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IOCが、「性別確認遺伝子検査」の導入を決定
2026-04-15 13:49

IOCが、「性別確認遺伝子検査」の導入を決定

歴史、文化的視点からプロ・アマ問わず、スポーツ界の話題をスポーツ文化評論家・玉木正之がコメントします

田畑竜介
Groooooow Up

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サマリー

IOCは、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックから、女子競技に参加する選手に対し、遺伝子レベルでの性別確認検査を義務付けることを決定しました。これは、トランスジェンダー選手の参加による女子スポーツの公平性への懸念に対応するものですが、人権問題や科学的根拠の曖昧さから、多くの批判も受けています。スポーツ文化評論家の玉木正之氏は、この決定が時代に逆行するものであり、新たな差別を生む可能性を指摘し、各競技団体が判断すべき問題であると主張しています。また、オリンピックのあり方そのものにも疑問を呈し、世界平和のための交流の場とすべきではないかと提言しています。

IOCによる性別確認検査の導入決定
この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。
水曜日は、スポーツ文化評論家、玉木正之さんです。
玉木さん、おはようございます。
はい、おはようございます。よろしくお願いします。
今日は大事件なんですけれどもね、あまりメディアが報道していないというようなことを言いたいんですけれども、
先月3月の下旬にですね、IOCが新しい発表をしまして、コベントリー会長ですね、女性の。新しい発表をして、ロサンゼルスオリンピック2年後ですね、
2年後から、女子スポーツに参加する選手は全てセックスチェックをするということを発表されたんですね。
性別を確認するってことですか。
そういうことですね。それも遺伝子確認なんですね。
生物学的な女性というものでないと、参加できないと。
要するにトランスジェンダーの選手ですね、途中で私女性か男性かというので変わった選手。
女性辞任ではなく、遺伝子レベルの性別でってことですね。
そういうことですね。これはね、一言で言うならばね、30年ぐらい時代が遅れるところに戻ったと。
逆行しますよね。
逆行したんですね。
過去のセックスチェックとその廃止
というのは昔、セックスチェックっていうのが大問題になったのが、1968年のメキシコオリンピックぐらいからなんですね。
そんな前から。
1964年が東京オリンピックでしたから、その頃から話題になりまして、
あの女性選手は実は男性ではないかっていうことが言われたりもしていたんですね。
それで1968年のメキシコの時から、口の中の粘膜を取って遺伝子を調べると。
要するにXYかXXかということなんですね。
Y遺伝子が入っていたら、それは男性の要素があるということになったんですけれども、
それで1968年から始まったのが、だいたい20世紀ずっと続いたんですね、それが。
ただ、それが続いたんですけれども、やっぱりそれは人権問題であると。
今まで女性としてスポーツをやっていた人は、女性として認めるべきだという判断になって、
セックスチェックはやめられたんですね。
なくなったんですよ。
それで要するに自己申告で全てを認めるようになっていたというのを、
今度またセックスチェック、遺伝子操作をすると。
公平性への懸念と科学的課題
これでものすごく難しいんですけれども、
コベンドリー会長なんかは、これで女性スポーツの公平性が保てるという言い方をしてるんですね。
要するに完全な女性しか出ないから、女性スポーツの公平性だろうと。
でも逆に言うならば、科学的に調べると言うんですけれども、
これはっきり言って科学的に調べれば調べるほど、
女性と男性の区別がつかなくなってくるんですよね。
要するにどこで女性と男性を区別したらいいのかということで、
自己申告でやっていたという非常にわかりやすいのが、
前のパリオリンピックの頃からボクシングで、
この人は絶対に男性じゃないかというようなことが出てきたということもあるんですね。
逆に言うと競技によって、遺伝子で調べた女性と男性で、
力が違うのかどうかというのが競技によってわからないんですよ。
それで一時期、テステストロンというのが男性ホルモンですね。
それの量によって決めようというような動きもあったんですけれども、
男性の中にも男性ホルモンが非常に少ない人もいるんですよね。
女性の中にも男性ホルモンが多い人がいるんですね。
だからといって、スポーツの競技の結果に出るかというと、
別にそれのデータはないんですよ。
関連性はわからないわけですね。
わからない。
検査の実施と責任問題
おまけに今度、セックスチェックを全部しなきゃいけないというんですが、
日本でも女子競技に参加する女性選手は、
JOCの検査を受けないといけないんです。全員。
全員検査を受けるとその結果が出ますよね。
それはJOCがきちんと管理できるかという問題もあると思うんですよね。
要するにそれまで自分が女性だと言ってた人が、
君違うよという結果が出たときに、
誰がどういう責任を取るのかという問題が出てくる。
これは非常に難しい問題で、
例えばコベントリー会長は、
これによって女性スポーツの公平性が保たれるという言い方をしてるんですね。
これが公平なことなのか。
疑問が出てきますね。
人権問題としての批判と各国の対応
逆に男性の選手は何も調べることもないわけですね。
女性だけなんでここまで管理されないのかっていう。
それもまた問題だし。
これは人権問題だろうということで、
施策がなくなっていたのを、
それを科学的に復活させるっていうのが、
果たして正当な理由になるのかどうかということで、
反対の声明を出している人権団体も結構出てきたんです。
おまけにフランスとかイタリアとかオーストラリアでは、
こういうIOCの決定、要するにセックスチェックをするというのが、
人権問題だという法律まであるんですね。
その法律に抵触する恐れがあるということですか。
そういうことなんです。
ということはフランスとかイタリアとかオーストラリアの選手で、
その法律違反だということをやったりすることができないということは、
全員出られないのっていう話になるんですよね。
公平性の概念の変化と新たな差別
これは本当に難しいことで、
日本でもライター教皇さんという、
前の東京オリンピック2021年のときの組織委員会にも入られた方なんですけど、
この方が時代によって公平性という観念とかも変わってきていると、
その変わってきているのを今度戻したことはどういうことだということで、
抗議されてるんですね。
このライターさんの例え話がすごく面白いのが、
かつて水泳競技は、
要するに有色人種と白色人種が同じプールで泳がないというのが公平だったという。
だから黒人選手は少ないんですよね、今でも。
それはプールが使えなかったっていう理由があった。
そんなのは全然公平ではないだろうということが出てきて、
そういう差別がなくなったんですよね。
このセックスチェックというのは、
新たな差別なんじゃないのっていう意見と、
これで女性スポーツが公平になるんだっていう意見がぶつかってるっていうことなんですね。
競技ごとの判断とIOCの役割
これはやっぱり非常に難しい問題でね。
例えばトライアスロンなんかでは、
最近は男性競技と女性競技と、
それとフリーの競技という3つジャンルがあるような形を作ってるんですよ。
これも将来では一つの方法としては考える価値があると思うんですよね。
ただ競技によって、それこそ女性ホルモンもそうですけれども、
男女の区別ってのはわからないんだから、
IOCが何もかもを女性競技がこうだとかって決めるのが、
それがおかしいって言っている人もいて、
これはかなり私はその意見正しいと思うんですよね。
だから各競技で決めればいいことであって、
例えば卓球とかバドミントンでそこまでやる必要があるのかっていう問題も出てくるでしょうしね。
でもやっぱり重量上げなんかは決めたほうがいいんではないかって言ってる人もいるだろうし、
各競技で決めればいいことを、
なんでIOCが今頃になってこんなこと言うのかと。
これはまた一つの疑問で、
これはものすごく深読みなんですけども、
オリンピックのあり方への提言
ひょっとしてアメリカとイスラエルのイラン攻撃が、
オリンピックの9戦協定違反だということを騒がれるのが嫌だから、
今頃こんなこれを持ち出したんじゃないかって言ってる人もいるんですよね。
まあこの問題で残念なのは、
僕は残念だと思うのは、
今日本のマスコミがあまり騒いでないということですよね。
あとIOCの言い分としては、
今やっとかないと2年後の予選の問題があるからって。
予選の問題から出てくるんですよね。
それはそろそろもうやらなきゃいけないからということも言ってるんですけれども、
だってこれIOCが果たしてやることなのか、
それとも各競技団体がやればいいことなのか、
というところで私自身の個人的意見を最後に言わせていただきますと、
オリンピックも1位、2位、3位決めるのやめたらどうですかね。
そんなのはもう世界選手権とワールドカップに任せておいて、
オリンピックはやっぱり世界平和のためにみんなが集まって楽しくやるんだというような大会にした方がいいと思いますね。
オリンピックの金メダル取ったからといってすごくお金が儲かるような話になってくるから、
こんなおかしなことがいっぱい出てくるんじゃないかと。
各競技大会が各競技大会で自分たちのやりやすいように決めればいいことであって、
ちょっとIOCがデシャバリすぎかなっていうのが私の意見です。
さて、それはどうなのかなって思う人もいると思うんですけどね。
私一回大阪の番組で東京オリンピックはこの前のコロナでやめそうになったんですよね。
その時に私がその番組で出ていて、
もうオリンピック金銀銅のメダルやめましょうよと、
みんなが世界から集まってきて世界平和について考えましょうよということを言ったんですよね。
そしたらタレントさんとか20人くらいの人が出ておられて、
うわーってみんなに反対されまして、
競技やめましょうと言ったのは私だけでしたからね。
やっぱりみんなスポーツで勝った負けたで金メダルだ銅メダルだと言って騒ぎたいらしいですね。
まあ過去のね、さまざまな感動のシーンが思い出されますからね。
そうなんですよね。
そんなのオリンピックでやらずに世界選手権でやればいいって言ってもやっぱりオリンピックだっていう人も多いですし。
トランスジェンダー問題への関心の必要性
ただこの時にIOCがそのトランスジェンダーの問題要するに女性スポーツの問題を言い出したこと。
これだけは皆さんも頭に入れておいてほしいですね。
この本当に関心を持つべき話題を取り上げてくださってありがとうございました。
はいどうも失礼しましたありがとうございます。
この時間はスポーツ文化評論家玉木正之さんでした。
地下鉄ギヨン駅から徒歩2分。
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