皆さん、こんにちは。ウェイポイントベンチャーパートナーズの平田です。
小田建設の斉藤です。
建設テックLABでは、これから企業を目指す方や、建設業の近接領域で事業に取り組むスタートアップの方に向けて、
初歩から分かる建設領域の解説と、建設関連のニュースやテクノロジー、スタートアップについて深掘りをしていきます。
今回は、新年1本目の回ということで、昨年の振り返りと、今年の注目点などについてお話ししていければなと思います。
新年明けましておめでとうございます。
新年おめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
平田さんは、年末年始どう過ごされました?
僕は、研究したかったことに時間をフルベッドしてました。
いや、いいですね。まとまった時間ってなかなか取れないから。
そうなんですよ。
休連休っていいですね。
年末年始ぐらいじゃないと、連絡も来ないし、みたいな時間ってなかなかないですし、
結構まとまった時間があるから作業しやすいみたいなものってあったりするじゃないですか。
そっちに思いっきり時間を振って、有価証券報告書読みまくるというわけのわかんないことをやってました。
そういう気が狂ったようなことは、ちょっとなかなか、日常じゃできないですもんね。
そうですね。なかなか。
あのボリュームがね。
どこまで読んだっけとかってなると、やる気がなくなっていくというか。
そうですよね。思い出すとこからがスタートですからね。
そうなんですよ。
逆に斉藤さんどう過ごされてましたか?
私はですね、本当に予定も何も入れずにですね、子供とディズニーランドに。
あ、ディズニー行ったんですね。
今日行こうよみたいな感じで昼から行ったり。
あ、すごい。めちゃくちゃ分かる。
あとは公園、あの滑り台が大好きなんで、いろんな公園の滑り台連れて行ったりとかして。
夜はですね、時間もあったので、ドラクエの写真を撮ってしまいまして。
やったらおしまいだよなと思いながら、ドラクエをダウンロードしたら、もう結構それに時間を置くようになりました。
でもですね、最後の2日ぐらいにさすがにレベル上げがめんどくさくなって、やめたんですよ。
やめて、そろそろちょっとなんかやらなきゃなみたいな感じで、1年半ぐらい寝かせてた学術論文があるんですね。
建築産業に関する文もいくつか書いてるんですけど。
それをちょっと思い越し上げて手をつけると、やっぱり何もない時間なんですごく進んでですね。
たぶん2本ぐらい作れそうだなって、今分析もしたり、統計分析も得意なんですけど、統計分析をして行動のエラーだとかで戦いながらですね。
最後の2日間だけはちょっとなんか、なんかやりました。
いやでもドラクエとかゲームも翌日仕事がないってなると、まあ深夜までやってもいいかみたいになるんじゃないですか。
朝の5時今でコースですからね。
そうです。
いや分かります分かります。
同じようなことを1日2日だけ、あのイカゲームの2が公開されて、この年末に。
イカゲーム2だけは全部一気見して寝不足になりました。
いいですね、そういうのがやっぱりこう連休の過ごし方としては非常になんかそういう時しかできない、いい過ごし方です。
贅沢だなと。
UFOを読みまくってずっと休連休それしてたのかと思ってちょっとシュートしてみましたけど。
さすがにイカゲームは見ました。
よかったです。
ありがとうございます。
じゃあまあそんなこんなで年末年始をいろんな過ごし方をされた方も多いかなと思いますが、
ちょっと建設のお話に戻りまして、
ちょっとまずは昨年の振り返りみたいなところからできればなと思っておりまして、
昨年の建設業界で印象的だったニュースはあるかなみたいなところからお話できればと思っております。
で、いきなりお聞きしてもあれかなと思ったんで、
ちょっと個人的に関心があったところをいくつかピックアップすると、
どうしても外せないだろうなと思っているのは去年年始にあったのと半島地震のところかなと思います。
非常に大きな災害だったし、かつ海の隆起みたいなところもあって、
ある意味災害復興すごく難しい部分があるかなと思っていて、
そういった建設業界においてはすごく大きなテーマからスタートした1年だったのかなというふうにも思っています。
次のテーマでいくと4月ですが、時間外労働の上限規制の適用開始っていうところで、
ここは別に建設業界だけに限った話ではないんですけれども、そこがいよいよ始まってきました。
人手不足みたいなところが騒がれる中で、さらに時間外労働規制みたいなところも始まり、
人件費も上がりっていうところで、結構人関連のニュースはすごい多い1年なんじゃないかなというふうに思っておりまして、
それに続くかのように、ちょうど6月だったと思いますが、改正建設業法が可決をされました。
これ多分一部去年の12月から施行してるような感じかなと思うんですけれども、
現場を2つ掛け持ちをするみたいなところを一部条件下においては容認するようなところが出てきたっていうところもありましたし、
最後11月のところで言うと、ちょっとこれそんなに長い目で見てもそういう数字なんだなと思ったんですけど、
建設業における倒産件数が過去10年最多になりました。
これはどちらかというと、人材不足であったりとか、人件費の高騰みたいなところの拍車をかけるような要因もあって、
倒産が過去10年最多っていうような状態になりましたみたいな形で、
ちょっと個人的に気になったニュースをいくつかピックアップしてみたんですけど、
斉藤さんの中で気になるニュースだったりとか、今の中から気になっているポイントみたいなもしあれば伺いたいなと思うんですけどいかがですか。
当然、野党半島自身は結構衝撃的で、そういった休みだけど災害復旧に携わる建設業みたいな、
やっぱり社会に不可欠な存在として建設業の力が発揮できた都市でもあったのかなというふうに見ていました。
一番印象に残ったのは最後におっしゃられた建設業の倒産件数が過去最大で、過去10年で最多のケースだということで、
結構これデータを見ると、帝国データバンクさんが出されている回数ですけど、圧倒的に早いペースで、
昨年の10月時点で、1月から10月までで1500件の倒産ですね、統計上見れるのが。
これ結構衝撃的でしたね。
なぜかと言いますと、建設業非常に拡張なんです、今。
特に建築、民間建築においては、開発したい、投資したい、施設を建てたいというお客さんがいっぱい予列で待っているような状況なのに対して、
これだけ倒産が増えていると、結構住居のバランスがもう崩れてしまって、完全に住居のミスマッチが起きている状態かなというふうに認識しています。
結構どっちにしても不幸で、人件費が、建設のニーズが増えると人件費が当然高くなってきますし、
高くなってくると支払いができない、中小の建設業さんは廃業されざるを得ないとか、
さらにそうやって担い手がいなくなっていくことによって、発注したいけど受注してくれる建設会社がいないみたいな、
結構悪循環のスパイラルが今足元で起こっているなというふうに思います。
ただ、悲観する話だけでもないのかなとは思ってまして、幸いなことに需要はあると。
需要はたくさんあります。特に国内もありますし、グローバルに見ても非常に建設需要が高まっているという認識ですが、高まっています。
それに対して生産が追いついていないという単純な構造になりますので、
そこに対する打ち手は、本当にその供給、労働供給の部分だとか生産性の部分で対策が非常に求められていくという状況かなと思います。
建設業もですね、なるべく仕事はしたいわけですね。それだけ困っている方がいらっしゃって、いい仕事をしたいわけなんですが、
ただその生産性を上げなきゃいけないという状態になっていますので、そこに対する投資、ICTだとかDXに対する投資、
何かということに対して各社が積極的になり始めていますので、そういった部分でスタートアップに対する期待が非常に大きくなってきているなというふうに思います。
本当にかなり急激に倒産件数が伸びていて、ちょっと先ほどのデータを少し長い軸で見ると、
実は2021年にその倒産件数の大底をつけているっていうようなタイミングがあって、
実は15年から21年まではどちらかというと減少傾向、倒産件数が減っているっていうような傾向できていました。
ただその2021年大底をつけた年が、今回1月から10月までのデータしか出てないので、まず1月から10月だけで見ると2021年872件倒産がありました。
ただこの数年間で急激に上っていって、約倍近いような1566件まで伸びてきているというような状態で、
もうおそらく去年の23年の数年での着地が1670件ぐらいだったっていうことを考えると、
もうおそらく去年に関しては1800か1900ぐらいいくんですかねっていうような数字で伸びてきているというような状態なので、
やっぱり人がいない、人件費が上がり続けている、加えて資材価格も上がっている、資金繰りも人繰りもすごく難しいみたいな中で、
ある意味中小の建設会社さんの経営の難しさみたいなのがより上がってきているのかなっていう感じはすごくさせられるデータかなと思いました。
実はめちゃくちゃあるんじゃないかなと思っていて、ちょっと25年に注目していることの中でもちょっとその辺りもう少し深掘りさせていただけたら嬉しいです。
今のお話はどちらかというと建設業界全体観のお話でしたが、スタートアップみたいな観点で言うと、
点検の領域ではありますが、テラドローンさんとリベラウェアさんのIP上場がありましたよっていうのが去年の大きなトピックなのかなというふうに思います。
今度は変わって2025年、今年注目していることみたいなところをお話ししていければと思うんですが、
ここは生成AIに聞いてみようということで、ChapGPTとGeminiとPowerPlexityに聞きまして、
2025年何が建設業界としてホップになりそうかみたいなところを聞いていくと、いくつかアジェンダを挙げてくれました。
1つは先ほどお話しした24年4月に適用開始された時間外労働規制の影響みたいなところのしわ寄せと言いますか、その影響がいよいよ出てくるのが今年なんじゃないですかみたいなところで、
その影響の出方は注目してみても面白そうですよねっていうところを出してくれたのが1つ。
もう1つがそういった背景もありますし、改正建設業法が出てきたので、少し現場を複数持つみたいなことが出てくるとちょっと変わるのかなと思っているので、
その辺りも含めてみたいなと思っているところが人手不足の深刻化みたいなところと、合わせて具体的な対策として何を打っていきますか。
今一応複数の現場を駆け持てるようにはなったと。ただ一方でそれだけで本当に大丈夫ですかと。
それが適用される人の数ってある程度限定的ですよねっていう中で、じゃあ実際に長期で見るともしかするといろんなテックを入れてとかロボティックスでとかっていう話があるかもしれないけど、
一方で短期的にはどうするんだっけみたいなところもある中で、外国人労働者の方であったりとか、女性高齢者の方の活用みたいなところは1つ注目に値するんじゃないですかと。
加えて3つ目が脱炭素クリーンビルディングみたいな文脈のお話。4つ目が、これは本当に去年もすごく話題になったなと思いますが、ウクライナに加えてイスラエルでも戦争が始まってしまいました。
アメリカでは大統領選挙があって大統領変わりますっていう中において、生活的なリスクを踏まえたときにサプライチェーンの強化であったりとか資材価格の高騰に対してどう対応していきますかみたいなところアジェンダとしてあるよね。
5つ目ですかね、災害復興と減災のところで、ノトハントー地震被災からもう1年がこの正月で経ったわけですけれども、まだまだ引き続き復興している真っ最中という中で、
加えて他にも南海トラフであったりとか首都直下であったりっていうところで、これから起きるであろう災害みたいなのもある中で、災害復興に加えて減災どういうふうに対応していきますかっていうところは日本ならではのテーマなのかなと思います。
最後のところがさっきの建設会社を買っていくっていうところも1つ手じゃないかっていうお話があったかなと思うんですが、
最後のところで建設DXの高度化と構造の変化みたいなところで、ここの構造変化っていうところはまさにテックを持ったスタートアップが逆に現場を持っている建設会社さんと一緒になって何かチャレンジをするみたいなのがあるんじゃないかなと思ったポイント。
DEOのところでチャップGPT、ジェミニ、パワープレキシティに聞いたアンサーはこんな感じでした。
斉藤さんいかがですか?
もう完璧すぎて特にこれ以上ないと思うんですけど。
なかなかいいチョイスですよね。
まんべんなくいろんなトピックを挙げていただいているなと思います。
やっぱり生成AIすげえなと思いながら3つ比較して出してみたんですけど、結構ちょっとずつテイストがずれてて、それを取りまとめるとこんな感じでした。
個人的にすごく興味があるなと思ったのはサプライチェーン強化資材価格の高騰みたいな分野と、最後の建設DXの高度化、構造の変化。
建設DXの高度化というよりはどちらかというと個人的には構造変化の方が興味があるなと思いながら見てまして、
建設業界の構造変化みたいなところで言うと何回か前のタイでもあったかなと思うんですけど、モジュラー建築だったりとか、
昔トフトバンクが投資していたカテラみたいなところだったりっていうところで、結構もう抜本的にテックを入れてドカーンとやりますみたいな、
大きな調達が必要になる系のものがイメージされるかなと思うんですが、どちらかというと個人的に注目をしているのは、
そういった大きいところもそうですけど、どちらかというと本当に今ある実現場に対して今のリアルのやり方にテック武装をしていくみたいなやり方が
チャンスがあるのかどうなのかみたいなところは個人的に気になっているところかなと思ったりしています。
私も意見ですけど、とてもやる価値があるというか、非常にいい視点だと思ってまして、なぜならばですね、大手のゼネコンだとか、あるいは専門工事会社さんもそうなんですが、
会社の歴史は長い。会社の歴史長いですよね。戸田建設もだいたい140数年ですし、100年以上続いている会社が、
ワンサーがいる業界です。専門工事会社さんもやっぱり2代目3代目という形で引き継いで来られている会社さんが非常に多かったりするので、それが建設業界のプレイヤーの特徴だというふうに思います。
で、なぜそれで変化がなかなかできないかというと、やっぱり完成の法則があるんですね。組織的な完成が働いてしまうので、これまでのやり方から変えられなくなってしまう、変えづらくなってしまう。
当然サプライチェーンも再構築しなきゃいけないですし、これまで投資していた設備なんかも新しいやり方をすると使えなくなったりするわけですよね。あるいはその学習しなきゃいけないというカードルも当然あったりしてですね、なかなかやっぱり変化が遅い業界だというふうに認識していただいていいんじゃないかなと思います。
逆に言うとそれがチャンスで、じゃあもう既存のエンティティが変わりにくいっていうのを逆に言うと、テク企業からしてみると、まあ参入しづらいという側面もありますし、じゃあ自らが建設業をやってしまえばすぐ変われるんじゃないと。
ベースがなかったりしますし、組織の完成もないわけですよね。これまでのやり方っていうのはそもそもなくて、新しいやり方が最初からベースになっていくという考え方がありますので、もしかしたらそういったところの方がビジネスオプチュニティ非常に大きいんじゃないかなというふうに思ったりします。
で、それの事例にはならないと思うんですけど、少し面白い会社がありまして、前もちょっとお話ししたかもしれませんが、サンフランシスコにある建設会社DPRコンストラクションというゼネコンがあるんですね。
彼らは90年代ぐらいかな確かに、できた割と新しい建設業界の中ですごい新しい会社なんですが、当然そのシリコンバレーの中心地にいますので、新しいテクノロジーとかをどんどん試して、非常にイノベーティブなゼネコンだというふうに私は認識しているんですけど、彼らは30年間で売上がどれくらいだろう、1兆円ぐらいに近くなっているのかな。
すごいですね、てか結構いろんなもの手掛けられてるんですね。