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第530回「正しい歩き方」を練習する前に、正しく立てていますか?
2026-10-09 15:40

第530回「正しい歩き方」を練習する前に、正しく立てていますか?

毎週金曜日に配信している
姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ

こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。

今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造・運動
歩き方を変える前に「立ち方」を見直そう|背伸びから始める正しい歩き方
こんにちは。姿勢治療家の仲野孝明です。
涼しくなって歩きやすい季節になると、
「少し歩いてみようかな」
「健康のためにウォーキングを始めようかな」
と思う方も多いのではないでしょうか。
歩くことは、とても身近な運動です。
特別な道具がなくてもできますし、普段の移動そのものを運動にすることもできます。
でも、今回ぜひ覚えていただきたいのは、
歩き方を気にする前に、まず「どう立っているか」を確認してほしい
ということです。
歩こうと思うと、ほとんどの人はいきなり歩き始めます。
でも、歩く直前には必ず「立っている時間」があります。
その立ち姿勢が崩れていたら、崩れた状態のまま歩き続けることになります。
今回は、歩き出す前に確認したい足元、背伸び、重心、そして「みぞおちから歩く」という身体の使い方についてお話しします。






歩き方より先に「立ち方」を確認する
歩く時に、
「歩幅を広げよう」
「腕を振ろう」
「足をしっかり前に出そう」
と考える方は多いと思います。
もちろん、運動としてしっかり歩きたい時には、そうした方法もあります。
しかし、長い距離を自然に歩き続けたいのであれば、まず大切なのはスタート地点である立ち姿勢です。
立った時から身体が傾いていたり、足先が外を向いていたりすると、その状態のまま何千歩、何万歩と繰り返すことになります。
だからこそ、
「歩く前に、正しく立てているか?」
を一度確認してみてください。






まずは足先を平行にする
立ち方を確認する時、いきなり背筋だけを伸ばすのではありません。
最初に見るのは足元です。
足先を、進行方向に向かってまっすぐ平行にします。
目安としては、
足の2本目の指とかかとが一直線になるようにする。
そして左右の足の間は、こぶし半分程度を目安にします。
普段、足先を外へ向けて立っている人は、これだけでも
「ずいぶん内股に感じるな」
と思うかもしれません。
でも、自分が普段どんな位置で立っているのかを知ることが第一歩です。






足裏の「3点」に体重が乗っているか
次に確認するのが足裏です。
一度、足の指を持ち上げてみてください。
そして、
かかと・親指の付け根・小指の付け根
の3か所で地面を感じます。
その状態で身体を少し左右に動かして、真ん中へ。
次に前後へ少し動かして、また真ん中へ戻ります。
「ここなら3点で地面を捉えられているな」
という場所を探してみてください。
そこが見つかったら、親指から順番に足の指を地面へ下ろします。
足裏全体で地面を感じながら、身体のど真ん中に立つ。
まずこの感覚をつくります。






そこから「背伸び」をする
足元が決まったら、いつもお伝えしている背伸びです。
今回のポイントは、ただ腕を上へ伸ばすだけではありません。
足元を整えた状態から、順番に身体を引き上げます。


足先を平行にして、こぶし半分程度開く
足の指を上げ、かかと・親指の付け根・小指の付け根の3点を確認する
左右・前後に少し重心を動かし、真ん中を探す
足の指をゆっくり下ろす
手を身体の前で組み、手の甲を見ながらゆっくり上へ伸ばす
顔を正面へ戻し、身体を上へ引き上げる
お腹の感覚を残したまま、腕を横からゆっくり下ろす

この姿勢が、歩き始める前の基本姿勢になります。
イメージとしては、身長を測る時のように、頭のてっぺんを上から引っ張られているような姿勢です。






人は「足だけ」で歩いているわけではない
ここからが歩き方です。
僕が普段お伝えしているのは、
「みぞおちから歩く」
という感覚です。
人間は、足だけを前へ前へ出して歩いているわけではありません。
まず身体がまっすぐ立っている。
そこから身体の重心が少し前へ移動すると、身体が自然に前へ傾き始めます。
その身体を倒さないために、足が自然に前へ出てくる。
つまり、
まっすぐ立った身体の傾きと重力を利用して歩く
という考え方です。
足を力いっぱい前へ送り出すよりも、身体全体を使いやすくなります。
「みぞおちから前へ進んで、その下から足が出てくる」
そんなイメージを持ってみてください。






長く歩くには「力を抜く」ことも大切
長い時間歩こうとすると、ずっと力んで歩き続けることはできません。
だから大切なのは、
リラックスした状態で歩けること。
頭は上へ引き上げる。
身体はまっすぐに保つ。
でも肩には余計な力を入れない。
そこから身体を少し前へ傾け、みぞおちから進んでいく。
歩いている途中で、
「どこか力が入っていないかな?」
「動きにくいところはないかな?」
と、自分の身体を感じてみてください。
歩くこと自体が、身体を本来の位置へ戻していく練習になります。






足裏は、地面を感じる大切な場所
もうひとつ大切なのが、足の裏の感覚です。
足の指先や足裏で、私たちは地面の状態を感じています。
ところが、足先が窮屈な靴を履き続けていると、足の指を自由に動かしにくくなります。
僕自身は、なるべく足先に余裕があり、フラットなベアフットタイプの靴を選ぶことが多くなっています。
家の中を裸足で歩く時のように、
「今、地面のどこに足がついたか」
を感じやすい状態をつくりたいからです。
足元がリラックスすると、上半身も力を抜きやすくなります。






足の指が動きにくい人は、そこから始める
実際に足の指を上げてみると、
「全然上がらない」
「指を一本ずつ動かせない」
という方もいます。
その場合は、無理に歩き方だけを変えようとせず、まず足の指が動きやすい環境をつくることから始めてみてください。
番組では、5本指の靴下を使ったり、足の指を広げたり、関節を動かしたりする方法についてもお話ししました。
立つための土台である足が動きやすくなることは、歩く準備にもつながります。






歩きながら「自分の足」を観察する
こうした練習を続けていると、少しずつ足裏の感覚が分かってきます。
歩き出した瞬間、
「今日は少し外側に着いているな」
「この辺りを重心が通っているな」
と、自分の身体を感じられるようになってきます。
誰かに言われた「正しい歩き方」をそのまま再現するだけではなく、
自分の身体の中で、どこを通ると歩きやすいのかを探していく。
これも大切です。
一人ひとり、これまで使ってきた身体も筋肉の状態も違います。
最初は少しぎこちなくても構いません。
意識して繰り返していくと、少しずつ習慣になっていきます。






普段の「移動時間」を身体を整える時間にする
ウォーキング専用の時間を取らなくても、私たちは毎日歩いています。
駅まで歩く。
電車を降りて会社まで歩く。
買い物へ行く。
家の中を移動する。
その一歩一歩を、
身体を整える時間
に変えることができます。
歩き始める前に、一度背伸びをする。
足先が平行か確認する。
身体を上へ引き上げる。
そして、みぞおちから歩き始める。
毎回すべて完璧にできなくても構いません。
何度も繰り返すことで、少しずつ身体に染み込んでいきます。






鏡で自分の「まっすぐ」を確認してみよう
ぜひ一度、鏡の前でも確認してみてください。
足先を平行にして、背伸びをした状態で正面を見ます。
その時、
肩の高さは左右同じでしょうか。
耳の高さはどうでしょうか。
首がどちらかへ傾いていないでしょうか。
普段は自分の姿勢を正面から見ることがないので、意外な左右差に気づくことがあります。
髪の長い方は、髪をまとめてから見ると耳や首の位置が分かりやすくなります。
自分が普段「真ん中」だと思っている場所と、実際の真ん中が違っていることもあります。
だからこそ、一度確認してみることが大切です。






歩ける時間が長いことは、人生の行動範囲を広げる
今回お伝えしたかったのは、単に「きれいに歩きましょう」という話ではありません。
歩ける時間が長ければ、自分の行動範囲が広がります。
自分の足で出かけられる。
自分でトイレへ行ける。
好きな景色を見に行ける。
紅葉を見に行くこともできる。
歩けることは、人生の自由と深くつながっています。
だからこそ、今歩けている時から、
どう立って、どう歩いているのか
を見直してほしいと思います。






まとめ|歩き始める前に、一度「背伸び」
今回、一番実践していただきたいことはシンプルです。
歩き始める前に、一度背伸びをしてください。

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