「道路計画×ビッグデータで描く未来のまちづくり 」
道路や交通インフラは、どのようなデータをもとに計画され、地域の未来を形づくっているのでしょうか。株式会社システム21 代表取締役・鶴見英次氏をゲストに迎え、道路・交通計画コンサルティングの現場や、交通ビッグデータを活用した分析、そして公共インフラの維持管理の最新動向について伺いました。バス路線や道の駅を例に、交通計画が地域活性化へ与える影響や、行政が意思決定を行うためのデータ活用についても詳しく解説。さらに、生成AIとビッグデータを組み合わせた今後のまちづくりの可能性や、「人が使って楽しい社会」を目指すシステム21のビジョンにも迫ります。交通・都市計画、位置情報データ、地域DXに関心のある方は是非。
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サマリー
株式会社システム二十一の鶴見英次氏は、道路・交通計画の分野で長年活躍し、現在はビッグデータ解析や高度な維持管理、計画立案に注力しています。同社は、交通センサスなどのデータに基づき、将来の交通量予測や道路網計画を作成してきました。近年は、バス路線や道の駅の事例を挙げ、交通計画が地域活性化に与える影響や、住民との合意形成におけるデータ活用の重要性を解説。今後は生成AIとビッグデータを組み合わせ、人々が「使って楽しい社会」を実現するまちづくりを目指しています。
会社紹介と自己紹介
Location Weekly Japan です。 今日は、株式会社システム二十一の鶴見さんにお越しいただきました。 鶴見さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
では、会社紹介と自己紹介をお願いいたします。
私、株式会社システム二十一、鶴見と申します。 よろしくお願いいたします。
システム二十一の紹介をまずさせていただきたいと思いますが、 私どもは2009年ですね、会社設立になっておりまして、
今、17年ぐらいになっています。 一番最初は道路計画とか交通計画をやっている。
いわゆる業界的には建設コンサルタントという業種なんですが、 通常、建設コンサルタントというのは、道路とか交通の設計、施工、維持、管理、
全域にわたって公共系の事業をやるというのが一番メインなんですが、 その他にも農業であったり、いろんな土木系はやるんですが、我々は道路系になります。
その中で私どもは計画の部分だけ、設計はやっておりませんで、 データを集めて計画をするところをお手伝いするような形で、
17年間やってきているということで、私も分野的には、視覚みたいなのが、 技術士という視覚が通常この業界で取るんですけれども、
建設部門の道路という分野で、特にそういう計画系の仕事を ずっとやってきているというようなことでございます。
ですから、交通計画というところで仕事を始めていますので、 それをずっとやってきたんですけれども、だんだん世の中も変わってきておりますので、
そういったような中で、ビッグデータ解析だとか、 より高度な維持管理とか計画とかを立てるということで、
高度化が図られているので、その辺で少しいろいろ技術を蓄えていきたいな ということでやってきております。
ありがとうございます。
道路・交通計画の歴史と手法
そうですね。まず最初にお伺いしたいのは、 実際にその道路、建設系道路の計画って、実際どういうことをされるんですか?
歴史的には、だいたい今から60年ぐらい前、 オリンピックが始まった頃ですね。
古い会社はだいたいその頃、昭和39年とか40年ぐらいに 設立の会社が多分多いと思います。
その際に道路順次、公共道路から細かい道路、 市町村道だとか都道路とかそういうところを順番に作っていったんですが、
それをどういう順番で作ればいいかとか、 どれぐらいの規模を作ればいいかという計画段階というのは、
そこで適切な道路網というのを作っていったという経緯があるんですけども、
その中で過去においては、今もやってるんですけど、 道路交通センサスという調査を行っておりまして、
それが3年とか5年に1回、どこからどこに行きましたかというような、 そういうアンケート的なものを取って、
それを現況のODですね、 起点と終点を結ぶ交通量がどれぐらいあるかというものを整理して、
それに対して将来、主に20年後というのをターゲットにして、
それでその将来のOD表を作って、将来のネットワークに流してあげて、
どれぐらいの規模をどういうふうに作ればいいかという計画をしていくというような、 そんな内容になります。
ただ、ちょっと最近はもう新しい道路というのがだんだん少なくなってきているので、
むしろどういうふうに維持していくかとか、橋の掛け替えをしたらどうなるかとか、
そういったような少し維持管理系にはシフトはしてきておりますが、 中身的には大体そういったようなものになります。
システム21設立の経緯と事業内容の変化
なるほど。鶴見さんはずっとこの業界でやってきていらっしゃるんですか?
その昭和39年、40年頃から。
僕、そんなに39年生まれなんで。そこプラス20年とか。
結構40年近くやっているような状況です。
なるほど。そういう意味で2009年にシステム21さんを設立されたという話でしたけれども、
当時どういった目論みで会社を設立されたんですか?
僕は設立したのではなくて、前の社長がいて、
ちょっと私その前には他の会社、設計もやるようなコンサルタントにいたりとか、
そんな中で私は8年ぐらい前にこの会社を誘っていただいて、今の状況になっているというようなことです。
ただやっている内容的にはずっと大体変わらずですね。
ただその間に交通安全の話をしたり、道路計画の話をしたり、維持管理みたいな話をしたり、
街づくりみたいな話をしたり、あとは住民との合意形成みたいなものを色々やってたりとか、
少しずつ仕事の内容は変わっているんですけども、そんな流れでずっと今に至っているというようなところです。
合意形成におけるデータ分析と住民説明
ちょっと住民との合意形成ってどんな感じで何をされるんですか?
一番昔から言われている合意形成っていうと、
例えば外観道を作るからそれを本当に作っていいのかとか、
住民の人にどういうふうに説明して、どういう効果があるよとか、
そういったようなものをまたデータから整理していって、それでそれを市民と共有化するというような話であったり、
どんどんそれが合意形成っていうのが進んでくると、
もう少し具体的にどういうものをどういうふうに作ればいいかとか、
作るじゃなくて施設をどういうふうにみんなで利用しましょうとか、
街の公園をどんなふうに作ればいいかねとか、
そんなようなよりソフトなものが多くはなってきていますけども、
あらゆる分野で合意形成というのはやっているかなというところです。
その合意形成のために必要なデータ分析であったりとか、
エビデンスを作っていく、そんな仕事になるんですかね?
合意形成の対象がどういうタイミングでどういうふうになるかというところで、
場合によっては行政側の方を見ながら結果を出すことも多少はあるかもしれないですし、
最終的には市民の方に返ってくるような適切なものをお出しするというのは、
そういったことでは今おっしゃった通りかなと思います。
ちょっと余談ですけど、僕結構外館の近くに住んでいてですね、
外館ができるまでに60年とかかかったんですかね?
そうですね、かなりかかってますね。
それは政治も絡んでたのかよくわからないんですけど、
でもできたらできたでめちゃめちゃ便利になってっていうのはありましたね。
だからそれだけ住民の反対とかあったんですかね?
あの辺の方はかなりいろいろ知識を持たれている方もいっぱいいらっしゃいますし、
立場によってそれは違ってくるので、そこは両方の立場からいろんなものを提案していくとか、
あんまり片っぽに寄りすぎない分析結果みたいなものを出していくというのは大前提なのだと思っています。
なるほど、ありがとうございます。面白いですね。
ビッグデータと位置情報データの活用事例
あとは今ビッグデータという話が出てきて、
ですからそういうものも見せながら、高齢者の人でも若い人でも、
ああいうものを見せていくと移動がどういう風になっているかみたいな、
そうするとかなり説明力も高くなるし、
ウェブを通して見せるということに関してのインパクトも大きくなると思うので、
そういうところには関係者がみんな期待しているのかなというふうに感じています。
なるほど、そういった設計を行ったりとか説明を行うためのビジュアライズという観点もあると思うんですけれども、
ずっとやってこられる中で、やっぱり位置情報データ自体を最近活用推進していらっしゃるというところかなと思うんですが、
具体的にこういったデータをこんな感じで使っていますみたいな、
お話しいただける範囲で事例があれば教えてください。
一番多いのは地域内の移動状況というのを見てあげて、
一番シンプルなので言うと、例えばバス路線をどういう風に作ればいいかといったときに、
今まではそういうOD調査とかパーソナルトリック調査みたいなのを使って、
どういうODが多いかとか、その中で人口配置が多いところにバス路線を作りましょうみたいな話になると思うんですが、
それがさらに施設だとかそういうところも含めた移動っていうと、
少し細かい移動データみたいなのが必要になるかと思いますし、
そういったようなところをさらに将来的なものも含めてどうなるのかとか、
そういったようなことを整理したりとか、
あとはちょっとまだあまりビッグデータという観点からはできていない部分もあるんですが、
そういうものをネットワークを作ったときの経済的な効果みたいなもの、
そういったような分析もかなり最近所要時間短縮だけじゃないよねっていうようなところから、
経済効果みたいなものだとか、
あとはその安心して移動できるよっていうのはそういう指標を作って出したりとか、
結構そのいろんな観点で単に便利になるっていうんじゃなくて、
もう少し生活に絡んできたり経済行動に絡んできたりとか、
そんなようなところを分析していくっていうのが今も少しずつやり始めてますが、
さらに今後やっていく必要があるんだろうなというふうに思ってます。
バス路線計画におけるニーズ把握と経済効果
ちょっとバスの事例深掘りさせていただきたいんですけど、
バスの路線って全然普通に考えたことはなかったですけど、
AからB地点に行く路線があるっていうだけではなくて、
そこを経由して例えば人が多い目的地としてそれを経由するようにするとか、
そこをデスティニエーションにするみたいな話もありつつ、
実際に病院は必ず通らなきゃいけないとか、
高齢の自分で歩いていくのが難しい方々のために必ずそういう施設だったり、
医薬所近くだったりみたいなところは通る必要があるとか、
そういったルールとかあったりするものなんですか?
そうですね、ルールというよりも住んでる方にどういうことを望んでるかっていうのを
アンケートを取ったりやり直したり、
あとはその関係者に聞いて、自治会だったり商店会とか警察だとか、
いろんな関係者がいらっしゃると思うんですが、
そういうところでのニーズを把握してっていうところになると思います。
なるほど、実際今経済効果っていう話がありましたが、
それはこれを作ることでバス単体の売上がどうのというよりは、
人の流れができることによって、
例えば特定の商店会の売上が上がるとか、
そういった意味でおっしゃってたんですかね?
そうですね、前者は再産生みたいな話だと思いますし、
後者は街が活性化するみたいな、そんな話になってくるかと思います。
街づくりにおける成功事例:バス路線と道の駅
街づくり、いろいろ設計をされていく中で、
目的はそれぞれあるとは思うんですけれども、
いずれにしても活性化っていうことが最終目的なのかなと、
どの都市であっても、どの街であってもって言ってたときに、
こういうものが成功したよみたいな、設計してうまくいったよ、
要は設計したよりも成果が出て、何が活性化したみたいな、
そういった成功事例みたいなのがあったら教えてください。
ちょっと難しい話なんですけども、
結構市民の方の意見を聞きながら、
バス路線なんかが一番ローカルなっていうか、
話でわかりやすいのかなとは思いますけども、
そういうものができたことで、
当初は考えてなかったような効果だとか、
商店が活性化したなんていう話もそうですし、
新たに想定してなかったような人が遊びに来るようになったとか、
なんかそういうのは結構あるんだと思います。
今、例えばバスとずれますけども、道の駅みたいなものが、
あれも結構何十年も前からずっとやってきて、
最初はなんとなく国交省がやり始めてるかと思いますが、
国交省が道路を作らないで商店を作るのかっていうような感じで
言ってた方もいるんですけども、
実際にああいうものを作ってみると、
結構いろんな特産品を皆さんが車で買いに来たりとか、
あとは多分想定してなかったと思うんですが、
人がそういうところに集まってくることで、
だんだん商店がなくなったり、日本だけになっちゃったり、
そういうものが道の駅にみんなが集まれるみたいな、
そういうところができてきたりっていうのは、
多分そういうのがすごく想定されなかった交流が生まれるみたいなのが、
効果が出た事例なのかなと。
すみません、抽象的な。
いやいやいや、ありがとうございます。
申し訳ないんですけども。
いいですね。道の駅、そうですよね。
気がついたら道の駅ってすごく身近な存在になっていましたねっていう、
子供の頃にはなかったよなと思いながら。
なかったと思います。
将来の社会課題への対応と指標化
そういう意味では、この先の社会、
高齢化であったりとか、
様々な設備が老朽化していくという課題があったりすると思いますけれども、
そういったところに対して、
どういった設計段階で、
そういった社会的な構造の変化みたいなところを導入していく、
みたいなところで心がけてらっしゃることとかってあったりするんでしょうか。
そうですね、最終的にやりたいことっていうか、
そんなに長期的な話じゃなくて、
我々業務としてやる上では、
そういう整備だとかそういうのに関する効果だとか、
効果っていうのは経済的なのもあるし、
住みやすくなるよとかっていうのもあるし、
行って楽しいよみたいな、
そういうものをうまく指標化してあげて、
それでどういうものを作れば、
どういうものを残していけばいいかとか、
そういったものがなるべく明確になるような、
そういうものを我々としては、
暫定するという言い方がいいのかなと思うんですけども、
整理していって世の中に出していけるような、
もしくは行政に絡めば、
その行政の方が使っていただいて、
それを世の中に見せていって、
その判断の材料にするとか、
そういうものができるようにしていくっていうのが、
一番重要かと思ってますし、
そういうところかと思います。
今後の展望:生成AIと「楽しい社会」の実現
ありがとうございます。
ちょっと半分最後の質問をかぶっちゃいますけど、
ぜひ今後の展望というか、
システム21いくぜっていうのをお話ください。
そうですね。
今、生成AIが非常に、
どこの会社もAIかけるビッグデータというか、
そういうふうになってきてますけども、
我々としてはそういったものも使っていきますが、
さらにそういう人が使って楽しいとか、
面白いねとかっていうような、
そういうものを提案できるような、
もしくは提案っていうところまで、
私最初に説明してなかったんですけど、
人数、うちら13人っていうすごく小規模でやっていますので、
13人のパワーでできることに限られちゃうのかもしれないですけども、
そういったようなところを世の中に出していけるような、
というようなことができればということで、
13人ですから当然、
いろんな方の力を入れ込んでいかないと
デコはできないと思いますので、
微力ながら皆様のお役に立てるようにということで、
そして技術者として、
もしくはやっていければなという、
そんなところでございます。
ありがとうございます。
具体的なあれがなくて。
大丈夫です。ありがとうございます。
気持ちは伝わりました。
ありがとうございます。
今日はシステム21の鶴見さんにお話を伺いました。
鶴見さん、どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
14:49
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