Notion Mailの基本機能
Notionから、Notion Mailというメールのツールが登場しました。
Notionとは別の独立したツールです。
Notionカレンダーと同じ感じですね。
Gmailと連携して、Gmailのメールを読んだり書いて送ったりできるツールです。
なお、ちょっと注意しないといけないのが、Notionのアカウントに登録しているメールアドレスが、
使いたいGmailのアドレスと一致していないと使えないらしいです。
私はGoogleのアカウントでNotionにログインしていたので大丈夫でした。
Notion MailはWebブラウザ上で使えますし、デスクトップアプリもあります。
iPhone用のiOS用のアプリが間もなくリリース予定となっています。
まず使ってみて思ったのが、ユーザーインターフェースの良さ、動きがキビキビしている快適さです。
メールのツールとしてはスタンダードな感じの左側にメニュー的な部分があって、
右側にはメールの一覧が1メール1行で表示されています。
で、一つメールを選ぶと右側にメールの全体像、本文も含めた全体が表示されます。
で、これが絡む分けして表示されるというよりは、上に乗っかって開閉式のパネルとして表示されます。
Notionのデータベースを使っている人だとわかると思うんですが、
Notionのデータベースのサイドピークで開くという表示方法と同じです。
Gmailでは設定でレイアウトを変えられて、絡むを分けることで、
左側にメールの一覧、右側にメールの本文、全体像と表示できるんですが、
その場合完全に絡むで分けられるので、それぞれが表示面積を奪い合うことになってしまいます。
Notionの表示方法だと、本文がパネルとして上に乗っかっている感じなので、
これを開閉させることでメールの一覧の表示幅は奪わないので、
この表示方法の方が洗練されているように感じます。
それぞれのメールにアーカイブとか削除とかスターをつけるみたいなアイコンのボタンが表示されるんですが、
メールの一覧ではカーソルを合わせた時に表示されて、
メール本文の右上にも同じボタンが表示されているので、
これも分かりやすくて使いやすいと感じました。
あと、メールの一覧で一つのメールにカーソルを合わせると、
メールのプレビューがちっちゃくですが表示されます。
文章だけのメールだとちっちゃくプレビューが表示されてもあまりわからないんですが、
最近は画像のついているメールも多いので、
プレビューである程度判断できるのは便利だという人も多いと思います。
で、やっぱりいいなと思うのはこのプレビューなども含め、
すべての動作が非常に速い、動きがもたつくことがないところがすごくUXの良さという感じですね。
ユーザーインターフェースがいいだけでなく、ユーザーエクスペリエンスも素晴らしいと。
ただ今のところユーザーインターフェースはすべて英語です。
そしてNotionメールはAIによる機能を売りにしているんですが、
AI機能とユーザーエクスペリエンス
まずオートラベルというメールのラベル分けを結構自動でやってくれるという機能があります。
今開いているメールと似たメールを自動でラベル付けするということができます。
他にもAIに指示することで、普通に言葉で指示することで簡単にメールを絞り込む、ラベル付けするということができます。
この指示は日本語でも大丈夫なようです。
ちょっと試してみただけなんですが可能性は感じました。
試しにプリントパックの発注入港のやり取りと指示したら、
多分うまいこと発注入港のやり取りのメールだけを選んでくれて、
プリントパックが出してくる宣伝的なPR的なメールは選ばないように絞り込んでくれました。
AIに指示してラベルを作ろうとすると、いくつかのメールが表示されて、
これは該当してるよね、これは違うよねと表示してくれて、
それに対してこちらから、いやこれも含まれるよとかこれは含まれないよと指示してあげることができるんですね。
で、その時にちゃんとプリントパックからのただの宣伝メールをこれは該当しないよねと候補に出してくれたんで、なかなか賢いなと思いました。
他にもAIの機能としてメールの返事を自動で書いてくれるという機能もあります。
Gmailと同じような感じでメールに対して一言返事みたいな候補が出てくるんですが、
それだけではなく、指示することで返事を書いてもらうこともできます。
Gmailでもジェミニと連携させておけばAIに返事を書かせることができますが、
右側にチャットのウィンドウを開いて返事を書いてもらった後、その返事をボタンを押すことで挿入できるんですが、そのワンクッションが必要になりますね。
なおそういったAIの機能に関しては、Notion AIプランを契約している人は無制限に使えるということになっています。
あとこれはなかなか便利だなと思ったのが、Notionで文章を作るときと同じユーザーインターフェースでHTMLメールが作れることです。
コールアウトという背景に色がついたエリアを作って中に文章とか画像とかも入れられるものがあるんですが、そういうものもそのままのデザインでHTMLメールで送ることができます。
HTMLメールを作るツールとしてのポテンシャルに私はすごく可能性を感じました。
あとメールを作るときに定型文を決まった文章をスニペットとして扱うような機能も用意されています。
Gmailと同様の送信日時を指定して予約送信することもできます。
GmailのiOS用のアプリは操作感が今一つなので、NotionメールのiOSアプリにも期待したいと思っています。
パソコンではGmailをそのまま使うけど、iPhoneではNotionメールを使うみたいな使い分けもいいかもしれないですね。
で、パソコンでもどっちかに決めてしまわないでGmailも使うし、Notionメールも使うみたいな。
複数のメールのツールを使い分けることもありかなと思ったりしています。
新しいメールのツールを試すことでメールを扱う機会が増えたり、ちょっと楽しく使えることでメールの処理が進むという効果があると思います。
これはZoomでGmailと連携してGmailのメールを読み書きできるようになったときにも感じたことです。
メールを処理するというマンネリ化した作業に新鮮さを与えてくれるというメリットがあると思います。
過去のメールにはいろんな情報が入っているので、それをAIを使ってうまく取り出したりできることにいろんな可能性がありそうだと思います。
ただ一方で、いろんな個人情報とか外部に漏れたら困る情報もあるので、信用できるツールを使いたいですよね。
NotionメールはNotionが提供しているということで信頼感がありますし、ユーザーのメールのデータはAIモデルの再学習、トレーニングには利用しませんと明言しています。
このNotionメールの基盤の技術には、Notionが2024年に買収した暗号化コラボレーションプラットフォームのSKIFの技術が活かされているということです。
ただNotionメールはエンドツーエンドの暗号化には対応は今はしていないそうです。
今回は以上です。アシカガコウジがお届けしました。
キャストアシカガ〜♪。
