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  2. #15 技術士ってどういう資格?
2021-05-19 16:03

#15 技術士ってどういう資格?

建設コンサルタント業界において大事な資格、「技術士」という資格について解説します。
資格の概要、技術部門、受験者数や合格率。
建設コンサルタント業界の仕事をする上での位置付け。類似する資格としてのRCCMの説明など。
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建コンのアレこれの建コンのアレです。よろしくお願いいたします。
今のところのメインストリームでですね、建コンの各分野について説明するというシリーズをやってるんですけれども、
今回から5回か6回くらいにわたって技術士試験が近づいてきたということで、技術士の話をしていきたいと思います。
今回は技術士のシリーズの第1回目ということで、技術士の資格についての概要を解説していくということをやっていきたいと思います。
はい、では参ります。技術士という資格はですね、文部科学省が運用しているというかやっている資格です。国家資格です。
試験には第一次試験というのと第二次試験というのがあります。
第一次試験を合格すると技術士補という補というのは補うという字ですね。技術士補という資格がもらえて、その後に第二次試験に合格すると技術士という資格をもらえるということで、技術士になるには第二次試験に合格する必要があります。
また、この第一次試験には免除の制度があって、免除というのはJAVIという日本技術者教育認定機構というところがあって、そこが各大学の学科レベルで認定をしているんですよ。
例えばなんとか大学のなんとか工学部のなんとか学科は、カリキュラムの内容的に十分にその技術者を輩出するというか、このカリキュラムを卒業した人には十分な技術者としてのベースを身につけて卒業するでしょうということで、その学科を認定します。
それで文部科学省の技術士の制度の方で、このJAVIという認定機構が認めた学科を卒業した人は技術士法並みと認めますということで、一次試験を免除しますというふうに言ってるんですね。
ということで平たく解説すると、一次試験を合格して技術士法を手に入れるか、それかこのJAVIで認定された大学の学科を卒業する、このどっちかによって二次試験を受ける切符が手に入れられるということなんですよね。
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第二次試験が要はもう親玉なわけですけど、そこに合格しないと技術士になれないわけですけど、この第二次試験っていうのは実務経験が7年、もしくは技術士法を取ってから経験が4年っていうのがベーシックな受験資格です。
受験に必要な年数、経験年数なんですよね。7年か4年ということです。
この年数がまだJAVIだと大学院の時代2年を含めたりとかなんとかね、計算がちょっと複雑なんですよ、受験資格の。
なので実務の経験年数については受験される方はよく受験要領を確認していただきたいんですけど、実務経験も必要だということだけをこのポッドキャストではお話をしておいて、そういう資格ですと。
ここから先はその二次試験の話をしていくんですけども、この第二次試験っていうのは筆記試験と面接試験からなります。
筆記試験に合格した人は面接試験を受けられると。面接試験にも合格すると晴れて第二次試験合格ということで技術士になれるということです。
特にこの中でも筆記試験の方が合格率が低くて、今ではもう全部論文形式で午前2時間、午後3時間半試験会場に籠って論文を書くんですね。
ガーッと原稿用紙に書いていくっていう試験で結構難しいですよっていう話です。
その試験で技術士っていうのは部門っていうのがあって、これが全部で21部門あります。
機械部門とか航空、宇宙、電気電子、科学、繊維、金属とか上下水道とか衛星工学、農業、森林などなどいろいろあるんですけど、その中の一つが建設部門っていう部門なんですね。
受験者数を見ていくと、実はこの建設部門がぶっちぎりで多くて、これは今私が見ているのはコロナの影響の前の令和1年。
令和1年の受験者数は技術士全体で3万人ぐらいの人が受験しています。
3万人のうちの1万7500人半分以上が建設部門です。
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20部門あるけど半分以上は建設部門の受験者なんですね。
なんでかっていうと、後で話をしますけれども、この技術士っていう資格が我々の、特に建設コンサルタントの業務では非常に重要な資格だからですね。
1万7500人の建設部門の次に多いのが上下水道で、上下水道部門は1800人ぐらい。
だからこの時点で10倍違うんですね。2番手より10倍差をつけて建設部門がぶっちぎりで1番受験者が多いということです。
上下水道の次に多いのが電気電子部門。これも1400人ぐらい。
その次は機械部門。1100人ぐらい。この数字は令和元年の数字です。
という風になっていきますが、一番少ないのはどれかな。あ、これだ。
船舶海洋の技術士を受けた人は10人です。10人のうち3人合格してますね。合格率30%。
他に少ないのは24人。これ資源工学。これ一体どういう内容なんでしょうか。
資源工学24人。24人中5人合格。あとは生物工学。これも40人のうち10人合格です。
ちなみに建設部門の受験者数1万7500人ぐらいの中で合格したのが1280人ぐらいなんで、合格率は10%切ってますね。
10%切ってます。結構難しいですね。10人受けて1人受かったり受かんなかったりっていう、そういう試験ですね。
ちなみに合格率一番低いのは情報工学の7.4%、その次は衛生工学8.1%、その次が建設部門の9.4%ですね。
っていう内容になってます。そういう統計情報です。
今言わなかった中でですね、技術士の資格の部門の話ですけど、部門の中には一つだけ特殊な部門、扱いの異なる特殊な部門があって、それが総合技術管理部門という部門なんですね。
この部門は何かっていうと、どれか1個の部門で合格した人じゃないと受けられない、ちょっと厳密に言うとちょっと違うんですけど、ダブル受験みたいなことは可能なんですけど、オーソドックスの話でいくと1個持ってないと受けられない、1個上位の部門があります。
総合技術管理部門。なので20の個別の技術部門と1つの総合技術管理部門というものから成り立っているという資格の制度です。
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で、ここからはですね、この技術士資格っていうのが健康の仕事にどう関係あるかって話をしていこうと思うんですけども、健康ではですね、建設コンサルタントで設計とか調査計画業務をやるときに、
以前の回で業者選定の話したと思うんですけど、管理技術者っていうものを立てる必要があるんですね。
この管理技術者の要件として、この技術士っていう資格が要件になっていることがあります。
特に国土交通省の業務でもほとんど技術士が要件になっていることが多いです。都道府県は案件にもよるかなって感じですかね。
で、いうわけなんで、企業にとっては、社員、技術者がいっぱいいても、技術士持っている人がいっぱいないと、思い通りに業務を受注できない、業務にチャレンジできないとかいうことがあるので、
見方を変えると企業経営上も非常に重要な資格なんですよね。採用をして、技術者を何人か抱えて、企業がですね。
その組織が十分に機能をするっていうか、理想通り社会貢献をするためには、資格を持っている人がある程度増えていかなければいけないっていうことにもなります。
っていう感じですね。今何をと思ったんだっけな。そうそうそう、あとプロポーザル、業者選定の種類の中でプロポーザル方式とか、総合評価落札方式っていうのを以前お話ししましたけど、そこの点数にもなってくるんですよ。
要件じゃなくても技術士を持っていると点が高いとか、そういう競争力という意味でも技術士の資格っていうのは重要です。もう一つ今の組織の話で、個人の話で言うと逆にね、技術士を持ってない場合は、技術士を持っている人と仕事をせざるを得なくなるパターンが多いんですよね。
国交省とかそういう場合はですね、もしかして結構地域のコンサル担当で、コンサル企業でそんなに技術士を使わなくてもやっていけてる分野とか企業もあると思うんですけど、地域のエリアの仕事をやる分には技術士っていうものが特段その要件になってこない場合もあるかもしれないんですけど、ある程度の規模で、
日本国内に支店なんか持ってて広域的に広くやってるような建設コンサル担当の会社で言うと、そこの中で技術者として生きていこうとすると、技術士を必要とする業務をチャレンジしていくっていうことが出てきて、普通って言ったらいいのかな。
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よくあるスタイルになってきて、そういったチームの中の一員として働く上で、自分が技術士持ってないと思ってる人と一緒に仕事しなきゃいけないんですよね。そうすると自分がやりたい仕事があっても、そうじゃなくて技術士持ってる人のやりたい仕事に引っ張られちゃうってことが多分にして起こるんですよ。
これはもう全く私の実体験ですけど、自分で技術士を持って、自分で管理技術者となって仕事を受注するっていうスタイルになることで、自由度が増すっていうこともあります。そういう効果が技術士にはあると思ってます。
これはもちろん会社とか組織、チームによってその程度とかは違うと思うんですけど、私の場合は自分で資格を取って自由になったっていう感覚は結構強いですね。そういうことで企業としては資格手当を設けてるようなところもあります。
最後にこの技術士の資格に類似するものとして、RCCMっていう資格があるので、これの紹介も併せてしたいと思います。
このRCCMっていうのは、技術士が、文部科学省がやっている国家資格であったのに対して、RCCMっていうのは建設コンサルタンツ協会が試験とか登録を実施している、いわゆる民間の資格になります。
なんですけども、国土交通省が定めている公共工事に関する調査及び設計の品質確保に資する技術者資格登録制度ってちょっと長いんですけど、
要は国土交通省が今後の日本においてインフラの維持管理、メンテナンスとか、あるいは更新とか補強の設計とかする上で、その品質を確保するために民間資格を認定すると。
この資格を持っている人は、こういう技能を持っていると認めます、みたいなものがあって、そういう制度があって、そういう制度の中でRCCMっていうのを認められていて、平田区の人はどういうことかっていうと、プロポーザルとか業務の要件、管理技術者の要件としてRCCMを持っていることっていうことが書いてある業務もしばしばあります。
技術士またはRCCMって書いてある業務が結構あります。
簡単な言い方しちゃうと、技術士の代わりとして使える資格っていうふうにも言えると思います。
ただ、プロポーザルの加点の点数とかは技術士よりRCCMが高いってことは私見たことなくて、技術士の方が点が高いことが基本多いので、
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どっちの方が資格の強さっていうかですね、他者との競争力とかそういう意味で言うと技術士を持っていることの方が仕事業務を受注しやすいです。
というような、主に技術士の説明をしていきました。
今回以降この技術士について、私も合格してまして、自分の体験の話はこの次の回で説明しようと思うんですけど、
さらに合格に向けたコツを話していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
では今回はこれで終わります。ありがとうございました。
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