雑誌「つり人」の初代編集長だった佐藤垢石(こうせき)は、幅広い題材を扱う随筆家として、高く評価された人です。釣りや趣味の随筆は、今でいうライフスタイル・エッセイを先取りしていたともいえるのではないでしょうか。この作品は、垢石の生涯の趣味となった釣りの始まりの記憶を想いかえしています。初夏の冷ややかな空気が張り詰める早朝に、父親の釣りのお供をして出かけた情景が鮮やかに浮かび、そして宝物のような時間を過ごす様子が描かれます。釣りに興味がない方にも、ぜひこの叙情にふれていただきたいと思います。
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