1. 100円で買い取った怪談話
  2. #6 バブル崩壊
2021-04-07 15:58

#6 バブル崩壊

今回は今から20年前バブルが崩壊した後に起きた悲しい出来事についてのお話です。一人の男性が警備の夜勤バイトをしている時に見回り中に見たものとは…
このお話はコロナ禍の今だからこそ、聞いていただきたい体験談です。

※一部過激な表現がありますので、ご注意ください。※

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この番組では、私が行っている怪談売買所で買い取った
世にも奇妙な体験をされた方のお話をお届けします。
怪談売買所とは、兵庫県尼崎市のとある市場で私が出しているお店です。
お店の名称は「怪談売買所」です。
怪談売買所とは、怪談売買所とは、怪談売買所とは、
兵庫県尼崎市のとある市場で私が出しているお店です。
世の中には普通ではありえない、奇妙な体験をされた方が数多くいらっしゃいます。
そういった方々にお越しいただき、どのような体験をされたのか、
その方が語ってくだされば、1話につき100円を私がお支払いします。
この番組では、私が100円で買い取った怪談を
体験された方の許可をいただいた上で紹介していきたいと思います。
もっと怪談売買所について詳しく知りたいという方は、
第1話の配信から聞いていただけると、全貌が理解できるでしょう。
今回のお話は、今から20年前、バブルが崩壊した後に起きた悲しい出来事についてのお話です。
1986年12月から、日本はバブル経済期に入りました。
それは、1991年2月に突然終わりを迎え、景気は急速に悪化、
日本全体に大きな影響を及ぼしました。
仕事をなくし、生活に困窮する人も多かったようです。
私自身は、バブル期からそれが終わる頃は高校生、大学生の時期だったので、
景気の変動についての実感はあまりありません。
しかし、なんとなくその頃から、世間的に怪談が取り上げられる機会が増えたようには感じます。
例えば、テレビやラジオ、心霊番組はそれ以前から定期的に放送されていましたが、
怪談を語ることを主とした番組が、テレビやラジオで放送される機会は増えたと思います。
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出版の世界で、実は怪談集と呼ばれるものが多く出始めたのもこの頃です。
文芸評論家の東雅夫さんは、
社会不安が怪談の流行を生むと指摘されていますが、まさにそういうことなのでしょう。
もっとも、怪談がもてはやされようと忘れられようと、人の生活があるところに怪異は常に起きています。
この話は、コロナ禍の今だからこそ聞いていただきたい体験談です。
そこでゆうずを聞いて、何週間とかのイベントがあったら、ずっと休みで、
また戻ってきたら、こちらの都合よく入れてもらえるので、大きい製鉄会社さんの警備のバイトだったんです。
そこっていうのは、昼間入って、24時間で1回っていう。
朝入って、車両チェックとかして、夜は巡回して、寝て、翌朝起きて、社員さんで迎えて、交代みたいなね。
そういうとこだったんです。
実はその時、結構イベントの長めに入っていたので、1ヶ月くらいかな。
そこ行っていなくて、久しぶりだったんです。
いつもの人と、引き継ぎを交わして。
何かあります?って言うと、いやいや別に、いつも通りだから。
あ、わかりました。じゃあいつも通りですよね。
で、お昼の授業務が終わって、夜になって巡回に行って、
巡回帰ってきて、これからちょっと仮眠取れるんですよね。
4、5時間くらい取れるんで。
そこってね、夜は機械警備入れれるんですよ。
赤外線とかセンサーが付いておって、それをパチパチパチパチって押して、
大会なんですけど、まずなんもないんです。発砲することってないんですよ。
それをずっと入れて、で、仮眠に入ったんです。
だから夜中12時回って、1時、2時くらいですかね、
急に発砲あったんですよ。ビコビコって鳴るんですよ。
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え?って思って飛び起きて。で、パッて見るとね、
事務所って、そっからちょっと離れたところに、バラックの事務所があるんですよ。
そこが発砲してるんですよ。侵入者がある。
いやこれまずいなと。で、時間確かめて、時間メモバーって書いて、
で、すぐに警報持って、ライト持って、そこ行ったんですよ。
別に人っ気もなんもないです。真っ暗なんですよ。
で、鍵開けて中入って、2階建てのバラックみたいなところ。
で、1階バーンって全部電気つけて、侵入者ないかどうか確認するんですよね。
で、机がバーって並んどって、で、奥に台所みたいな、
ちょっとした給湯室みたいなと。で、隣にトイレがある。
トイレの電気つけて、誰か中で潜んどったらまずいんでね。
パッて開けたんですよ。目の前にね、安全靴のかかとが見えたんですよ。
ちょうど目の高さですよ。え?って思ってちょっと上を向くと、
エンジン色のズボンの裾が見えたんですよ。
いや、そんなあんなおかしいじゃないですか。
一瞬固まったんですけど、すぐにドア閉めたんですよ。
今の何やってんやろ。おかしいなって。
で、もう一回ゆっくり開けたんですよ。
何もなかったんですよ。さっき見たら何やろ。
なんか足があったよな。おかしいなぁ。
まあいいわ、もう2回、2回、2回。
そこを見て、2回もまた電気つけて、2回もいろいろ見たんですけど、
結局侵入者がなかった。
で、帰ってきて、時間を書いて、巡回時間を書いて、
で、翌朝それを日本に書かないといけないんで、
で、仮眠したんですよ。
もう一回そこは機械警備入れたんですけどね。
そっからなることなかった。
で、朝なって起きて、日本を書かないといけないんで、
その時間書いてあるやつで、
〇〇初発報何時何分。で、巡回行くけども何もなしって。
異常なしって書いて、で、置いとったんですよ。
で、交代の時間があったんで、来たら隊長さんが来て、
ちょうど交代で、あ、どうもお久しぶりですと、
おー久しぶりやなお前。何かあったかい?
いやー昨日ね、夜中に〇〇事務所発報してね。
こうこうこうでっていう説明したんですよ。
ただ、隊長さんが、え?っていう顔するの。
え、どうしたんですか?って言ったら、
あ、ま、起立があるへんかったか?って。
今な、発報するのよ、夜中に。
で、いいこと異常ないから、
これユーザーさんには黙ってんねんけども、
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今、仮眠、な、寝てるとこ起こされるやんか。
で、なんもないし、一応今切っとんねや。
あ、そうなんですか?いや、聞いてませんよって。
なんやあいつ、ちゃんと教えへんかったんが、
引き継いどかなかんやんけって。
ほんで発報あったけど、なんもなかったやろって。
あ、なんもなかったですって。
あーそれやったらよかったやけどなって。
あ、そういえばお前一ヶ月ぶりやな。
あのー、ワイユニューのワイさん覚えてるかな?
あー知ってます知ってます。
あのーいつもね、出勘の時に朝一来てもらった時に、
あのー缶コーヒー持ってきてもらいますよね。
そうそうそうそう、いつも缶コーヒー持って、
お疲れさん言ってもらって。
で、僕仲いいんで結構話しとったんですよって。
あーそうか。
ワイユニューの社長さんが、
亡くなって、
え、亡くなりはったんですか?
いや、一ヶ月前僕入っとった時、
元気にしてはったじゃないですか。
いやそれがな、
事務所でな、
首吊りはったんよ。
え、マジっすかって。
お、ワシが入ってる時な。
急にあのー、向こうの社が来て、
あのーすぐに救急車言われて、
えーってなって、
そのワイユニューの社長さんが首吊ったって。
後で聞いて。
なんかな話があったんよ結局な。
景気で、結局今まで、
景気の良い時は結構出荷でね、
そのワイユニューさんに、
ずっと回しとったんが、
もう不景気になってくると、
そういうところが、小さいところが切られんねんな。
あそこトレーラーなんか借金でこうって、
独立してこうって、
首回らへんようになったみたいでな。
え、そうなんですか?
え、それ、どこですか?
いや、どこかは分からへんねん。
それはどこかは分からへんねんけど、
何しかあのー、
昼の休憩時間に、
事務員が戻ってきたら、
首吊って張ったらしいよ。
もう行きなかったみたいやで?
っていうのを聞いて。
昨日見た足、浮いとったよなって思うと、
ゾクッてするのと、
あとその、Yさんの顔が浮かんできて、
ちょっと切なくなったっていうお話です。
この話は、Tさんという男性の身に起きた怪異な体験談です。
同時に、日本が後継期から一気に不景気へと転じたことで、
人生を狂わされたある男性の悲しい物語でもあります。
まずTさんが見たその足が、
そこで亡くなったY社長のものだったのかどうかは分かりません。
分かりませんが、それをきっかけとして、
Tさんは翌朝、Y社長が亡くなったことを聞かされることになります。
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ということは、Y社長自身が久しぶりに来たTさんに
自分が亡くなったことを伝えたくて、
わざわざそこに姿を現したと考えるのが自然でしょう。
また、仮眠を取る時間はその事務所のセンサーを切っておくということが、
Tさんには伝わっていませんでした。
本来であれば、引き継がれるはずであったにもかかわらずにです。
そこにも見えない意志が感じられます。
もしそれがTさんの耳に入っていたら、
Tさんは仮眠時にセンサーをオフにしていたはずです。
となると警報は鳴ることはなく、
Tさんは夜中にその事務所へと足を運ぶことはありません。
夜中に異常がなければ、
翌朝出勤してきた隊長から
Y社長が亡くなったことを聞かされることもなかったでしょう。
Y社長という人は生前、
Tさんがバイトでそこに入るたびに、
缶コーヒーを買ってくれていたと言います。
そこからY社長の思いを読み取ることができます。
まだ若い身で、自ら会社を起こし、
それだけでは食べていきないからと、
バイトにも精を出すTさんを、
Y社長は応援してくれていたわけです。
おそらくTさんをとても身近に感じておられたのでしょう。
だからこそ、自分が死んだことを伝えたかったのだと。
しかもY社長は普通の亡くなり方をしたのではありません。
自死されたのです。
しかもその場所として選んだのが事務所でした。
取引先の敷地内にある自らの事務所。
第一発見者はそこの事務員だったと言います。
そこからは彼の絶望や悔しさ、取引先や社会に対する力通りが
ひしひしと伝わってきます。
Y社長はそんな自分の思いもTさんに伝えたかったのではないでしょうか。
もし自分が死んだことさえ分かってもらえればよかったのだとしたら、
わざわざ自分の姿を見せる必要はないのです。
またTさんが見たのは首をつったY社長の全身像ではなく足だけでした。
そのためそれを見た瞬間は気味の悪いものを見たというだけに整っています。
これではとても中途半端のようですが、首をつった死体というのは無言らしいものです。
そんな悲惨な自分の姿をTさんに見せたくはなかったのかもしれません。
自分の思いは分かってほしいが、自分の死に姿は見せたくはない。
だからこそTさんのすぐ目の前に自分の足首だけを見せたとは考えられないでしょうか。
自分が死んだ建物にTさんが来るように仕向け、上からぶら下がった足だけを見せる。
そうすることで翌朝Tさんに自分の死を知ってもらうと同時に、
その悔しさをも分かってもらおうとしたのではないか。
この一連の出来事からは彼のそんな気持ちが伝わってくるように思えてなりません。
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当時Y社長のように突然の不景気のために生活がままならなくなった人は大勢いたことでしょう。
そして新型コロナウイルスの脅威にさらされている現在もまた、
同じような境遇に苦しんでいる人たちが世界中にいるのです。
今回の話は決して遠い過去の話ではなく、現在そして未来の私たちの身にも起こり得ることです。
そうならないためにどうしていけばいいのか、この体験談はそれを考えるきっかけを与えてくれているのです。
この番組ではあなたが体験した怪談をオンラインで買取りしています。
詳細は概要欄のリンクよりお待ちしています。
それではまた次回お会いしましょう。
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