毎週金曜日に配信している
姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の運動
山に登るためのトレーニングとして、トレッドミルを使っている方も多いと思います。
僕自身、長い坂を走れる場所が身近にないため、トレッドミルに傾斜をつけて山の練習をしています。
今回も、傾斜をつけて走ったり、さらに傾斜を強くして歩いたりしながら準備をしていました。
もちろん、これはとても良いトレーニングになります。
ただ、実際に北アルプスを歩いて改めて感じました。
トレッドミルと、本当の山はやっぱり違います。
そしてその違いにこそ、年齢を重ねても一生動ける身体をつくるヒントがあるように思います。
今回は、人生初登山だった弟と北アルプスを歩いた経験から、「山で身体を鍛える」ということについて考えてみます。
トレッドミルでも「上る力」は鍛えられる
山へ行く前、僕はトレッドミルを使って坂道の練習をしていました。
たとえば、
傾斜を7%程度つけて走る
さらに傾斜を強くして歩く
心拍数を上げた状態で動き続ける
といった方法です。
平地しかない場所でも、機械を使えば「上り」を再現できます。
山が近くにない人にとって、これは非常にありがたい方法です。
心肺機能を鍛えるという意味でも、山登りの準備として十分使えます。
ところが実際の山へ行くと、
「同じ坂道でも、身体の使い方が違う」
ことに気づきます。
本当の山には「同じ一歩」がない
トレッドミルは、基本的には同じ場所を同じ条件で動き続けます。
足を置く場所も安定しています。
一方、山には同じ一歩がありません。
石の高さが違う
地面が斜めになっている
柔らかい土がある
岩がある
石が動く
片脚で身体を支える場面がある
次の一歩の高さが毎回違う
常に身体が判断し続けています。
だから、単純な脚力だけではありません。
バランス、体幹、足首、股関節、視覚、判断力。
全身を総動員して進みます。
トレッドミルでは一定のリズムで鍛えられても、山では一歩ごとに身体を適応させなければなりません。
ここが大きな違いです。
トレッドミルは地面からの感覚も違う
僕自身、練習していて感じたのが「地面の違い」でした。
トレッドミルのベルトは、実際の道路や岩場に比べると柔らかい。
そのため、地面から受ける感覚も変わります。
実際の山では、硬い岩や地面に対して身体を支えながら、一歩ずつ進みます。
トレッドミルでは鍛えられるものと、山へ行かなければ身につきにくいものがある。
だから結局、
山に強くなりたければ、山に行く回数を増やす。
これはとてもシンプルですが、大切なことだと思います。
人生初登山の弟を北アルプスへ
今回、一緒に北アルプスへ行った弟は、これまで本格的な登山をしたことがありませんでした。
それでも「行ってみたい」と。
そこで、
「北アルプスを歩くなら、それなりの準備は必要だよ」
と伝えました。
弟はスポーツ選手の身体づくりに関わる仕事をしているため、自分でトレーニングメニューを組み始めました。
体幹トレーニングを入れたり、階段状になったマシンを1時間続けたり、ランニングで有酸素運動を行ったり。
自分なりに数か月準備をしてきました。
こういうところは、僕以上にストイックかもしれません。
一度ルーティンを決めると、かなりきっちり続けられるようです。
帰国したその日に登山用品を買う
ただし、トレーニングはしていたものの、登山用品の準備はかなり直前でした。
海外から帰国したその日に登山用品店へ行き、
「これから槍ヶ岳へ行きます」
と伝えて、必要なレインウェアなどを一気にそろえたそうです。
お店の方からすれば、
「今から槍ヶ岳ですか?」
という感じだったと思います(笑)。
その後、僕のところへ来てもらい、荷物の確認とパッキング。
そして東京から松本へ移動し、翌日から山へ入りました。
人生初登山としては、なかなかのスタートです。
山では「荷物の軽さ」が身体を守る
今回、僕がかなり意識していたのが荷物です。
山では、持っていけば安心するものがたくさんあります。
でも、その安心のために荷物を増やせば、その重量を何時間も自分の身体で運ぶことになります。
だから必要なものは持つ。
でも、
「あったら便利」くらいのものは、できるだけ減らす。
山小屋泊なので、寝るためのテントや大きな寝袋は必要ありません。
行動中の服。
山小屋で着る服。
移動時に使う服。
かなりシンプルに絞りました。
弟は15リットル程度のザック。
水を入れても、重量はそれほど重くならないようにしました。
登山は4時間を超えたあたりから変わってくる
準備をしてきた弟も、最初は比較的順調でした。
ところが、4時間ほど動き続けると、急に脚が疲れてきます。
これはトレーニングをしていても、実際に長時間山の中で身体を使ってみないと分からない部分です。
そこで、
「1時間に一度は何か食べよう」
といった補給の方法も伝えながら進みました。
山では、
体力がなくなってから食べるのでは遅い。
疲れる前に補給する。
冷える前に着る。
喉が渇き切る前に飲む。
こうした「先回り」が大切になります。
身体を壊さずに長く動き続けるための考え方です。
槍ヶ岳で見た「人生で一番きれいな景色」
そして今回、天候にも恵まれました。
雲海。
夜の星空。
そして朝日。
槍ヶ岳周辺から見る景色は、本当に素晴らしいものでした。
弟はこれまでバックパッカーとして世界のいろいろな場所を旅してきました。
それでも、
「人生で一番きれいな景色かもしれない」
と言っていました。
世界の有名な観光地を見てきた人が、日本の山の上でそんな言葉を口にする。
一緒に連れてきた側としても、とてもうれしい瞬間でした。
山に登る魅力は、身体を鍛えることだけではありません。
自分の脚でそこまで行った人にしか見られない景色がある。
その経験も、登山の大きな魅力だと思います。
山登りは「全身トレーニング」になる
山を歩きながら、弟とも身体の話をしていました。
そこで出てきたのが、
「山登りは、本当に良い身体のトレーニングだね」
という話です。
上りでは脚力と心肺機能を使います。
下りでは身体を支える力が必要です。
不安定な石の上ではバランス能力が求められます。
片脚になる瞬間も多い。
そして何時間も動き続けます。
つまり、
筋力
持久力
心肺機能
バランス
体幹
股関節
足首
判断力
を一度に使っています。
ジムで一つひとつトレーニングすることもできます。
でも山へ行けば、すべてを使わざるを得ません。
「来年もっと楽に登れる身体」はつくれる
弟が山を歩きながら面白いことを言っていました。
登っている人たちを見ながら、
「この人たちが来年、もっと楽に登れるようになるトレーニングを組めると思う」
と。
これは非常に面白い視点だと思いました。
たとえば、
登りに必要な筋力
片脚で支えるバランス能力
股関節を使う力
長時間動き続ける持久力
を普段から鍛えておく。
そうすれば、同じ山へ行った時に身体の余裕が違います。
70歳になったから登れなくなるのではなく、
70歳になっても登れる身体を、今からつくっておく。
これは僕が伝えている「一生動ける身体」にも、そのままつながります。
年齢を重ねるほど、山は面白い体力測定になる
僕は山を、
年齢を重ねるほどやった方がいい運動の一つ
だと思っています。
もちろん、安全への配慮と準備は必要です。
でも、毎年同じ山やお気に入りのルートを歩けば、自分の身体の変化も分かります。
去年はここまで余裕だった。
今年は少し息が上がる。
逆に、トレーニングして今年の方が楽になった。
こうした違いが分かる。
健康診断の数字とは別の、
「自分の身体を実際に使った体力測定」
になります。
お気に入りの山を一つ決めて、毎年登ってみる。
これはとても良い健康習慣になると思います。
下山してから走る「ウイニングラン」
今回も最後、山から下りて平坦な道に入ったところから、上高地まで少し走りました。
僕は勝手に、
「ウイニングラン」
と呼んでいます。
何時間も山を歩いたあとです。
普通なら、
「もう歩きたくない」
となりそうなところから走ります(笑)。
でも、これがまた良い練習になる。
最後は河童橋で写真を撮って終了。
姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の運動
山に登るためのトレーニングとして、トレッドミルを使っている方も多いと思います。
僕自身、長い坂を走れる場所が身近にないため、トレッドミルに傾斜をつけて山の練習をしています。
今回も、傾斜をつけて走ったり、さらに傾斜を強くして歩いたりしながら準備をしていました。
もちろん、これはとても良いトレーニングになります。
ただ、実際に北アルプスを歩いて改めて感じました。
トレッドミルと、本当の山はやっぱり違います。
そしてその違いにこそ、年齢を重ねても一生動ける身体をつくるヒントがあるように思います。
今回は、人生初登山だった弟と北アルプスを歩いた経験から、「山で身体を鍛える」ということについて考えてみます。
トレッドミルでも「上る力」は鍛えられる
山へ行く前、僕はトレッドミルを使って坂道の練習をしていました。
たとえば、
傾斜を7%程度つけて走る
さらに傾斜を強くして歩く
心拍数を上げた状態で動き続ける
といった方法です。
平地しかない場所でも、機械を使えば「上り」を再現できます。
山が近くにない人にとって、これは非常にありがたい方法です。
心肺機能を鍛えるという意味でも、山登りの準備として十分使えます。
ところが実際の山へ行くと、
「同じ坂道でも、身体の使い方が違う」
ことに気づきます。
本当の山には「同じ一歩」がない
トレッドミルは、基本的には同じ場所を同じ条件で動き続けます。
足を置く場所も安定しています。
一方、山には同じ一歩がありません。
石の高さが違う
地面が斜めになっている
柔らかい土がある
岩がある
石が動く
片脚で身体を支える場面がある
次の一歩の高さが毎回違う
常に身体が判断し続けています。
だから、単純な脚力だけではありません。
バランス、体幹、足首、股関節、視覚、判断力。
全身を総動員して進みます。
トレッドミルでは一定のリズムで鍛えられても、山では一歩ごとに身体を適応させなければなりません。
ここが大きな違いです。
トレッドミルは地面からの感覚も違う
僕自身、練習していて感じたのが「地面の違い」でした。
トレッドミルのベルトは、実際の道路や岩場に比べると柔らかい。
そのため、地面から受ける感覚も変わります。
実際の山では、硬い岩や地面に対して身体を支えながら、一歩ずつ進みます。
トレッドミルでは鍛えられるものと、山へ行かなければ身につきにくいものがある。
だから結局、
山に強くなりたければ、山に行く回数を増やす。
これはとてもシンプルですが、大切なことだと思います。
人生初登山の弟を北アルプスへ
今回、一緒に北アルプスへ行った弟は、これまで本格的な登山をしたことがありませんでした。
それでも「行ってみたい」と。
そこで、
「北アルプスを歩くなら、それなりの準備は必要だよ」
と伝えました。
弟はスポーツ選手の身体づくりに関わる仕事をしているため、自分でトレーニングメニューを組み始めました。
体幹トレーニングを入れたり、階段状になったマシンを1時間続けたり、ランニングで有酸素運動を行ったり。
自分なりに数か月準備をしてきました。
こういうところは、僕以上にストイックかもしれません。
一度ルーティンを決めると、かなりきっちり続けられるようです。
帰国したその日に登山用品を買う
ただし、トレーニングはしていたものの、登山用品の準備はかなり直前でした。
海外から帰国したその日に登山用品店へ行き、
「これから槍ヶ岳へ行きます」
と伝えて、必要なレインウェアなどを一気にそろえたそうです。
お店の方からすれば、
「今から槍ヶ岳ですか?」
という感じだったと思います(笑)。
その後、僕のところへ来てもらい、荷物の確認とパッキング。
そして東京から松本へ移動し、翌日から山へ入りました。
人生初登山としては、なかなかのスタートです。
山では「荷物の軽さ」が身体を守る
今回、僕がかなり意識していたのが荷物です。
山では、持っていけば安心するものがたくさんあります。
でも、その安心のために荷物を増やせば、その重量を何時間も自分の身体で運ぶことになります。
だから必要なものは持つ。
でも、
「あったら便利」くらいのものは、できるだけ減らす。
山小屋泊なので、寝るためのテントや大きな寝袋は必要ありません。
行動中の服。
山小屋で着る服。
移動時に使う服。
かなりシンプルに絞りました。
弟は15リットル程度のザック。
水を入れても、重量はそれほど重くならないようにしました。
登山は4時間を超えたあたりから変わってくる
準備をしてきた弟も、最初は比較的順調でした。
ところが、4時間ほど動き続けると、急に脚が疲れてきます。
これはトレーニングをしていても、実際に長時間山の中で身体を使ってみないと分からない部分です。
そこで、
「1時間に一度は何か食べよう」
といった補給の方法も伝えながら進みました。
山では、
体力がなくなってから食べるのでは遅い。
疲れる前に補給する。
冷える前に着る。
喉が渇き切る前に飲む。
こうした「先回り」が大切になります。
身体を壊さずに長く動き続けるための考え方です。
槍ヶ岳で見た「人生で一番きれいな景色」
そして今回、天候にも恵まれました。
雲海。
夜の星空。
そして朝日。
槍ヶ岳周辺から見る景色は、本当に素晴らしいものでした。
弟はこれまでバックパッカーとして世界のいろいろな場所を旅してきました。
それでも、
「人生で一番きれいな景色かもしれない」
と言っていました。
世界の有名な観光地を見てきた人が、日本の山の上でそんな言葉を口にする。
一緒に連れてきた側としても、とてもうれしい瞬間でした。
山に登る魅力は、身体を鍛えることだけではありません。
自分の脚でそこまで行った人にしか見られない景色がある。
その経験も、登山の大きな魅力だと思います。
山登りは「全身トレーニング」になる
山を歩きながら、弟とも身体の話をしていました。
そこで出てきたのが、
「山登りは、本当に良い身体のトレーニングだね」
という話です。
上りでは脚力と心肺機能を使います。
下りでは身体を支える力が必要です。
不安定な石の上ではバランス能力が求められます。
片脚になる瞬間も多い。
そして何時間も動き続けます。
つまり、
筋力
持久力
心肺機能
バランス
体幹
股関節
足首
判断力
を一度に使っています。
ジムで一つひとつトレーニングすることもできます。
でも山へ行けば、すべてを使わざるを得ません。
「来年もっと楽に登れる身体」はつくれる
弟が山を歩きながら面白いことを言っていました。
登っている人たちを見ながら、
「この人たちが来年、もっと楽に登れるようになるトレーニングを組めると思う」
と。
これは非常に面白い視点だと思いました。
たとえば、
登りに必要な筋力
片脚で支えるバランス能力
股関節を使う力
長時間動き続ける持久力
を普段から鍛えておく。
そうすれば、同じ山へ行った時に身体の余裕が違います。
70歳になったから登れなくなるのではなく、
70歳になっても登れる身体を、今からつくっておく。
これは僕が伝えている「一生動ける身体」にも、そのままつながります。
年齢を重ねるほど、山は面白い体力測定になる
僕は山を、
年齢を重ねるほどやった方がいい運動の一つ
だと思っています。
もちろん、安全への配慮と準備は必要です。
でも、毎年同じ山やお気に入りのルートを歩けば、自分の身体の変化も分かります。
去年はここまで余裕だった。
今年は少し息が上がる。
逆に、トレーニングして今年の方が楽になった。
こうした違いが分かる。
健康診断の数字とは別の、
「自分の身体を実際に使った体力測定」
になります。
お気に入りの山を一つ決めて、毎年登ってみる。
これはとても良い健康習慣になると思います。
下山してから走る「ウイニングラン」
今回も最後、山から下りて平坦な道に入ったところから、上高地まで少し走りました。
僕は勝手に、
「ウイニングラン」
と呼んでいます。
何時間も山を歩いたあとです。
普通なら、
「もう歩きたくない」
となりそうなところから走ります(笑)。
でも、これがまた良い練習になる。
最後は河童橋で写真を撮って終了。
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