1. 100円で買い取った怪談話
  2. #29 事故物件のマチコちゃん..
2021-08-22 13:50

#29 事故物件のマチコちゃん【大阪の怪談】

「事故物件」が流行っています。敢えてそんな物件ばかりを選んで住む芸人が登場したり、事故物件を特定するサイトがあったりと、多くの人が関心を寄せています。というのも、事故物件は身近に沢山あり、知らず知らずのうちに自分も住んでしまっている可能性も決してないとは言えないからです。ひょっとしたら自分が今住んでいる家も事故物件ではないのか?そんな風に考えれば誰もが不安になるでしょう。事故物件はあなたのすぐそばにあるリアルな怪異への入り口なのです。
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事故物件が流行っています。
事故物件とは、過去に居住者が自殺や殺人などで死亡した物件を指す言葉で、心理的過失物件とも呼ばれます。
あえてそんな物件ばかりを選んで住む芸人が登場したり、事故物件を特定するサイトがあったりと、多くの人が関心を寄せています。
というのも、事故物件は身近にたくさんあり、知らず知らずのうちに自分も住んでしまっている可能性も決してないとは言えないからです。
ひょっとしたら、自分が今住んでいる家も事故物件ではないのか。
今自分が座っているこの床の上で、過去にぐずぐずに腐った自殺死体が横たわっていたのではないか。
そんなふうに考えれば誰もが不安になるでしょう。
事故物件はあなたのすぐそばにあるリアルな会議への入り口なのです。
僕は震災橋で会社経営をしています。
もともと会社の物件を借りた経緯は、サラリーマン時代に会社でいろいろ新事業をやっていました。
会社の中で半年くらいで1億2億儲けました。
会社の人たちからやっかみを受けて、あの人だけ商売がうまくいっていて面白くないと。
だからあの人ちょっと出て行ってほしいと会社から言われました。
その時、社長に悪いけどこういう話があるから出て行ってくれないかと。
その代わり近くで自分で好きな物件借りて、好きに仕事していいかなと言われたんですよ。
そうやったらわかりましたと。
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物件探しに行ったんですけど、そこでまた高い物件借りるとまた会社の人たちからやっかみを受けるじゃないですか。
だからとりあえずこの震災橋の、大阪の中心のね、一番安い物件探したらと。
不動産で一番安い物件で待ってたわけですよ。
いろんな物件回って行って、一つ震災橋から徒歩3,4分のところで、
風呂、トイレ、キッチン付きの鉄骨のちゃんとしたビルで、家賃が1万9000円という物件があったんですよ。
1万9000円かと。これはすごいなと。絶対何かあるなと。
行ったわけですよ。僕が住んでいた部屋が6階の608号室だったんですよね。
不動産屋にこんな部屋ですって連れてかれたとか、4階の408号室だったんですよ。
いいでしょこの部屋と。確かにきれいですねと。きれいですし風呂もトイレもキッチンも付いてて。
これで1万9000円っておかしくないですかと言ったら、入る部屋はここのビルの6階ですと。
そうなんですかと。4階じゃないんですねと。4階じゃないんです。
この部屋と同じタイプの6階ですと言われたんですよ。
じゃあこの部屋はいくらなんですかと。この部屋はいくらなのと言ったら7万8000円です。
同じ部屋なんですよね。上は1万9000円ですか。こっちは7万8000円ですか。
なんかおかしくないですかと。1万9000円でのご提供ですと。
部屋見れますか。部屋見ていいですか。同じ部屋なんで、この部屋と一緒なんです。
そうですか。誰か今人が住んでるんですか。空き部屋ですけど。
じゃあ見れますよね。この部屋と一緒なんで、いなくて大丈夫ですと言われて。
分かりましたと。じゃあ100歩譲って、部屋見たから契約せえへんとか言わへんので、部屋ちょっとだけ見せてくれますか。
渋々親さんが見せてくれて。ガチャって開けたらバイオハザードに出てきそうな同じ部屋とは思えない真っ暗な部屋で。
壁も全部剥いたとかあって、床に怪しい人形に見えるシミがあって。
おおってなったわけですよ。さっきの部屋は7万8000円です。こちらの部屋は1万9000円です。
じゃあ約束したしここにしますと。何があったかは怖いから聞かなかったんですよ。
何があったかというのは怖かったから聞かなかったんですけど、
その後大谷さんがさっきの下の部屋と同じくらい綺麗にしますよって言ってくれたんで綺麗にしてもらったんですよ。
確かに僕が入居する日にはすごく綺麗になってたんですよね。鉄骨で風呂、トイレ、キッチン敷き、新栃木駅から徒歩を歩いて4、5分。最高の位置ですよ。
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でも僕は1人で会社で勤め走ってたんですよ。
だから僕が部屋を変えるたびにクローゼットの全部のドアが開いてるんですよ。
あれって隙間風かってドア開いてるのかなと思って見たんですけど鉄骨造りの部屋なんで絶対に隙間風とかないんですよね。木造じゃないから。
社内からまた閉めていくわけですよ。また仕事で出てまた帰ってきたらまたクローゼットが開いてるわけですよ。
これはなんかあれかなと思ってセロテープを貼っておこうと思ってセロテープをペッて貼って出て行ってまた帰ってきたらまた開いてるんですよね。
それなりにセロテープ止めたはずやねん。どうか言っても風の力じゃないんですよ。どうしようかなと。
確かに夏やのに部屋エアコンつけるのも涼しいしちょっと秋口になってきたら部屋めっちゃ寒いんですよね。
どうしようと思ってそこで自分の中で脳内革命を起こしてこれお化けだと思うから怖いんだと。
このお化けの正体は25歳OL美人OLマキコちゃんっていう架空の人物を作って25歳のOLと同居してるっていう中で自分の中でストーリーを作ったんですよ。
そしたらちょっと怖くなくなってですね。
逆に部屋に帰ってクローゼットが入ったらひとりごとにマキコちゃんいたずらっこだなって言いながら毎日閉めるようにしたんですよ。
そしたら半年後くらいにクローゼットが開かなくなったんですよ。
しかも部屋が異常に寒かったりっていうのがなくなったんですよ。
今も10年間そこで独立して会社やってるんですけど、いまだに借りてるっていう話で。
今でも家賃は一時販売してるんですか?
そうなんですよ。一回会社で契約してたんですよね。前の会社で。
前の会社辞めて独立するときに大谷さんに会社辞めたんで名義僕で今後借りたいんですと。
いいですかねって大谷さんに言ったら、家賃変わりますよって言われたんですよ。告示義務とかの話で。
でも同じ人じゃないですか。大谷さんに僕同じ人なんですけどって言ったら、
ちょっと持ち帰りますって大谷さんが戻ってきて、一緒で結構ですって言われたんですよ。
そうなんですよ。みんなまで言うような勢いで10年間ずっと事故ぶっ切れてるんですけど。
ある調査によれば、住人の自殺が原因で事故物件になる住居は毎年1万5千件も増え続けているそうです。
孤独死や殺人等も含めると、現在の事故物件の件数はどれほどになるのでしょうか。
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ほとんどの場合、家や部屋を借りる際、それが事故物件であれば、
不動産仲介業者はそこが事故物件であることを教えてくれます。
亡くなったのが前の入居者ではなく、さらにその前やもっと前の入居者であったとしても、
新たにそこに入居しようとしている人から事故物件であるかどうかを尋ねられたら、
仲介業者は事実を告知する義務があります。
そのため例外もあるものの、ほとんどの場合は住居を借りる際に、
ここは事故物件ではありませんかの一言で確認することができます。
ただし、その物件のオーナーや管理会社が何度か変わっているようなケースでは、
引き継ぎが正しく行われずに、そこで過去に何があったのかがわからなくなってしまっていることもあります。
そうなると、不動産仲介業者の知る範囲では何も起きてはいませんので、事故物件ではないということになります。
たとえ実際にはそこで自殺があったとしても、新しい入居者はその事実を知ることはできないのです。
このようなことから、今あなたが住んでいる物件も、実は過去に血生臭いことが起きていたのかもしれないのです。
さて、もしも現在の住居で何か怪しいことが立て続けに起きたとしたら、どうすればよいのでしょうか。
引っ越すのが最も確実で手っ取り早い方法ですが、それには手間とお金がかかります。
例納者やお坊さんに来てもらって、助礼や上礼をしてもらうのも一つの手ですが、
確実に効果があるという保証はありませんし、やはりそれなりのお金がかかります。
最も簡単でかつ手間がかからない方法が、今回紹介した王さんが取ったような対処法だと言えるでしょう。
つまり、礼が引き起こす現象をいなすことです。
王さんの体験の場合、外出から帰ってくると、全てのクローゼットの扉が開いているという怪異が連日のように起きていました。
王さんはそれを怖がったり驚いたりせずに、それが当たり前であるかのように振る舞っていました。
加えて、怪異を起こした存在にマチコちゃんという名前をつけ、
彼女は若くて美しいOLであるという自分好みの設定までつけて、日々楽しむようにしたのです。
これがいなすということです。
過剰に反応したりせず、適当にあしらうといったところでしょうか。
この方法が有効なのは、例えば広島県三好市に伝わる猪野物の家録を見ても明らかです。
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猪野物の家録は江戸時代中期にまとめられた物語で、猪野平太郎という16歳の少年が1ヶ月間にわたって連日怪異に悩まされ続けたという話です。
平太郎の元には連日連夜、機械な姿の化け物が現れますが、平太郎は一切まともに相手にすることはなく、最後には化け物を放っておいて寝てしまいます。
それを繰り返すこと1ヶ月、ついに化け物の親玉が現れて負けを認めるのです。
この猪野平太郎という少年は、後に猪野武太雄と名を改めて広島藩の藩主になった実在の人物であり、猪野物の家録は実話であるとされているのです。
つまり怪異に見舞われてもそれを恐れず、強端に振る舞っていれば怪異に打ち勝つことができるということなのでしょう。
自己物件に住んだとしても、おじけづいたりせず、そこで起きる怪異を楽しむくらいの余裕を見せたいものです。
そうすれば、やがては怪異の方から去っていってくれるのです。
ただし、それで怪異が収まったとしても、住む人が変わればまた怪異は起き始めることがあります。
もともとそこにある怪異を引き起こすのも沈めるのも、住んでいる人次第ということなのかもしれません。
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それではまた次回お会いしましょう。
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