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2022-10-24 09:47

お絵描きAIの普及でどういうことが起きるか(第588回)

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お絵描きAIの普及で起きることを二つ予想しています。ひとつはオープンWebの終わりの始まり。AIの学習データになるのを嫌がる人がコンテンツをオープンなWebにアップしなくなるかもしれません。

=== 目次 ===
絵を描く過程によりスポットが集まる
お絵描きAIをキャラ化すると親しみが増すのでは?
オープンWebの終わりの始まり
検索エンジンが有用じゃなくなっていく
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アシカガキャスト。
お絵描きAIが普及していく、浸透していくことでどういうことが起きるかを考えてみたいと思います。
まず、完成した絵そのものだけでなく、その絵を描いていく過程によりスポットが当たるんじゃないかと思います。
今でも、SNSでは絵を描いていく過程を動画で見せてくれるコンテンツはよくありますし、人気が高いと思います。
たまたまそういう動画を目にした場合、私は結構ついつい最後まで見てしまうことが多いです。
iPadで絵を描くアプリのProcreateは標準機能でタイムラプスといって、絵を描く様子を動画で自動で収録してくれてるんですね。
Procreateでの絵の描き方を人に教えたりして、このタイムラプスで絵を描く過程が動画になっていることを教えると、面白がってくれる人が多いですね。
クリエイターがSNSなどに発信するコンテンツとして考えた時にも、完成したイラストだけでなく、描いていく過程の動画もコンテンツになると。一石二鳥ですね。
iPadのお絵かきツールのAdobeのフレスコにもこのタイムラプスの機能はつきました。他にもこの機能がついているお絵かきアプリはあるようです。
お絵かきAIで生成したイラストじゃないよとアピールする上でも、描いている過程の動画を見せるというのはコンテンツとしていいと思います。
絵を描く様子だけに限りませんが、その人の活動の過程が見える、裏側が見えるというのはファンになってもらう上で重要なんじゃないかと思います。
AIには絵を描いていく過程がないから、そういう動画は作れないよねということなんですが、そういう動画もいずれは作れるようになっちゃうんでしょうね。
絵を描いていく過程の動画をたくさん学習していって、そういう動画を生成できるようにいずれなると思います。
AIがイラストレーターの仕事を奪うのかについて書かれた海外の記事を読んだときに、自動ピアノが演奏しているのを聞くよりも人間がピアノを弾いている姿の方が人は好きだと書いていました。
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確かに人が行き交うところにピアノが置いてあって、誰かが演奏してたら人が集まってきたりするでしょうが、自動ピアノの演奏だったら人はすぐ通り過ぎていくと思います。
ただロボットが、物理的な形のあるロボットが演奏していたら、それはそれでちょっと立ち止まって聞いちゃいますよね。
画像生成AIが批判されがちなのは、自動ピアノのようにその姿はないのに人間よりすごいことをやってのけているように見えるからじゃないかなとふと思いました。
例えば、お絵かきAIをキャラクター化して、まだまだ人間を超えられていない発展途上中のドジっ子なんだよと。
よく失敗もするよというイメージ付けができたら、敵視している人の反応も変わってくるんじゃないでしょうかね。
キャラクター化はともかく、お絵かきAIを開発している開発者サイドの人間がメディアに出るなどして、どんどん発信していくといいんじゃないかと思います。
アメリカではそういうことをやってるんでしょうかね。
日本法人的なものができて、日本では日本の人が日本語で発信するようになると、だいぶ状況は変わってくると思います。
現時点では、感情的に反発している人が多いような印象を持っています。
ちょっと話が逸れましたが、お絵かきAIが普及することでどういうことが起きるかのもう一つとして、オープンウェブの終わりが始まろうとしているんじゃないかと思います。
オープンウェブというのは、今の誰もが無料で情報にアクセスできる検索エンジンで検索して知りたい情報にすぐアクセスできるオープンなウェブの世界のことですね。
じゃあなんでそのオープンウェブが終わりになっていくかというと、AIに学習される素材として使われるのが嫌だということから、オープンなウェブの世界にコンテンツをあげるクリエイターが減っていくんじゃないかと考えるからです。
これはイラスト、絵だけでなく写真もそうですし、音楽だって文章だってそうですよね。オープンなウェブの世界にあるもの、検索エンジンが拾えるようなそういったコンテンツはAIが学習していく素材として利用されちゃうわけですね。
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そうなってくるとクリエイターは検索エンジンで拾えないような閉じた場所にコンテンツをアップするようになっていくんじゃないでしょうか。
会員制のログインしないと見れないサービスとかそういうところですね。
SNSでもうちのSNSにアップされたコンテンツは検索エンジンとかそういうコンテンツをクロールしていくロボットに一切データを渡しませんよというものが人気になっていくのかもしれないですね。
で、そういう流れに影響を受けるのがGoogleですよね。
SNSがネットの主流になってきてGoogleもかなり影響を受けていると思うんですが、
GoogleからTwitterの投稿を検索できるようにするためにGoogleがTwitterに対して高額なお金を払って契約しているらしいんですね。
Googleに拾われているイコールAI学習に使われているというわけではないんですが、
今後はGoogleに拾われないSNSの方がAI学習のデータとしても拾われてないよというイメージをつける上でもいいような気がします。
イラストの世界ではPixivがそういう存在になっていくのかもしれませんが、
Web3的な考え方だと特定のプラットフォーマーが儲かるような仕組みから次のステップに行こうとしています。
なのでWeb3的な流れともうまくマッチしていくことができれば、よりオープンなウェブの世界が終わっていく。
Googleのようなオープンウェブのウェブ全体を検索していくことがあまり役に立たないようになっていく流れが起きるんじゃないかと思います。
お絵かきAIというよりも、イラストや写真や音楽や動画や3Dなどのコンテンツをたくさん学習した上で生成するAI。
これが普及していくことがオープンウェブの終わりの始まりにつながるだろうということです。
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Googleはうまいことやっていくと思いますし、オープンなウェブそのものが完全になくなるわけではないと思います。
またイラストレーターの人でAIを活用して作品を作っている人は増えていくと思うので、
お絵かきAIを利用しつつ自分の作品はAIに学習させないというわけにもいかないと思いますし、
みんながみんな自分のコンテンツをAIに学習させたくないというわけでもないですよね。
今回は以上です。
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