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毎週水曜日のこの時間は、玉木正之のCatch Up。 スポーツ文化評論家、玉木正之さんです。
玉木さん、おはようございます。
おはようございます。
今日のテーマは?
久しぶりに本を出しました。
そのことについて話してください。
私とスポーツライターの小林信也さんと2人で作りました。
真夏の甲子園はいらない、という本です。
問題だらけの高校野球。
高校野球の問題点を全部と言っていいでしょうね。
高校野球、みんな喜んで見ている人多いですよね。
福岡県の代表なんか力入れて応援しちゃいますよ。
2年前、3年前の優勝候補を覚えておられますかね?
2年前、3年前?
昨日の晩御飯も覚えてないですけども。
昨日の晩御飯はいいと思うんですけども。
夏だけみんなで騒いで、それで終わっていくことが多いんですよね。
実際問題はWBCで大活躍した選手たちの中にも、
甲子園で活躍した選手とか、甲子園で有名な選手というのは結構少ないんですよね。
確かに。
全国で4,000校ぐらいの高校が参加しまして、
トーナメントをやるわけですが、
1回戦で敗れていく学校が半数2,000校ぐらいあって、
それが1,000校になり、500校になり、250校になりと考えていくならば、
ほとんど試合せずに終わっちゃう高校も多いんですよね。
1試合だけというところで。
これが果たして高校野球としていいんでしょうかというようなことの問題点を思い切り書き並べました。
おまけに40度を超える球場で真夏ですね。
やる必要が果たしてあるのだろうかということですね。
応援団の席ではかなりの人が熱中症で倒れているのもありますし、
プラカードを持ってる女の人も倒れてる人がいるんですけど、
意外とそういうのが報道されないんですよね。
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朝日新聞社が主催者になってるってこともあるんですけれども、
なんでこういうことを隠すのかなと。
そもそも開会式で入場行進ってありますよね。
あれ、なぜするかご存知ですか?
なぜするか?
セレモニーだからっていうか、それぐらいしか考えてなかったですね。
あの行進って何なんでしょうね。
あの行進っていうのは、実は帝国陸軍の戦前の陸軍の一併式なんですよね。
なんでそんな一併式のようなものを高校生にやらせるのかっていうことになると、
実は朝日新聞社が明治44年に野球とその外読という大キャンペーンをやったんですね。
野球はもう外読だらけだと。
悪いことだらけだと。
ニトベイナゾーなんて有名な人も書きましてね。
野球というのは次のベース、ルイを盗もうとする釣りのような競技であると。
だからアメリカ人はやるけれどもドイツ人はやらないんだというようなことを書いたりとか。
それから日露戦争で有名な野木大将。
学習院の委員長をやった方なんですが、
この方なんかがあれだけ広い場所でたった18人ぐらいしかやらない競技はだめだというような書き方をしてるんですよね。
そんなキャンペーンを朝日新聞が1か月以上やったんですよ。東京朝日新聞なんですけど。
その中には面白いと言っちゃねえご兵あるんですけれども、
左手で受けたボールのショックが頭に伝わって脳が悪くなるとかね。
すごいですよ。
すごいですよ。
試合が終わった後、牛鍋屋に行って風紀が乱れるとかね。
なんだそれ。
それを44回にわたってやったらやっぱりそれはおかしいんじゃないかと。
ちょっと野球はそんなことないぞと。いいぞという新聞社も出てきて大論争になったんですね。
それで何が起こったかというと、野球の人気がすごく高まっちゃったんですよね。
帰って。
帰って。
それで朝日新聞社が手のひら返して、全国中等学校野球大会を始めたんですよ。
これが今の夏の甲子園なんですね。
それでそのために朝日新聞社は思いっきり書かなきゃいけなかったのは何かというと、
野球は教育的だということなんですよね。
それまで野球というのは教育に悪い悪いと書き続けたものだから、
いいぞと書かなきゃいけなくなって、こんなに素晴らしいスポーツはないということになって、
何か悪いことがあったらそれは全部連帯責任で禁止するとかね。
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それから甲子園でやるときに優勝した学校にはコンサイスの英和辞典を与えるとかね。
それがどこが教育的かあんまりよくわかんないんですけども、
その中にえっぺい式のような軍隊式の行進が加わるようになったんですね。
それからホームプレート挟んで試合前にお辞儀をしますよね。
あれ始めたらもうそれなんですよ。
教育的な観点から。
それまでには教育的観点が全くなかったんですよね。
そういう中で教育野球を推し進めて、戦後になったときに、
日本が戦争に負けて、戦僚軍のGHQというのがありましたけれど、
モテメラルヘッドクォーター、アメリカでマッカーサー将軍がいたところで、
この人たちが野球の組織を作りなさいと言ったんですね。
要するにそれまで組織がなかったんですよ。
ですから甲子園大会どうしてたかというと、大阪朝日新聞社がやってたんですよ。
それでそこで生まれたのが高野連ですね、高等学校野球連盟。
それが生まれた翌年に高等学校体育連盟というのが生まれて、
ですから高校生の部活動であるにも関わらず、高校野球だけは別なんですね。
これはもうおかしいですよね。
私がこの本の中で書いた一番おかしいのは、野球の監督ですね。
野球の監督なんであんなに偉そうに高校生を使うんですかね。
だって高校野球なら作戦考えるのも高校生がやったほうがいいんじゃないですか。
なるほど。
野球で一番面白いのは作戦を考えることですよね。
ですから指導者は練習のときにはグラウンドの中で指導してもいいけれど、
試合になったら外に出て見守ってやるっていうのも必要ですよね。
他の競技屋さんもありますもんね。
スポーツライターの小林さんも全く同じ考えで、
何人かの人に取材のときに監督さんに言ったことがあるんですよね。
そしたら監督さんはなんて答えたかというと、絶対無理だと。
全く無理だ。高校生にはやらせられないと。
なぜやらせられないかというと、高校野球の監督というのは、
中学校を見守って、いい選手をスカウトして、
それを育てて、野球の予選に勝って甲子園に出て、
学校の名前を有名にして、
それで少子化の世の中で生徒が減らないようにするのが務めだと。
高校野球というのは一体何のためにあるのかというと、
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名を売る場所みたいになっちゃう。
だから野球の楽しさとかそういうのが全く関係なくて、
勝つための野球っていうのがものすごくあって。
小林さんは高校の球児なんですよね。
野球やってたんでよくご存じなんですけれども、
例えばダブルプレーを防ぐために、ボールの早球を邪魔するとかね。
それから長打が出たときなんかは、
守備についてる人がランナーにわざとぶつかっていくようなところに守るとかね。
そういうプレーが最近すごく多いらしいんですね。
高校野球がどんどん間違った方向にいってるから、
これ高校生自身でみんなで考えて、これでいいのかと。
例えば野球っていうのはリーグ戦でやったほうがいいだろうと。
負けたらもう一回やるほうがいいんじゃないかと。
そういうグループをどんどん作ったほうがいいんじゃないか。
それから夏の甲子園大会では、女の人が女子高校生がプラカードを持って歩きますよね。
おかしいですよね。
なんで女性がプラカードを持って、男性が野球なんですかね。
この本の中にも、ラグビーで日本代表だった平内良さんとか、
柔道家の溝口範子さんなんかも文章を寄せてもらってるんですが、
溝口さんなんかは、あのプラカードのガールはボクシングのラウンドガールと一緒で、
高校生の女子にあんなことやらせるべきじゃないってきちんと書いてますからね。
そういう妙な世界があの中にあるんだけれど、
みんな汗と涙で喜んで、劇的大逆転を見て、わーって騒いで喜ぶ。
高校生のプレーでガッと騒いで喜んでいいんでしょうかね。
こういう高校生の野球をやめましょうということで作った本なんですね。
これぜひともみなさんに読んでほしいんですね。
岩波書店から出ています岩波ブックレット。
真夏の甲子園はいらないという本なんですね。
これから夏の甲子園に向けて、私このキャンペーンどんどんやっていって、
本を売りたいと思いますし、
高校野球のあり方をみんなで考え直して話し合ったらいいと思うんですね。
議論のきっかけになるといいですね。
同じことを100年も繰り返してるんですよ。
100年前の帝国陸軍のやってたことを何も真似してやらなくていいだろうと、
いうことなんかがずらーっと書いてありますんで、ぜひとも読んでほしいと思います。
ぜひ手に取ってみてください。
宣伝させていただきました。ありがとうございました。
スポーツ文化評論家玉木正之さんでした。
玉木さんありがとうございました。
失礼します。
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