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AI編#13丨そのプロンプトは、外部送信ではないのか——生成AI時代の患者データ・機微情報・SaaSガバナンス
2026-07-14 25:00

AI編#13丨そのプロンプトは、外部送信ではないのか——生成AI時代の患者データ・機微情報・SaaSガバナンス

生成AIに入力したそのプロンプトは、本当に「自分だけの画面の中」に留まっているのでしょうか。


本エピソードでは、生成AI時代のプロンプト入力、患者データ、機微情報、SaaSガバナンスについて解説します。


取り上げる主なテーマ


- プロンプトは外部送信なのか

- 生成AIとデータフロー

- 患者データ・医療情報・メンタルヘルス情報の扱い

- 日本の個人情報保護法とPPCの考え方

- HIPAAとBAA

- ePHIとクラウド事業者

- 第三者提供と委託の違い

- BetterHelp事案

- GoodRx事案

- 匿名化の罠

- 自由記載と再識別リスク

- OpenAI、Azure OpenAI、Google Gemini、AWS Bedrockのデータ保持

- Web検索・音声・メモリー・スレッド機能のリスク

- RAGと社内データ連携

- DLP・RBAC・監査ログ

- SaaSのサイレントアップデート

- AI導入前のガバナンス設計


生成AIの問題は、AIが正しい答えを出すかどうかだけではありません。


もっと手前にある問題は、何をAIに渡したのか。

そのデータはどこへ送られるのか。

どこに保存されるのか。

誰が見られるのか。

どの機能をオンにすると、外部検索、ログ保存、メモリー、音声処理、サードパーティ連携が動くのか。


プロンプト入力は、単なる文章作成ではありません。


多くの場合、それは外部SaaSへのデータ送信イベントです。


特に、患者情報、メンタルヘルス情報、診断名、服薬、通院歴、家族関係、職場の悩み、トラウマ、希死念慮などは、極めて感度の高い情報です。


名前を消しても安全とは限りません。

自由記載に残る文脈だけで、個人が再識別されることがあります。


重要なのは、「どのAIサービスなら安全か」ではありません。


どの機能を使うのか。

どのデータを入れてよいのか。

どのログが残るのか。

誰がアクセスできるのか。

事故が起きたとき、誰が止めるのか。


ブランド名ではなく、機能単位・契約単位・データ経路単位で管理することです。


生成AIを安全に使うとは、最新モデルを選ぶことではありません。


データを分離し、入力境界を決め、便利機能のスイッチを確認し、ログと緊急停止手順を整えることです。


そのプロンプトは、外部送信ではないのか。


AI時代の患者データ、機微情報、SaaSガバナンスを考えます。

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