エヴァンゲリオン30周年記念展「ALL OF EVANGELION」感想回です。
原画やレイアウトに書き込まれた色味や動きなどの指示、筆跡や筆圧など、
多くの人が関わったことが伝わる中間制作物。原画もレイアウトもセル画もたくさん。
膨大な「手を動かした跡」に圧倒されつつ励まされました。
エヴァに限らず、アニメーションを「プロダクト」として見ることが好きなんですよね…。
https://allofevangelion-ex.roppongihills.com/
【置いとくね】
今年は全スーパー戦隊展にオールエヴァ展と
「ATAC:アニメ特撮アーカイブ機構」の資料にたくさんお世話になりました。
アニメ・特撮の中間成果物を適切に保管・活用する非営利団体です。
上野も気持ちばかり支援しました。
****************
ラジオ番組や音声コンテンツ、ナレーションなどを制作している上野紋が、最近の思考や身のまわりのこと、観たもの聴いたもの、長年向き合えなかった「好きなもの」について語る音声配信です。
【出演】上野紋
Website… https://aya-ueno.com
X… https://twitter.com/au1982917
ハッシュタグ… #しゃべりながら考える
●番組の感想やおたよりは、メールやSpotifyコメント欄(非公開・上野のみ拝見します)からお気軽にどうぞ!
【gmail】au1982917@gmail.com
感想
まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!
00:00
こんにちは、上野綾です。しゃべりながら考える、この番組は、ラジオパーソナリティや各種音声コンテンツの企画制作などを行っています。私、上野が。
自分の最近見たもの、聞いたもの、長年これまでうまく向き合えなかった好きなものの話、身の回りのことなどについて、考え考えお話ししている音声配信です。
先週の第18回を撮って出してっていうプロセスが、一週間前の金曜日、夕方になるちょっと前ぐらいに撮って、で、ちょっとつまんで、で、ぺって出してっていうことができたんですよ。
それがすごく、私の中で一つ、心理的なハードルが下がったというか、軽くなった実感がありまして、どうしても何か他のことするときもそうなんだと思うんですけど、
この日にこれやって、この日に出さなきゃいけなくて、で、それまでにあれしなきゃこれしなきゃっていうのを割と考えてしまうタイプなんですね。
撮るまでが重いみたいな、お風呂入ったら気持ちいいけど入るまでちょっとめんどくさいなみたいな、そういうことにも似てるのかなっていうのがあったんですけど、
先週撮って出してがうまくいったことで、自信につながったというか、気持ちが楽になって、今日も前向きに何喋ろうかなという気持ちになっております。
なんか、先週はね、なんか疲れがとか、頭が痛いなとか、休まなきゃダメですねみたいな話してましたけど、寝たおかげですっかり元気になりまして、これで年末を楽しめるぞという気持ちになっております。
皆様はお元気でしょうか。年末進行の時期ですからね。風邪ひけないけど仕事は増えるみたいな感じじゃないですか。大変ですよね。
さて今日なんですけど、この1週間、その年末進行に私も追われつついろいろやってる中で、でも12月に行くよりは多分11月中に行っておいた方がいいなと思いまして、
エヴァンゲリオン30周年記念展、オールオブエヴァンゲリオン行ってまいりました。これ今六本木ヒルズの52階にある東京シティビューという会場でやっている
エヴァの展示会で何が展示されているかというと、セル画とか原画とかレイアウトとかっていうアニメーションになるための素材が展示されているわけです。
出来上がったイラストとかじゃなくて、そのアニメーションという一つの製品を作るためのもの、いわゆる中間成果物というやつですかね。
500点以上あるということで、行く前もこれは行かなきゃいけないと思って、行った後もやっぱりアニメの私ここが一番好きなんだよなっていうポイントだったんですよ。
こういうセル画とか原画といったアニメーションができる手前の段階の成果物というか、そういうのをたくさん見てきましたので、どんなふうに良かったと思えたか。
展示の内容そのものというのもご紹介はするんですけど、私が感銘を受けた部分をちょっと考え考え振り返っていこうかなと思っております。よろしくお付き合いください。
03:05
アニメが好きなんですよ。前も何度かお話ししたことあるかと思うんですけど、小さい頃から見てたアニメも途中でエンドロールを見るのが毎回の日課になってたことがあって、
別に人の名前もそんなに覚えてないし、制作会社がどこでっていうのがどう違うのかとか、それがどういうことなのかとか、ここに書かれた作画監督という肩書きがどういう仕事をしている人たちなのかというのも、よくわかんない頃から、でもエンドクレジットを見るのが好きだったんです私。
改めてですけど、何でかというと、それを作っている大人たちがこんだけの人数いるっていうのが、このクレジットでわかるからだったんですね。自分が見ているこの30分とか25分とかのアニメーション1本を作るためにこれだけの大人が仕事をして関わっているんだなっていうのを感じるのがすごく好きだったんですよ。
そうこうしているうちに95年にエヴァが始まって、鹿児島はエヴァ映らなくて、私が最初に触れたのは97年の春エヴァという旧劇場版総集編と新作というやつだったんですけど、それでエヴァンゲリオンという作品にも衝撃を受けてズブズブと入っていくわけなんですけど。
今回のオールオブエヴァンゲリオン展は、先ほどちらっとご紹介しましたけど、その95年に始まったテレビアニメの26話分のセル画。アニメーションってどうやって作られるかっていうのはどのぐらい皆さんご存知なのかっていうのを毎回私わからなくなるんですけど、私もどれぐらいわかってるかわかってないし、その世の中的にどれぐらい知られているものなのかっていうのも毎回手探りになっちゃうんで。
改めて、私の知ってる範囲なんで違うところもあるかもしれないんですけど、ざっくり言うと、絵を鉛筆などで描いて、動かす人がいて、動く部分が足されて、それが全部セル画に写されて、プリントですね。
転写されて、そこに色をつける人が一色一色指定された色を手作業で絵の具で塗っていって、セル画ができました。それを背景、これも背景も絵ですね。背景を描く人がいて、描かれた背景とセル画、人物とかロボットとかが描かれたセル画を背景と合わせて1枚撮影する。
そこからちょっと動いたものをまた撮影するっていうプロセスを何回も何回も経て、全部つなげるとアニメーションになって動くという。すごくざっくりですけれども、そういうことだと私は認識してるんですね。
今回テレビシリーズの30年前ですから、セル画ってその透明なシートに描かれた、彩色された色がついている、撮影するためのセル画がオープニングの映像で見てたカットとかもいっぱいあってですね。
06:03
1話から26話までと、旧劇場版、最初の映画の時、もちろん今ご紹介した通り1秒作るのに何枚みたいな世界なので全部じゃないけど、でも残っている中でほぼ初公開であろうっていうのを今回は厳選されたみたいで、たくさん出てましたね、セル画。
プラスチックとか、私たちもカバンとか持っててたまにモロモロが出たりしますけど、セル画も過水分解といって保存状態によってはボロボロになってしまったり、展示どころではなかったりって破損したような状態になることもあるそうなんですけど、今回展示されているのは本当に状態が良くてびっくりしました。
こんなに残っているのかと思いました。それはちゃんと保存して保管して資料としてアーカイブする機構が別にあって、そういうところで保管されていたそうなんですけど、っていうセル画。
あと、新劇場版以降、2007年以降なんですけど、はデジタルで作画されているので、でもデジタルと言いつつ、人の顔とか動きの指示とか、ピアノこんな感じとか、この空間はこんな感じっていうのはもう全部手作業、手書きなんですよね。
アナログで鉛筆で、ペンとか。その原画とか資料とか、この風景はここの角度からこんな風に撮りますっていう絵コンテをもうちょっと詳しくしたレイアウト画っていうのが、一枚絵で指示書みたいな感じでいろんなことが書き込まれてるんですけど、そういったものが展示されていて。
いやー、良かった。良かった。やっぱりこう、人の手で、しかも一人じゃなくて、一人の人が同じ作品をずっと描き続けるって、昔のアニメはそういうこともありましたけど、いろんな人が関わって、次に作業する人のために指示書も兼ねて絵を描いて渡しているっていう、プロダクトのプロセスみたいなものを見ることができたっていうのは、今回すごく良かったですね。
もちろんこれまで見たことがある、あのシーンのセル画が残ってた。わー、すごい希少性が高いっていうのもあった。あった。私の中にはありましたけど、それ以上に、特に新劇場版なんですけど、鉛筆画がね、本当に多いんですよ。
ここのカットの表情とか、人物だけじゃなくて、エヴァの機体がこうなっててとか、このポーズはこういう形でとかっていうのを、人の手で描かれてるんですよね。もう嬉しくて、ズロく買っちゃって、私。今手元にあるんですよ。高級感のある、ずっしりとしたやつで、今回展示されているのが一通り網羅されてるんですけど、
それ見てても、アニメーションは絵であり、作品であるとは思いつつ、私はどちらかというと、いろんな人が関わっている、なんていうのかな、制作物というか、やっぱりプロダクトなのかな、であるところが好きで、そこに完成した映画なりテレビアニメなりが放送されている、それを見るのもすごく好きなんだけど、
09:17
完成に至るまでに、どんな指示が送られていてとか、どういう紆余曲折でこの人はこの服を着ているのかとか、最初の段階ではちょっと違う服着てたのかな、みたいなのが伺い知れる。そんな説明はないんですよね。展示会自体に説明はそんなないんだけど、いろいろ見てる中で、こんな風に変わってったのかとか、最初のイメージってこういう生き物だったんだなとか、
そういうのが指示書として書かれているというか、ラフ画ですけど、めちゃめちゃ良かったですね。そういうのを感じられるのが好きだなぁと改めて思いました。
だからエヴァンゲリオンに限らずですよね。別に庵野さんとエヴァンゲリオンが好きで、好きなんですけど、それだけじゃなくてスタッフの一人一人、もちろん今回のこの作品展は、このカットは誰が書きましたとか、この原画は誰が書きましたっていう制作物にサインなどがあるものばっかりじゃないというかない方が多いんです。
なので、私が今こうやって展示会で見てても、誰が書いたのかなっていうのがわからないケースの方が多いんですよ。詳しくなると、この顔の書き方とか、この指示の仕方とか、この筆跡は誰だみたいなのがわかると思うんですけど、そこまでではなく。
でも見てると、鉛筆書きかペン書きかとか、鉛筆でも筆圧の強さ、線の細さみたいなところから、これは別の人だなとか、これとこれは同じ感じだなとかっていうのがわかって、なんか人を感じられるんですよね。そこがすっごく良かったなと思いました。
もちろん完成したものを見ても、この顔とこの顔はこの人かな、みたいなことはきっとわかるんでしょうけど、なんかそのもっと手前の、もうお仕事としての資料を見せてもらえた。こういうのって、完成したらもう、その完成した映像がすごいっていうので語られがちだし、それでいいと思うんですけど。
その合間に、世には出ないけどたくさん作られているものっていうのがある。そこに至るまでにいろんな手の動かし方があって、いろんな人が手を動かしていたっていうことがわかることが私は好きなんだなと思いましたね。
設定資料とかは、その書かれた方のサインが入ってたりとか、ここまではこの人が考えたんだな、みたいなのがわかるようにはなってるんですけど、あとはその動かすときの指示とかね。用語はよくわからないけど、これは指示なんだろうな、これを読んで色を決めた人がいたりとか、色を塗ったセクションの人がいたりとかするんだろうなとか、っていうのをすごく感じられて大変に良かったです。
12:01
図録めくってニヤニヤしようと楽しみが増えました。
本当に2007年以降の新劇場版とかに至るとデジタル作画だと思ってたので、もう全部デジタルで作業しているのかなと思ってたんです、勝手に。
でもここまで原画とか鉛筆画とか鉛筆描きの資料がどんなに残っているっていうのがちょっと意外な感じがして、もうずっと、人によって多分お仕事の仕方がデジタルで作画される方もいらっしゃるんでしょうけど、こんなにたくさん見せてもらえて嬉しいなという気持ちでおりました。
これ本当にエヴァンに限らないんですよね。私がアニメーションの好きなところ、人の仕事であるっていうところが本当に体現されていて、それがエヴァンゲリオンという作品だったっていうのもあって、良かったなぁ。
人が手を動かした跡を見られるっていうのがすごい好きなんですよ。そんなことを言ってるのに、今年は夏から秋にかけて、まあその人が手を動かした筆跡とか過程とかを知ることができる類の展示会に行きそびれ続けてまして。
なんかいくつかあったんだよな。関西万博の大屋根リンゴを設計された藤本壮介さんも、10月、11月までかな。森美術館、たまたま同じ森ビルですけど、森美術館で建築の展示会をやっていらして、その名も藤本壮介の建築って言うんですけど。
夏から秋までやってたんです。いつか行こう、いつか行こうと思ってたの。いろんな人の感想とか聞くと、やっぱり藤本さんが手を動かし続けていたラフであるとか、自分のイメージスケッチであるとかっていうのを展示されていたらしくて、見たかったなーって思ったまま終わってたんですよ。
完成品でもないし、結果的にこのアイデアは世に出ない可能性もあるけれども、それでも手を動かして一つの可能性であった。最終に至るまでの一つの道だったっていうのが分かるのが好きなんだなぁと思えていたんですけど。
見逃したのは痛かったけど、今回エヴァ展で見られたのは良かったなと。勝手に救われた気持ちでおりましたね。そう、藤本さんだけじゃなくて、もう何件か夏に行きたかった展示会行けなかったんですよ。やっぱね、行きたいものにはちゃんと時間とって行かなきゃいけないなっていうのは反省です。
行けたものもたくさんあるし、見られた映画とか良かったものもたくさんある分、もうちょっと行く機会を作ればよかった。やっぱ行かなかった公開ってどうしようもないですもんね。なので、これは2026年に持ち越しだなぁと思っています。
私、いつまでかな?仕事始めてすぐに、もっと前かな?いやでもそうだな、それぐらいだな。完成品に至るまでの試行錯誤の後っていうのは、皆さんいろんな触手で見せてもらえることって少ないじゃない?
15:13
例えば試作したとか、練習したとかっていう、世に出す前の段階の創作物みたいなものって世に出ないじゃないですか。私はある程度の年齢になるまで、みんながもう一発でゴールにたどり着いてると思ってたの。なぜか。何なんでしょうね。これもちょっともうちょっと考えなきゃいけないなと思うし、そんなわけないじゃんって思うんですけど。
世に出てるものが100だと思ってたんですね。氷山の一角じゃなくて、もう全てだと思ってたんです。そうでもないらしいぞ。みんなこう、いろんなところで試行錯誤をしたり、ラフを書いて書き直したり、持ってたアイデア全部一回ちゃぶ台返してバーンって捨てたりして、苦悩しながら生んでるっぽいぞっていうのに気づいてから、できない自分を認められるようになったみたいなくだりもあるんですけど。
そういう気持ちにもなれました。自分自身も、こういう誰かのお仕事の展示を見せてもらうと、自分の手の動かし方、もちろんジャンルも違うし、やってることも違うし、お絵かきをする職種ではないけれども、自分がやるときに、試作をどれだけ作ったっていいし、どれだけ時間をかけてもいい。
そう、なんか時間がかかるのも悪だみたいな、なんか強迫観念があったんですよね。どれだけ時間をかけてもいいし、限られた中ではあるけれども、この試行錯誤の時間っていうのは、取ろうと思って取っていいものなんだっていうのに気づいたことが、どこかのタイミングで、もう忘れちゃいましたけど、どこかのタイミングであって、目から鱗が飛び散ったんですよ。
で、改めてこうやって年月重ねてさ、自分もいろんな試行錯誤をしている中で、改めて人の試行錯誤の後とか、アイデア出しとかラフを見せてもらえる機会があると、大変に励まされますね。自分も自分なりの方法で自分なりの手を動かし続けたらいいんだっていう。
なんかその変な強迫観念じゃなくて、お前も手を動かせ!やれ!みたいなことじゃなくて、手を動かし続けていいんだなっていう、すごく励まされた気持ちで帰ってきました。
余韻がすごすぎて、六本木ヒルズクリスマスマーケットやっててね、お腹空いたからクリスマスマーケットでホットドッグ買って、チーズつけたり芋つついたりしながら一人で食べてたんです。
でもあんなに原画の写真めちゃめちゃ撮って一生懸命になったあまり、六本木ヒルズのクリスマシーな写真は一枚も撮らずに帰ってきたね。
びっくりしました。綺麗でした。キラキラしてた。クリスマス時期に六本木ヒルズに行くなんて、なんかちょっとウキャウキャしちゃうなぁと思いながら行ってきましたよ。
2026年もまだ1ヶ月ありますけど、今年は自分なりに手を動かしていかなきゃいけないなと思えた次第です。
18:03
そう、それと含めてなんかもう手帳が12月スタートになると、今年分の手帳に良かったことリストを書き始めて、もうなんかしきめくくりの気持ちになってしまうんですけど。
そういうのもあるのかな。なんか今年を振り返りつつ来年に向かうというモードになっちゃいますよね。
忘年会も増えてくるしね。楽しい時期が続いていくと思いますので、皆さんも今年励まされたこととか、今年できたこととか、褒め合う会をやりましょうよ。
よかったらメッセージなども寄せください。さてこの番組では皆さんからの感想お便りをお待ちしております。
メールの方は au1982-917-gmail.com
xqtwitterハッシュタグは、しゃべりながら考える。考えるだけ漢字使っております。ちょっと長いんですけれども、こちらのタグを使っていただきますと感想を慎んで配読いたします。よろしくお願いします。
またスポティファイのコメント欄も今非公開になっております。上ののみ拝見できるんですが、内容によって公開させていただく場合もありますので、もしそれでもいいよという方がいらっしゃったらお気軽にコメントを寄せください。
いやー、この間ねコメントをいただいてて嬉しかったんですよ。よかったら活用してください。よろしくお願いします。
ということで11月無事に締めくくれました。さあ12月健康第一で楽しめたらいいですね。どうぞお体にはお気をつけください。
それではお付き合いありがとうございました。しゃべりながら考える。また来週です。上野彩でした。
19:38
コメント
スクロール