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皆さんこんにちは、AIエヴァンジリストの菊川と申します。 本日はですね、AI企業が顧客現場に降りてくる時代というテーマでお話をさせていただければなと思っております。
これはですね、最近業界の中で大きな話題になっている動きでもあるんですけれども、 私自身ここに触れたときにですね、これはエンジニアやPM、デザイナーだけの話ではなくて
AX支援に関わる我々ですとか経営者の皆さんにとってもですね、 産業地図そのものが書き換わる非常に大きなシグナルだなというふうに感じたんですね。
本日はその辺りをですね、私なりに整理して皆さんにシェアさせていただければというところで進めてまいります。
最近ですね、オープンAIですとかアンスロピックといったAI企業がですね、 APIを売るだけではなくて顧客企業の中に自社のエンジニアを直接送り込んで業務のAI実装まで踏み込む動きを加速させているんですね。
これがいわゆるフォーアディプロワイドエンジニア、他文字でFEDと呼ばれるモデルでして、
もともとはパランティアさんが国防や金融向けに確立した手法をAI企業が一気にエンタープライズ普及のために横展開し始めたというところでございます。
一方でですね、これがビジネスの現場にとって何を意味するのか、どう向き合えばいいのかというところで悩まれている方も多いかなと思っております。
実はですね、ここにはAI企業の論理と顧客の論理の間に立つ新しいポジションが必要になってきているという非常に重要なポイントがあるんですね。
本日はその辺りをFDEのファクト、AIビジネスアーキテクト、略してABAとAI横断実装化、略してACIという2つのポジションの定義、
そして3者の連携によるX実現というところまで踏み込んでお話しできればというふうに思っております。
まずはですね、Forward Deployed Engineer FDEというものが何なのかというところから整理させてください。
これはですね、簡単に申し上げますと、AI企業さんが自社のモデルを売って終わりにせず、顧客企業の中に自社エンジニアを派遣して業務プロセスのAI実装まで一気通貫で踏み込む事業モデルというところなんですね。
これまでAI企業さんはですね、どうぞAPIを使ってくださいというプラットフォーマーとしての立ち位置だったんですけれども、
ここから私たちが御社をAIマスターにしますという直接コンサル領域への踏み込みに転じてきているというわけでございます。
これは何を意味しているかというとですね、AI企業さんがこれまでSIワーさんやコンサルさんが独占してきた既存市場の利益層に直接介入し始めたということなんですね。
これはですね、私自身コンビニのプライベートブランド戦略と非常によく似た構造だなというふうに思っていまして、
儲かっている産業に対してデータと顧客接点を持つ側が自社ブランドで直接借り取りに来る構造というところで、
SIワーさんもですねコンサルさんも受託開発も全てがこの再編の渦中にあるというところでございます。
ここでですね、私が一番お伝えしたいのが、ではこのFDEが来る時代に顧客側、つまりAIを使って事業を変えていく側にですね、どんなポジションが残るのかというところなんですね。
私はここを2つのロールで整理しております。
1つ目がですね、AIビジネスアーキテクト略してABAと呼んでいるんですけれども、
これはですね、事業構造と組織設計からAIで何を変えるかを定義する、いわばAIを理解した事業設計者という立ち位置でございます。
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経営層の方と対話してROIをモデリングして、組織の人事制度から評価制度まで書き換え。
これがABAの役割というところでございます。
2つ目がですね、AI横断実装化略してACIと呼んでおりまして、
こちらはですね、営業、経理、人事、製造といった部門の境界を越えてですね、
AIを現場のオペレーションに着地させる水平横断のオーケストレーターというところなんですね。
ECRSで業務をすり向かしてから、ローコードやAIを組み合わせて再設計する。
ここの努力さえ部分を担う役割でございます。
FDEとの構造的な違いはですね、起点が全く違うんですね。
FDEはAIで何ができるかから入りますけれども、
ABAとACIは事業がどう変わるべきか、業務がどう動くべきかから入る。
ですので、対話する相手も報酬構造も撤退条件も全部違ってくるというところで、
ここが非常に重要なポイントになってまいります。
ではABAとACI、そしてFDEがどう連携することで、
企業のAXが実現するのかというところなんですね。
私はここを3層モデルで整理しております。
まず一番上にあるのが経営層との対話でして、これはABAが担う領域なんですね。
事業仮設と投資判断のレイヤーで、ここでAIで会計事業のスコープを決めるというところでございます。
次にですね、ACIが決まったスコープを業務の言葉に落とし込んで部門を横移動しながら、
現場と一緒に業務を再設計していくんですね。
そしてその下にFDEを置くんです。
モデル実装やAPI統合といった技術の塊の部分はですね、
FDEさんに発注をしてABAが統制し、ACIが主応を伝えていく。
FDEを自社の道具として使う側に立つ。
ここが非常に重要なポイントなんですね。
この3層がきちんと噛み合った時に、初めて単なるツール導入ではない、
業務設計や力の組織変革としてのAXが立ち上がってくるというところで。
ここがですね、私自身、FAISや個人のアドバイザリーの現場でも繰り返しお伝えしている本質的なポイントでございます。
というところで、本日のポイントを最後に少し整理させていただければと思っております。
一つ目がですね、AI企業がFDEというモデルでコンサル衛生領域に直接介入し始めたという
産業構造の仕方変動のファクトでございます。
二つ目がですね、その時代に顧客側に立つポジションとして、
AIビジネスアーキテクト、ABAとAI横断実装家、ACIという二つのロールを明確に持つことというところでございました。
そして三つ目がですね、この二つのロールがFDEを使う側に立って、
3層で連携することで、業務設計ありきの本物のAXが立ち上がってくるというところでございます。
まずはですね、ご自身の組織でABAは誰か、ACIは誰か、FDEを使う側に立てているかというところを
ぜひ問い直してみていただければなと思っております。
本日はお聞きいただきまして、マトニアリバンジェリストの菊川でございました。