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2024-05-29 10:44

外資系の温泉旅館

長崎県立大学教授エコノミスト 鳥丸聡
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この時間はZoom Up、毎週水曜日は九州経済です。
長崎県立大学教授でエコノミストの鳥丸聡さんです。
鳥丸さん、おはようございます。よろしくお願いします。
さて、今日はどんなテーマでしょうか?
今日は、外資系の温泉旅館についてです。
2週間前に、フェニックスシーガヤリゾートが、
アメリカの投資会社に売却するというニュースを取り上げたんですけれども、
結論として、平均的な日本人にとってのリゾートっていうのは、
長期休暇をとって、バカンスを満喫するっていうのじゃなくて、
一泊二日ぐらいで、ちょっと贅沢なお料理をいただける温泉旅館こそが、
リゾートじゃないかっていうのをお話ししたんですけれども、
一昨日なんですが、アメリカのハイアットホテルズコーポレーションが、
日本国内で3カ所、同社初となる温泉旅館を、
26年以降に開業するっていうのを発表したんですね。
国内で3カ所っていうのが、大分県岐阜市、鹿児島県薬島町、
そして神奈川県箱根町っていうところですね。
1軒あたりの客室数っていうのは、30室から50室と、コンパクトなんですけれども、
温泉の他にバーとかスパを備えて、
宿泊客の7割から8割はインバウンド客になる見込みだって言うんですね。
お値段の方が、平均客室単価は10万円台前半っていうことですから。
誰が泊まるんですか?
それなりの浮遊層っていうことですよね。
ハイアットの場合は、世界中に4400万人会員組織を持っておられるそうなので、
集客力には大いに期待したいっていうところですね。
このインバウンドっていうのが、実はとんでもなく大きな役割を果たすようになってきてて、
インバウンドがアウトバウンド、日本人が外国に出ていくインバウンドがアウトバウンドを逆転したのは2015年からなんですけれども、
昨年1年間のインバウンドが入ってくるのが2500万人。
アウトバウンドが960万人。
圧倒的にインバウンドが多くて、ここまでは割とインバウンド多いよねって足元に言われるところなんですが、
今月10日に財務省が発表した国際収支統計っていうのがあるんですけれども、
旅行収支、外で日本人が落とすお金と外国人が日本で落とすお金、これを差し引きしたやつですけれども、
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過去最高の昨年4兆2000億円の黒字なんですね。
一方ですね、貿易収支っていうのが3兆6000億円の赤字なんですね。
4兆2000億円旅行で稼いで、3兆6000億円貿易で赤字になってるっていうことですから、
コロナ禍とウクライナ危機を経って、今の日本っていうのは、
貿易収支の赤字分を旅行収支の黒字分で補って余りある国へと変貌遂げているっていうことになるんですよね。
だから今までインバウンドを育てましょう、大切ですよって言ってきたんだけど、
どちらかというと脇役みたいな感じで言われていたのが、もうガツンと目玉に添えられるようになったっていうことなんですよね。
ですからこの外資系の温泉旅館ができていくっていうのは当然といえば当然かなっていう感じです。
外資系のホテルだったら今もありますし、福岡だったらハイヤット、ヒルトン、ザリッツカールトン、
長崎だったらハイヤット、マリオット、宮崎と鹿児島にはシェラトンっていった具合なんですけども、
いずれも県庁所在都市、県都に立地してるんですね。
で、地方都市だとか群群を見渡すと、マリオットホテルが赤瀬ハウスと組んで、
すどまりで浴槽なしっていう道の駅に隣接する形で、フェアフィールド・バイ・マリオットっていうのを全国展開中で、
今全国29カ所あるらしいんですが、九州でも鹿児島県の樽水、それから佐賀県嬉野、福岡県浮波、
昨年11月は熊本県阿蘇って4カ所で展開し始めていて、
外資系ホテルっていうのは地方都市や群群ではリーズナブルなホテル。
県の都、県都では高級ホテルっていったパターンだったんですけど、
今回のハイヤットの場合は、県の都、県都じゃなくて、
温泉の都、県都に、外資系温泉旅館がお目見えするっていうことになるわけですね。
注目点っていうのは、ハイヤットが温泉旅館に参入するきっかけっていうのは、
もちろんインバウンドが増えてるからっていうことなんですけれども、
白色分離っていって、お泊まりとお食事っていうのが、
一般的な温泉旅館はもう一体化されてるんですが、
これを分けて考えましょうと。
つまり、温泉観光地の他の飲食店での食事も楽しんでもらったりとか、
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文化体験だとか体験農業をしてもらって収穫したものをお料理したりとか、
サイクリングツアーなんかもメニューに加えているっていうことですから、
地域経済の波及効果は結構大きくなるんじゃないかなと。
で、従来から九州の温泉観光地でも旅館が集まって一つになって、
集客力を高めようって話はあったんですけれども、
どうしても利害が対立するから協調する前に競争してしまって、
一枚岩になかなかなれないっていうですね。
だから南小国の黒缶温泉の入島手形っていうのは、
あれはもう多くの旅館が一つになって、
集客力を高めましょうで注目されたっていうことですよね。
もう一つこのハイアットで注目されるのは、
今大都市でオーバーツーリズムが問題視されてますけれども、
それを分散化させる温泉旅館ですね。
そういう役割も果たすんじゃないかなと言われています。
ただ課題もてんこ盛りでですね、
ハイアットが発表した3カ所っていうのは、いずれも国立公園、
鳥岳、薬島は世界自然遺産ですから、
開発の自由度が低いっていうことですよね。
そのあたりどうクリアしていくのかっていうのと、
あと白色分離で、
温泉地の飲食店での食事も楽しんでもらうって言うんですけど、
地元の受け入れ体制がですね、
外国語表記の道案内だとか施設案内がまだ十分とは言えないし、
温泉旅館でムスリムへのハラルフードへの対応とか、
決定的に必要なのがカード決済への対応とかですね。
まだまだやらなきゃいけないのはあるし、
人手不足対策も大きな課題で、
デジタル化っていうのが九州の温泉旅館に実はとても望まれているんじゃないかなっていう感じがしますよね。
どういったサービスをやっていくのかっていうことですけど、
ナイトタイムエコノミーが日本の場合遅れているって言われてますけど、
意外と海外の浮遊層だったら、
我々がやるように湯上がりに瓶入りの冷たいコーヒー牛乳を飲みながら、
マッサージ機に100円硬貨を入れてウトウトしたり、
浴衣のまんまで真剣勝負の卓球をして。
だいぶ昭和感がありますね。
そういう、いかにもジャパン・ドメスティック・オンリーみたいなのを意外と見せてあげたら、
ああ、This is the Japaneseみたいな感じですね。
そっちの方が受けがいいかもしれないですね。
受けるかもしれないっていうのを思ったりして、
その辺りちょっとどんな風になるのか見てみたいなっていう感じですね。
むしろそういう文化を楽しみたいと思っているイバウンド観光客が多いと思います。
日本そのものを出した方が面白いんじゃないかと思うんですけどね。
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そんな歌詞を作ったりするよりはですね。
なるほど。わかりました。
鳥村さんありがとうございました。
ありがとうございました。
長崎県立大学教授の鳥丸聡さんでした。
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