「日本のエンタメ、ついに世界で大人気だね」
2026年のカンヌで岡本多緒さんが日本人初の女優賞、ウディネで『FUJIKO』が最高賞、SXSWで『Never After Dark』が観客賞、そして是枝・濱口・深田の三監督がカンヌ・コンペに揃い踏み。ここ数年、世界の映画祭の受賞者リストに、また日本人の名前が並びはじめました。
長年エンタメ業界でIPの座組を組む側にいた人間として、わたしはこの受賞ラッシュに、もう一段だけ別の景色を見ています。日本映画の才能は、急に上手くなったわけではありません。黒澤明の『羅生門』が金獅子賞を獲った1951年から、ずっと世界一級でした。
では、なぜ半世紀も「世界では通用しない」と言われ続けたのか。答えは才能の外側、つまり作品を世界へ運ぶ「窓」のほうにあります。Netflixをはじめとする外資の配信が窓をこじ開け、真田広之・MEGUMI・賀来賢人といった作り手自身が座組を握る側に回りはじめた。この二つが、半世紀ぶりに噛み合いはじめています。
今回は、いま起きている「日本映画の世界進出」の正体を、作品の出来栄えではなく座組のレベルでほどいていきます。国家が上から器を作った韓国モデルと、外からの窓と個人の意志が下から動きはじめた日本モデル。その違いと、二度目の黄金期の入り口にいる作り手たちの話です。
▼話したこと
・カンヌ・ウディネ・SXSW・アカデミー賞——2026年に同時多発した日本人の受賞ラッシュの全貌
・『羅生門』金獅子賞から今村昌平のパルムドール2度受賞まで、才能は半世紀前からずっと世界一級だった
・韓国モデルの正体:スクリーンクォータ、チケット上乗せ、CJ ENMの垂直統合という国家ぐるみの「器」
・製作委員会で多窓回収してきたアニメと、国内向けに磨かれてきた実写。その壁を外からこじ開けたNetflix
・『SHOGUN』エミー18冠の真田広之、『FUJIKO』のMEGUMI——才能が「製作する側」に回りはじめた
・脚本・撮影・編集まで一人で握る奥山大史監督という、最小単位の製作委員会という新しい形
・次に窓をくぐる作り手たち:早川千絵、山中瑶子、空音央、石川慶。二度目の黄金期の入り口の景色
▼note記事
日本映画が、世界で勝ちはじめた。半世紀ぶりに、窓が開いた。
https://note.com/keke_ent/n/nf6aaf28f0ff8
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