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毎週水曜日のこの時間は、玉木正之のCatch Up。 スポーツ文化評論家、玉木正之さんです。 玉木さん、おはようございます。
おはようございます。
おはようございます。
今日はちょっとね、話題としては暗い話題。
一日、福田橋高校バレーボール部で、 暴行事件があって警察団になっちゃったので、
60歳の監督を長くされていた小物先生が、 かなりひどい暴行をしていたというのが、
ビデオにも映っているらしいんですよね。
ただ、私が一番気になりましたのは、 この時の校長先生のコメントなんですよ。
こういう指導の仕方は、今の時代には 相応しくないと言ったんですよね。
要するに、前の時代にはやっていたことだ ということが案にありますよね、意識として。
これはね、実は間違いなんですよ。
というのは、確かにいろんな厳しいことがあったというのが、
スポーツの部活動の中で、 暴力に近いことがあったというのは事実なんですが、
これがいつ頃から始まったか、ご存知ですか?
いつ頃から?
というのはね、一つのヒントは、 戦前からの日本の明治時代以来と言ってもいいんですけれども、
スポーツをやってきた人たちの学歴というのは、 非常に高いんですよね。
というのは、旧正高校とか大学とかでばっかり スポーツというのはやられたわけですよ。
その中で、ある意味、 教養のある人たちが多かったもので、
暴力事件というのは、戦前にはほとんどないんですね。
例えば、金メダルをオリンピックで初めて取られた 織田美希夫さん、ワスタ大学の学生の方で、
この方は朝日新聞の記者として アムステルダムに行ってレポートを書いてるんですよね。
それから、水泳で金メダルを取った 織田美希夫さん、この方はアムステルダムオリンピックで金メダルを取った後に、
明治大学に入学されてるんですよ。
勉強し直されてるんですね。
その織田さんは、法治新聞の記者として レポートをたくさん書いておられます。
女子で初めて800メートルで、 女子で初めて銀メダルを取った人みき姉さん、
この方は毎日新聞の記者として 特派員としてオリンピックに出場していて、
この方の文章を読んだらびっくりしますけど、 めちゃくちゃ上手です。
素晴らしい文章を書かれてるんですね。
おまけにこのアムステルダムオリンピックよりも、
ちょっと前に、テニスで初めて銀メダルを取った方たち、
この方たちというのは慶応大学を出て三菱商事に入社された熊谷さんとか、
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それからひとつ橋大学、今のひとつ橋大学、 昔の商業学校を卒業されて三井物産に入れた柏生さんとか、
そういう方が取られていて、戦前のスポーツっていうのは そういう感じだったんですよね。
ところが戦後になって、戦地から引き上げてこられた兵隊の方たちが、 たくさん体育の先生になられたんですよ。
そのところに、戦争で覚えてしまった大抜とかを持ち込んじゃったんですよね。
ですからね、スポーツの中では全く関係ないのにね、
そういうことを、兵隊時代に殴られたとか、ひどい周知を受けたというのが 持ち込まれたというのがどうも事実ですね、これが。
ですから、かつては厳しかったというのも違うんですけど、
そこは1964年に女子バレーボールが金メダルを取ったのが有名ですね。
同様の魔女と言われました。
監督は鬼の大抜と言われましたけれどもね、
厳しいスパルタ式の練習で厳しかったと言うんですけれども、
暴行なんかしてませんよ。
確かに練習は厳しかったかもしれないけれど、
フィルムを見たらよくわかるんですけど、
選手も反発してるんですね。
監督に向かってぶつかっていったりしてるんですね。
そういうコミュニケーションの中で厳しい練習をしていたことは事実ですね。
レスリングの八田一郎さんというのもものすごく厳しいという有名で、
上野の動物園でライオンとにらめっこさせたとかね。
これはね、暴行じゃないですよね。
寝る時にものすごくやかましい音楽をガンガンつけて、
電気を消さずに寝させたとかね。
どんな時でも環境でも自分がやっていけるように、
自分の生活がやっていけるようにというのをやったわけですね。
これはちょっと意味が違う。
それをですね、報道の方でスパルタ式というふうに何か報道されて、
非常に暴力的なような報道がされてしまったのは、
これは間違いでしたね。
特に大松さんは女性の方の生理の問題とかも、
全部にノートにつけておられて、
誰がこの時期生理であるというのは全部わかっていたという。
こういう練習をされていたんですね。
女性の生理に関してというのは、
割と最近になって注目されていたものかと思っていました。
大松さんはそれをやっておられたんですね、1964年から。
もう一つちょっと興味深いのはスパルタ式ってよく言いますよね。
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これは古代ギリシャのアテネとかと対抗していたスパルタという、
ポリスですね、都市国家が非常に厳しい練習をさせて、
兵隊がすごく強かったということを言われているんですけれども、
このスパルタ、オリンピック弱かったんですね。
オリンピックで入賞者の名前がほとんどないんですね。
ということは要するに兵隊を鍛えるのと、
スポーツで優秀な成績を残すのとは全く関係ないということなんですよね。
そうですね。
これをスパルタ式の練習がいいんだというようなことで、
戦後そういうことが一般的になっちゃって、
それを信じた方がやってしまったということ。
それとある意味では高校のレベルというのはレベルが低いんですよね。
オリンピックレベルとか社会人レベルから考えると。
そうすると厳しくやって必死になってやったら勝てちゃうんですね。
ところがそこからずっと最後まで伸びていった人ってあんまりないんですよね。
高校野球なんかでプロ野球でケツがかっちゃくしてる人を見たらよくわかりますけれども、
それほど甲子園でいい成績残してませんよ。
だから18歳ぐらいで日本一になって喜ぶという試合のやり方を
ちょっと考えないといけないかもしれないですね。
ですから今、暴行事件とかが結構取り出されるのは高校が一番多いんですけれども、
大学とか高校時代に果たして日本一目指すことがいいことなのかっていうのは、
やっぱり大人の我々が考えるべきじゃないかと思います。
本当にそうですね。
その指導方法もそうですしね。
これでもスパルタ式が強くならないって面白いでしょ。
いやいや本当にそうですよね。
この辺りに気づいたら今はこんな練習許されないとか、
昔は許されたのかっていうのもだいぶ覆ってきますよね、考え方が。
その辺りも学校関係者の会見の対応で見えてきたということですよね。
玉木さんありがとうございました。
はいどうも失礼しました。
キャッチアップ水曜日はスポーツ文化評論家玉木正幸さんでした。
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