映画の紹介と展開
いやー、私ね、定期的に広瀬良子を摂取したくなる時があって──お前、広瀬良子好きやんな──広瀬良子ね、結構好きなんだよね──いや、ちょっと待って、なんか最近ちょっとニュースになってたから危ないけど、まあいいか──なんかね、そこも俺はあんま危ないって思ってなくて、だってあれが広瀬良子だから、別に、みたいな──そうなの?──そうそうそうそう。──そういう人なのね。──そうですよね。──平常運転だよね。
──離婚したね、元旦那がね、今回の事件を受けてコメントした言葉が俺すごい好きで──うん。──2年に1度、心の均衡を大きく崩して気候に走るけど、それ以外は普通の女性って言ってて、ははははは。──いやまあ──面白い。──心の均衡なあ、まあみんなどっかで崩れる時あるよな。
──崩し方が半端じゃないって。──まあまあまあそうやけどね、そうやけどね。
──まあでもその、そこは別に俺は良くて、それよりもなんか、広瀬良子のなんかあの、なんだろうな、独特の危うい感じみたいなのが表情から結構感じ取れることは俺結構あるから。──はいはいはいはいはい。
──まあ今回のニュースに触発されて、広瀬良子いいなあって、久々に見たいなあって思って、選出したのが今回の映画でございますね。今回俺が紹介しようと思っているのは、カギ泥棒のメソッドっていう映画です。
──おい、なんか名前聞いたことあるなあ。 ──はい、邦画で、まさじま君はもしかしたら見てないかもしれないけれどもね。
──見てないですね。 ──ああオッケオッケオッケ、だったらなおさらいいですね。見てるとちょっと、ああなんか、これ結構、どんでん返し系というか、脚本の、
──あ、そうなんや。 ──そう、脚本のこの成功さっていうところが俺は売りだと思ってるから、まあ見てない方がインパクトはでかいと思うね。
──はいはいはい、いいですね。 ──うーん、ということで今回は、俺の方から紹介し、カギ泥棒のメソッドをね、紹介しようと思いますよ。
──おい、じゃあ始めていきますかね。 ──はい。
──スタジマと、 ──ギリーの、
──あれ見た。 ──あれ見た。
──この番組では昔なじみのスタジマとギリーがお互いに好きな映画見てもらいたい映画を紹介し合って感想を語り合っていきます。
──で今回は、さっきも言った通り、自分が紹介をします、カギ泥棒のメソッドです。
──邦画ですね。 ──いいですね。 ──邦画。 ──邦画いいなあ、開拓していきたいと思ってんすよ。
──やっぱり、俺はね、この作品に触れたのは、大学生の時で、
──えっと、たしか先行上映会みたいなのに行ったんだったかな、たしか。 ──え、当たったんや。
──えっと、その時付き合ってくれた女の子が当ててくれて、なんか連れてかれて。 ──へー、はいはいはいはい。
──で、そんで、あのー、俺邦画をその時結構軽視してる感じだったから、
──うんうん。 ──あのー、えー、みたいな。行く? ──はいはいはいはい。
──わざわざ東京まで?みたいな。っていう態度だったんだけど、 ──あ、そうやな。
──俺も帰ってきたら、もう本当に、えー、すげえ!って。 邦画への価値観っていうのが180度。
──へー、はいはいはい。 ──変わった。あー、もう全然面白い映画もあるんだ、という風になって、
──俺的には結構革命的な作品というか。 ってことでね、皆さんにこれを紹介していこうと思って。
──で、あのー、これね、配信媒体だと、ユーネクストで今は見れるのかな?
──ちょっと前まではネットフリックスにもあったんだけど、今はネットフリックスにはなくて、 ユーネクストで多分配信をしてると思われる。
──アマプラにもあるにはあるけど、購入せねばならないって感じだったかな?
──あー、なるほどね。まあでもアマプラでレンタルはできんのか。
──あ、そうそう、レンタルで全然見れないんで。 ──はいはいはい、あ、いいやいいや。
──うん。なのでね、お金を払う価値はある映画だと思ってまーす。
──とりあえず、簡単にあらすじから言ってこうかなと思うんだが、
──はい。
──これね、難しいねんな、あらすじ言うの。
──どんでん返し系とかだと余計そうやな。
──さわりだけね、じゃあ言いますよ。
──これね、主人公3人います。
──はいはいはい。
──3人います。1人目が、えっと、水島カナエっていう、編集者の編集長の女性。
──ほうほうほう。
──未婚、ね、これ広瀬良子が演じてました。
──なるほど。
──で、えっと、もう1人が、近藤っていう男。
──近藤、はい。
──これは、香川照之が演じていて。
──おお、香川照之すごいな。
──そうなんすよ。あのー、この人も、この人もちょっと前にね、銀座でやらかした人やねんけど。
──まあまあまあ、いいでしょ、いいでしょ。作品とは別やから。
──そうなんだよね。全然そこ俺もいいと思ってる。
──そう。
──もう1人は、桜井っていう男で、これは坂井雅人が演じています。
──え、半澤コンビやん。
──そうなの、半澤コンビ。
──へー、あ、そうなんや。
──まあ、この3人が出てくるっていうところで。
──うんうんうんうん。
──映画の出だしがね、この編集長の水嶋カナエが、ある日突然ね、12月14日に私、結婚しますって言い切るところからスタートするのね。
──はいはい、それは何日後ぐらいな。
──んー、1ヶ月ぐらいかな。
──やば。
──で。
──でもな、期日決めへんとっていうのは、編集長やったらよく分かってるやろしな。
──そうそう。でも相手はね、決まってなくて。
──あ、そうなんや。
──うん。
──何人か候補はおるみたいな。
──いや、いっさいない。
──おー、大きくてか。
──そう、だから、相手は決まってなくて、でもこの水嶋はさ、基調面で何事もすごい細かい性格だから、
──うんうん。
──結婚相手探しに、今から没頭しますって編集者、編集のみんなにこう宣言するの。
──はいはいはい、まあまあその目標を決めてそっから逆算みたいなの大事やからな。
──そう、水嶋カナエパートは婚活パートなのね。
──婚活パート?
──そうそう、婚活パート。
──映画でな。
──そうそうそうそう。
──あるんや。
──で、で、一方、香川照幸の、近藤ね。
──うんうん。
──近藤は殺し屋です。
──おーおーおー。
──一仕事を終えて、車を運転してる時に、袖に血のシミがピッてついてるのを見つけちゃって、ハンドルをやってる時に。
──うん。
──すごい潔癖症だから、それに耐えられなくて、銭湯に入るのね。
──はいはいはい。
──渋滞に捕まってしまって。
──はいはいはい。
──で、血のシミも気になるし、銭湯に入りますっていうところ。
──で、その銭湯で、偶然、石鹸を踏んじゃって、床に転がってた石鹸を踏んで、後頭部を強打して。
──危なそう。
──記憶を失います。
──で、もう一人ね。桜井ね。
──殺し屋って石鹸踏むんや。
──これは、役者です、桜井は。
──おーおーおー。
──ただし、全く売れてなくて、Vシネマとかの覇役とか、それぐらいの本当に、もう全然売れてない、下積みも下積みの。
──まあまあまあ、そういう時期もありますよね。
──そう、結構ね、年齢的にギリギリで、なんかもう35歳で、売れてなくて、これどうしようみたいな風になっちゃって、自殺を試みるのね、自分の部屋で。
──でも失敗して、失敗したし、すごい汗かいちゃったから、もうどうしようってなった時に、ポケットの中に最近もらった銭湯のたたけんみたいなのが入ってたから。
──おー、なんか交わりそう。
──そう、で、この櫻井も銭湯に行きます。
──はいはいはいはい。
──目の前で、石鹸を踏んで、頭を強打して意識混沌した男がいますと。
──はいはいはいはい、交わってきた。
──あれ、その男入ってくる時、ものすごい身なりが良かったなと。せっかく自分も同じぐらいだなと。
──生活的にも追い詰められていた櫻井は、おもむろに混沌したその男と、男の手にはまってたロッカーキーと、自分のロッカーキーを交換して、混沌したその男の荷物を、服を着て、財布を持って銭湯から出てくるんだね。
──え、あれちょっと待って、それってさ、韓国映画でなかった?
──これはね、韓国と中国で、2016年とかにリメイクされてるんだ。
──そういうことか。
──そういうこと。これは、最後まで行くの逆バージョンと言ってもいいぐらい。
──俺なんか韓国の、まさに今みたいなプロットの予告編だけ見て、めっちゃ面白そうって思ってたわ、そういえば。その源流なんや。
──そう、もともと日本の映画が、これがすごい面白くて、リメイクされてる。逆輸入されてる。
運命の入れ替わり
──へー、なんかさ、韓国と日本のその輸入試合みたいな、おもろいな。
──ね、なんか仲いいんだか悪いんだかわかんない。
──ほんまやな、なんか。へー、すげー。なるほど、なるほど。
──ってことでここでまず、殺し屋の近藤と売れない役者。
──はいはいはい。
──限界貧乏の桜井の人生が、ここで入れ替わってしまう。
──なるほど、なるほど。
──殺し屋とは知らずに、金目のものを身につけてるっていう理由で入れ替わっちゃった桜井は、
──はいはいはい。
──これ、この先どうやっていくのかと。今度は今度で記録を、意識がね、混沌しちゃって記憶なくしたところで、
──うんうん。
──自分の、なんかはめてるロッカー金とかをね、ロッカー金の中に入ったのが、すっげー汚い服と、
──はいはいはい。
──所持金400円とか、そんなんの。
──自分って、なに、こんなにダメ人間だったのか?みたいな。
──はいはいはいはい。
──って言って、ところでここで、話がね、ここで人生が入れ替わるんだね。
──めちゃくちゃ面白そうだな。
──うん。
──めちゃくちゃ面白そうやけど、
──うん。
──婚活パートどこで入ってくるんだろうって感じするな。
──で、この婚活パート、この水嶋カナエは、水嶋さんはね、役者としてさ、
──とりあえず、自分はとにかく売れない役者なんだっていうところを受け入れて、
──受け入れるんや。
──受け入れて、なんとかそこは受け入れてっていう。
──で、病院から出てきた近藤さんと、
──うん。
──桜井になってしまった近藤さんと、病院の入り口で鉢合わせするのね。
──近藤さんはもう自分の家がどこかもわかんないから、水嶋さんに道を聞くんだよ。
──はいはいはいはい。
──で、水嶋さんはこの道を教えるんだけど、近藤さんそれでもわかんなくて、
──で、家まで水嶋さんが送ってってあげるのね。
──はいはいはいはい。
──って感じで、この近藤さんと水嶋さんの交流がそこから始まるわけよ。
──ほうほうほうほうほうほう。
人間ドラマの交錯
──っていう感じで、で、ね、あのーもうちょ、水嶋さんは、ちょっとだんだんとその近藤さんのその真面目な生き方っていうところに、
──引かれていったりとか、わかるかな、この。
──記憶失ってるからな、もう。
──そうそうそうそうそうそう。
──確かになんか、記憶、映画の中で記憶を失った人ってすげえ真面目になりがちやんな。
──もともとこの、そもそも、そもそもの近藤さんの人格としてすごい真面目だから、なんかその、貴重面なの、いろんなことが。
──まあ殺し屋って確かにな、細かいとこ気にしてないと。
──うん、ちょっとの汚れも嫌でさ、腹に入っちゃうくらい、結構貴重面な人。
──確かに確かに。
──まあそんな感じで、えっと、この3人の人生が、うまーい感じでクロスオーバーしてって、最後、一つの結末になるんだけれども。
──はいはいはいはい。
──とにかくこの、なんだろうな、時計の歯車みたいにさ、一つ一つの役割がうまーくこう、噛み合っていくというか、え、あ、そういうことねーって。
──このシーンが結局この勘違いに繋がって、みたいな。
──へえ。
──全部うまくうまく噛み合って、最後なんかとんでもない結末になるみたいな。
──あ、なんか、人間ドラマ、人間ドラマ的な感じなんかなーと思いつつ、結構その脚本の妙みたいなあるんやね。
──そうだね。
──へえ、あ、楽しそう、見てー。
──この作品の、なんか、そうね、6割、7割ぐらいがこの脚本の素晴らしさで、で、残り13割がこの演じてる人のなんかパワーだね。
──残り13割?
──うん、残り13。あの、20割が。
──オーバーする?
──オーバーする。
──20割が。
──なるほどね、これ200点満点、200点満点の映画やからってことね、これ。
──そうそうそうそう。
──そうね、脚本の良さはこの根底を支えてるというか、すごいなーと思って、
──うんうん。
──俺が一週目見たときに、そこに方針したというか、ポカーンってしちゃった最後、びっくりして。
──へー、うわー、ちょっとこれ見たいなー、確かに。そういう系の映画めっちゃ好きやわー、なんか。
──で、これあの、基本的に、あのー、俺が好きな系統の映画だから、やっぱ基本的に優しい系なのよね。
──うんうんうんうんうん。
──んー、なんか、ハートフルどこまではいかないんだけど、あのー、うん、でも人が優しい系の、結構コメディではあるわけ。
──はいはいはいはい。
──だから、見終わった後に、なんか隠密な気持ちになるみたいなところは、ないですね、これは。
──んー、あ、爽やか系のね。
──あ、すごい爽やかで、綺麗に終わるから、いい。
──なんか、爽やか系やのにさ、そのちゃんとこう歯車が、こうビシッとはまるって、すごい脚本やんな。
──すごい脚本だよ。
──うん、なんか歯車がビシビシ合いまくった結果、最悪になることって結構あるよね。
──そうやね。
──まあこれこうなんねや、みたいなさ。
──負のピタゴラスイッチみたいなね。
──そうそうそうそうそう、みたいなのってなんか、まあ、俺がよく見るだけなんかも知らんけど、性のピタゴラスイッチみたいなのは、確かにちょっと気になりますね。
──いい映画だなって、俺が感じる時っていうのはさ、別にハートフルっていうか、みんな優しくなくてもいいんだよね。
──まあ陰鬱な映画でもいい映画では、いっぱいあるし、でも物語が全部終わった後に、まず一つは状況が変化してることと、あるいは主となる人物の内面が変化してること、この二つのどっちかが満たされてないといけないと思ってて。
──なんか簡単に言うと成長みたいな、成長とか前進みたいなのがある方が、まあ確かに物語的にはいいよな、わかるわかるめっちゃ。
──そうなんだよね、状況が結局何も変わらなくても、そこに生きてる人たちの心が変わってるだけで、なんか前進で捉えられたりもするし。
──いやーわかるわかる。
──でこれは、3人が3人とも、ちゃんと終わった後みんな変化してるから面白いんだよな。
脚本の巧妙さ
──あーいいっすね、ちゃんと3人に成長っていうか物語があるっていうのは。
──でもなんかその成長も、その成長も、なんかほんとガラッと、ほんとに人が変わったように、対打だった人がいきなりこのなんか最終、最後に誠実な人になりますとか、そういうのじゃなくて、なんか元々の核みたいなのを残しつつも、ちゃんとこう大人として成長するというか。
──いやーわかるわかる、めっちゃわかる。なんか劇的にこう変化したりとかさ、新天地に行きましたみたいなのって、まあそれはそれですごい気持ちいいけど、ちょっと現実離れしすぎてたりとかな。
──そうそうそう。
──なんか、それって物語やんってどっかで思っちゃうみたいな。
──あんまりやっぱ変わりすぎるとさ、作り方感が強くなる。
──あるけど、なんかリアルな範囲の中で、なんかちょっとこう視点が変わっただけとか、心持ちが変わっただけなんやけど、なんかその人の中ではちょっとこう人生の転機になってるみたいな。
──そうだね。
──それぐらいの流度のいいよな、なんか。
──うん。
──わかる、超わかるわ。
──あとはね、この絵の、かき泥棒のメソッドっていうタイトルで、メソッドっていうのは、演技のさ、世界におけるメソッド法の。
──メソッド演技ね。
──そう、メソッド演技っていうね、言葉がどうもあるらしいんだけど。
──ありますね、ありますね。
──メソッドで。
──なるほどね。
──これ、桜井がさ、売れない役者だって言ったじゃん。
──うん。
──で、だからその、役者っていう存在がこの画面内に出てくるから、演技論みたいな、演技法演技論みたいなところが、話の中に出てくることが多くて。
──うんうん。
──演技って一体何?っていう言葉?演技っていう言葉とか概念が、作品内に結構ちょくちょく出てきてて、それが最後すごい大きな意味を持つっていう。
──俺こういうのがすごい好きで。
──はいはいはいはい。
──わかるかな、この核となる言葉とか概念が作品内で繰り返し出てきて、それへの登場人物の思いが最後大きな突破口になるみたいなさ。
──うんうんうんうんうん。
──ちょくちょく出てきた言葉が、あ、カキになるんだみたいな。そこもね、俺のこの推したいところ。
──いやいいですね、確かに。そういうのがなんかすごい脚本丁寧に作られてるなって感じするよな。
──そうなんだよね。なんか今言ったことも、無理やりこの、無理やりこう生かそうとするとさ、しつこいくらいに出てきて、あ、最後これこうなるんでしょうみたいな風な。
──うんうんうんうん。
──展開を蹴取られるようにもなるんだけど、これはね、上手に編み込んであるんだな。
──いやーいいですね、なんかそういう、なんていうのかな、自然な、自然に、なんかこれ伏線ですよーみたいな感じで出てけえへんかったセリフが、後から違う意味を持つみたいな。
──うんうんうん。そうそうそう。
──怪物とかそうやったと思うんやけど。
──あーそうだね。
──なんか自然に出てきたセリフが、違う視点で見ると、うわこれめっちゃ決定的な一段になってるよみたいな。
──そうだね、あのー男らしくないとか。
──そうそうそうそうそうそう。
──あれが結構あの作品のテーマだったりするわけじゃん。
──せやせやせや。
──そう、あれに近い。
──普通に幸せになってもら、くれればいいんだよみたいな。
──そうそうそうそうそうそう。そうなんだよ。らしさとか普通って何みたいなね。
──そうそうそうそう。
──一回目聞いた時はまあ日常会話で普通に聞く。確かに押しつけんのはよくないかもしらんけど、なんか日常会話ではよく聞く話やけど、違う視点から見ると、うわきっつこれみたいな。
──そうですそうです。
──あーいいですね。
──それに近いかな。この作品にとってそれは演技っていう概念。
──へーあ、ちょっと楽しそう。
──楽しい楽しい。
──いいですねいいですね。
──ちょうどそもそも韓国の方の予告編だけをなんかで見てて、めっちゃ面白そうだなって思ってたから、ちょっとそれのオリジンを見れるってことで、めちゃくちゃ楽しみですねこれ。
──いいですよ。あとは、もう一個あるとしたら、押したいのは、広瀬良子が見たいなって言ったじゃん。なんかね、広瀬良子ってね、こういう役が多いって俺なんかパッと言い切れるほど詳しくないんだけど、なんか結構ね、笑顔がすごい眩しいというか、そういうような爽やかな感じというか。
──イメージあるわ。
──そういうイメージが、俺はすごい強かったんやけど、この映画の広瀬良子は、なんかその辺の眩しい笑顔みたいなのをなくて、結構さ、ロボットっていうか、なんか結構無感情っていうか、なんだろ、無感情で天然みたいなさ、わかる?なんかこう、普通の人と常識がずれてる。
最初の発言からしてそうなんだけど、別に好きな人もいないし、みたいな。結婚もなんか別に、私自身がそんなにしたいわけじゃないんだけど、まあでもとりあえず色々あるので、結婚します、みたいな風に言い切っちゃうような感じで。で、周りはそれに結構振り回されるっていうか、え?どういうこと?みたいな。
キャラクターの魅力
──真面目天然みたいな感じ?
──そう、真面目天然みたいな感じで。
──ナックルズみたいな感じやな、じゃあ。
──そうそう、ナックルズみたいな感じ。ってところで、なんかあの、俺の、まあ、よく知ってる広瀬良子とは違う広瀬良子が見れて。
──はいはいはい。
──それもよしっていうのと、あとは、えっと、坂井雅人だね。俺、坂井雅人も男優ではすごい好きなんだけど。
──いや、好きやんな、確かに。
──めちゃくちゃ好きなんだけど。
──いや、わかるよ、でも。わかるわかる。
──でもなんか、最近、なんか長編のドラマであったビバーンとか、あとはリーガルハイ、あとはハンザーのキャラクターとか。
──リーガルハイな。
──あの辺の坂井雅人とかはさ、やっぱ口元がちょっと余裕がある感じで、力強く喋って、なんかピシッと凛としてるイメージというかね。
──そうはね。
──坂井雅人が出てきたら、いつ市内振るのかなとリツも見ながら思ってるから、剣道が似合う人みたいな。
──いや確かに、なんか基本的に、なんていうんだろう、自信に溢れるキャラみたいな感じやな、そこら辺のドラマってさ。
──そうやな、でもなんかもうちょっとさ、昔にたどっていくと、なんか南極料理人とかさ、なんかあっち側の、ちょっとなんか今の坂井雅人よりも違う感じで。
──はいはいはい。
──この鍵泥棒のメソッドの坂井雅人はね、ほんとにね、口元は辺の字だわ、ずっとおどおどしてるわ、ほんとなんかもう、怠惰だわで、もうほんとダメ人間なんだよ。
──あー。
──ダメ人間やらせても一流なんだなっていうのが、もうほんとに、強く感じられますね。
──なんかほんま何でもできるのすごいよな。
演技の幅と俳優の魅力
──あーすげーよこの人はね、もともと演劇、和世代に入ったけど、演劇やりたくて中退した人でしょ、だってこれは。
──あ、そうなんや。
──うん。
──すーご、ガチガチやん。
──そうなんだよ。
──劇団、劇団とかにおった?
──そうそうそうそう、劇団の人なんだよこの人。
──あー。
──だから、いやー広いね、演技の幅があって。
──いやすごいな、いろんなキャラやったやろうな、もう劇団で。
──そうなんすよ。
──すごい。
──YouTubeとかで、坂井雅人が他人を役でね、すごい説教してる、三沢直樹のその、相手をリリズメしてるところのシーン見た後にこれ、この映画見ると、結構すごいね。
──落差。
──落差がすごい。
──ってところですね。
──はーい。
──いやいいっすね、俺、でもこの出てる人、あの半沢コンビとかめっちゃ好きやから。
──うん。
──ま、あの半沢直樹全部見たぐらい好きやから。
──うんうん。
──めっちゃいいっすね。
──そうね。
──気になる気になる。
──自分のさ、殺し屋やってるコント、要は、香川照幸は、ちゃんと香川照幸知ってるんだよ。俺が知ってる香川照幸なんだけど、記憶失った後で、自分が半分ニートのおじさんだってことを知った時の香川照幸のしぼみ方がすごくて、そっからの。
──確かにあんまりしぼんでる香川照幸みたいなのがないかもしれない。
──そうね、俺もなくて、香川照幸もすごいね。自信があって、他人を悪意のある感じでひにくるみたいなさ。
──そうそうそうそう。
──そこはやっぱ最近すごい強いイメージではあるじゃない。
──うんうんうん。
──この人こんなしょぼくれたおじさんにもなれるんだっていう。
──幅すげえなみんな。
──演技ができる人はすごい!日本の俳優すごい!って思わせてくれる、そんな映画でございます。
中国版の期待
──うわーちょっと、ほうが久しぶりやな。楽しみ楽しみ。
──ちょっとユーネクストで見てください。
──見ます。
──みなさんもこれ見てください。これはね、全然損しないんで。
──うんうんうん。見ましょう見ましょう。
──なんか韓国版中国版のリメイクもちょっと気になるな。
──そうね。
──どう変わるんやろみたいな。
──韓国版…そうね、中国版が気になるかな俺はどっちかっていうと。
──中国版の方が確かに気になるそれは。韓国は結構手慣れてるやん、映画を作るってことにさ。
──そうやね。
──中国って結構触れ幅でかいイメージあって。超大作はすごいけど、やばいやつはやばいみたいな。
──そうやな。
──イメージがあって。韓国もそうなんかも知らんけどね。ちょっと中国版気になるな。
──逆輸入された実力っていうのをぜひ俺、オリジンで感じてください。
──そもそもだって中国でさ、その半分ニートの役者っていう生活が許されてるのかどうかよく分からへんもんね。
──そうやな。
──国家的にそういうのありなんかなみたいなちょっと思っちゃう。
──そうやな。
──まあでも今はね、何ももう未来に希望が持てないから、ネソベリ族とかが出てるのも中国じゃなかった?
──まあそうやね、そうやね。とかなんか田舎の方に行ってみたいな。
──うんうん。
──土器、土器じゃなくてはなんていうの、陶器作ってみたいな。
──土器!?
──土器は行き過ぎたね。
──土器は行き過ぎたよな。
──陶器作ってみたいな、アートに触れてみたいな人もおるらしいもんな。
──そういう社会情勢とか見れるかもしれないよな、中国側は。
──な。
──ちょっと楽しみ、確かにそれは。
──そうやね。
──いいですね。
──はい。
──はーい。
──はい、見てください。
──お願いします。
──見ましょう、見ましょう。
──はい。
──ってことでちょっといつも通りですけど、公式サイトからお便り送れるようになってますね、皆さん是非送ってくださいっていうのと、
──公式サイトではギリーが書いてくれたコラムとか短編小説もたまに載せてるのでよろしくお願いします。
──お願いします。
──あれみたポッドキャストもYouTube版はそのチャンネルの中で配信してるんですけど、
──そのYouTubeチャンネルで2人でね、サイレントヒル2の動画、ゲームの動画を上げていってるんで、
──是非見に行ったりとかチャンネル登録とかいいねしに行ってください。
──お願いします。
──おーい、あと各種SNSでハッシュタグあれみたでツイートしていただけると監視しに行きますんで、是非よろしくお願いします。
──お願いします。
──はーい、では次回はこのカギ泥棒のメソッドのネタバレありかいをお送りしたいと思います。
──はい。
──ということでまた来週お会いしましょう。バイバイ。