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第508回 車やタクシーで腰が痛い人へ|お尻から乗るだけで姿勢は変わる
2026-05-08 18:43

第508回 車やタクシーで腰が痛い人へ|お尻から乗るだけで姿勢は変わる

今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の「構造」の話です。
タクシーや車で腰がつらい人へ。乗り方ひとつで姿勢は変わる
こんにちは。姿勢治療家®の仲野孝明です。
ゴールデンウィークのような連休があると、車で移動する時間が増えます。家族で遠出をしたり、タクシーに乗る機会が増えたりした方も多いのではないでしょうか。
そんな時に、意外と見落とされているのが**「車への乗り方」と「座り方」**です。
腰が痛くなりやすい。長時間乗ると疲れる。降りる時に「よいしょ」とならないと立てない。
こうした悩みは、体が弱いからではなく、車に乗る時点で骨盤が崩れていることが少なくありません。
今回は、車やタクシーに乗る時の体の使い方について、日常ですぐ使える形でお伝えします。




車に乗る時、頭から入っていませんか?
多くの方は、無意識に頭から車に乗り込んでいます。
でも、これをやるとどうなりやすいか。
先に上半身が入ることで、骨盤が後ろに倒れ、浅く腰掛ける形になり、背中が丸くなりやすい。
つまり、座った瞬間に姿勢が崩れるんです。
私は書籍『調子がいいがずっと続く体の使い方』(サンクチュアリ出版)の中でも、「お尻から乗りましょう」とお伝えしています。
これはとても大事なポイントです。




正しい乗り方は「お尻から」
車に乗る時は、まずお尻からシートに入れる。これが基本です。
お尻をシートの奥、角にしっかり入れることで、骨盤が立ちやすくなります。すると、上半身も自然と真っ直ぐになりやすい。
特別な筋力は要りません。順番を変えるだけです。

乗る時のコツ


先に頭や上半身を入れない


まずお尻をシートに乗せる


そのあと脚を車内に入れる


座ったらお尻を奥まで深く差し込む


これだけで、座った時の安定感がかなり変わります。




もし頭から乗ってしまっても、やり直せます
すでに頭から乗ってしまったとしても、大丈夫です。
その場合は、座ったあとにお尻をシートの奥へ入れ直すことです。浅く座ったままにせず、お尻を深く差し込むように座り直す。
それだけでも背中が伸びやすくなり、腰の負担が減ります。
「もう座っちゃったから遅い」ではありません。座った後の微調整でも、姿勢は変えられます。




背もたれには、もたれていいのか?
これはよく聞かれます。
結論から言うと、タクシーや車では背もたれにもたれても大丈夫です。
問題は、もたれることではありません。浅く座って背中を丸めたままもたれることが問題です。
骨盤が立った状態で座れていれば、背もたれを使うこと自体は悪くありません。むしろ長距離移動では、うまく使った方がラクです。




柔らかいシートは、座る場所を少しずらす
最近の車はシートが柔らかいものも多く、座るとお尻が沈み込みすぎて、腰が丸まりやすいことがあります。
そんな時は、少しお尻の位置をずらしてみるのも一つの方法です。
少し前。少し横。少し角度を変える。
すると、沈み込みにくくて、腰を起こしやすい場所が見つかることがあります。
いつも同じように座るのではなく、自分の体が起きやすいポジションを探すことが大切です。




低い車は、実は体にやさしくないこともある
かっこいい低い車。憧れる方も多いと思います。
ただ、体の使い方の観点から見ると、車高が低くて横幅が広い車は骨盤が起きにくいです。
なぜかというと、脚を前に投げ出すような形になりやすいからです。そうすると、骨盤が立ちにくく、腰も丸まりやすい。
さらに降りる時も、地面が近い分だけ立ち上がりにくい。若いうちは勢いでなんとかなっても、年齢とともに差が出やすいところです。
実際に、スポーツカーに乗っている方から「これは体幹で乗る車だよ」という話を聞くことがありますが、まさにその通りだと思います。




降りる時に腰を痛めない方法
乗り方だけでなく、降り方も重要です。
腰に負担をかけにくい降り方は、骨盤から体ごと横に回して、足を外に出してから立つことです。

降りる時の流れ


ドアを開ける


体を横に向ける


片足を外に出す


股関節から上半身を前に倒す


手でシートを押しながら立ち上がる


ポイントは、腰だけをひねらないことです。骨盤ごと向きを変える。これだけで動きがかなりラクになります。




両足を揃えて降りるのは悪いのか?
ドラマなどで、綺麗な女性が両足を揃えてスマートに車を降りる場面があります。あの動きはどうなのか。
結論としては、やり方次第で問題ありません。
両足を揃えていても、股関節からきちんと体を曲げて、骨盤ごと向きを変えていれば、体への負担は大きくありません。
特にスカートの方などは、その方が自然な場面もあります。大事なのは見た目よりも、どこから動いているかです。
腰だけで無理に動くのではなく、股関節と骨盤から動けているか。そこが分かれ目です。




運転手さんが腰を痛めやすいのも当然です
タクシーの運転手さんや、長時間運転される方は、やはり腰痛を抱えやすいです。
ずっと座りっぱなし。同じ姿勢が続く。しかも、お客様対応や交通状況への集中も必要です。
体の負担が大きい仕事です。
これから自動運転が進めば、運転そのものではなく管理やサポートに役割が変わっていくかもしれません。そうなれば、今よりも体を動かす余白が生まれる可能性もあります。
ただ現時点では、やはり座り方を整えることこまめに体を動かすことこれが現実的で大切です。




今日の結論。車に乗る時は「お尻から」
今日一番お伝えしたいことは、これです。
車に乗る時は、まずお尻から。そして、座ったらお尻を深く差し込んで骨盤を立てる。
たったこれだけです。
でも、この小さな差が、腰の疲れやすさを変え、長距離移動のラクさを変え、毎日の姿勢を変えていきます。
姿勢は、特別なトレーニングの時だけ意識するものではありません。こうした日常動作の中で整えていくものです。
車に乗るたびに、ぜひ思い出してください。**「頭から」ではなく、「お尻から」**です。




体の使い方を見直したい方へ
腰痛や疲れやすさは、筋力の問題だけではありません。日常の動き方の積み重ねで、体は大きく変わります。
仲野整體東京青山では、その場しのぎではなく、人間本来の正しい体の使い方から見直していきます。
「座ると腰がつらい」「車移動が多くて疲れる」「姿勢を根本から変えたい」
そういう方は、一度体の使い方そのものを見直してみてください。
姿勢が変わると、人生が変わります。
体を見直す時間は、人生を見直す時間です。

 

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