フランスにあるんですけど
聖母マリアが出たって言われていて
その水を飲むとあらゆる病気が治るみたいな
世界中から水を汲みに来る人が来るわけですよ
ルルド浴びみたいなのも売ってるっていうところなんですけど
すごいですよ
03:01
ルルドにある教会マジで資本主義の象徴みたいな
教会の立ち方してますね
死ぬまでに行きたいところの一つなんですけど
僕行ったんで死ねますね
行きたい行きたい
本当にこれを見た時に
まずそんなに水にかけられるっていうのは何でなんだろうって考えたら
そういうのに近いんじゃないかなと思ったわけですよ
信仰というか
それはルルドみたいに特定のキリスト教がとか
そういう具体的な宗教じゃなくて
もうちょっと日本のその辺は
民間信仰だし
土地に対するこの水があるからこの土地はいい土地であるっていう
もうちょっとその
方向性のない宗教というか信仰
水路みたいなのがあるような場所なんだなっていうのが
まずこの話を見た全体の僕の感想なんですよね
向こうだってみんな
夜間とかで汲みに来る大学生が出るじゃないですか
出ましたね
オンライン授業の合間に夜間を汲みに来ましたみたいな
親に言われて
今もうあれですよ人々は外出するのが面倒くさいから
UberEatsを頼んでる時代なのに
水を汲みに来るために外に出てくるって相当ですよ
まあそうですね逆に言うとそのUberEatsなるものがすごいなっていうか
そんな外出たくないのって逆にね
逆を言うとね
それをくっつけるとこれが結局ね
この黄金の水を通販すると最強なんですけど
そうですよね
これをUberEatsで届けてもらいたいぐらいですよね
そうかね
脱線だからあれだけど
とはいえなんか本当にすごい話すな
なんかそれまたこの鍵が500円っていうのもいいギミックだなと思ってね
ギミックですよねあれ欲しいですよね
別にギミックじゃないですか欲しい
この鍵500円欲しいよ俺も
欲しいしなんかキーホルダーつけたり
ぶら下げる用の紐つけたりしてぶら下げたいですよね
やりたいこれは欲しくなるんですよ別に
別に水が欲しいわけじゃないんだよね
水が欲しいわけじゃなくてあの蛇口をひねるための蛇口が
隣の文房具屋で500円売ってるっていうことにロマンがあるんですよ
そうですね
あのメンバーシップというか
ドラッグエリアがある
これすごい良くないですかここ
いやいいですし
ここってもともと商店街がわざわざ15年前に
色々とシャッター商店街になっていく中で危機感を覚えて
06:04
わざわざ商店街が場所を作って人を呼び込むように
本当に人が呼び込まれているんだけれども
商店街はもうすでになくなっておりほぼ
この水汲み場だけが残る
ルールドですよルールド奇跡ですよ
奇跡ですね
しかもそれがたった15年前なんだっていうのも含めてですよね
当然その近いはずだったんだろうけれども
この水道が商店街を救わなかったっていうところがいいですよね
いいって言っていいのか分かんないですけどね
この物語というか今の現状として
もちろん救う方向でもあってもいいんだけど
救わないで水道だけが残って
その水道は今なお人を集め続けているっていうところがすごい
水神様ですよね
本当にすごいなと思って
一方でやっぱり東京も含めた
人類的にもそうですけど日本人特に水信仰ってすごいんでやっぱり
水に対する敏感さ
本当に水道水にワークキャー行ってるのは日本人ぐらいですよ
海外のひねったら白濁水みたいなバーって流れて
それ平気でみんな飲んでますからね
死なないし
だけどすごい水にやたらこだわりを持っているし
昔から井戸端会議って文字通りで
井戸に集まってくるっていう井戸を中心として町というか
人々の生活とか含めて出てくるっていうところがやっぱり
水に対する日本人の思いの強さ
民間的信仰の強さで
それが今でも残ってるのはこの町風の水汲みだなっていうのは
多かったですよね
そうですよねそれがなんかこうだからこの話って
海外の人とかが見ると意味がわからない話だと思うんですよね
別に何か特定の宗教に対する信仰があるわけじゃないじゃないですか
だけどみんなこの水を汲んで本当に多分純粋に
日本の全然国内の状況がわからない人が見たら
マジでおいしい水が出てると思うと思うんですよね
日本の水道ってそんなヤバいんだみたいな
そうそうそう
そうだけどそうじゃないじゃないですか僕らは
そうじゃないです
そこのねなんか本当に
料理屋さんが来るのとかは結構途中も出てきますよ
八百屋さんが来て鍋作るとかそういうのはまだわかるんですよ
09:00
水を汲みに来るのはこだわっているから
だけど普通の生活さっきの大学生の夜間とかがめちゃめちゃ
象徴的だと思って
すごいなと思って府中から毎週通ってるみたいな人もいたじゃないですか
はい
でも一方でやっぱりなんかわかるなっていうのは
水を汲むというもう行為自体の信仰ですよね本当に
水自体もありますけど
その行為自体がいいし
だからこそこの水はいい水なのだと思える
どっちでも言ってましたよね自分で汲んできた水はおいしい
自己満ですよみたいな
まさしくそうでこの水がおいしいかどうかっていうのは自分が決める
自分が決めるっていうのは自分がそういう風に
授業の合間にやかん持ってきたとか
中学から通ってるとかなんかそういう行為自体に
その良さが出るって言うんですよね
自炊に近いものだ気がしますよね
近い近い自分だけの特別な水なんですよ
これこのまま沼だなと思ったのはこれでコーヒーとか入れてるんですよ
っていう人もいたじゃないですか
まさしくコーヒーとか本当そうで
前コーヒー豆の回とかやりましたけど
そのコーヒーを豆から買っていくとか
いやもうそもそも木豆を買って焙煎からやるとか
どこからやるか問題なんですよコーヒーって
そうですね
その中の一つに水の方をどこから持ってくるか問題みたいな感じで
ミネラルウォーターではなくここで組んだ水っていうところからスタートすると
もうその果てしなくこだわりの一杯ができるんですよね
はい
もうそういうなんかものとつながってるなっていう風に思ったっていうか
もう明らかにライフラインの水ではないなっていう感じですね
そうそう趣味としての水ですよね
趣味としての水
すごい
すごい世界だけどでも確かにあるよなと思って
実際にこれが通える距離
自転車で行けば10分15分ぐらいの距離だったら確かに
たまに行ってもいいかなと思っちゃうというところですよね
それでコーヒー追加入れたいなとか
そうそう
これで米炊いたら美味しいのかなとか
やりますよね絶対
うん
あそこまで継ぐのかっていうのはちょっと思いますけどね
何リットルも
そうでもなんかやっぱそれだけこう
なんていうかこうハマるって言うとあれですけど
ハマるこうなんて言うんだろうな
12:02
癖になる魅力みたいなのがあるんですよね
うん
僕結構そういうのって必要だなってやっぱ思っていて
割となんかそのできるだけ楽をしたいとか
はいはい
僕はコスパ批判をするんですけど
コスパが悪いとか
はい
そういうのはある
確かにその嫌な思いして不条理なことを味わいたくないとか
無駄にいろんなお金とか時間とかかきたくないっていうのは
わかるんですけど
逆にこういうなんかその時間の浪費の仕方みたいなのは
ありだなってかその人が良ければありだなと思っていて
これがなんか本当にその江戸時代みたいな感じで
この水を汲まないと生活できないみたいな感じだと
もう本当にそれは労働で過酷な労働になるんですけど
これって市民の世界だから
なんかそれでなんか買ってきた方が早いじゃんとか
Uber Eatsに届けてもらえばいいじゃんみたいなことを言うこと自体がもう
もうナンセンス
そうそうそうそう
だからそれそういう時間ってやっぱ必要かなというか
自分でそれを選べるっていうのが一番大事だと思うんですけど
その選べるっていう環境の中でこういう自分だけの水を選べる環境があるっていうのは
すごい豊かなんじゃないかなとは思いますね
まあ全体の話としてはそんな感じかなと思うんですけど
個別の話?
まあちょっと気になったところと言えば
今回やっぱりディレクターが気になりますよね
あーはいはいはいはい
まあ分かりやすいところで言うと終わり方ですよね
そうね
終わり方あれどう思いました?
忘れてるって言って走って追いかけるって終わり方ですけど
うーんいやーなんかうまくできてるなー
作ってんじゃないの?って思いましたね
なんか
しかも忘れていくのがね
いい感じの親子なんですよ
そうなんですよ
リハビリも含めて感じて
年老いたお母さんを
おじちゃんみたいな人が手を繋ぎながら歩いて帰るみたいなところに
「あ、鍵忘れてる」っていう
出して追いかける
なんかNHKのニュース番組の中の特集で
今黄金石の井戸に人がたくさん集まっているようです
っていう感じのNHKのリポートっぽい感じがしたんですよね
リポート嫌いですよね
なんか八百屋の株スープのところにレポーターめっちゃ映り込むじゃないですか
うーん
それがリポートっぽいなと思って
全体的に忘れてるっていう風に走って映るときもそうだったんですけど
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なんかね
これまでのドキュメント72時間って割と黒子に徹するのが多いじゃないですか
はいはい
なんならもう映んないじゃないですかね
基本的に
だけど割とこんなにがっつり映ったことって実は今までなかったんじゃないかなと思って
あーはいはいはい
忘れてるっていう風に走るっていう相当じゃないですか
別になんかあのシーンってあって
あってもいいけど
でもなんかあることによって
なんか意味合いがまた違う意味が生まれるじゃないですか
単に定点観測するみたいなドキュメント72時間とはちょっと違う意味合いというか
うん
なんかそこのねこう今までとは違う感じが
別にそれはなんかいいとか悪いとかっていうよりも
こういう方向も出していくんだなっていうのを結構思ってたんですよね
演出を見て
特に気にならなかったですか
あのやっぱり僕と八百屋さんそういうその決定的な違いとして演出論とかやっぱりね
山口さん気になるからね
でも忘れてるがやっぱり気になりますね最後の
いやそれも思いましたし
僕なんか同じような感じで言えば八百屋さんも結構気になりましたよ
まあねなんかもう登場の時点ぐらいから多分なんか
いやこれちょっと分かってて来てないかなーみたいな
これなんかなんかこう取材やってるぞって分かってて
あんななんかインパクトある鍋みたいなのを持ってきたのかなみたいな
で最後になんかあの
作ってお疲れ様みたいな感じで持ってくるわけじゃないですかその鍋を含めて
ちょっとなんかくどいかなーみたいな
なんかそれはそれは作る側っていうより多分このあの八百屋さんがなんかちょっと
はいあーみたいなのは思いましたけどねどっちかっていうと
そういうわざとらしさとか雰囲気含めてこの
こがねぎの水汲み場全てを表していると僕は思うんですよ
なるほどどういうのは
なんかそのこうやっぱちょっと怪しい場所じゃないですかこれって
一言で言うと
怪しいですか
怪しいっていうかなんかそのなんだろうなこう
まあ割とその信仰というかパワースポットというか
だから結構そのなんて言うんだろうな
そういうこう不安定さがある場所っていうか
18:03
うん
ような気がしててそういうのに対してそういうなんかこう
不思議な人がやってくるみたいなのって
割とドラマが生まれやすいし
フィクションっぽいじゃないですかちょっとそういうのって
不思議な人がやってきてみたいな話って
なんかこのそれってこのちょっとこういう不思議な場所だからこそ
そういう八百屋さんとかも僕はその八百屋さんに関してはそんなに
違和感はなかったんですよ
それは多分そもそもこの不思議な場所だからそういうなんか鍋持ってやつとかも
来るだろうみたいな気持ちで見せたからなんですよ多分
なるほどね
でも確かに今言われてみて冷静になると確かに鍋あんなの持ってこねーよな
みたいなとか
たまたまではないだろうなとは思いますよね
そういうちょっとねこの場所の不思議さみたいなのは
結構あるかなと思った回ですねこの回は
場所の不思議さ
あともう最初にも話しましたけど鍵が500円だったりとか
絶妙なね
絶妙なそのやっぱり歴史的に商店街がなくなってここだけ
しかもこう来てるおじいちゃんおばあちゃんとか
上の人とかまあ親子とかお父さんお母さんとかは確実にその商店街がなくなる様子も知ってるわけじゃないですか
引っ越してきてる人とか別だけど長く住んでる人たちは
本当に多分ここの水道に通うことを通して商店街がどんなくなっていくみたいなことを
多分見ているわけですよね
その歴史の重みみたいなものも積み重なってさらにその鍵500円みたいな不思議なギミックとかが入ってきて
みんな忘れちゃうから店主が忘れ物預かってるみたいなね
あれも含めて
箱の中から自分のですってそうそうそう言いづらいようなちょっと箱の中から出てくるやつとか
そういうのも含めてちょっと不思議な感じがする
若干こうめちゃめちゃ日常の場所なんだけどちょっと非日常感がする物語が生まれそうな場所
フィクションっぽい場所としてすごい最初ルルドの泉っぽいみたいな話をしたけど
そういう不思議な感じがする場所としてめっちゃ面白いなと思って僕は来てました
うんなるほどねちょっと僕もまだまだなかなかこういう感じ
東京多分これ東京だから変なことになってるんですよ
あー確かにね
うんこれ地方だったら結構割と普通にあって日本人の中に普通に刻み込まれている水深港で
21:03
っていう中であんまりなんか違和感がないんですけど
ここはその東京小金井市とはいえ東京の中で色々とその街が乱立開発されたりとか
商店街ができて終わってて生水の中にその地下水っていうものが湧き出るよっていう特別さみたいなところに
もう一歩先進んだその特別感山口さんがいうような特別感が出てきていて
それってなかなかやっぱり関東圏というか東京とかその辺に住んでる人じゃないと
やっぱ分かんないんじゃないかなっていう感覚中ありますよね
確かにな
他に気になった部分ありますかこの回で
まあまあまあそうですね最後のちょっと本当親子をちょっとどう見るかっていうのを話してきたかったんですけど
あー親子ってどの親子ですか
あの最後のその鍵を忘れちゃうシーン
あー鍵を忘れちゃうシーンね
そこが自分もなんとなく親とは思いましたけどね
うーん
どうかな
まあなんかこうあってもいい演出かなとは思いつつ
うん
なんかこの場所だから許される演出な気がするんですよね
はははは
いやなんか
いやなんかここもあるような気がするな
いや今後ちょっと場所によってはやっぱ苦労くなりすぎるかな
そもそもこの鍵500円水道の蛇口の鍵500円というのはちょっと嘘みたいな話じゃないですか
いやもう本当そうですよね
もちろんそれがそのこの井戸水っていうかこの場所をメンテするために使われてるから
それ必要な資金だしそうなんだけどちょっとそのなんて言うんだろうな
まずその500円って価格設定はどこから生まれてきたのかみたいな感じもあるじゃないですか
ははは
多分なんとなくワンコインだからみたいな理由なような気がするんですよ
分かんないけど調べてないから
てかもともと300円だったのか実は値上げしてるとかそういう歴史もあるかもしれないじゃないですか
いやいやまあそうだしそもそもこれねだってそんな別に毎月500円じゃないから
1日買えると終わりなんで
それってメンテナンスにつながるのみたいな話
そうそうそう
そもそも蛇口って原価いくらなんだろうみたいなことも多いじゃないですか
いや原価はほとんど
そうそう
絶対原価は別にあれですけどどれくらい新規があってとかっていう話じゃないですか
いやでもやっぱこれが放送されてあれめちゃめちゃ売れてると思いますよ
そうかもしれないですね
24:00
もうなくなってる可能性ある
知らない人もいるでしょうしねこれ近くに住んでて
こんなとこあったんだみたいな物言ってあるでしょうし
そうだってなんかこの辺住んでるけど最近知ったみたいな人もいましたよね
いましたよねだからそれは全然あるんじゃないですかこれで知られて
あそこの八百屋も繁盛するんじゃないですかね
ちょっと買いに行きたいですねこの鍵
鍵だけ
鍵欲しい鍵いや別に水ももちろん2リットルのペットボトル持ってきますけど
いやいやいや重いですって水重いから
ちょっとまたねそれを飲んだ日にはまた報告できればと本当に美味しいのかと
いろいろとこれを報告できればというかね
はい
はい
感じですよね
はい
はいありがとうございました
ありがとうございました
♪~