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こんにちは、リスナーのみなさん。知財図鑑ポッドキャストにようこそ。ホストの千鶴です。
今日のゲストは、知財ハンターの新井さんです。
よろしくお願いします、千鶴さん。
今日のテーマは、再生繊維フェルト）Rebornfiber™、です。
これはどのような素材なんですか?
このRebornfiber™は、不要になった繊維廃棄物や古着、売れ残りの医療品を主原料として作られた新素材です。
接着剤を使わず、繊維だけで作られていて、非常に柔軟性があります。
薄手のシートは布のように裁断や縫製ができ、硬質のボードは木材のように加工が可能です。
繊維100%で作られているんですね。
それで、この素材の厚みと硬さは調整できるんですか?
用途に応じて厚みと硬さを調整できるため、非常に多様なアプリケーションに対応できる素材なんです。
原料の違いによって、それぞれ異なる表情を持っています。
Rebornfiber™の用途はどのようなものが考えられますか?
ファブリック製品から建築資材まで、様々な材料の代替として期待されています。
とても可能性を感じますね。
この素材は他の素材と比べて、どんな点が特にすごいんですか?
いくつかのポイントがありますが、まずは多様な繊維を原料としていること。
単一繊維だけでなく、混合繊維も区別せずに使えるので、
廃棄される衣類や繊維製品を広範囲にわたってリサイクルできるんです。
なるほど、それだけ多くの廃棄物を有効活用できるわけですね。
他にはどんな特徴がありますか?
製造過程で水や接着剤を使わないため、環境への負担が少ないという点も大きな特徴です。
水や接着剤を使わない製造過程って、それ自体がすでに革新的ですよね。
ちなみに繊維100%で作られているという点は、どのようなメリットがあるんでしょうか?
繊維100%であることによって、繊維が持つ自然なメリット、
例えば断熱性、吸音性、通気性などがそのまま素材に生かされます。
つまりこの素材は廃棄物を有効活用しつつ、環境にも優しく繊維本来の良さを生かした多様とな素材というわけですね。
ちなみにこの素材が生まれた背景にはどのような思いがあるんですか?
実はこれまでリサイクル製品は100%リサイクル素材であっても、
高い製造コストや製造キャパシティの課題があって、なかなか普及しない状況がありました。
そこで株式会社グリーンフラッグは、資源循環に本気で取り組むために、
多くの人が手に取りやすい価格で安定供給が可能なリサイクル素材を開発したいと考えました。
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特に自動車内装材を製造している工場の既存技術を活用し、
それを環境事業に応用することで、コストを抑えつつも高品質なリサイクル素材を作ることが可能になりました。
既存の技術を生かして新しい取り組みにつなげる、とても賢いアプローチですね。
リボンファイバーの活用はいろいろとあると思います。
そこで、知材図鑑らしいユニークな妄想を教えていただけないでしょうか?
いいですね。リボンファイバー、ドームフェスという妄想はいかがでしょうか?
移動型の音楽×ファッションの祭典です。
面白そうですね。
このフェスは都市部で開催される野外コンサートとして考えています。
通常、野外コンサートは騒音問題や設営コストがハードルとなりますが、
リボンファイバーを使えば車音性があり、低コストで会場を設営できるんです。
なるほど、サステナブルで、しかも車音性がある素材を使うことで、
新しい形の音楽フェスを実現するわけですね。
そうです。
さらに、このフェスでは、外壁やステージ、グッズまで全てが廃棄衣類から生まれたリボンファイバーで作られています。
観客が自分の古着を寄付することで、入場料が割引になる仕組みも考えています。
それは素晴らしいアイデアですね。
参加者もアップサイクルに貢献できるし、文化的な体験も得られる。まさに一石二鳥ですね。
このフェスは毎年、開催地を募集して移動することで、
より多くの地域でアップサイクルの重要性を伝え、次世代型のサステナブルなイベントを目指します。
私もフェスに参加したいですね。
新井さん、今日も貴重なお話をありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
それでは今日はこれでお別れです。
また次回の資材図鑑ポッドキャストでお会いしましょう。
