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【A003】国家・家・大衆・知識人
2015-07-31 1:20:18

【A003】国家・家・大衆・知識人

【A003】国家・家・大衆・知識人 時間:80分 音質:3 ジャンル:思想 講演日時:1966年10月31日 主催:大阪市立大学社会思想研究会/大阪市立大学新聞会 場所:大阪市立大学 収載書誌:徳間書店『情況への発言』(1968年) 音源について 年代は古いが クリアに収録されている。 講演より 〈大衆の原型〉というのは、 自己の生活の繰り返しの範囲でしか 自分の考えを動かさないということです。 大衆はどういう歴史のくぐり方をしてきたかを 考えてみますと、たとえば中野重治の 「村の家」という作品に出てくるような おやじさんというのは、一面でいうと 赤紙がくれば即座に応じて兵隊となって戦争へいき、 自分の命がなくなっても戦争をやる。 そしてある場合には戦争をやり過ぎて、 軍部上層の意図を超えて残虐行為もやってしまう。 つまり、〈大衆の原型〉は、国家から支配されれば 支配のままに揺れ動くとともに、本当の意味では 国家と接触さえもしていない存在として考えられます。 そのことは、大衆が近代的意識を 乗り越えてしまう基盤を持つひとつの契機を なすのではないか、という考え方も成り立ちえます。 知識人であることの意味は、 いかにして〈大衆の原型〉が本質的にはらむ問題を、 自己の思想の問題として組み込むことができるか という問題を避けない、ということです。 この講演のテキストを読む

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