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ノオト・ブク子
しかもこのスパム単に邪魔っていうだけじゃなくて、見えないところで結構リソースを無駄遣いさせてたっていう話も興味深かったです。
ノオト・ブク太郎
そうなんですよ。これ結構問題で、例えば同じような30秒ぐらいの無意味な英語音声が何千回も登録されるじゃないですか。
はい。
そうすると、それを理事義に文字起こしするAIが裏で全部動いちゃうわけです。
ノオト・ブク子
ああ、なるほど。文字起こし機能のために。
ノオト・ブク太郎
ええ。結果的にサーバーの計算資源、CPUとか、あとは当然電気代とかも膨大に無駄に使われてしまったと。
ノオト・ブク子
うわあ、それはきついですね。
ノオト・ブク太郎
しかもちょっと皮肉な話なんですけど、当初はそのアクセス数が単純に不異端で、サービスが成長してるのかななんて勘違いしてた時期もあったそうなんですよ。
ノオト・ブク子
へえ、数字だけ見てるとそういうふうに見えちゃうこともあるんですね。
ノオト・ブク太郎
ええ。プラットフォームの健全性を見る指標がある意味歪められてしまうっていう、まあ典型的な例かもしれませんね。
ノオト・ブク子
なるほどな、アクセス数だけじゃ見えない問題があると。それで、話はその単純なスパムをどうするかっていうだけでは終わらないんですよね。
ノオト・ブク太郎
まさにそこが今回の件で浮かび上がってきた、もう一つのより本質的で難しい問題でして。
ノオト・ブク子
と言いますと?
ノオト・ブク太郎
そのAIが生成したコンテンツとの境界線という問題です。
ノオト・ブク子
ああ、AIですか。
ノオト・ブク太郎
例えばわかりやすいスパムはまあ判断しやすいんですけど、じゃあAIが作ったコンテンツは全部ダメなのか?と言うと、そうとも言えない。
具体例として?のクリス社長という方が、ノートブックLM、これはGoogleのAIツールですけど、これを使って?ブックマークの人気記事を要約して紹介するみたいなポッドキャストを実験的に公開されたんですね。
ノオト・ブク子
はいはい、それは内容としては有益そうですよね。
ノオト・ブク太郎
ええ、ちゃんとAI音声で読み上げて、概要欄には元の記事へのリンクも貼ってある。
うんうん。
でもこれ形式だけを見ると、AIが自動生成しててエクスターナルリンクに誘導してる。さっきのスパムと構造的には似てる部分もあるわけです。
ノオト・ブク子
ああ、確かにそうですね。言われてみれば。
ノオト・ブク太郎
じゃあその違いはどこにあるのか?と。
ノオト・ブク子
現状ではその意図とか内容の価値で判断できるのかもしれません。
クリス社長の例は、明らかにユーザーに有益な情報を提供しようという意図ですよね。
ノオト・ブク太郎
ええ、そうですね。でも今後、こういうAIによる自動ポッドキャスターみたいなものがもっともっと増えていった場合にですね、
そのコンテンツに価値があるかどうかみたいな、ある種主観的な基準だけでスパムかどうかを判断し続けるのって、すごく難しくなるんじゃないかなと。
ノオト・ブク子
なるほどなあ。悪意はなくても結果的に質の低いAI生成コンテンツがわーっと溢れちゃう可能性もあるわけですね。
ノオト・ブク太郎
そういうことです。現にそのノートブックLMの日本語版が登場してから、同じようなツールを使ったと思われるポッドキャストが実際に増えてるっていう話もありますし。
ノオト・ブク子
AIの影響ってやっぱり大きいですね。