3か月にわたって配信いたしました葵帖、今回でようやく完結いたします。
今宵、友がたりいたしますのは、あの女君とあの女君。このおふたりのご登場を楽しみにお待ちいただいた方もいらっしゃることでしょう。
この方々は葵の上と六条御息所の争いをよそに、全く異なる立場からかの葵祭を楽しみました。彼女たちの胸にはどのような気持ちがあふれるのでしょうか?そして、今回明らかになる源氏の下衆っぷりやいかに?
今宵もおぎたまの友がたりは止まりませんよ。さあ、いつものつぼねにお集まりください。耳をそばだてるお時間でございます。
<マラソンの心得>
1)どの現代語訳、原文を読んでいただいてもOKです。
2)途中参戦、途中離脱、出戻り、つまみ食い、OKです。
3)最後までご自分のペースでのんびり完走を目指しましょう!
※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。おぎたまの妄想は、決してテストに書かないようご注意ください。※内容は諸説あります。※源氏物語を新鮮な気持ちで味わいたい方は、先に書籍を読むことを強くお勧めします。
<おぎ流あらすじ~葵~>
光源氏22歳の夏~秋にかけてのお話。葵祭での車争い、六条の生霊、夕霧の誕生、葵の上の死去、若紫との結婚など、相も変わらず怒涛の展開を見せる帖です。たくさんの女君が入れ代わり立ち代わり登場しますので、頭を整理しながら読むようにしましょう。
<時のしおり>
() 葵シリーズついに完結!?
() 実は登場2回目、噂の女君
() 特等席で源氏を目撃!そして‥
() 賢い立ち回りに痺れる
() 葵の上亡き後、源氏くんは
() 源氏が送った歌に喝!
() また比較されてしまうあの御方
() 朝顔ちゃんは距離感が上手い
() 争いを知らなかったあの子
() 唐突!?「千尋」シーンの意味
() ついに若紫結婚!なんだが
() 最高で最悪のタイミング
() 若紫にかける言葉が極悪すぎ
() 結婚の形態もひどい
() おぎポイント「葵の上は葵じゃない」
() 投票結果&コメントご紹介
参考:過去配信
源氏物語マラソン #13「葵その①〜葵の上〜」
https://open.spotify.com/episode/12SU9znMs5yyFNzngv9pkZ?si=KhczkeZSTBeMHmyxYDmGVQ
源氏物語マラソン #14「葵その②〜六条御息所〜」
https://open.spotify.com/episode/5TZEOm8JpN6BT54Hq6srKg?si=uDkiHgpxTBSV2RtFzPlI-g
<今回ご紹介した和歌>
①六条→源氏
:人の世をあはれと聞くも露けきに遅るる袖を思ひこそやれ
(おぎ訳:人の命ははかないものではありますが、奥様に先立たれた源氏様がどれほどお悲しみか、お察しいたします。きっと涙の露で袖を濡らしておいでのことでしょう)
②源氏→朝顔
:わきてこの暮れこそ袖は露けけれ物思ふ秋は数多経ぬれど
(おぎ訳:物思いにふける秋というのはたくさん経験しましたが、今年の秋はことさら悲しいです。露で袖が濡れるように泣いているのです。)
③朝顔→源氏
:秋霧に立ち遅れぬと聞きしより時雨るる空もいかがとぞ思ふ
(おぎ訳:奥様に先立たれたとお伺いしました。霧で着物が湿るように、時雨が降る空のように、さぞかしお悲しみのことと心配いたします)
④源典侍→源氏
:はかなしや人のかざせるあふひゆへ神のゆるしのけふを待ちける
(おぎ訳:「今日は彼と会う日」って神様が許してくれたから楽しみにしてたのに、あなたはよその女とご一緒ですか。あー、つまんない。)
<おぎ注>
一尋:
長さの単位。大人が両手を広げた長さのこと。およそ1.5~1.8m。
千尋:
とても長いことをあらわす言葉。ここでは「髪がとっても長くなりますように」というおまじないのように使われる。
三日夜餅(みかよもち):
男性が女性の家に通い始めて3日目の夜に
結婚を祝って食べるお餅。ウェディングケーキのようなモノと思っていただければ。
おばば様:
源典侍のこと。源氏物語の登場人物で、およそ60歳ほどの年齢にもかかわらず色好みの女性として描かれる。車争いの次の日に葵祭に見物に訪れ、若紫と一緒にやってきた源氏に車の場所を譲った。
<出典>
「源氏物語」岩波書店 新日本古典文学大系
https://www.iwanami.co.jp/book/b285392.html
「全訳 源氏物語」與謝野晶子/訳 角川文庫
https://www.kadokawa.co.jp/product/200801000436/
「あさきゆめみし 完全版(2)」大和和紀/著 KCデラックス
https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000190131
「源氏物語 2」角田光代/訳 河出文庫
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309420127/
「源氏物語(一)」円地文子/訳 新潮文庫
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