表紙詐欺の概念
ポッドキャスト版アメコミ放浪記を ご視聴の皆さん、こんにちは。
このポッドキャストは、アメコミ好きの会社員 私、NOBBONが、最近読んだコミックの紹介を中心に
アメコミ関係の話題をさせてもらうものです。
新体制で始めました、第2回です。
今回は、アメコミの表紙、それもいわゆる表紙詐欺について
話してみようかなと思います。
なんでこの話題を選んだかという話なんですけれども、
これは、最近読んだとある2つのアメコミ作品が 非常に表紙が良かったんですね。
しかも、その表紙が良いというのが、 決してその表紙のアートが良いとか
そういう話ではなくて、表紙と本編の中身の関係性が
すごいこの表紙良いなというふうに思った作品を
立て続けに2つ連続で読んだので、
ちょっとこういう切り口で話してみるのも 面白いかなと思いました。
ワンダーウーマンの表紙
早速、読んで面白かった2つの表紙なんですけれども、
1つ目は、ワンダーウーマンの14号になります。
トム・キングのワンダーウーマンですね。
この表紙はどういう表紙かというと、
傾向としては、表紙を見ても中身が全然わからなくて、
本編を読み終わってみると、表紙がこういうことかというふうに
思わせる作品で、どういう表紙だったかというと、
まず表紙自体は、生まれたばかりの赤ん坊が
描かれている表紙になっていて、
その赤ん坊が布の上に寝かせられているんですね。
その布というのが、2つの布があって、
その上の方は、ワンダーウーマンのロゴマークが描かれた赤っぽい感じの布で、
その下の方には、今度は三角形に折りたたまれたアメリカ国旗が置かれていて、
なんでこの上のワンダーウーマンの絵が描かれた布と、
三角に折りたたまれたアメリカ国旗というのが組み合わさることで、
ちょうど上の布というのがワンダーウーマンの上半身に見えて、
三角形のアメリカ国旗というのが、
ワンダーウーマンの昔のコスチュームのブルマとしか言いようがないなというか、
短パンみたいな、あれに見えて、
要は、まるで赤ん坊がワンダーウーマンに抱かれているような、
そういうふうに見える表紙になっています。
ただ、この表紙って、実は読んでいる読者的には、一見何を意味しているのかというのがわからないんですね。
というのは、ずっと今までって、こんな赤ん坊が出てくるようなシーンというのはなかったので、
急に始まるわけなんですね。
しかも、この赤ん坊というのは、本当に最後の最後まで登場しませんと。
じゃあ、この話がどんな話だったかというと、
ここからもモロにネタバレなんですけれども、
この作品の、この号の冒頭で、いきなりトレバーが、
このトムキングのワンダーウーマンの悪役である、
アメリカ国王のソブリンというキャラクターに、
本当にあっさりと殺されてしまうんですね。
それがこの話の起承転結の機になっていて、
あまりにもドラマとかもなく、本当にあっさりとトレバーが殺されてしまって、
それを知ったワンダーウーマンというのが悲惨に暮れて、
その悲惨に暮れたワンダーウーマンが、
トレバーの死をどういうふうに悼んで、
どういうふうにその死を乗り越えていくかというような物語が、
この話の中では書かれます。
ここからもネタバレなんですけれども、
この物語の最後のページで何が起こるかというと、
最終的にトレバーの死を悼んだ結果、
ワンダーウーマンは何をしたかというと、
パラダイス島の浜辺、このパラダイス島の浜辺というのはこの作品だと、
ワンダーウーマンとのいた世界と、
トレバーがやってきた外の世界が交わるところという意味合いがあるんですけれども、
この浜辺で泥をこねてワンダーウーマンというのが泥人形を作るんですね。
そしてその泥人形にトレバーの運命とワンダーウーマンの運命というのを寄り合わせた新しい運命というのを作って、
それを泥人形に与えるところでこの物語は終わるんですね。
言い換えると、この泥人形が赤ん坊になって育つという話って、
実は昔のワンダーウーマンのオリジンだったんですね。
アマゾンのヒッポルタジオ王が泥人形をこねて神に祈った結果、
ワンダーウーマンが生まれたというふうな物語。
昔のワンダーウーマンのオリジンだったんですけれども、
それをなぞる形でワンダーウーマンは泥人形を作って、
それに自分の運命とトレバーの運命を寄り合わせた運命を与えて、
つまり泥人形をある意味ワンダーウーマンとトレバーの娘として、
新しい子供を作るんですね。
こうして生まれた赤ん坊というのが、
トムキングのワンダーウーマンにずっと登場している
ワンダーウーマンの娘のトレニティというキャラクターの誕生というのが分かって、
この話は物語の最後まで読んで初めて、
今まで読んでいたのってずっとトレニティのオリジンを読んでいたのか分からないんですけれども、
そういう構成の話になっています。
そこまで読んで振り返る、再びこの表紙に戻ると、
読者というのは今まで読んだ内容というのがまんま表紙に書かれていたということに気づかされるんですね。
要はその表紙に書かれていた見知らぬ赤ん坊というのは、
その後の最後に登場したトレニティですし、
さらにもう一個象徴したものがあって、
このワンダーウーマンのハーフパンツに見えたアメリカ国旗なんですけれども、
実はこれが意味がありまして、
三角形に折られたアメリカの国旗というのは、
これは実は軍人の戦士を意味しているんですね。
よく映画とかで、アメリカの軍人が亡くなったときに、
その棺にアメリカ国旗が固まれて、
葬式が行われるというのをよく見たことがあると思うんですけれども、
実は私もこの本を読んだから調べたんですけれども、
あの棺に掛けられた国旗というのは、実はその後遺族に渡されるんですね。
さらに渡すときに必ず三角形、
しかもアメリカ国旗の星が見える形で三角形に折られた状態で、
遺族に渡すというのが伝統になっていて、
なので調べると実はこの三角形に折られた国旗というのを、
そのまま三角形の状態で部屋の中に飾る。
日本で言ったら家みたいな感じですよね。
家みたいな感じで三角形の旗を、
お葬式で使われた三角形の旗をそのまま飾るというような、
専用のボックスを持っているような、それがメジャーなアレなんですけれども、
そういう意味で実はこの表紙に書かれた、
ただまれた三角形の国旗というのは、
トレバーの死というのも案に意味していたんですね。
というわけで、これって実は表紙を見たときは、
この赤ん坊は誰だろうというふうにテーザーしか思わなかった表紙が、
本編を読むと赤ん坊が、
つまりトリニティが誕生するオリジンの話ですよということであったり、
この物語の中ではトレバーが死亡しますよということが、
さらっとネタバレされているんですね。
この形式って結構おしゃれですよね。
よく短編小説なんかでよくある形式かなと思っていて、
要は初めはよく意味がわからなかった小説のタイトルが、
最後まで読むと、
あ、そういう意味だったんだというのがわかるという、
すごいおしゃれな、しかもさらに言うと最近の小説だとあまり好まれない。
最近はどちらかというと、
僕の何たらかんたらがどうたらこうたらした件みたいな感じで、
タイトルを読むだけでどういう小説かわかるようなタイトルが好まれるので、
最近は珍しい方式かなと思うんですけれども、
そういうおしゃれな形式で表紙が書かれていて、
これすごいいいなと思いました。
というのが、最近読んだいい表紙、その1のワンダーウーマン14です。
アルティメットスパイダーマンの表紙
続いて紹介する表紙っていうのは、アルティメットスパイダーマンの15なんですけれども、
これは実は先ほどのワンダーウーマンとは逆でして、
表紙を見ただけで本編の内容を予想させる内容なんですね。
どんな表紙かというと、まず大きなスパイダーマンの目が描かれていて、
スパイダーマンの目って鏡になっていると思うんですけれども、
鏡に映っているのがジェイムス・ヨダン・ジョンソン、JJJと、
JJJをさらうグリーンゴブリンの姿が描かれています。
これっても意味することは明白で、先ほどのワンダーウーマンと違って、
これを見た時点でどうしたっていうのは、この話の中でJJJとグリーンゴブリンが対決とか戦って、
グリーンゴブリンに襲われるんだなというのが予想するんですけれども、
実はこの本編の内容というのは、読者の想像する物語では全然ないんですね。
この本編って、主人公がジェイムス・ジョナ・ジョンソンとベン・パーカーの2人でして、
この2人って2人きりで自分たちの新聞を立ち上げているんですけれども、
この2人の新聞記者が売却されたスターク社のハイテクスさの、
この行方を追っていろんな関係者を取材していくっていう物語で、
ぶっちゃけ非常に渋いんですよね。
この話の中でスパイダーマンもグリーンゴブリンも登場しないんじゃないかなと思って、
ひたすら2人のおじいさんが関係者情報ソースを眺めたり透かしたり脅したりしながら、
真相に近づいていくっていう非常に落ち着いた渋い物語になっています。
なんですけれども、この2人がスターク社の資産の行方を追っていくうちに、
だんだん自分たちが追っている事件の背景に、
オズボーン社と最近巷をにぎわす謎のヒーロー、グリーンゴブリンが絡んでいくことに気が付くんですね。
結果としてこの2人はハリー・オズボーンに直撃取材をしようとするんですね。
ここで読者は表紙に書かれた内容が頭にちらつくわけです。
つまり、今JJJがオズボーンを追い詰めているせいで、
JJJが表紙に書かれたようにグリーンゴブリンに襲われるだろうなというふうに読者は想像するわけですね。
しかし実はそうはならなくて、最後までこのJJJとハリー・オズボーンというのは会話をするだけで、
しかもハリー・オズボーンと新聞記者との会話の中で、
実はJJJとベンが本当に追っているんだというのはオズボーン社ではなくて、
さらにその先、つまりニューヨークの支配者であるキング・ピンと、
さらにその後ろにいるメーカーの存在であるということに読者が気がつくんですね。
つまり、これちょっと読んでない方にはピンとこないかもしれないんですけども、
要はJJJとベンがハリー・オズボーンを追い詰めている、敵対するというふうに思わせておきながら、
表紙詐欺の概念
JJJもベンもハリー・オズボーンとあとピーター・パーカーと同じ、
最終的にはキング・ピンやメーカーと戦う仲間になるんだということが最後の最後で明かされるんですね。
ここで物語が終わるんですけども、つまり何が言いたいかというと、
この表紙と本編の関係というのは、表紙が暗示する内容というのをある意味ミスリードに使って、
それが読者の念頭にあるがゆえに意味を持ってくる鈍然返しというのが本編の中に仕込まれているんですね。
というわけで、今ワンダーウーマンの14号とアルティメット・スパイダーマンの10号という非常に対照的な表紙の紹介をしたんですけども、
実はこれを読んでふと思ったのって、このアルティメット・スパイダーマンの第10話の表紙の内容が本編の内容を暗示してるんだけども、
実はそれがミスリードになってる。表紙で書かれてるのは実は起こらないっていうので、
結構SNSとか表紙詐欺とかって言われ気味だなというふうに思って、そんなわけで今回表紙詐欺について語るというテーマを持ってきたわけです。
この表紙詐欺なんですけども、SNSとか日本のアメコミ好きの間とか、アメコミをなんとなく知ってるような人たちの間だと結構言われがちです。
この表紙詐欺ってどういうものなのかというと、あまりと厳密な定義がある言葉じゃなくて、割とふわふわした使い方をしがちなんですけども、大きく分けて2パターンあるかなと思っていて、
一つは、表紙と本編で書いてるアーティストが違うことを指して表紙詐欺って言われることがあります。
これは確かになと思いながらも、割とアメコミってそういう文化だからっていうふうに言ってしまうと、それだけの話で。
決してアメコミの表紙と本編って同じアーティストが書くもんじゃないっていうのは、多分アメコミを読んでる人にとっては当たり前の話かなと思っていて、
何なら表紙をどんどん変えるバリアントカバーみたいなものも一つのおりになってますし、
あとは表紙と本編が全然違うアーティストが書いてるけども、表紙は表紙で同じアーティストがそのタイトルの表紙を書き続けて、
それがある意味一つの作品の顔になっているような、そういうシリーズも結構たくさんあるかなと思います。
実際にアメコミ界のアカデミー賞ってよく言われるアイズナー賞でもカバーアーティスト賞っていうふうなタイトルがあるぐらい、
表紙と本編っていうのは全く別物だっていうような意識がアメコミ業界では高いんで、
表紙と本編が違うのは当たり前なんですけども、そういう文化にあまり馴染みがない人っていうのは表紙に惹かれて買ったら本編と全然違うんで、
これで詐欺だっていうふうに言いたくなる気持ちもわかるかなっていう気がします。
表紙のパターンと影響
これがパターン1で、次パターン2なんですけども、
これは表紙に書かれたシーンが本編には存在しない、登場しないっていうときも表紙詐欺って言葉がよく言われます。
例えばどんなのかっていうと、
例えばダークサイド。
例えばジャスティスリーグのコミックを読んでいて、ある語のエンディングで、実は一連の物語の最後にダークサイドがいて、
全てはダークサイドが操っていたっていうことが最後の最後にわかって、前の語が終わって、
その次の語ってよくダークサイドが前面にドーンと出ていて、その周りでヒーローたちが敗北して倒れているみたいな、
そういう表紙ってすごくよくあると思うんですけども、
ただこういうときって必ずしもダークサイドとヒーローが戦ってヒーローたちが負けるっていうシーンがあるわけじゃなくて、
実際はダークサイドがその計画を進めるだけで直接的な対決はないっていう、
むしろこれからの物語っていうのはダークサイドとヒーローが戦っていく物語ですよ、
今のところはダークサイドのほうが一歩先を行ってますよみたいな、
それぐらいの意味合いを表していることが多いんですけども、
こういうのもよく表紙詐欺って言われますし、
あと例で言うと、表紙でピーター・パーカーとブラックキャットがデートをしているみたいな、
もしくはキスをしているみたいな、そういうシーンの表紙なんだけども、
ただ実際に勝手に読んでみると決して二人のラブシーンがあるわけじゃなくて、
実際はピーター・パーカーとブラックキャットがヒーローと盗賊として対決するだけであったり、
もしくはちょっと一緒に共通の敵をと戦うみたいな感じのことをするだけで、
別に二人のラブシーンが描かれるわけじゃないみたいな、そういうパターンもあります。
あとパッと思い出すのは、最近で言ったらアイアンマンとホワイトクイーンの結婚会ですかね。
あれって、表紙だと神父って言ったらあれだな、
教会で愛を誓い合うアイアンマンとホワイトクイーンがいて、
その周りにいろんなヒーローがそれを祝福しているみたいな、
そういう表紙だったと思うんですけども、本編では全然そんな感じの結婚式ではなくて、
トニー・スタークがホワイトクイーンの変装をした一般人と結婚をする、
しかもそれが結婚がいろんな人の祝福する場でとかじゃなくて、
ラスベガスのドライブスルー結婚式みたいなところでパッと一瞬で結婚するみたいな、
そういう結婚式しか描かれないっていうこともあって、
これも盛大なヒーローたちが集まる結婚後を想像した人にとっては、
多分表紙詐欺だったんだろうなと思います。
こういうやつがよく表紙詐欺と言われがちで、
その亜種として、表紙に描かれたキャラクターが登場しないというケースも表紙詐欺と言われがちかなと思います。
でも、これも昔から思ってるんですけども、
それって日本のマンガも同じじゃないかなと思うんですね。
要は日本のマンガで表紙って言うと単行本の表紙であったり、
もしくはジャンプとかの連載であったら連載の扉絵だと思うんですけども、
その表紙であったり扉絵の内容が本編の内容から抜粋になってるであったり、
もしくは本編に登場するキャラクターが必ず出てくるかって言うと、
そんなことないと思うんですよね。
ちょっとマンガの例が古くて恐縮なんですけども、
例えばドラゴンボールとかの単行本の表紙って、
基本的にどんな時でも鳥山明がすごい好きそうなかっこいいバイクとか車に乗ってる孫悟空みたいな、
そういう表紙が多いんですけども、別に本編にはそんなシーンもちろんないですし、
あとは扉絵で言ったらブリーチとか、
これはちょっと古いマンガで恐縮なんですけども、
ブリーチとかの扉絵って、主人公のイチゴとかそこらへんのメンバーがブラックスーツとかもしたりとかして、
かっこよくバンピアの子に座ってるとか、そういうような表紙やる扉絵が結構多いと思うんですけども、
でも全然別に本編とは関係ないんで、
日本のマンガでも全然その表紙や扉絵って本編の内容を反映してるものは全然なくて、
ただなんとなくかっこいいものが結構ザラにあると思っていて、
なんで日本のマンガでも同じなのに、
なんでアメコミの場合だけこの表紙詐欺とかって言われちゃうんだろうなっていうのは、
日本のマンガとの比較
結構昔からの疑問だったんですね。
ただそう思っていたんですけども、
最近考えているうちにその理由っていうのがなんとなくわかるようになってきました。
その理由なんですけども、これは本当に僕の予想でしかないんですけども、
おそらく日本のアメコミ読者の人ってやっぱりまだまだ表紙を見て、
そこで内容を想像して、その内容が見たいから買うっていう人が多いんだろうなとちょっと思いました。
要はリーフとかを毎月毎月買っているような読者ではなくて、
映画とかで興味を持って、初めはトレードペーパーバックスを読んでたけども、
最新の語を読みたくなって、バースコミックさんとかブリスターさんとかに行って、
いろいろ並んでいるそのリーフを見て、
その中で自分にとっていい作品は、自分が読んでうれしい作品はどれかなっていうのを
きっと想像して買っているっていうケースが多いんじゃないかなと思って、
そうなるとやっぱりどうしても表紙の内容で、
これすごい派手なアクションシーンがありそうだからこの豪華王であったり、
もしくはこれ好きなキャラクターが活躍しそうだから買おうみたいな感じで、
そういう表紙の内容か中身をある程度期待して買ってみたら、
全然違った、想像していた内容と違ったみたいな、
全然こんなアクションシーンなかったであったり、
もしくは書かれていたキャラクターっていうのが一瞬しか登場しなかったみたいな、
多分そういうときに、なんかこれちょっと騙された、
これ表紙詐欺だっていうふうに思ったりしがちなのかなっていうふうにちょっと思いました。
そう考えると確かに表紙の内容で想像して買ったら、
騙されたって感じるのはすごい当たり前の話ではあるんで、
割と表紙詐欺って言葉に対して、私は反発心的なものを感じてたんですけども、
でもそういう人の気持ちを考えてみると、
確かに言いたくなるときもあるのかなっていうふうに、
逆にちょっと思うようになって、気がついたような感じですね。
ちょっとまとまるのない終わりになっちゃいましたけども、
というわけで今回は、最近読んで表紙が素晴らしかった、
ワンダーウーマンとアルティメットスパイダーマン。
こういうアレですよね、アメコミのアートの話をすると、
やっぱりブログじゃなくてポッドキャストで発信するのは難しいですよね。
Twitterのほうでこの話を公開するときに、
一緒に具体的にこの表紙のアートも貼っておくんで、
よかったらそれを見てみてください。
もしくは概要欄に貼れそうだったら、
概要欄にリンク貼れそうだったら、
このワンダーウーマンとアルティメットスパイダーマンの
表紙のリンクも貼っておきます。
続いて先週購入したアメコミなんですけども、
先週は第5水曜日ということで、
あんまりアメコミ読んで新刊は買ってません。
先週買ったのは、マーベルのアルティメットXメン。
これはピーチモモコさんの作品で、
Xメンなんですけども、日本を舞台にしていて、
しかも非常に日本の少年漫画っていうのかな、
ありそうな階段風の女子高校生が地域の階段みたいな話に興味を持つ間に、
怪しげな信仰・宗教団体との対決に巻き込まれていくみたいな感じで、
非常に読みやすい内容で、
しかもピーチモモコさんのアートがめちゃくちゃいいんで、
これお勧めですね。
アメコミの最新情報
あとマーベルはウルバリンリベンジ。
これはジョナサン・ヒッグマンの担当作になっていて、
アーティストがよくて、アーティストがグレッグ・カプロンなんですね。
バットマン・フクロウの皇帝とか書いていた。
このカプロンって、もともとはマーベルでデビューしたんですけども、
わりとキャリアの初期でイメージのほうに行って、スポーンとか書いたんですね。
これさらに余談の余談で申し訳ないんですけども、
結構カプロンって、トッド・マクファーレンのスポーンのわりと序盤のほうを書いていて、
たぶん日本語訳されているスポーンの半分以上って、
トッド・マクファーレンじゃなくてカプロンがアートを書いてるんですよね。
私も当時全然そんなの知らなくて、
これ全部トッド・マクファーレンが書いてるんだぜと思いながら読んでたんですけども、
今なんというか、アメコミにどっぷり使った目線で、
初期のメディアワークスのスポーンの翻訳本を見ると、
こんなにカプロン書いてるんだとか、
あとライターもトッド・マクファーレンだけじゃなくて、
アラン・ムーワーとか、ニール・ゲーマンとか、
そういう人たちも結構書いてるんで、
当時はひたすらトッド・マクファーレン推しみたいな感じで売ってたんですけども、
実際はそういうわけじゃなくて、
それ以外のビッグネームも書いてたんだなっていうのがすごい分かって、
若干当時のメディアワークスとかの売り方の不誠実さも感じちゃって、
面白いんですけども、ちょっと油断でした。
いずれにしろこのカプロンって、
マーベルからデビューしながらも、
割とすぐにイメージに移って、
その後はずっとD式で書き続けてたんで、
そんなカプロンが実質、
マーベルに初めてやってくるぐらいのノリで、
ウルバリン・リベンジ書いてるんで、
これね、これもやっぱりアートがすごい良いんでおすすめです。
内容的にはなんか、
イメージ的にはなんか、割と、
ある爆弾のせいで文明が崩壊してしまった世界を舞台に、
ウルバリンが復讐のために、
ロシア系のミュータント、
オメガレッドとコロッサス、
デッドプールかな、
デッドプールに復讐に行くっていうような話になってます。
あとは、
DCはアクションコミックスしか買ってないですね。
これ最近実はアクションコミックスは、
週刊タイトルになっていて、
その関係で第5推奨も出ました。
あとはイメージコミックスのレッドコート。
こちらはジェフ・ジョーンズが立ち上げた、
イメージで立ち上げたユニバースの一編になっていて、
これでイメージ的には、
主人公はレッドコートと言いました。
あとはもう一つ、
ジェフ・ジョーンズが立ち上げたユニバースの中の、
It Happened on Hyde Streetというシリーズの、
レボアというタイトルを読みました。
このHyde Streetというタイトルは何かというと、
これは初めて話すので言うんですけれども、
これはどんなやつかというと、一言で言うと、
モグラ副蔵vsゼニテンドーvsマタロウが来るのマタロウみたいな感じで、
日本の漫画でも怪しいお店に買い物に来たキャラクターが、
怪しい主人から買った魔法みたいなアイテムを使って、
最初の頃は成功するんだけれども調子に乗って、
やがてひどいことをし始めて、最後にはしっぺ返しを食らうみたいな、
そういう系のシリーズって、結構日本の漫画にたくさんあるじゃないですか。
さっきも言った笑うセールスマンだとか。
あれ系なんですけれども、
ああいう感じで、いろんな街の片隅に突然現れるハイドストリートっていう路地に迷い込んだ人々の悲惨な末路みたいな、
そういうシリーズなんですけれども、
ちょっとひねってあるのが、
ハイドストリートにいるホラーヒーロー、
笑うセールスマンで言ったらモグの服装、
ゼニテンドーで言ったらベニコでしたっけ、
子供のやつなんであんまりちゃんと読みたいですけど、
昔のジャンプ漫画で言ったらアウターワールドで言ったらミザリーですかね、
物語の進行役になるようなホラーヒーローが複数いて、
その複数のホラーヒーローたちが、
ハイドストリートに迷い込んだやつを、
誰が破滅に追い込むかっていうことで争ってるんですね。
これ実は始まったばっかりのシリーズで、
具材的にどういうふうに争ってるんだっていうところまではわからないんですけれども、
そういう感じで単純な何というか、
ブラックホラーものみたいな、
ブラックコミュニティものみたいな感じじゃなくて、
そこのホラーヒーローが互いに争っているみたいな、
そういうひねりがある作品になっています。
ちょっと楽しそうです、楽しそうなんで、
しばらく読もうかなと思っています。
先週購入したアメコミはこんな感じですかね。
というわけで、今回の話題は以上とさせてもらいます。
ハイドストリートの紹介
感想であったり、紹介してもらいたいタイトルや、
アメコミに関する質問などがあれば、
お気軽にTwitterアカウントアテンティティに任せるか、
ハッシュタグアメコミフォロー機をつけてツイートください。
また、Twitterではこんな感じで日々読んだアメコミについてつぶやいていますので、
そちらのほうもフォローしていただけたら嬉しいです。
それでは次回の更新でお会いしましょう。
ご視聴ありがとうございました。